和尚のちょっといい話
午前9時半より今年最後の「卑山諸堂修理保存工事定例打ち合わせ会」が開催され、和尚も出席し御礼のご挨拶をしました。この1年間、工事関係者すべての皆様方の無事がなによりで、工事が滞ることなく計画通りに進められた事にも感謝申し上げました。
本日は東京より文化財建造物保存技術協会の安田様はじめ福井県と福井市の文化財保護課幹部方々ならびに松浦建設幹部各職員方々そして卑山副住職が参席して会議が行われました。工事竣工までにはあと約10年かかるそうですが頑張って参りたく思うものです。
文化財建造物保存技術協会 安田様によるご挨拶
来年も何卒宜しくお願い申し上げます
さて、昨日に引き続き自坊の年末大掃除をしましたが、瞬く間に時間が経ち午後2時過ぎにようやく終えることが出来ました。普段はあまり感じることも有りませんでしたが、掃除箇所の多さには閉口してしました。
孫たちが 会議の準備を手伝ってくれました
いやはやなんとも情けない話ですが計画通りに進まない理由はやはり老化現象が原因です。何を為すにも鈍くさい自分に怒りを感じます。仕方ありません!75歳という年齢に悲哀を感じるのも無理からぬ話です。まして元気バリバリだった昔むかしの話は尚更ですね。言わじ、言わじ。掃除の後の山程のゴミをすっかり燃やしたらスッキリしました。
いつも大変お世話になっている寝室が最後の掃除場所となりましたが、とっても綺麗になり気分も最高!いつ誰が侵入しても大丈夫です。年末大掃除も千秋楽となりどうやらこれで新しい年を迎える事が出来、本日は大満足の一日となりました。友峰和尚より
クリスマス寒波もひと休みといったところで、本日は青空の見える穏やかな一日となりホッと一息つけたものの3日間続いた除雪作業の疲労からか倦怠感を伴う朝を迎えました。
鎮守堂にて
クリスマス25日は内孫永峰の誕生日お祝いと年末大掃除のため自坊に戻りました。自坊に在寺の時は必ずお詣りする鎮守堂ですが、自仏堂でもあり一年の感謝を込めて丁寧に掃除をした後、いつものようにしばし瞑想しました。谷川は雪解けの水の音がごうごうと響き渡りまるで初春の様相を見せていましたが今は年の瀬にて錯覚を起こすほどです。夕刻には時折霰が降って来て明日からは再び雪模様になるとの予報でした。
ひとときの晴れ間 / 大安禅寺 愈好亭より
久しぶりの自坊ゆえに精力的に掃除と整理整頓に精を出しましたが、懐かしさも相まってなかなか思うようには進みませんでした。昨晩は新命和尚と歓談しながら来年の計画などについてもヒヤリングしましたが、卑山諸堂修理保存工事も順調に進められているようで大変嬉しく思っています。自坊に戻るといつも実感するのが寺院の広さで、アトリエに行くにも階段を3階まで登っていくようなもので事務所までも約100メートルぐらいはあり、日頃の運動不足をいっぺんに解消できる状況です。
さて孫達とは久しぶりの御目文字となり、孫の誕生日とクリスマスということもあり色々なプレゼントを持参しましたが、毎回孫達の成長ぶりに驚かされます。自分の子供の頃を思い浮かべ、両親の恩を想いながら年の瀬を迎えています。友峰和尚より
早朝3時過ぎ 寺町通りは雪・雪・雪
クリスマス寒波襲来で予定していた何もかもが変更を余儀なくされ、早朝より金沢兼務寺院の除雪作業に当たりました。天気予報では明け方過ぎより雨模様になるというので、雪が水分を含んで重くなる前を狙って午前3時半より少林寺境内の除雪を開始しましたが、やはり次第に雨模様となりずっしりと水を含んだ雪が除雪機のノズルにしばしば詰まり難作業となりました。
まもなく忍者寺前を通過
少林寺防犯カメラ映像にうつる 和尚の除雪作業のようす
明るくなった午前7時頃の映像
少林寺境内除雪を終え引き続き宝勝寺境内の除雪に入りましたが、防寒服も雨でびしょ濡れとなり一昨日のマイナス2℃の寒波から本日は一変して雨模様と本当に異常気象としか思えません。大晦日には再び大寒波が襲うとの予報ゆえに、消雪作業を急がねばと霊苑スタッフの吉田さんにも加勢してもらいました。
少林寺に引き続き 寳勝寺境内を除雪しました
北陸の冬を無事に越すためには一日の油断も出来ません。昼夜兼行除雪と消雪作業を怠れば次に来る寒波で何倍もの労苦を伴うからです。されど和尚も加齢による身体機能の衰えには最早勝ち目無しで交代要員が必須となって来ています。北陸の冬はまだ始まったばかり、年明けの寒波襲来が気になる日々が続きそうです。
「 心静かに長年を楽しむ 」 渓仙 書
さてあと1週間で大晦日! 泣いても笑ってもあと1週間! 今年の締めくくりの1週間! ハッピーワンウィーク! 和尚の「ちょっといい話」に1年間お付き合い頂きありがとうございました。皆様が日々健康で元気に無事にお過ごし頂ければこの上なく和尚は嬉しく思います。くれぐれも御身体ご自愛くださいますよう御祈念申し上げます。友峰和尚より
今朝 寳勝寺玄関から境内へのようす
クリスマス寒波襲来で昨晩より暴風雪で大荒れの朝を迎えました! あまりの強風に除雪機から吹き出す雪も吹き飛ばされ自分に襲ってくる感じでした。少林寺の奥様からも豪雪を心配する電話を受けるものの身動きが取れず、近年において経験したことの無いほどの大寒波襲来となりました。
猛烈な吹雪で 凍りついた玄関
明日には大雪も小康状態になるとの予報ですが、午後になっても気温がマイナス1℃と低いため融雪水も「豪雪に氷」で効果なし、恐ろしや あな恐ろしや!街中は救急車と消防車のサイレンがけたたましく鳴り響いていました。
このような状況の時はやはり外に出ない方が安全と決め込み、自坊より依頼を受けていた新年用の干支掛軸を仕上げ、また宿題の干支色紙描きにも専念し一気に50枚ほど描きましたが、いっこうに雪の止む気配も無く終日暴風雪の吹き荒れる1日でした。
除雪作業を早めに切り上げ、干支色紙描きを始めました
自坊より依頼されている 新年用の干支掛軸を揮毫しました
さて明後日はクリスマスですが、どうにもこうにも豪雪除雪で「苦しみます」デーになりそうです。どうかくれぐれも除雪作業にはお気をつけて頂きたいと思います。「注意一秒 怪我一生」です、ご用心!ご用心! 友峰和尚より
午前10時より 土田家満中陰忌法要が修業されました
全国的に今晩から大荒れの天気となり、北陸地方は豪雪に注意との気象庁の発表でどうやら年末大雪は免れないようです。午前中には土田義郎家御尊父様の四十九日忌満中陰忌法要が行われましたが、土田様とは以前に寺町活性化推進事業でご縁が有り、奥様は寺町3丁目のゲストハウス「てらまち 風心庵」を主宰されており、“地球の響きを聴く”をテーマに金沢風鈴・加賀風鈴・かなざわ彩灯など風鈴の制作体験コーナーやワーキングショップを開催されています。
土田義郎様です
野口義博様・美智子様御夫妻とともに
いつも御厚誼を頂いている野口義博様ご夫妻が福井より病気お見舞いと年末のご挨拶に御来寺くださりしばし歓談しましたが、美智子様には今年も華展で大変お世話になりました。午後には卑山お檀家の安田様そして伝燈寺里芋収穫奉納祭でお世話になった千田正智会長ならびに事務局の千田美保様がご挨拶に来寺くださり、今年も無事に行事を厳修出来たことに感謝するとともに来年の行事について懇談しました。
寳勝寺檀信徒 安田和夫様です
伝燈寺里芋研究会 千田正智会長 と 事務局の千田美保さん
年末の御挨拶に来寺くださいました
年末来訪のご挨拶が続いている毎日ですが、一年を振り返ると随分多くの方々にお世話になって来たことを実感し、本当に有難く感謝の意を伝えています。「無事是貴人(ぶじこれきにん)」という禅語が有りますが、「無事」に日々を過ごすことの難しさでも有りまた「無事」に年の瀬を迎えることが出来る有難さでも有ります。
来年のテーマは「一華五葉を開く(いっけごようをひらく)」ですが、只管世界の平和と和合を願って止まないものです。大晦日まであと一週間あまりとなりました。皆様に於かれましてはくれぐれも無事でお健やかにお過ごしくださいますよう心からご祈念申し上げます。友峰和尚より
伝燈寺にて
「ビールは苦くて頂けません」とはいったい誰の発言なのでしょうか? 9月に入院して以来、今日まで一滴のお酒も口にしていませんでした。お坊さんがお酒とはこれまた破戒僧と思われがちですが、僧侶の世界ではビールは「麦茶?」、お酒は「般若湯?(はんにゃとう)」ということで約3ヶ月ぶりに夕食時に冷たいミニ缶ビールを開けて一杯頂きましたが、その味の甘いのなんのって! こんなに甘いのか!と本当に驚きました。糖尿病を患っている方にビールは禁物だという理由は糖分に有るのだと自覚しました。野菜中心の食事療法を続けて3ヶ月、今では薄味の料理が本当に美味しいと分かるようになって来ました。成程!妻がよく言う「料理は野菜から出る旨味を調味料の基本とする」の言葉の意味が納得できます。寳勝寺に兼務住職して約11年が過ぎようとしていますが、日々の食生活の大切さを思い知るこの頃です。
猟友会動物供養 並びに 師走諷経を修業いたしました
伝燈寺町の西川さんはじめ 猟友会の方々
御供養終了後 皆様と茶礼をしました
師走諷経終了後 さっそく大掃除とお正月の設えに取り掛かりました
西川さんが 本堂出入口の除雪をしてくださいました
御内陣 と 身代地蔵尊の御真前を掃除しているところです
さて本日は伝燈寺並びに少林寺の年末大掃除と師走諷経に職員と共に出向きました。一年の行事を通してその都度お掃除をしている為、堂内がとても綺麗でお掃除もスムーズに進めることが出来たようです。
午後より 野町・少林寺にて
年末の大掃除 と お正月の設えをしました
少林寺の奥様に 年末の御挨拶をいたしました
お掃除終了後には一年間の無事に感謝して報恩の回向諷経を修しました。大晦日まで残り少なくなって参りましたが、さらにお掃除を徹底して参りたく頑張って参りましょう!! 友峰和尚より
色紙描きもコツコツ頑張っております
早朝 少林寺にて / 30センチほど雪が積もっています
朝一番の仕事として除雪作業から始まるこの季節、本日は火曜日で休寺日ですが野町・少林寺には御年90歳を越えた先々代住職の奥様が住んでおられ、一度大雪ともなれば外出もままならず完全に孤立するため、早朝より境内とご自宅を結ぶ生活ルートを確保する為の除雪に出掛けました。
幸いに昨晩から降り続けていた雪も止み、時折薄日の差すなか1時間ほどで除雪を終えることが出来ました。奥様も嬉しそうに見学しておられましたが、早速にキャリーに乗せたゴミを出しに山門へと向かわれた姿には驚きました。
除雪を終え寳勝寺に戻る途中では多くの方が除雪作業に追われていましたが、昨年と比較すると今年は少し早めの年末大雪となり今後が思いやられます。加齢と共に除雪機を運転するのもずいぶんハードな仕事になっており、出来ればもう少し便利で操作の易しい大型の除雪機が欲しいものだとつくづく思います。
大安禅寺より 愈好亭の雪景色
さて自坊から雪景色の写真と新しい年賀状が届きましたので宛名書きを急がねばなりません。毎年恒例の作業ながら、一歩一歩確実に大晦日に近づいていくのを実感する今日この頃です。友峰和尚より
今朝 辺りは一変して雪景色
W杯優勝はアルゼンチンとなりましたが、フランスとの決勝戦は実に見ごたえのある互角の熱戦となりPK戦の末にアルゼンチンが優勝しました。いかにPK戦が難しいか思い知らされた感が有ります。
日本対クロアチア戦でも最終的にPK戦になり惜しくも日本は敗退しましたが、やはりPK戦決定の難しさでもありました。W杯カタール大会が全て終了しましたが、今回は日本チームが大活躍したおかげで本当に楽しく観戦できたことを嬉しく思いました。4年後のサッカーW杯大会を今から楽しみにしています。
轟音とともに 屋根雪が落ちてきます
霊苑事務所スタッフの吉田さんが 除雪をサポートしてくれています
本日は大雪の中、福井より片岡経営会計事務所職員の方が来寺され会計監査が行われましたが、「一年の計は元旦に有り」と大いなる志を立ててよりあっという間に大晦日を迎えようとしています。
片岡経営会計事務所職員 平馬さんと
コロナ禍に有って寺院運営の難しさを思う今日この頃ですが、無事に一年を過ごすことが出来た事に感謝する次第です。夕刻には福井より日頃からご厚誼を頂いている㈱キタジマ・北嶋幹補会長ご夫妻がお見舞いと年末ご挨拶に御来寺下さり、本当に有難く感謝申し上げました。
北嶋幹補様御夫妻です
歓談する中で、奥様が今回制作された「利休居士」の人形の写真を見せて頂きました。先日は和尚と新命玄峰和尚と孫 永峰の人形を寄贈下さり、現在志納所に飾ってあります。「日々是好日」「日々是無事」を願っての手作り人形がいつも笑顔でお客様をお迎えしています。友峰和尚より
気温がいっきに下がり1℃と今年一番の冷え込みとなり、猛烈な風雪が吹き荒れる日曜日となりました。午前には手老家の年忌法要、午後からは富永家の満中陰忌法要が営まれ、今年の法務遂行も愈々終盤を迎えています。
手老家 年忌のご法要を修業いたしました
師走ということもあり法要にあたっては全身全霊 読経三昧の行となっていますが、一年を振り返ると本当に沢山の方々との御法縁を頂きその都度読経に重きを置き丁寧に修業し、無事円成出来てきたことに感謝しています。
幸いに和尚の修行道場は海清寺専門道場(兵庫県西宮市)で「お経」を修行のモットーとし、日々読経鍛錬を中心として午前4時からの毎日の朝課(朝のお勤め)は約2時間にも及び、師匠より徹底した厳しい指導を受けました。
午後より 富永家 満中陰法要にて
約6年間修業をさせて頂き何度も声帯をつぶし声枯れすることもしばしば有りましたが、今では懐かしい思い出ながら師匠には本当に感謝の気持ちで一杯になります。「坊主はお経!!じゃ!」「檀家さんに喜ばれ、拝んでもらえるような良い声でお経を読まなきゃ坊主は務まらんぜ!」と早朝から連日雷が落ちるのがしばしばでした。
「ありがたや 師の恩思う 如意の跡」の道語を噛みしめながら今日、自坊を始め寳勝寺に於いても読経諷経を大切に追善供養の法要を続けています。今年も残り少なくなって参りましたが、今は亡き両親そして師匠の追善供養を修しながら一年の締めくくりに入りたいと念じています。友峰和尚より
昨日の午後4時に予約されていた大腸ポリープ病理検査の結果診療に病院に出向き、主治医の武藤先生より異常無しとの報告を受けひとまず安堵しましたが、来年6月には再び小さなポリープ切除の内視鏡手術の予約をして寺に戻りました。
髙倉さん御夫妻が来寺くださいました
この度は多くの方々から温かいお見舞いの言葉を頂き改めて心より感謝申し上げます。さっそくに妻と新命和尚には無事の報告をしましたが、本当に色々心配を掛けてしまい何とも不覚の4か月となりました。療養に徹してきた甲斐が有り、おかげさまで着々と健康快復に向かっている事を実感しています。むしろ本来の状態に戻りつつあるのかも知れないと思います。一日も早く健康を取り戻し、約10年後の大安禅寺諸堂修理保存工事完成竣工式に向けて更なる努力を続けて参りたく決意を新たにしています。
霊苑のバラを管理されている 千樹園の巻下さん 年末の御挨拶に来寺くださいました
さて本日は久しぶりに寺カフェをオープンしました。外国人観光客も次第に増えて来たようで嬉しく思いますが、観光客の増大とコロナ感染者の増大が比例することの無いよう祈るばかりです。
人生須らく「過を転じて福となす」「好事も無きに如かず」「人間万事塞翁が馬」「一喜一憂するな」「平常心これ道」そして最後に「恐ろしき 地獄の底の鬼とても 己が吹き出す ものと知らずや」と、いずれも身に染みる格言です!神仏に深く感謝しながら前進して参りましょう!有難うお陰様!!負けるな和尚!!負けてたまるか!!友峰和尚より