和尚のちょっといい話
法要後、久しぶりにお会いした方々との親交の席にて
この時期としては珍しく快晴となった日曜日でしたが、今日も御法事が続いています。年の瀬を迎えていますが大勢の親戚の方々やご近所の皆様が集まっての盛大な御法事でした。故人の御徳を示すかのような好天気に恵まれ、参詣者一同の唱えるお経の声が朗々として家じゅうを包み込むかのようでした。法要後の御斎の席も大切な親交の場でも有り、久しぶりにお会いした方々との懇親にも力が入るというものです。
酒井様とともに / 大安禅寺 応接室にて
和尚にとってこの時期は、一年を通して色々とお世話になった方々に対しての御礼のご挨拶が続きますが、午後からは酒井様が御出で下さり、新命和尚と共に酒井様からの布施浄財に対して心からの感謝と御礼の言葉を申し上げました。お寺は本当に、色々な方々からの御心を賜りながら運営されています。寺院の維持管理には多くの浄財を必要としますが、檀信徒を始めとします沢山の縁者方々よりの寄進によって支えられて行きます。六波羅蜜の善行と共に、四百年の歴史を有する卑山が今後も法灯護持を目的として多くの方々によって支えられていく事を願ってやみません。今日は報恩謝徳の一日となりました。友峰和尚より
ジリッ、ジリッ、っと大晦日が迫ってきますが、今年も残すところあと10日余りとなりました。ここまで来ますともう、無事に新年を迎えたいと願うばかりですが、早朝より消防車のけたたましく鳴り響くサイレンの音が心を不安にさせたものでした。今日は午前も午後もご法事でしたが、和尚にとっては読経をしている時が一番安心を覚えます。年の瀬にもかかわらず、御先祖や今は亡き両親の霊供養に多くの親族方々がお参りしている姿には安堵感を覚えるものです。
寺離れ・墓じまい・樹木葬などの問題が、相変わらず現代社会の話題としてメディアで取り上げられているところにも、時代の混迷がうかがえます。来年は日本国にとって飛躍の一年になって欲しいと思いますが、それにはまず、「国家の恩」そして「祖先の恩や父母の恩」に感謝の念を表すところから出発しなければなりませんね。
一年を振り返ってみますと本当に色々な出来事があるものです。和尚も自分のブログを振り返って見ますが、自分でも驚くぐらいです。「無事是貴人」の禅語のごとく、日々無事であることがいかに難しいかを自覚する年の瀬を迎えた今日この頃です。友峰和尚より
「スターウォーズ」最新作が今日初めて全国上映されるというニュースでもちきりの一日でしたが、これほど話題を呼ぶ映画も最近あまりなかったので、和尚も内心この映画には期待している一人でも有ります。
もちろん物語はSFの世界ですが、近年の宇宙科学の発展からするとかなり身近に感じるだけに興味も涌くというものです。ドラマにあるような事が現実に起こり得る時代が来るのかどうかは分かりませんが、絶対否定できないところに映画への魅力を感じるのかも知れません。それにしても最近の映画はCGを使ったものが多いため、アナログ世界に生きて来た和尚にとって、スピーディな映像についていくにはギリギリの世代といったところです。時間が出来れば是非鑑賞したいと願っています。
皆様はこの年末をどのように過ごされていますか? お掃除ですか? 旅行ですか? それともお仕事ですか? そうですね、「もう幾つ寝るとお正月・・・」なんて子供の頃は、「早く来い来い、お正月」っていましたが、今では少しでも先延ばしをして欲しいと願うばかりです。午前中には、地元の方に今年最後の「楽く楽く法話」を致しましたが、グループの名前が「おもしろクラブ」でした。年の瀬ですから大いに笑顔で過ごして参りたいものですね。友峰和尚より
今年の初雪となった冷たい朝を迎えました。うっすらと苔庭の一角に積もっていましたが、例年ですととっくに積雪となっているのにずいぶん遅い初雪となったようです。やはり暖冬なんでしょうか?
昨日、地元の観光協会を始めとする有志の方々が「町おこしイベント」として門松を30基ばかり町の家々に設えたニュースが福井新聞に掲載されました。じっとしていては過疎地になるだけですから、何かアクションを起こさねばなりません。子供達に夢を与えて行くような催事や祭りを大人達がリードしていって欲しいものです。来年6月の大安禅寺の「花菖蒲まつり」も、テーマが「さんげ祭り、菖蒲と薔薇と紫陽花と」に変わります。時代の移り変わりと共に、人々の価値観も趣味もどんどん変わって行きます。NHK朝ドラ「あさが来た」の時代背景も、明治から大正、昭和へと移り変わる様を面白く演じています。これから未来に向けての新たな創造が要求されている現代社会でも有りますから、大いに知恵をしぼって参りたいものです。
さて、暫しの故郷を離れ今日より金沢での法務に入りますが、流石に金沢駅は人々の慌ただしい動きと共に年の瀬を感じさせる雰囲気で一杯でした。今年も残り少なくなってきましたがしっかりとお掃除して行きたいと思います。友峰和尚より
大安禅寺の山門に、地元観光協会の皆様が中心となって立派な門松が建てられました。勿論、村の各御家の前にも建てられたそうで、今後は正月の縁起物の門松を各家に増やして行きたいとの事でした。
久しぶりに明るいニュースとなったわけですが、最近の少子化高齢化の問題に伴い地元の町も危機感を感じています。少しでも明るい話題を提供して、昔ながらの和気藹々とした心和む「まちづくり」が課題となっています。「門松」などは今日あまり見かけられなくなってきましたが、なんといっても正月の縁起物の代表格ですから大いに普及して行ってもらいたいものです。来年のテーマを「温故知新」としたのもそういう意味合いからで、古きを訪ねそして良きことは温めながら未来に繋げて行くことが大切だと思います。
さて和尚は昨日に引き続き、来年の干支色紙描きの一日でした。夕刻には肩も腰も腕もガタガタになりましたが、なんとか描き終えた感じです。明日からは再びお掃除に専心したいと思います。本日最後に描いたお猿は「笑顔でござる」でした。もっともでござるね!
今日は終日、来年の干支絵色紙描きに専念しました。写真をアップしてみましたが、いつもの年の如く、出来るだけシンプルに、ひと筆描きで出来るように努めています。ここに来て漸くスムーズに筆が動くようになりましたが、墨絵としてはまだまだ工夫が必要です。昨日、卑山で本物のお猿さんを間近に見たこともあり、和尚の脳裏にはきちんと記憶され、その結果、色々な表情のイメージが湧いて面白いお猿さんが沢山描けました。約80枚ほど描きましたがまだまだこれからが本番ですから、もっともっと進化して行くものと期待しています。
描いていて思うのは、お猿と一口に言っても世界中には色々な種類のお猿さんが居るわけで、ゴリラも居れば、マントヒヒ、手長ザルや日本猿など、どれも似ているようでずいぶん違うものだと思いました。描きながら吹き出しそうになる時も有ります。チョット筆先をひねるだけで形がガラリと変わり、お猿の種類も違うように感じますから、たいへん面白いものです。
さて皆様はどのお猿さんがお気に入りですか? 明日も引き続き干支の色紙描きが続きます。明日はどのようなお猿さんの墨絵が完成したか、又、お知らせしたいと思います。穏やかなお天気も夕刻には雨となりました。明後日頃からは雪になるとか。皆様には、お部屋を暖かくしてお元気にお過ごしください。友峰和尚より
「 福 日 」 / 越前和紙
法要から一夜明けて今日も爽やかなお天気となりました。日本において、その日のお天気の状態が挨拶代わりとなるのもうなづけるものです。世界では国が変われば気候もずいぶんと違うもので、一年中雨の降らない所や、突然スコール的大雨に見舞われる所も有ったりしますから、気候が挨拶代わりにはなり得ないのかもしれません。我が国のように、四季の移り変わりがある事が極めてデリケートにその日の気分を伺う挨拶代わりになるのは、とても素敵なことだと思います。北陸地方はこれから一段と厳しい気候となるだけに、今日の快晴は心から嬉しいと感じるものです。
何者!? / 大安禅寺 鐘楼にて
さて、寶勝寺の法務も無事に終了して少しの時間を頂き自坊の大安禅寺に戻りましたが、なんと「お猿さん」が鐘つき堂で和尚を迎えてくれるというハプニングが起こりました。と言いますのも、来年の干支が申年で、いま一生懸命に申の干支色紙を描いている最中なだけに、いちど本物の猿を見てみたいと思っていた矢先の出来事でした。
急いで激写しました!
村の噂では「猿がいる」と聞いてはいましたが、今日ははっきり確認しました。お猿さんは神の使いと聞いていますから、きっと「縁起がいい」出来事だと思いました。しかしあまりにも大きなお猿さんだっただけに、観光客の皆さんに危害を加えないか心配です。
さて、「去る者は追わず」ですか? それとも「猿も木から落ちる」ですか? いやいや「何にも思わざる」が一番のようです。明日から猿の干支色紙描きに専心します。お猿さんの顔が真っ赤っかだったのが印象的でした。友峰和尚より
暖かい日曜日の朝を迎えました。本日は「寶勝寺霊苑改葬工事・檀信徒墳墓祖霊総供養慰霊祭」が午前11時から、檀信徒はじめ多くの工事関係者の出席のもと厳修されました。
天気が心配されましたが、法要が始まる頃にはお日様の差し込む好天気となり、引き続き霊苑で行われた「檀信徒墳墓祖霊抜魂供養祭」の時には太陽の眩い程の光を受けながらの、僧侶皆様による読経となりました。四百年の歴史を有する寶勝寺霊苑改葬工事に向けての大切な法要でした。
皆様は、祖先の霊供養についてどのように思われていますでしょうか。「自分の喜びが祖先の喜びであり、祖先の喜びは自分の喜びである」そう和尚は何時も感じ取っています。これを禅語で「一即一切」と言うのだと思いますが、法要後の檀信徒皆様との懇親は実に有意義な時間でした。
霊苑改葬工事説明会のようす
法要を介して先祖と現世が繋がって行く瞬間でも有りますし、そこに、お寺のお寺としての役割を思ったものです。約三年間に渡る墓地調査も終了し、いよいよ墓地改葬計画の実現に向けてまた一歩前進した本日の法要でした。年末の大変お忙しい中を、檀信徒皆様はじめ工事関係者皆様には多数御参詣頂きました事、心から厚く御礼と感謝を述べたいと思います。
今年も残り少なくなってきましたが、皆様にはどうかお元気にお過ごしください。友峰和尚より
寒暖の差の激しい日々が続いています。今日は、昨日とは打って変わって穏やかな良いお天気の一日となりましたが、皆様にはお元気にお過ごしでしょうか? テレビは一斉に師走番組となっています。待ったなく、日にちがどんどん過ぎて行きますが、寸暇を惜しんでの法務遂行となっています。
明日は「寳勝寺檀信徒墳墓祖霊総供養慰霊祭」が修行されるため終日その準備に追われた感じですが、今日は良いお天気に恵まれ準備もスムーズに運び、御先祖の霊の皆様もお手伝いして下さっているように思いました。何事もそうですが、誰もが喜んでくださるような事をしているときは実に疲れも何のそのです。明日の慰霊祭を前にすでにお参りに来られていた方が有りますが、本当に嬉しい事です。仏様のお花を活けたり、お供え物の準備をしたりしているときは、今は亡き自分の両親を身近に感じるものです。午前中には檀家様の家での御法事が有りました。御親戚の皆様が沢山お参りに来られていましたが、若い方々を交えて一緒に読むお経はなによりの御先祖への供養になると思います。僧侶にとっては当たり前の読経も、家族の皆さんと一緒に読むお経は又格別なものが有ります。さて皆様、年末の大掃除はお済みでしょうか? これからでしょうか? 一に掃除、二に笑顔です。頑張ってお掃除いたしましょう。友峰和尚より
全国的に大荒れの天気との予報で大変心配しましたが、金沢市内は雨こそは降れ風もそれほどでもなく安堵したものでした。流石に師走月、観光客も激減して静かな寺カフェとなっています。ポツリポツリと来られるお客様も時間をゆっくりと過ごされているようでした。
昨日揮毫した「六字名号」の落款捺しをしましたが、今までは職員の方がしていましたが最近は自分で捺すことしています。この「落款」の意味ですが、「落成款識」(らくせいかんし)の略語で作品の作者を証明する為の印でも有りますから、やはり自分で捺すのが一番かと思います。落款の位置などが少し違うだけで作品の雰囲気ががらりと変わってしまうので、極めて重要な仕事だと思います。関心がなければ普通にはあまり気が付きませんが、和尚などは人の作品を見て、その作品を本人が捺したか他人が捺したか想像できますから、落款はその作品の生命線ともいえるものです。
「萬松山主 渓仙」
落款に替わるものとしては、古くは花押(かおう)が有ります。昔の古文書などで、武将が最後にサインする特有の字体の事ですが、和尚も時々、落款の持ち合わせがない時は花押を書く事にしています。六字名号だけに、「一心一印」の気持ちで捺しました。勿論、南無阿弥陀仏と唱えながらの作業でしたが、楽観できない程の集中力でした。
さて、こちらも昨日に引き続き干支の色紙を描き続けました、少しずつお猿さんらしく、表情も豊かになって来たようですよ。
もうチョットでござるです。さようでござるか。友峰和尚より