和尚のちょっといい話
本日の御法要 / 寳勝寺本堂にて
寶勝寺のお檀家さんの中には関東にお住まいの方も多く、今日は横浜より御法事の為に来られました。最近ではお寺で御法事をされる方が増え、修復工事を終えたばかりの本堂での読経は本当に荘厳ですね。
御焼香のようす
お経を唱える時に使う鳴物も、お寺ならではの歴史ある物ばかりで音もよく、第一にお経を唱える時の音響効果は本堂が抜群です。そもそも、お寺の御堂は音叉のような音響効果が出るように設計されているそうですからすごいと思います。今回の修復工事でも思いましたが、本尊佛をお祀りする内陣は特に天井が高く、天井のさらに上も広い空間となっており、その構造が声を長く響かせているのだと感じました。
お墓参り
法要後の歓談のひとときも、故人を偲びながらのお話で和尚にとっては故人を知るうえでの大切な時間となっています。寶勝寺の兼務住職をして5年の歳月が流れようとしていますが、最近はお檀家さんとの交流も盛んになり心から安心しています。
さて、法要後は再び寺カフェ開始となり、職員の方々の奮闘に頼るところ大でした。連休はまだまだ続きます、久しぶりに雨となった本日、気温も下がって過ごしやすい一日となったようです。友峰和尚より
カップルに人気のお部屋 / 寳勝寺 寺カフェ
連休二日目の日曜日。皆様に於かれましては如何お過ごしになられましたでしょうか?ゆっくりとお休みになられましたでしょうか? 良いお天気に恵まれたゴールデンウィーク、日本全国の有名観光地はどこも賑わいをみせているようですが、寶勝寺もご家族連れの観光客が目立ちました。子供達のはしゃぎ声を聴いていますと、どこかホッとしますね。お寺の畳敷きの空間は、子供たちにとって最高の遊び場のようです。少々の運動など気にしない気にしない、どうぞのびのびと休んで下さいな。天井の高い御堂のなかは、暑い暑い街なかの空気から解放される極楽浄土の癒し空間のようです。どの方どの方も、のんびりゆっくりと寺カフェを楽しんでいるように思いました。
藤田通麿様から頂いたテーブルランナー
お寺と言えば「御利益」ですが、一昨日から各種の「御守り」を御本尊様の前に置きました。若いカップルの皆さまには好評のようで、二人でなにやら、ぼそぼそくすくす会話しながら御守りを選んでいる姿には微笑ましさを感じます。おみくじも人気で、玄関先の木々にくくり付けてのお帰り、旅先のお寺参拝ならではの楽しみ方です。和尚は終日、接客と茶碗拭きに集中した一日でしたが、「お掃除第一主義」ですから良い運動となりました。
中庭の日陰に咲く、白スミレ
明日は御法事が予定されている為、早朝より本堂の設え等にかかりたいと思っています。兎に角、お寺に沢山のお人が集まって来ることは本当に嬉しいことです。寺町・忍者寺に対して、寶勝寺は「出会い寺」のようですね。「出会い・ふれあい・和み合い」、寳勝寺本尊・十一面観世音菩薩様も、きっと笑顔の一日だったことと思います。友峰和尚より
金沢市内の観光地を紹介するテレビ番組がこの数か月間、過熱気味の様相だったためか、連休初日の今日は新幹線を利用されて来られた関東方面からのお客様でどこもかしこも人・人・人で溢れ返っているとか。おまけに27度を超す時期外れの気温で、クールビズどころかクールクールと目が舞いそうな暑さ、おかげさまで涼を求めて寺カフェも大人気となった一日でした。
和尚の仕事は、昨日の「皿洗い」から、本日は「接客と茶碗拭き」に変化した次第です。と言いますのも、今日は強力な助っ人でもあります妻が台所方に加わり、大いに助かりました。寺カフェ利用のお客様には一様に良い評価を得ているようですので、和尚としても大変嬉しく思っています。ときおり若いカップルから「有り難うございました、また来たいです!」なんて声を掛けられますと、和尚のボルテージは上がる一方です。福井からの観光のお客様も来られていて、とても楽しい接客となりました。修復工事を終えたばかりの堂内は流石に、歴史を感じさせるに十分なほど荘厳な雰囲気が有ります。観光客の皆様もまた、その枯淡な雰囲気を楽しんでおられるように思われます。試行錯誤の毎日ですが、寺院活動の新しいスタイルの在り方を模索しながらの「寺カフェ」、地元の皆様にも沢山来て頂けるよう努力を続けてまいりたく思います。和尚にとっては、朝一番の坐禅瞑想の時間が、身体の疲れを取る唯一の手段となっているようです。友峰和尚より
明日から金沢市内観光地の混雑が予想されるということで、寶勝寺でも受け入れ準備をしています。ですが、なにしろ受け入れ人数には限りがある為に、椅子の配置など色々と工夫しなければなりません。先週エアコンの工事をしましたので、暑さ対策には万全の体制です。つい先日までの温風ヒーターの活躍が、今日ではクーラーに替わる有り様。このところの気温の変化の激しさには本当に驚きます。まだまだ気候不順が続きますから、ヒーターも片付けるわけにはいかないようですね。
本堂に御守りを並べました。
寺町もこの連休を利用しての観光客がどっと増えています。寺カフェには県内外はもちろん海外からのお客様が見えています。和尚の仕事は「接客と皿洗い」で、終日頑張りました!。台所の流し台が低いため、持病の腰痛がまたまた再発しそうで恐る恐るの水仕事でした。そうですね、和尚も何か役に立たないといけない!とばかりの、せめてもの皿洗いです。カフェの仕事は実にハードですよ。明日からが大変です。観光客がうらやましい限りですが、和尚の次の夢に向かってのお仕事ですから、なにごとも「黙々」と頑張りましょう。
連休中には皆様、どうか寺カフェをお訪ねください。お庭のお花がとても綺麗ですよ! 島田さん、山内さん、奥出さん、蒔田さん、藤田さん、いっぱーいさん、毎日お寺のお仕事おつかれ様です、お茶しにいらしてくださいね。来られます時は、くれぐれも気を付けて来て下さい!和尚の疲れはピークですから期待しています!? 友峰和尚より
満開の藤 / 宝勝寺 本堂前庭にて
四月最後の日となりました。四月は昔の暦の読み方で「卯月」と言いますが、干支の順番で行くと「卯」の月になるところから卯月ですが、「卯の花の月」と言った方が情緒が有りますね。「春に黄色の花が多いのは何故?」という質問に対し、その答えは、花粉の交配の為にミツバチや昆虫類が最も好む色だからだそうで、思わず「成るほど!!」って思ってしまいました。そんな四月から、明日からは五月、「皐月」に替わります。皐月の意味は、耕作を意味する「さ」の古語から稲作の耕作月を意味する「皐月」になったそうです。成るほどね!しかし皐月なんていう響きは、競馬の「皐月賞」を思い浮かべる方も多いかと思いますよ。
いづれにせよ、五月は一斉に田んぼの耕作準備が始まります。この時期に大安禅寺から米どころの越前平野を眺める風景は真に「絶景かな!絶景かな!」 田んぼの水面が朝日に照らしだされてキラキラ光る光景には心を奪われそうになります。緑の美しい季節でもありますから、大いにトレッキングなどしてみては如何でしょうか。
第二回霊園改葬工事連絡協議会のようす
金沢市歴史建造物整備課の御担当者様、㈱いせや様、須貝総代様とともに
さて、和尚は寶勝寺での第二回霊園改葬工事連絡協議会に出席しました。少しずつではありますが、計画が前進して行くようでした。色々な人生の想いを形にするためには、多くの困難が伴います。されどどのような場合においても、あきらめず、粘りづよく、思いを強くもって事に当たれば必ず、実現の方向性を見出して行くものと思います。また一歩前に進んだ、今日の会議でした。友峰和尚より
まるで真夏を思わせるような陽気となりました本日、午前十時より、大安禅寺において「御像祭」が厳修されました。大安禅寺開基・松平光通公並びに松平家先祖代々、檀信徒各家先祖代々各各霊位の施餓鬼会法要が営まれたわけですが、今回は東京から御本家当主の松平宗紀様も御参詣に成りました。
今年で342回忌ですが、此れまで一度も欠かすことなく御供養が続けられて来ました。世代交代した部内御寺院の若き僧侶皆様の堂内に響き渡る読経には、大変感動いたしました。連綿として今日まで御供養が続けられて来たわけですが、「報恩謝徳」また「報恩菩提」の一心をもって、今後も脈々と引き継がれていくものと思います。「有りがたや 師の恩想う 如意のあと」という世語が有りますが、心から御供養を申し上げました。多くの参詣者皆様も、きっと大いに心を安んじられたのではないかと思います。和尚自身も、青年僧の朗々と唱える読経の声に、久しぶりに心の安らぎを感じさせて頂いた御供養日となりました。
さて、皆様は本日はいかがお過ごしになられましたでしょうか?ゴールデンウイークもこれからが本番ですね。どうか御心安らかにお過ごしください。友峰和尚より
滋賀北陸教区役職者会議も無事に終了し、昨晩は同志と共に般若湯を頂きながら楽しい時間を過ごしました。明けて本日は正午より、㈱キタジマの北嶋幹補様ならびに北嶋さおり様「会長就任・社長就任」の内々の披露宴に御招待を賜り、出席させて頂きました。
会長ご夫妻には日頃よりご厚誼を頂いているわけですが、このたび社長に就任された御息女・さおり様は「初々しい少女」の頃から知っており本当に嬉しく思いました。今や「強力女子社会」と言われているだけに、さおり社長様にも大いに期待したいものです。
㈱キタジマ様は、会長の幹補様と奥様で専務でもある千代子様が40年前に立ち上げた会社で、冠婚葬祭に関する商品開発販売において、日本でも有数の優良企業です。全国に支店を持ち、グローバルな営業を展開されています。写真の如くに最近では葬祭もずいぶん様変わりしています。時代を先取りする新しい葬祭商品を本社3階のショールームにて展示公開されており、和尚も見学に行きましたが、今後、冠婚葬祭のすべてが変化して行く様相を見せ始めています。我々の心の世界も同じく、常に変化を求めています。「自分が変われば世界が変わる」の標語はどの世界にも共通の言葉ではないかと思います。常に進化を続けて行くところに「日々新たなり」の禅語も活きてきます。いちど留まれば澱む水の世界を見本に、新社長様には大いにチャレンジして頂きたいと思いました。友峰和尚より
滋賀北陸教区役職者会議 滋賀県長浜市・良疇寺様にて
地元市議会議員候補当選の万歳三唱が深夜十二時半頃となり、寺に戻ったのが午前二時で、今朝は花菖蒲園作業の疲れと寝不足状態を推して午前七時に「滋賀北陸教区役職者会議」に向けて出発しました。当然のことながら身体の不調を感じつつのドライブでしたが、長浜市・良疇寺に到着後、十時半からの会計監査はじめ午後からの会議を無事に終えることが出来ました。日々、仕事が変化して行くため、ときどき自己確認が必要になっているような感じです。毎回思いますが、会議の重要性とともに、なんといってもお坊さん仲間での会議後の会食は楽しいものです。
監査のようす
「同病相憐れむ」ではなく「両鏡相照らし中心影像なし」といった心境で、日頃の宗教活動から日常生活に至るまでのよろず会議でこちらの方が盛り上がりを見せます。今、各地でなにが起きているのかは、お寺同士の情報交換が一番のようです。
それにしましても、毎日報道される事件、事故、そして災害のニュースの内容が気がかりです。偶然とは思えないほど天地災害と事件発生との関連性を和尚は思います。我々の身体も心も、宇宙と一体のものだからかもしれませんね。こんな時期であればこそ尚更のこと、慎重な行動が大切のようです。
さて、初夏のような陽気となった本日、気温の上昇と共に、心身の動きが良くなって行くようです。やっぱり気候の移り変わりに合わせながら、自然体で過ごすのがなによりのようですね。友峰和尚より
昨日に引き続いて花菖蒲園整備作業の一日となりましたが、今日は作業にも慣れ、午後4時には予定の仕事を全て完了することが出来ました。「一日作さざれば一日食らわず」とは高僧・百丈懐海禅師のお言葉ですが、これは禅僧への厳しい諭しの言葉でもあります。「働かざる者食うべからず」とか「食えなんだら食うな」などの俗語が有りますが、このような言葉とは似て非なるもので、百丈懐海禅師の御諭の一大事は「作」にあると見ます。
作の意味は「なす、つくる、つかう、もちふ、おこる、うごかす」などですが、ここでは「心」を指し、「無心の妙用(みょうゆう)」を意味していると思います。人間、じっとしていてはあまりにももったいないものです。心を働かせて、身体を自由に使っていくところに「妙用」が見えてきます。
田畑仕事はさすがに重労働なれど、工夫しながら心を使っていきますと、身体もそれに伴ってうまく動いてくれます。また、ほど良い疲れが心も癒します。もちろん、お食事もとても美味しく頂けるものです。日々の生活の中では食べることが最も重要なだけに、それに比例する「心の使いよう」が求められているようです。
今日もお二人様の御助けで、とても順調に進みました。お手伝い頂き、本当に有り難うございました。園内がまた一段と輝きを増してまいりました。作業中、カエルさんたちがゲロゲロゲロと声援を送ってくれました。「一日作ざれば一日食らわず」。夕食が待ち遠しく思った今日の作業でした。友峰和尚より
きれいに整備・修復された階段
強力な助っ人様のおかげで今日は、花菖蒲園の補植作業がダントツにはかどりました! 朝方、野口義博様よりお電話を頂き、補植のお手伝いをしてくださるということで本当に嬉しく思いました。和尚ひとりの力ではもう限界が来ています。
昨年に引き続き、表具師の斎藤公一さんも加わって、予定より早く午後4時には今日の作業がすべて終了となりました。もちろんそのほかにも、檀家さんで世話方さんの御三名もお手伝いくださいましたが、思ったよりもずっとずっと整備が進み、大満足です。
野口義博様は、いつもお世話になっています文房流晴心会・野口美智子様のご主人です。思えば和尚との出会いは40年前に遡ります。和尚が僧堂での修行を終えて大安禅寺に戻り、少林寺拳法の道場に通い始めた折、その道場で知り合ったお友達です。それ以来40年が過ぎ、再び新たな出会いとなりました。同世代のお友達ですから気を遣うことも無く、楽しい作業となったのは言うまでもありませんが、なにしろどちらも「年寄」故に、流石に長時間労働だけは避けましたよ。
さて写真の如く花菖蒲も補植されて、いちだんと活き活きして参りました。明日も引き続き園内整備が予定されていますが、今日は野口様の「あったか~い」心を身に染みて感じ取った感動の一日でした。昨日は庭師さん、今日は園芸家、明日は土木作業員と、日々仕事が変化して行きます。なんでも屋さんの和尚の仕事が続いていきます。友峰和尚より