和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1024話 】
2016年 06月 07日 談

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時折小雨が降る一日でしたが、お花にとっては恵みの雨でした。寶勝寺の花菖蒲も今、可憐な花を咲かせています。坪庭ながら色々な草木の青葉若葉が目に沁み入るようでとても綺麗でした。大安禅寺から届く花の便りを楽しみにしながらの金沢での法務活動です。

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今日は大図目を迎えた「ふれあいパーク霊苑」改葬工事関係者による会議がなされましたが、約三年間に渡った綿密な打ち合わせも漸く最終段階に入ってきました。何事もそうですが「段取り八分」で、「急いては事をし損じる」という格言を心中に計画を進めています。「流れに随って性を認得すれば喜も無く憂いも無し」という禅語が有りますが全くにその通りで、「人事を尽くして天命を待つ」といった心境です。

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本日の会議のようす

人生は縁に従う事が出来るか出来ないかで随分と方向性が違ってくるものです。その「縁」とて自分の心から生じて来るものだけに油断は禁物です。さて難しい話になってしまいました。要するに「何にも思わぬが仏の稽古也!」に尽きます。一日の中で多くの方との出会いが有りますが、どの出会いも自分の心が引き寄せるものだけに大切にしていきたいと思っています。誰も居なくなった堂内で一人きりになった時、しみじみと人との縁の不思議を思います。多くの方々の仏縁に支えられながらの今ある自分に感謝した一日となりました。友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1023話 】
2016年 06月 06日 談

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寳勝寺 中庭の葡萄棚

時折強く寺内に吹き込んでくる初夏の風は実に心地よいものです。昔はほとんどの家が縁側の戸を開放して、思い切って家の中に夏風を通したものです。これも恐らくは梅雨を前にしての家全体の虫干しみたいなものであったと思われますが、近年では家屋もどんどん近代的なものに建て替えられている為、初夏の風を部屋で直に感じるような気分は味わえなくなって行くようです。

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今日は終日色紙書きに没頭しましたが、自室の窓を開放しての作業で、全くに快適そのものでした。自然の風ほど清々しく感じるものは有りません。一日中お寺の中に居ると流石に運動不足を感じる為、夕刻には買い出しも兼ねてホームセンターを訪ねました。最近の日曜大工ブームも手伝ってか大工道具の品揃えには驚きます。

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「 香風 」

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野々市に「ムサシ」という大型のホームセンターが有りますが、時々そこを訪ねますと時間を忘れてしまうくらい色々な品物との出会いを楽しむ事が出来ます。これからの時代は昔に戻って、自分で物作りを楽しむ方が増えていくように思いました。物を買う時代から物を作る時代への今は過渡期なのかも知れません。

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「今日無事、温故知新・・・」

先日、大安禅寺檀信徒総代の藤田通麿様より手作りの竹箒を沢山頂いたとき、和尚自身も父親と一緒に寺で立派な竹箒を作っていた事を思い出していました。新命副住職も暇を見つけては日用大工に励んでいるようで、椅子や机などを器用に作っています。境内に置かれている腰掛けも手作りでどこか温か味を感じさせてくれ、参拝者の方々に愛用されているようです。さて、和尚も引き続き色紙書きに専念して参りたく思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1022話 】
2016年 06月 05日 談

金沢市「第60回 百万石まつり」も今日が最終日。毎年恒例の百万石茶会が兼六園を中心に八か所の会場で開かれました。その帰りに、檀信徒の稲場氏の奥様が卑山に立ち寄られしばし歓談致しました。昨日行われた「百万石まつり時代行列」では約40万人の市民が観覧したと言いますから、実に盛大な祭です。和尚はと言いますと、午前中は飛騨・高山市よりお越しの団体様に「楽く楽く法話」を致しました。

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DSC08646 (500x375)この「楽く楽く」の意味ですが、「楽」という字は木の上にお日様が白く輝いている様子から来ているそうです。そう言えば、楽しい時はなんだか木のてっぺんに登ったような気分になるものですね。和尚もそのような気分を心掛けながらお話をしていますが、さてさてリスナーの皆様には楽しんで頂けましたでしょうか。和尚も随分と歳をとりましたから、「楽く楽く法話」が「ガクガク法話」とならないように、ご用心ご用心!ですね。

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御来山、誠にありがとうございました。

それにしましても最近の気候は相変わらず寒暖を繰り返していますが、どうか皆様には十二分に健康管理に気を付けて頂きたいと思います。なんといっても健康が大切です。午後から気温が上がるなか、時折寺内を吹き抜ける初夏の風は「値千金」です。「薫風自ずから南より来る」という禅語が有りますが、夏の風はいきなりやって来る、それ故に「値千金」なのですね。「六月清風を聞かば 人間恐らく値なからん」、こちらの言葉にも「薫風」を感じます。この時期の風は南からの潮の香りと共に、人々の心を限りなく幸せにしてくれているようです。さて、大安禅寺からは花菖蒲やバラの香りが届けられています。色々な自然の匂いを感じさせてくれる六月を大いに満喫したいものですね。

DSC08651 (500x342)和歌山から訪ねて下さった 中西様 とともに

友峰和尚のちょっといい話 【 第1021話 】
2016年 06月 04日 談

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今日から「大安禅寺第33回花菖蒲祭」が始まりました。和尚は金沢ですが、新聞やインターネットなどで自坊の状況を見ながら寳勝寺での法務を遂行しています。金沢市内は「百万石まつり」一色で、昨年は金沢駅前でのイベントパフォーマンスを見に行きましたが、今年は寺カフェのお手伝いと法務に専心しました。

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こちら、昨年の写真からご紹介

午前中には観光客の方々が寺カフェに来られていましたが、午後になりお祭りが始まるのと時を同じくしてピタリとお客様の足が止まりました。百万石まつりは別名「盆正月祭り」と言われているように、金沢市民にとって特別な一大祭りのようです。和尚はテレビでお祭りを見ていましたが、ゲストとして壇蜜さんや加納英孝さん、篠原信一さん、椿鬼奴さんなど多くの芸能人が登場しており、昨年より華やかさを感じました。大安禅寺の方も、新聞や各局テレビの生中継放送効果からか沢山の来山者で賑わいを見せたとか。本当に有り難い事です。「お祭りっていいですね!!」最近では土曜、日曜ともなりますとあちこちで多くのイベントが開催されていますが、金沢では世界のグルメやジャズ音楽祭なども有って市民に人気を博しているようです。夏本番を迎え、これから全国的に「夏祭り」が開催されると思いますが、いつの時代に有っても「お祭り」は最大の市民の憩の場となっています。大いに日頃の疲れを祭りを通して解消して頂きたいものですね。明日の午前中には寳勝寺で「楽く楽く法話」が予定されていますので、是非いらしてください。友峰和尚より

DSC08607 (500x375)大安禅寺も是非いらしてください!

友峰和尚のちょっといい話 【 第1020話 】
2016年 06月 03日 談

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これまでの温かい気候から一変して、今日は朝方の気温が10度という肌寒い天気となりました。ニュースでは北海道は雪模様になったとか、いったい地球気候はどうなってしまったのでしょうか? そんな中、寳勝寺では午前中に「楽く楽く法話」が行われました。

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本日は、能登地方からのお客様でした

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最近になって和尚の法話もこれまでと違って参拝者に語り掛けるような口調となっています。これも年齢のせいなのかも知れませんが、自分でも楽しみながらお話ししています。寳勝寺は本堂が狭い為、お客様と和尚との距離が近く親近感があってなかなか良いものです。午後の北陸朝日放送「2時はドキドキ!」の番組で大安禅寺の花菖蒲園が生中継されました。相変わらず福井ー金沢間を行ったり来たりの状況ですが、金沢に有って自坊の花菖蒲園と新命副住職のテレビ出演を生で見る事が出来、大変嬉しく思ったものでした。いつもテレビ局のスタッフ皆様には大変お世話になっており、本日は中継までして頂き感謝でいっぱいです。おかげさまでテレビをご覧になった多くの方々が来園されたとか。本当に有り難うございました。妻も手作りの薔薇園が放映されたことを大変喜んでいました。

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金沢市内は「百万石まつり」一色の様相です。どちらもお祭り気分で盛り上がりを見せているようです。お祭りはいずれも祖先の恩を報じる為の行事でも有ります。

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午後からは卑山ゆかりの北條家の御法事が行われましたが、越前松平家と加賀藩ゆかりの禅寺に住職をするという、摩訶不可思議な法縁を感じ取った一日となったようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1019話 】
2016年 06月 02日 談

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愈々6月「水無月」に入りましたが、約1か月間を掛けて整備して来た花菖蒲園も今日が最後となりました。今年ほど念入りに園内をくまなく整備したのは久しぶりでした。

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4日から開催する「第33回花菖蒲祭」、どうか皆様にはごゆっくりとお花をご鑑賞頂ければと思います。3日の北陸朝日放送5チャンネル「2時はドキドキ!」の番組の中で花菖蒲園と薔薇園が放送されるそうですから、是非ご覧ください。和尚は金沢・寳勝寺での「楽く楽く法話」が予定されている為、新命副住職が番組出演となります。

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地元のニュースなどですでに報道されている為、今日も多くの方が来園されていました。爽やかな初夏の風を受けて、園内は極楽浄土といったところでしょうか。今年は卑山関係の多くの職員さんの手によって園内や境内の整備がなされたことにも感謝を申し上げたいと思います。

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今後は寳勝寺の霊苑改葬工事に集中していきたいと思っています。来年7月頃には「寳勝寺ふれあいパーク霊苑」が完成を見る事と思いますが、こちらも未来型霊苑として期待されています。時代は今、目まぐるしく変化して行きますが、少子高齢化社会を迎えて新たな問題が次々に生じて来ています。「温故知新」の言葉を心に、日々精進努力が続きます。友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1018話 】
2016年 06月 01日 談

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しばらく寳勝寺を留守している間に、境内はじめ霊苑内の雑草が一気に伸びてしまいました。草引きが間に合わないという事で今日は除草剤を撒きましたが、この時期の草の成長には驚きます。一見雑草に見えても可憐な小さな花を咲かせていると、除草剤を撒くのも気が引けるというものです。これから霊苑改葬工事が始まろうとしているので、雑草が生えていてもそのままで良いようなものなのですが、そこはそれ御先祖様の霊魂がお怒りになってはいけないとの配慮です。寺院護持の為には本当に色々な仕事が有ります。住職は日々お経を読む事だけが仕事だと思っている方が多いように見受けられますが、どっこい和尚が思うに「住職」とは「十の職」すなわち十の仕事をこなす達人だと思って頑張っています。十の職とは、読経に大工に左官に農作業に庭師に園芸、音楽、説法、カウンセラー、料理、清掃、まだまだありますが、本当に身を粉にして心身を活かしていく事が大切です。

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午前中には檀家様の月参りに行きましたが、御霊の御供養も大切ですがお家の方々との読経後の歓談も重要な法務となっています。和尚のもう一つの兼務寺院・瑞光寺では「歩こう会」の皆様に法話をしましたが、総じて住職の仕事は「心のお掃除」だと思いました。そう言えばお庭のつつじの刈込をした時、「まあるく、まあるく」刈り込んでいく様は毎日行う「剃髪(ていはつ)」だと思ったものでした。やっぱりお掃除ですね。さて皆様、頑張ってお掃除しましょうか。頑張りましょう、頑張りましょう。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1017話 】
2016年 05月 31日 談

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15日ぶりの金沢・寳勝寺での宗務活動となりました。今日は早速にHAB北陸朝日放送の番組「2時はドキドキ!」に出演しましたが、新鮮な感覚の中でコメントすることが出来ました。15日間に渡った大安禅寺での法務と作務は実に有意義な時間であったと思います。人間、同じところにずっと居ますと思考も平行線を保ってしまうようですから、時には環境を変えて自分自身に強い刺激を与える事も大切です。きっと老化防止の役に立つかも知れません。それから、身体を使う仕事も重要な「脳活」に繋がると思っています。6月3日には「2時はドキドキ!」の番組の中で「大安禅寺花菖蒲園」が中継放送されるそうですから、和尚の努力が報われた感がします。

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大安禅寺の花菖蒲

それにしましても今年のお花は例年にない成長ぶりで、久しぶりに大輪の花を咲かせています。ブログをご覧頂いている皆様には是非是非ご鑑賞頂きたいと思います。坂村新民先生の「念ずれば花開く」の言葉では有りませんが、心の安らぎは「念ずるこころ」の中にこそ得られるものであると思うものです。愈々明日から6月です!本格的な夏を迎えます。元気にお過ごしくださいね。友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1016話 】
2016年 05月 30日 談

昨夜からの久しぶりのまとまった雨に、花菖蒲を始め境内の草木がより一層緑色を濃くしているようでした。また「アカショウビン」がその雨を喜ぶかのように「ヒュールルル」と甲高い鳴き声を谷谷に木霊させていました。

IMG_86285月30日の花菖蒲園 と アカショウビン

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新命副住職不在を受けて15日間に及んだ「生き生き法話」の代参も今日が千秋楽となりましたが、真に「奇なるかな!奇なるかな!」 お客様は岐阜県山県市佐野からの団体様で、今から約四百年前、大安禅寺を開山された大愚宗築禅師様の生まれ故郷の方々でした。なんとその中には禅師様の生家「高瀬家」の方がおられ、その不可思議な御縁にただただ感謝申し上げました。現在でも大愚様の御命日には村人が集まって御供養が行われていると聞き、禅師様の恩徳の高さに触れる思いが致しました。「霊魂不滅」説の実証のような出来事でした。

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副住職の帰山を以て今後は和尚も再び金沢・寳勝寺に入り法務に専念して行きたいと思っています。今朝方もいつもの通り境内のお掃除から出発し園内を見回りましたが、やはり例年より随分と早い開花となっているようで、花菖蒲に至っては早三分咲きとなっています。開花が早まると気持ちもそれに呼応するかのように何となく気ぜわしくなっていくように思います。

IMG_8620日々のニュースは相変わらず事件や事故による色々な人間模様と心の葛藤を報道しています。一日として穏やかな日は有りませんが、人間いちど思い切って生活環境を変えてみるのも大切な事なのかも知れませんね。只ひたすら無事を祈る毎日です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1015話 】
2016年 05月 29日 談

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快晴となった本日、早朝より檀信徒総出の大作務(奉仕作業)が行われました。今年で33回目を迎える「花菖蒲祭」ですが、今日まで無事に催行して来れたのもこれ偏に檀信徒皆様のご協力の賜物と、感謝の御挨拶を申し上げました。いつの時代に有っても「人は力なり」「人は宝なり」ですね。

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大作務にて 旧参道や土手を草刈りをされているところ

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花菖蒲を始め薔薇も紫陽花も一斉に咲き始めました。開園を目前にして「三役揃い踏み」といったところでしょうか。お花の開花と共にお客様も増え始めて来たようですが、今年の満開日は6月10日前後になりそうなので、是非その時期に合わせて御鑑賞ください。

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不思議なもので境内一帯の樹木がお祭り気分を知ってか一段と輝きを見せ始めています。多くの鳥やカエルさん達もにぎにぎしく鳴いています。お祭りが始まるのを楽しみにしているのは人間だけではなさそうです。さて、愈々明日、新命副住職が高等布教師の研修を終えて京都大本山妙心寺より帰山致します。15日間に渡った久しぶりの和尚の「生き生き法話」も明日が千秋楽となりました。

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老骨に鞭打っての毎日でしたが、今はほっとしています。明後日からは再び玄峰和尚の「生き生き法話」となります。「花菖蒲祭」期間中、是非法話をお楽しみいただきたいと思います。間もなく「水無月」です。元気に参りましょう!友峰和尚より

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