和尚のちょっといい話
釈迦院時雄様 が 来山されました。
和尚のいつものキャッチフレーズ「元気!根気!やる気!」ですが、そもそも「気」の原動力となる物質は何ぞや?と素朴な疑問を自分に問いかけて見れば、やはり「腹が減っては戦は出来ぬ」で、ではどのような食物が「気」のエネルギーを充満させてくれるかを考えてみましたが、結論として「米穀」だと確信しました。
今、和尚は毎朝お粥を作って食べていますが、単にお米を炊くだけではなく「米」の本質を最大限に引き出す工夫をしています。その工夫とは何かといいますと、いかに米が「米力」を保持したままの状態で炊き上げるかがポイントで、米の持つ「気」を失わない炊き方の工夫をしています。米は、あまり長く炊くとノリのようになってしまい、米の本質を失ってしまいますから、実に真剣に、米と対峙しながら炊き上げています。米には無限の生命力が宿っていると最近実感しています。米こそが日本人の底力を培ってきた唯一無二の食品であることを、声を大にして「コメント」したいと思います。お米万歳! 皆様、いちど和尚の炊いたお粥を賞味してみませんか? 心をコメてお作りしたいと思います。友峰和尚より
「規格外の野菜や魚介類が今、主役に!」とのニュースを見て嬉しく思いました。通常の二割から三割安で販売を始めたところ、消費者からも歓迎されているとの事。生産者側としても、捨てるしかない運命だった地産規格外野菜が救われることに、感謝の言葉を述べていました。「賞味期限」や「消費期限」等、飽食時代と言われている現代日本の中で「もったいない」の伝統的精神が復活していく事に、称賛の拍手を送りたいと思います。
松浦建設㈱様と、打ち合わせをしました。
日本は古来より長い間「農業」が人々の生活を支え、また日本独自の和合の精神も農業に従事する中で育まれて来たものと思います。先進国となった日本ですが、食料の自給率は約40パーセントだそうで、有事の際、他国からの兵糧攻めにあえば一辺に滅んでいく運命に有ります。和尚も金沢で自炊をしていますが、出来うる限り工夫して、食物を粗末にしないようにアレンジしながら食べきるようにしています。せめてもの食物への感謝の心ですが、子供の頃、父と共に畑で沢山の野菜を収穫し、田んぼを耕し、お米を作っていた頃が大変幸せだったように思います。「物を粗末にすると神様の罰が当たる!」そんな言葉をもう一遍聞いてみたいと思う今日この頃です。
さて、今日から再び本格的にお寺が動き始めました。今年は坐禅会や写経会なども開催してみたいと思っています。皆様こうご期待くださいまっし! 友峰和尚より
今日は終日お休みを頂いてのんびりを構えたものの、やはり日頃からの仕事中心の生活習慣から脱却できず、静まり返った寺内の掃除や設えに、朝早くからバタバタと動き回る始末。午前10時には約束していたお客様が来山され、約20年ぶりの談議となりました。
久しぶりにお会いした、岡安さん と 南部さん
午後からは、覚悟を決めて身体を休めるためのテレビ観賞となりました。昨年のワールドカップラグビーで一躍、時の人となった五郎丸歩選手のコメントがインターネット上にアップされているのを見て、流石に一流選手の言葉は凄いと感銘したものです。そのコメントとは、「僕は今、失敗したい。」というものでした。誰もが自分の成功を夢見て並々ならぬ努力を続けているわけで、決して「失敗したい」とは思わないものです。五郎丸選手がコメントした意味合いは、「失敗こそより強くなる為、そして技の精度を向上させる為に必要不可欠の事である」と捉えられるように思います。昨年末の特別番組では、サッカーの遠藤選手と五郎丸選手とのゴールバトルが放映されましたが、その際も僅か50センチのポールの間を見事に通過させた五郎丸選手のキックの正確さと勝負運の強さを見せつけられたものでした。思わず脱帽したシーンでしたが、その時さえも決して喜ばず又おごる事の無い彼の態度の中に、今回のコメントの意味合いを感じたものでした。いまや「ルーティーン」は五郎丸選手を表わす言葉となりましたが、彼の合掌のしぐさの中にどこか菩薩の表情を感じ取るのは和尚だけではないようです。「失敗は成功の基!!」この言葉の持つ意味が今、五郎丸選手を通してその奥深い意味を伝えているようです。友峰和尚より
お正月に孫が描いてくれた和尚の絵
お正月の「松の内」ですが、関東では7日で、関西では15日だそうですから、卑山は関西に倣って15日までを「松の内」として注連縄や門松はそのまま飾って置こうと思います。ただ鏡開きだけは、関東風に倣って連休最終日の11日としたいと思っています。あっという間に年明け一週間が過ぎようとしていますが、心はまだまだお祝い気分で休息していたい気持ちの中に居ます。と言いますのも、お寺は正月三賀日が行事で忙しかった為、ここに来て漸くお休みを頂いています。
市内のあちこちの会場では年賀式典が続けられていますが、トップ経営者陣へのインタビューを拝聴していますと大凡今年は景気回復に向かっていくようなコメントでした。これは大変明るいニュースで、和尚もそう思っている一人です。和尚も、今年はいつもの年より集中力を高めながら日々を精進努力して行こうと誓っています。「俺がやらねば誰がやる 今やらねばいつ出来る!」なんて、奮起しながらの毎日です。和尚も68歳です! 数字の語呂合わせでは、「68はロバのようにゆっくりと」なんて悠長なことは言っておれません。では、「68はムーバー」と言えば「お引越し」ですから、こちらもパッとしませんね。ならば足し算で「6十8」をして、「14はジューシーな人生!」うんうん!! これだ!これだ! 一般的には「水も滴る旨み」ですが「真に迫る」の意味も有りますから、今年は「真に迫るような旨みの人生」と心得て、味付けを中心に歩を進めたいものです。ぶつぶつ言いながらの休息日でした。さて皆さん、ジューシーな気分で頑張りましょうね! 友峰和尚より
午前中に代務をしている少林寺の檀家様の年頭回礼(年頭のお参り)に行きましたが、金沢市内はまだまだお正月気分が漂っている感が有り多くの観光客が行き交っていました。卑山も本来なら休寺日でしたが、観光客皆様の為に寺カフェを開けてお迎えし、観光地としての面目躍如といったところでした。ニュースでは新年早々国会が始まったとか。世界中からの不穏な空気の報道がなされていましたから、「申年は荒れる」との先人の言葉の如く、今年はやはり激動の年回りとなる気配が感じられます。それに比べますと寺内には実に穏やかな時間が流れ、午後からは年賀のお客様も来られていつもと変わらない卑山の新年風景に安堵するものです。今年の法話のテーマが「温故知新(おんこちしん)」ですが、大いに心して諸先輩方々の格言を温めながらの毎日です。
さて、皆様はこの年明けをいかがお過ごしでしょうか? 十分にお正月気分を満喫されましたでしょうか! お正月は「心を正す月」そして一月は昔の暦で「睦月(むつき)」と言い「仲睦まじく過ごす」の意ですが、和尚も納得です。しかしながらこの二つほど実行困難なものも有りませんね。世界を論ずる前にまずは家内安全が第一で、この一か月間は只ひたすら「己事究明」が宿題となっているようです。友峰和尚より
愈々今日から仕事始めと言いたいのですが、和尚のお正月三賀日は休み無しですから、今日も相変わらず法務遂行の一日となりました。昨年から続いている干支図色紙描きですが、ここに来て漸くお猿さんに動きが出て来ましたよ! 写真の如くで、顔も表情豊かになり、雄猿、雌猿と描き分けています。
今日の出来具合ですが、皆様、如何でしょうか? 毎年同じ事を感じるのですが、百枚ほど描いたあたりから急に絵に動きが加わって来るから実に面白い現象です。どこが違うかと申せば、やはり、筆の「直線」が「曲線」に変化して行くとき自然と動きが出てきますが、この「曲線」は、なかなか最初から思うように描けないものです。どうやら今年のお猿さんの図も完成の域に達したようです。
もちろん、昨年お届けしたヒョウキン猿の干支図も間違いなく和尚直筆で一所懸命の作品ですから、お飾りいただきたく思います。墨絵と同じで、人間の心も少々曲線的まろやかさが求められているのだと自覚しました。あまり曲線になるとひねくれ者と受け取られますから、「ほどほど」という事でしょうか。さてさて、まだまだ干支図色紙描きが続きます。これからは立春に向けて日々、描いてまいりたいと思います。お猿さん!!和尚は疲れたでござるよ!お疲れ様! 友峰和尚より
今日もぽかぽか陽気の好天気のなか多くの観光客の方が来山され、お正月気分を心ゆくまで味わっておられるようでした。お正月ということで、昨日から「お餅善哉」をカフェメニューに加えたところ、これが大人気で、やはり善哉(ぜんざい)は不動の国民的食べ物ですね。寺内は終日、お香の匂いが漂っていますが、これもお寺ならではの癒しの香りで心の安らぎを得ているように思いました。それにしても、三賀日がこれほどまで良いお天気に恵まれたのは和尚も記憶にありません。昨年は雪かきをしていたのを思い出しました。このところの温暖化現象の影響なのでしょうか? 天気が良いのは嬉しいのですが、やはり北陸地方の冬は雪景色のほうが何となく心も落ち着く気がします。
ふっくらお餅、金粉入りです
さて、明日から仕事始めのところが多いと思いますが、和尚も心機一転して新たな目標に向かって邁進して参りたいと気持ちを引き締めています。今日の午前中には、岐阜県より武藤靖さん御家族と福井市より中西大さん御家族が年賀に来て下さいました。遠いところを本当に有り難うございました。「友遠方より来るまた楽しからずや!」こいつぁ春から縁起が良いわい!の心境でした。本来ならお屠蘇でお祝いなんですが、お車という事でお抹茶での新年のお祝いとなりました。穏やかに時間が流れて行く新年を迎えた寶勝寺のお正月でした。友峰和尚より
改めまして、新年あけましておめでとうございます。本年も何卒お付き合いの程、宜しくお願い申し上げます。年賀状に和尚のブログのことが書かれたお便りを拝見し、本当に嬉しく思いました。このブログも3年目に入り、867話を迎えることが出来ました。時折、過去に書いたものを見ながら、時の過ぎゆく様を感じ取っています。そして少しでも、読んでくださっている皆様の日々の心の安らぎに通じれば幸いと思っています。
和尚自身が日常の生活の中で心掛けていることは「あるがままの姿」ですが、「あるがままの姿」ほど難しいものは無いとも感じています。和尚の朝一番の行動は「感謝の行為」から始まります。一日を通して色々な人達にお世話になるわけですが、過去にお世話になった方々に対しても、お名前を呼びながら感謝の祈願をしております。皆様お一人お一人に和尚の祈願の心を感じ取って頂き、有意義な人生を歩んで頂きたいと念じています。今年初めのニュースはどの局も「世界不安社会の一年」と報じていましたが、この世の主人公はあくまでも自分ですから、「不退転」の心で過ごして参りたいと思います。
さて皆様、お正月は如何お過ごしですか。きっと、御兄弟衆や御親戚、そしてお孫さん達で賑わっている事と思いますが、なんといっても家族が一番です。どうかこの一年、ご家族皆様の「家内安全、健康安心」を心よりお祈り申し上げます。友峰和尚より
「温故知新」 平成丙申 渓仙 書
新年あけましておめでとうございます。昨晩は大勢の参詣者の撞く「除夜の鐘」と共に新年を迎えました。そして北陸地方には大変珍しく、雪も無い快晴の中での朝日を拝むことが出来ました。
平成二十七年大晦日 除夜の鐘 / 大安禅寺 鐘楼にて
平成二十八年 元旦 新年の御祈祷 / 大安禅寺 本堂にて
「さしのぼる 朝日の如く さわやかに 持たまほしきは 心なりけり」
本当に爽やかで素晴らしい新年を迎えることができました。今年一年、皆様はじめご家族様が健康でお幸せな日々でありますよう御祈念申し上げます。本年もご法縁を賜りますよう心よりお願い申し上げ、新年のご挨拶といたします。髙橋友峰 祝拝
「朝打三千 暮打八百(ちょうださんぜん ぼだはっぴゃく)」 和尚の座右の銘です。「人生は一度しかない、朝に夕に自分を打って打って打ちまくれ!!」の意です。また「鉄は熱いうちに打て」と言いますが、もはや七十歳を目前にした和尚には、この言葉は通用しなくなりました。しかしながら老骨には老骨としての生き方が有るものです。もうこれでいいという人生などあり得ませんから、最後の最後まで自分に鞭打って少しでも己事究明に力を注がねばなりません。
「旬味 泰平」(福井市) の大将とともに / 大安禅寺 応接室にて
いよいよ大晦日を迎えましたが、最後の掃除場所であるトイレ・お風呂場・鎮守堂を徹底的に掃除しました。掃除をすればするほど、全身に力がみなぎって来るのを覚えます。本当に有り難し、有り難し。健康でお掃除できる身体が、心から有り難いのです。
今日、大晦日の夜は「除夜の鐘」です。108の煩悩を滅除する鐘でも有りますが、どうか皆様にとって健康で幸せな一年となりますよう願いながら、新しい年を迎えたいと思います。今年一年、皆様には多大なご法縁を頂き心より感謝申し上げます。本当に有り難うございました。友峰和尚より
「慶春」 平成丙申