和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3715話 】
2023年 10月 19日 談

伝燈寺境内竹林で 結界用の竹を切り出しました

 

昨日に引き続き午前中より伝燈寺の設えに出向きましたが、本日も清々しい気候となり伝燈寺の山々から吹いて来る風は実に値千金の秋風です。鳥の鳴き声や蛙の声などが境内に響き渡り、市街地とは全く別天地の世界に思えます。そんな素晴らしい環境の中に建てられた伝燈寺ですが、創建以来約700年という悠久の歴史を有しながら何度も兵火に遭い、江戸時代に加賀藩第三代前田利常公が千岳宗仭禅師を開山に迎え七堂伽藍の再建を試みたものの藩主の死去に伴い遂に果たせず今日に至っています。

 

弁財天窟の掃除

泥水を掻き出しているところ

 

弁財天が洞窟の奥に祀られており、本日はその洞窟と弁財天祭壇の掃除をしました。また洞窟入り口には結界を設け、当日は御幣が飾られる予定となっています。法要に際しての準備は一応整いましたが、21日(土)の法要前日に最終の点検に入る予定です。掃除を終えた後に昨年植えた伝燈寺里芋を掘ってみたところ、どの株も先ず先ずの成長を見せており行事の際に真前にお供えしようと思っています。

 

おとなしいコウモリと 

 

掃除を終えた後、切り出した竹で洞窟入口に張る結界の準備をしました

 

 

 

伝燈寺里芋の収穫

 

親芋から 子芋を取り外しました

 

昨日の作業で気づきましたが、1日トータルで約1万歩の歩行運動となり如何に身体を動かす仕事が健康に良いか実感しました。ウオーキングも大切ですが、やはり外作業での運動は身体全体の筋トレでもあるようですね。中国の高僧・百丈懐海禅師の言葉「一日作さざれば一日食らわず」とはまさに、「作務(さむ)」が心身の健康を保つ方法であることを説いたのだとガッテンするものです。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3714話 】
2023年 10月 18日 談

伝燈寺にて 大祭の準備に取り掛かりました

 

令和5年度 第3回「伝燈寺里芋奉納祭並びに弁財天祈願祭」厳修を22日に控え、本日は午前中よりその準備に入りました。普段から掃除や整理整頓に出向いているため、最近は堂内も綺麗に保たれておりそのおかげで順調に設えが進みました。明日も引き続き弁財天洞窟の掃除と境内の設えをする予定となっています。

 

堂内と向拝に 紅白幕と五色幕を張っているところ

 

肝心の伝燈寺里芋ですが、今年は2か月間に渡って真夏日が続いたこともあり農作物は全般的に成長が悪く、伝燈寺里芋の生育も例年より不作だそうです。本日は生産者の方々によって試し掘りの作業が行われ、先ず先ず大丈夫との事でした。

 

金澤伝燈寺里芋研究会の千田会長、西川副会長と 事務局の千田さん、桝田さん

 

 本堂から玄関、窓ふきまで 隅々掃除をしました

 

伝燈寺の境内にも昨年わずかながら畑を耕し種芋を植え付けておいたところ、小さくとも里芋は立派に育っており当日初物として弁財天神にお供えする予定をしています。

 

今年6月1日 小さな畑を開墾し里芋の苗を植えました

本日 ひと株、掘ってみたところ、、、

コロコロの伝燈寺里芋を 収穫することが出来ました

 

このところ目まぐるしく変化していく法務の内容ですが、金沢兼務寺院の復興に向け着実に進展しているように思うものです。今回も企業ならびに檀信徒を始め個人の方々からも弁財天祈願祭にご志納くださり有難く感謝申し上げております。一般の方も当日参加出来ますので、ぜひご参詣下さいますよう御来寺をお待ち申し上げております。

 

 

さて自坊大安禅寺より本堂修復工事中の動画が送信されて来ました。金沢寺院の法務多忙の為しばらく帰参の機会を逸していますが、工事の進捗状況を動画で確認できるのは本当に嬉しいことです。

 

片岡経営会計事務所 片岡正明会長 と 文建協現場主任の高木氏、新命副住職

本堂大屋根

 

式台 の 唐門

 

来年3月に北陸新幹線が敦賀まで延伸開業となりますが、福井と金沢間の日帰りも可能になるため今からその日が来るのを楽しみにしている次第です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3713話 】
2023年 10月 17日 談

 

 

昨日の午後4時過ぎに野町国道45号線の大通りを天皇皇后両陛下の御料車が通過されるというので卑山スタッフ全員が今か今かと待ち受けるなか、護衛警察車両を先頭に天皇皇后両陛下のお車が遂に姿を見せ、お見送りされている大勢の市民の方々から歓声が上がりました。

 

大通りをパトロールしている 警察隊

 

両陛下の御料車を先導するパトカー

 

 

 

幸いに早く並んでいたため一番前列で両陛下をお見送りすることが出来、しきりに日の丸の小旗を振るなか窓を開けた車窓より両陛下が手を振って笑顔で応えてくださいました。雅子皇后様を拝顔するのは初めてだったことも有って感激の声を発してしまいました。

 

天皇皇后両陛下を お見送りすることが出来ました

 

午後3時より約1時間あまり沿道に出てお待ちしていた甲斐があり、和尚のデッカイ黒衣姿が両陛下の御眼に留まったようにも思いました。思わず「万歳!!」と叫んでしまいましたが、天皇皇后両陛下をお見送りできて大満足の一日となったようです。

 

 

それにしても山口県より警備のために派遣されていた若き「DJポリス」の方が沿道に並ぶ市民の方々と約1時間もの間、楽しく話されていた姿には感心したものでした。いつまでも皇后様の笑顔と優しく手を振られている姿が脳裏に残る記念すべき一日でした。

 

山口県から派遣されていた若き「DJポリス」の方

 

 

本日朝、伝燈寺にて

 

さて本日は朝一番に伝燈寺に出向き、先般大安禅寺より運んだ材木を保存する作業が松浦建設(株)の職員さんの手で行われ現場指示をしました。この22日(日)、午前11時より伝燈寺里芋収穫奉納祭並びに弁財天祈願祭が行われますが、境内は行事関係者方々によって綺麗に掃除と整備がなされていました。微速前進ながら伝燈寺の復興に向けて進んでいるように思う今日この頃です。友峰和尚より

 

寳勝寺 庫裡側外壁修復の足場が設置されました

友峰和尚のちょっといい話 【 第3712話 】
2023年 10月 16日 談

国旗と仏旗の吹き流し

 

天皇皇后両陛下が金沢市で開かれている「国民文化祭」の開会式に昨日出席されましたが、本日は各所を視察されたのち小松空港に向かわれるため寺町大通りを通過されるということで霊苑事務所前と境内に国旗を掲揚致しました。

 

両陛下が通られる霊苑管理事務所側の道路にも 国旗を掲揚しました

厳重な警備体制の 寺町大通り

 

 

午前10時からは(株)ココ・プランニングの中本大資社長、川面範成専務ならびに片岡経営会計事務所の片岡正明会長の出席のもと卑山ふれあいパーク霊苑運営会議が行われ、今年で開苑7周年を迎えるにあたり今後の運営方針などについて協議がなされました。

 

 

 

近年、家族動物(ペツト)と一緒に暮らしている方が増える傾向にあり、自分の他界後も家族動物と共に同じ墓に眠りたいとの希望者も又増えつつあるため、卑山霊苑に於いても家族動物と一緒に眠る合祀墓新設の検討に入りました。時代の移り変わりとともに墳墓も新たな方向性と変化が求められているようです。

 

ふれあいパーク霊苑にて

 

 

最近は祖先を祀る墳墓の問題提起がなされテレビや雑誌などでも多く取りあげられています。一番大切な事は「祖霊供養」であり、人間の心は形に寄り添うだけに「墓じまい」などは十分な論議が必要かと思います。宝勝寺ふれあいパーク霊苑はそうした諸問題に対応すべく、未来志向の墓地造りを目指しています。いつでもお参りが出来、しかも祖霊と久しく交信できる霊苑「宝勝寺ふれあいパーク霊苑」を是非皆様には御見学頂きたいと願っています。友峰和尚より

 

 

中本社長、川面専務、片岡会長と、霊苑管理事務所スタッフの皆さんとともに

友峰和尚のちょっといい話 【 第3711話 】
2023年 10月 15日 談

早朝より 障子の貼り替えをしました

 

本日は何とも言いようの無い秋特有の天気模様となり、午前午後ともに墓前での開眼納骨供養諷経を修業しましたが快晴の空から俄かに暗雲が立ち込め雷の轟音とともに猛烈な雨風となったかと思うとピタリと止んで青空が広がる始末!「なんとかの心と秋の空」という言葉が有りますが、最早そのような状況は当てはまらないほど異常とも思える気候の日曜日となったようです。

 

 

現在本堂後方の外壁修復工事に合わせ縁側の修復が行われていますが、あまりにも縁側を望む戸の障子が破れていて茶室に隙間風が入るため、障子を貼り直しました。この障子貼り替えも少林寺の奥様が長年されてこられ実に見事な出来栄えには感心するものですが、流石に年月を経てそろそろ全面貼り替えの時期に来ているようです。

 

 

縁側の修復工事が進んでいます

 

 

大雨と晴れ間の めまぐるしい空模様

 

墳墓開眼供養諷経を修業いたしました

 

フジバカマ

 

 

以前、寺カフェをお手伝いくださっていた藤本さんのお母様が 御挨拶に来寺くださいました

 

沙羅双樹

 

さて本日も突然の来訪者に驚きました!和尚の修行時代、西宮市・海清僧堂に長らく坐禅に通われていた神戸市在住の大谷茂義さんで、富山市で講演をされるそうで実に約20年ぶりの御目文字となりました。

 

大谷茂義様 と 中易様 とともに

 

先日は大学の同級生、本日は僧堂時代の居士と最近はどういうわけか旧友との再会となっています。論語に「朋あり遠方より来る、また楽しからずや」と有りますが、どうやら更なる奮起を促されているように思う今日この頃です。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3710話 】
2023年 10月 14日 談

 

昨日に引き続き少林寺に出向き六字名号の揮毫と桐箱の落款(らっかん)捺しをしましたが、落款捺しは簡単に見えてなかなか難しい作業です。落款(墨蹟に捺す印の事)の位置や間合いなどによって、ずいぶんと作品の雰囲気が変わってしまうからです。落款自体も朱肉の色がまだらにならないように丁寧に捺さなければなりません。

 

 

「 即身即仏 」

「萬松山主」  「渓仙友峰」

 

六字名号の揮毫も昨日より更に気合を込め称名を唱えながら書きましたが、どうやら満足のいく字体となったようです。残墨で横額用の「仏心」「香風」の字二枚書くことが出来ました。昔から宿題ほど辛いものは有りませんでしたがやり終えると本当に嬉しく感じるものです。明後日には梱包して自坊に送付したいと思っています。

 

昨日に引き続き 六字名号を揮毫しました

 

「 佛 心 」 「 香 風 」

 

 

 

それにしても「書道」とは「道」の字が付くように、これまでに随分と墨蹟をして来ましたが未だに十分とは言えません! 「道」の字が付く以上、更なる努力が求められているようです。時々自分でも「ちょつと良い字が書けたかな」と実感する時がありますが、そのような体験が増えていくことを願って頑張って参りましょう!「書は体を表わす」と言いますから己事究明の一路を歩め!ですね!! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3709話 】
2023年 10月 13日 談

野町・少林寺 / 秋の境内風景

 

「唱うれば 吾も仏も無かりけり 南無阿弥陀仏の 声ばかりして」とは一遍上人が詠んだ歌ですが、もう一句あって「唱うれば 吾も仏も無かりけり 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏」と上人が言い直したといいます。本日は以前より依頼されていた六字名号(南無阿弥陀仏)の墨蹟を揮毫するため野町・少林寺に出向きましたが、六字名号を書く時は“南無阿弥陀仏”と唱えながら墨書しています。上手に書くことより、阿弥陀如来様になりきって書かねば罰が当たりそうです。

 

 

墨蹟の準備を整え「さあ!書こう!」と思ったところに寳勝寺より「阿部様という御寺院様が来寺されていますので寺に戻ってください」との職員からの電話を受け直ぐに帰参したところ、静岡市緑区大岩の臨済寺住職 阿部宗徹(無底窟)老師で京都花園大学時代の同級生でもあり突然の来訪に驚きましたが、久しぶりの御目文字で本当に嬉しく思いました。

 

静岡市緑区大岩 臨済寺住職 阿部宗徹(無底窟)老師が来寺くださいました

 

 

臨済宗妙心寺派 大龍山 臨済寺 専門道場 静岡市観光ガイド『駿河湾★百景』

 

 

所用で金沢に来られたそうですが、あまり時間が無いとの事でご挨拶後に茶礼をして別れました。最近は突然御来寺くださる方が多くなって来たように感じますが、大学時代の同級生となると本当に驚きますし実に有難い事で、阿部宗徹老師は以前に京都花園大学の学長をされた方でもあります。

 

少林寺境内 隣家のみかんの木

 

 

少林寺に戻り引き続き墨蹟をしましたが実に閑かで、南無阿弥陀仏の称名を唱えながら書きました。一遍上人が自分の一句を言い直した理由がよく分かります。「声ばかりして」ではまだ雑念が有りますから、一心に「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」と唱えるところに称名の真骨頂が有ります。六字名号を墨蹟する時も同じく「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」と一心に唱えながらの真蹟です。

 

「 喫茶去 」

掛軸桐箱の 箱書きをしました

「 福 寿 」

 

また別の御方が「唱うれば 吾も仏も無かりけり 池のかもめが 浮きつ沈みつ」と詠みました! 面白いですね!人生色々!和尚はヨロヨロ!油断大敵ですよ。友峰和尚より

 

阿部宗徹無底窟老師と

友峰和尚のちょっといい話 【 第3708話 】
2023年 10月 12日 談

清々しい 秋の青空

 

一年を通してみても今朝方のような極めて丁度良い気候はそんなに多くないと思います。もっと言えば、天気良し!気温良し!空気良し!そよと吹く風良し!で気分は最高!でなんとも清々しい気持ちで一杯でした。ぐるりと境内を散策してみたところ霊苑では職員やアルバイトの方々が苑内草木の整備をされていましたが輝いて見えたものです。本堂の裏側では外壁工事準備の為の足場を組む作業をされていましたが、秋の涼しい風を受けながらの作業風景でした。

 

庭園内を清掃される アルバイトスタッフの後藤さん

ふれあいパーク霊苑管理事務所の木村さん

 

 

ケイトウ、秋明菊、チョコレートコスモス、日々草

 

本堂後方外壁修復工事 足場が組まれています

 

午前中には納骨供養が集合墓・宙(そら)で修業され栃木県那須から参詣された御夫妻でしたが、このたび祖先の墳墓を墓じまいされ卑山永代供養墓に改葬されて御法縁を頂きました。法要終了後の御夫妻のお姿には安堵感とともに祖霊を想う報恩感謝の祈りを感じ取った次第です。

 

納骨のご供養諷経を修業いたしました / 集合墓 宙(そら)にて

 

四方柏、千日紅、カッコウアザミ

 

 

さて日々これ新(あらた)なりで一日として同じ日はありませんが、本日は(株)豊蔵組顧問の江川様が「伝燈寺里芋奉納祭並びに弁財天祈願祭」に際し御祈祷の申し込みに早速御来寺くださいました。本当に有難く感謝を申し上げましたが、伝燈寺の弁財天は歴史も古く洞窟の一番奥に祀られ長く地元の方々から弁財天神信仰を集めています。今年も10月22日(日)の午前11時より伝燈寺で厳修予定となっておりますが、伝燈寺里芋奉納祭と共に各諸願御祈祷会も併せて修業されますので、御祈祷を希望される方は寳勝寺事務局にお申し出ください。

 

(株)豊蔵組の江川様が来寺くださいました

 

 

 

寳勝寺檀信徒 高畠家の御家族の皆様が来寺くださいました

 

「心こそ 心迷わす 心なれ 心に心 こころ許すな」です。秋が深まりゆく好時節!伝燈寺弁財天神の御利益を頂き皆様が安全安心の日々をお過ごしくださいますよう心を込めて御祈祷申し上げたいと念じる次第です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3707話 】
2023年 10月 11日 談

「素晴らしい朝が来た 希望の朝だ 喜びに胸を開け 大空あおげ・・・」のラジオ体操の歌声が軽やかに聞こえて来るようなとっても爽やかで気持ちの良い朝を迎えましたが、皆様に於かれましては日々恙なくお元気にお過ごしでしょうか!

 

本堂外壁修復 金沢市役所担当者の方々との打ち合わせ

 

そんな爽快な朝の天気とは裏腹に、最近よく聞く言葉に「速やかに安全な場所に避難し身の安全を図って下さい」との報道アナウンサーからの声です。本当に1年を通して自然災害が急増していることに驚きますが、近年の気候変動は地球上の各所で異変が生じており特に地震・水害・風害・森林火災の多発は人類史上危機的状況に有ります。それに対する各国の対応策の意見が一向に進展せず深刻度は増すばかりとなっているように思います。

 

本堂後方 外壁修復工事が進んでいます

 

「災害は忘れた頃にやって来る」の標語は今や「災害は今日にもやって来る」状況にあり、ホームセンターなどでは防災用品コーナーが特別に設置されており各家では緊急時の防災袋設置などはかなり浸透してきたかと思います。

 

金澤伝燈寺里芋研究会事務局 千田さんと桝田さんとの 打ち合わせ

 

今年の冬は暖冬との予報ですが、これとて油断は禁物です。和尚も自然災害発生に備え色々な防災用品をお寺に備えるようにしていますが、自家発電機や非常用の飲み水、食料などまだまだ不十分で今後も少しずつ補充していきたいと思っています。つい先日は地震でもないのに津波が突然発生し警報が発出されました事を鑑みてもますます各地域における防災訓練も不可欠となっているだけに、お互いの助け合いと団結が命を守る大切な要素となっています。爽やかな秋の朝を迎えながら平穏無事の今の有難さに感謝すると共に、有事に対する備えの大切さを切実に思う昨今です。

 

 

さて本日も午後3時より、現在進行中の本堂裏外壁修復工事視察と打ち合わせのため金沢市文化スポーツ局歴史都市推進課の中村主査並びに職員の河村氏が来寺されました。また伝燈寺里芋奉納祭の打ち合わせのため事務局の千田さんと桝田さんが来寺されましたが、10月も下旬に向けて次第に慌ただしさを増す日々が続いていくようです。友峰和尚より

 

「伝燈寺大祭」準備の日々が続きます

友峰和尚のちょっといい話 【 第3706話 】
2023年 10月 10日 談

寳勝寺山門 の 睡蓮鉢

秋雨の降る中、午前中に少林寺お檀家総代 中山家の月参りに出掛けましたが、車窓から眺める街の様子はまるで秋を通り越して冬の到来を思わせるほど寒々と感じたものです。こうも寒暖の差が激しいと本当に体調管理には十分に気をつけてお過ごし頂きたいと思います。

 

睡蓮 / 初夏から秋にかけて花を咲かせます

 

今年もあと2ヶ月あまりとどんどん月日が過ぎて行きますが、世界情勢はここに来ていっきに不安定要素を深めていくばかりで心配の絶えない年末を迎えそうな気配となっています。仏教の教えでもある「和をもって尊しとなす」の語源はお互いを尊敬し合う「リスペクト」する心の大切さを意味していますが、誠に残念ながら近年それとは反対の方向に向かっているように思われます。

 

「 一日清閑 一日福 」 渓仙 書

 

このことは近年の親子関係にも当てはまり「父母の恩・祖先の恩」を報じる報恩謝徳の御法要修業後の参詣者との歓談の席に於いても思うもので、「いつ見ても 親の眼よりは 子供なり 子供心 になるが孝行」という世語があるように「孝行」の意味ひとつに於いてもそうですが、祖霊供養を通して和やかなご家族の交流風景を見るのは本当に嬉しいものです。

 

「 空 行雲流水 」

 

仏教では“心”の根本は「無我、無私、空」であると説いています。「あら楽し 思いは晴るる 身は捨てる 浮世の空に かかる雲なし」と今日も一日和合専一に過ごして参りたいと念じています。友峰和尚より

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