和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第869話 】
2016年 01月 04日 談

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愈々今日から仕事始めと言いたいのですが、和尚のお正月三賀日は休み無しですから、今日も相変わらず法務遂行の一日となりました。昨年から続いている干支図色紙描きですが、ここに来て漸くお猿さんに動きが出て来ましたよ! 写真の如くで、顔も表情豊かになり、雄猿、雌猿と描き分けています。

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今日の出来具合ですが、皆様、如何でしょうか? 毎年同じ事を感じるのですが、百枚ほど描いたあたりから急に絵に動きが加わって来るから実に面白い現象です。どこが違うかと申せば、やはり、筆の「直線」が「曲線」に変化して行くとき自然と動きが出てきますが、この「曲線」は、なかなか最初から思うように描けないものです。どうやら今年のお猿さんの図も完成の域に達したようです。

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もちろん、昨年お届けしたヒョウキン猿の干支図も間違いなく和尚直筆で一所懸命の作品ですから、お飾りいただきたく思います。墨絵と同じで、人間の心も少々曲線的まろやかさが求められているのだと自覚しました。あまり曲線になるとひねくれ者と受け取られますから、「ほどほど」という事でしょうか。さてさて、まだまだ干支図色紙描きが続きます。これからは立春に向けて日々、描いてまいりたいと思います。お猿さん!!和尚は疲れたでござるよ!お疲れ様! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第868話 】
2016年 01月 03日 談

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今日もぽかぽか陽気の好天気のなか多くの観光客の方が来山され、お正月気分を心ゆくまで味わっておられるようでした。お正月ということで、昨日から「お餅善哉」をカフェメニューに加えたところ、これが大人気で、やはり善哉(ぜんざい)は不動の国民的食べ物ですね。寺内は終日、お香の匂いが漂っていますが、これもお寺ならではの癒しの香りで心の安らぎを得ているように思いました。それにしても、三賀日がこれほどまで良いお天気に恵まれたのは和尚も記憶にありません。昨年は雪かきをしていたのを思い出しました。このところの温暖化現象の影響なのでしょうか? 天気が良いのは嬉しいのですが、やはり北陸地方の冬は雪景色のほうが何となく心も落ち着く気がします。

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ふっくらお餅、金粉入りです

さて、明日から仕事始めのところが多いと思いますが、和尚も心機一転して新たな目標に向かって邁進して参りたいと気持ちを引き締めています。今日の午前中には、岐阜県より武藤靖さん御家族と福井市より中西大さん御家族が年賀に来て下さいました。遠いところを本当に有り難うございました。「友遠方より来るまた楽しからずや!」こいつぁ春から縁起が良いわい!の心境でした。本来ならお屠蘇でお祝いなんですが、お車という事でお抹茶での新年のお祝いとなりました。穏やかに時間が流れて行く新年を迎えた寶勝寺のお正月でした。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第867話 】
2016年 01月 02日 談

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改めまして、新年あけましておめでとうございます。本年も何卒お付き合いの程、宜しくお願い申し上げます。年賀状に和尚のブログのことが書かれたお便りを拝見し、本当に嬉しく思いました。このブログも3年目に入り、867話を迎えることが出来ました。時折、過去に書いたものを見ながら、時の過ぎゆく様を感じ取っています。そして少しでも、読んでくださっている皆様の日々の心の安らぎに通じれば幸いと思っています。

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和尚自身が日常の生活の中で心掛けていることは「あるがままの姿」ですが、「あるがままの姿」ほど難しいものは無いとも感じています。和尚の朝一番の行動は「感謝の行為」から始まります。一日を通して色々な人達にお世話になるわけですが、過去にお世話になった方々に対しても、お名前を呼びながら感謝の祈願をしております。皆様お一人お一人に和尚の祈願の心を感じ取って頂き、有意義な人生を歩んで頂きたいと念じています。今年初めのニュースはどの局も「世界不安社会の一年」と報じていましたが、この世の主人公はあくまでも自分ですから、「不退転」の心で過ごして参りたいと思います。

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さて皆様、お正月は如何お過ごしですか。きっと、御兄弟衆や御親戚、そしてお孫さん達で賑わっている事と思いますが、なんといっても家族が一番です。どうかこの一年、ご家族皆様の「家内安全、健康安心」を心よりお祈り申し上げます。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第866話 】
2016年 01月 01日 談

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「温故知新」 平成丙申  渓仙 書

新年あけましておめでとうございます。昨晩は大勢の参詣者の撞く「除夜の鐘」と共に新年を迎えました。そして北陸地方には大変珍しく、雪も無い快晴の中での朝日を拝むことが出来ました。

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平成二十七年大晦日 除夜の鐘 / 大安禅寺 鐘楼にて

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平成二十八年 元旦 新年の御祈祷 / 大安禅寺 本堂にて

「さしのぼる 朝日の如く さわやかに 持たまほしきは 心なりけり」 

本当に爽やかで素晴らしい新年を迎えることができました。今年一年、皆様はじめご家族様が健康でお幸せな日々でありますよう御祈念申し上げます。本年もご法縁を賜りますよう心よりお願い申し上げ、新年のご挨拶といたします。髙橋友峰 祝拝

友峰和尚のちょっといい話 【 第865話 】
2015年 12月 31日 談

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「朝打三千 暮打八百(ちょうださんぜん ぼだはっぴゃく)」 和尚の座右の銘です。「人生は一度しかない、朝に夕に自分を打って打って打ちまくれ!!」の意です。また「鉄は熱いうちに打て」と言いますが、もはや七十歳を目前にした和尚には、この言葉は通用しなくなりました。しかしながら老骨には老骨としての生き方が有るものです。もうこれでいいという人生などあり得ませんから、最後の最後まで自分に鞭打って少しでも己事究明に力を注がねばなりません。

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「旬味 泰平」(福井市) の大将とともに / 大安禅寺 応接室にて

いよいよ大晦日を迎えましたが、最後の掃除場所であるトイレ・お風呂場・鎮守堂を徹底的に掃除しました。掃除をすればするほど、全身に力がみなぎって来るのを覚えます。本当に有り難し、有り難し。健康でお掃除できる身体が、心から有り難いのです。

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今日、大晦日の夜は「除夜の鐘」です。108の煩悩を滅除する鐘でも有りますが、どうか皆様にとって健康で幸せな一年となりますよう願いながら、新しい年を迎えたいと思います。今年一年、皆様には多大なご法縁を頂き心より感謝申し上げます。本当に有り難うございました。友峰和尚より

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「慶春」 平成丙申

友峰和尚のちょっといい話 【 第864話 】
2015年 12月 30日 談

いよいよ明日は大晦日です。この一年間、皆様には大変お世話になりました事、心から厚く御礼申し上げます。テレビ番組では、2015年の色々な出来事を振り返っての映像が流れていますが、その一場面一場面が人々の歴史として刻まれていきます。仏教でいう「生老病死苦」の人生の中での人間としての様々な生きざまが綴られていくわけですが、やはり「無事」なる事が如何に大切であるかを思い知らされるものです。

さて、午前中に寳勝寺で正月用飾り付けを終え、一路福井に戻りました。新年は大安禅寺で迎えますが、悠久の歴史を有する古刹ゆえに毎年、緊張感をもって大晦日を迎えています。和尚にとって68回目の除夜の鐘ですが、新しい年を迎える為の、ゆく年くる年の心のけじめの瞬間でも有ります。「自分が変われば世界が変わる」という言葉を耳にした事が有りますが、将に、心の転換でも有ります。突き詰めれば「初心に戻る」と言ったほうが正解なのかも知れません。除夜の鐘の音と共に大いにリフレッシュしたいと思います。

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大安禅寺に戻ってすぐ、早速に年末のご挨拶に来てくださいましたお二方様と久しくお話しさせて頂きました。企業の第一線で活躍されている方々とのお話は実に有意義でした。いつの時も感謝の心で過ごして参りたいものです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第863話 】
2015年 12月 29日 談

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寺町界隈は、大晦日を目前にして更に観光客が増えている感が有ります。妙立寺(通称・忍者寺)には午前中から途切れることなく観光客が訪れていますが、卑山では黙々と新年を迎える為の準備を致しました。

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本年九十四歳を迎えられた福井在住の竹内真之栄さんが、今年も、寳勝寺のための門松を大安禅寺御用達の小森庭園主・末政幸憲さんを通して大安禅寺に届けてくださいました。和尚が取りに戻れないため、斎藤表具店主・斎藤公一さんにお願いしてみたところ、年の瀬の大変お忙しいなかを大安禅寺から寳勝寺まで、自家用車で運んでくださり、到着後さっそく山門入口に設置してくれました。

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これで三度目となる本当に立派な門松ですが、毎年、お正月に参拝される皆様を迎えてくれています。お忙しいなか届けてくださった斎藤さん、本当に有り難うございました。心から感謝申しました。門松のお目見えによって、山門が一段と輝いて見えるようでした。

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斎藤さんと交錯するように午後から兼務先の瑞光寺と少林寺を訪ね、今年最後の御挨拶をしました。北陸新幹線開業に始まった今年の金沢でしたが、来年もきっと今年以上に観光客で賑わいを見せる気配を感じさせた今日の寺町周辺でした。来年の話をすると鬼が笑うかもしれませんが、鬼に笑われても、来年も健康で無事であることを祈りながらの、新年の準備に終始した一日となりました。更に、㈱いせやグループ様と和尚念願の「寳勝寺ふれあい霊苑」の成就を願うばかりです。友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第862話 】
2015年 12月 28日 談

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先般、「寳勝寺墳墓祖霊総供養慰霊祭」が厳修されましたが、本日は小雪が舞う中での有縁無縁の墳墓抜魂(お精抜き)諷経修行となりました。午前十時より開始した抜魂諷経でしたが、「枯木寒巌によって三冬暖気なし」の如き環境の中での約4時間にわたる「読経三昧」の行となりました。それぞれの檀信徒墳墓の前で法名を読み上げる時には、和尚自身、流石に深い喜びを感じ取ることができました。

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一基ずつ、御家名と御法名を読み上げ、御供養申し上げました。

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御家の様々な事情でお参りする人が途絶えていった墳墓だけに、今日は真に「安心立命の魂」を復活させた読経となったようです。来年には新しい「寶勝院霊廟」に改葬されますが、古くより卑山の檀信徒として寺院護持に尽力された武士の御家柄の方ばかりだけに、今後も丁寧にご供養して参りたいと思っています。

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まもなく大晦日を迎えようとしていますが、卑山の祖霊墳墓改葬工事に伴う大方の墳墓のお精抜きを厳修出来ました事を安堵致しました。明日からは新年を迎えるための、本堂の大掃除と須弥壇の設えに入りたいと思っています。お供え物として檀信徒の皆様から色々な御品を頂いておりますが、本当に有り難うございました。すべてお正月用のお供え物としてお祀りしたいと思います。

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抜魂諷経の後、本堂と奥位牌壇にて、檀信徒各家先祖代々の御供養を致しました。

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大安禅寺では今日はお飾り用の鏡餅搗きが行われたとか、いよいよ今年もあと三日を残すのみとなりました。泣いても笑ってもあと三日なら、大いに笑顔で過ごして参りましょう。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第861話 】
2015年 12月 27日 談

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今年最後の日曜日となりました今日は、小雪の舞う寒い一日となりました。年の瀬ということで、金沢市を訪れる観光客もさすがに減少したかと思いきや、朝のニュースでは兼六園も近江市場も大変賑わいを見せているとか。寳勝寺カフェにも家族連れの方や若い女性のグループをはじめ、カップルのお客様も多く来られ、金沢の今年の人気度を示すかのようでした。

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明日からは大掃除と先祖墳墓の抜根諷経に集中したいと思っていますが、干支の色紙描きもまだまだ不足気味で、今日も時間の合間を見ながら終日色紙描きに専念しました。

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お猿さんの墨絵も日々進化していきますが、まだまだ納得のいく絵では有りません。一生懸命に毎日描いているので、例年の進み具合からするとそろそろ完成度の高いお猿さんの墨絵が披露できるかと期待しています。今年も残すところ、あと4日です。卑山玄関の屋根雪除けの三角ガードの仕上げの為に、大工師の岩内さんと板金の吉田さんが来てくださいました。「安心してください!」「これでいつ大雪になっても大丈夫です!」。

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新年にお客様が来られても、屋根からの落雪で怪我をする心配がなくなりました。安全安心が一番大切ですね。どうか皆様に於かれましても、心身の安全に十分に気をつけられて、無事に大晦日を迎えて頂きたいと念じています。あと少し、頑張って参りましょう。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第860話 】
2015年 12月 26日 談

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皆様はクリスマスをどのように過ごされましたでしょうか? 昨晩は家内が寶勝寺加担に来たので、職員と共に一年の労を謝し、夕食を共にしました。寶勝寺の近くにも、美味しい料理を提供しているお洒落なお店がいくつかありますが、昨晩はクリスマスという事で泉ヶ丘に有るイタリア料理のお店「ラ・ヴィータ」での会食となりました。これまでにも何度か訪ねたことのあるお店ですが、昨晩はオーナーシェフが見事な御料理の数々を提供して下さいました。

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家族連れやカップルでお店は満席でしたが、盛り付けも見事な創作料理の数々は、素晴らしい仕上がりのものばかりでした。和食でも言う「五味五色」の色合いや、味を、洋食でも見事に醸し出した感が有りました。心のこもったお料理と言うのはこのような料理だとあらためて心服した次第です。

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クリスマスと言えばプレゼントの交換ですが、今日は高倉さんから素敵な手編みの帽子を頂きました。これから厳冬を迎えていくだけに、こちらも心のこもった「あったか~い」贈り物でした。これで剃髪した頭を雪の寒さから防ぐことが出来ますから、嬉しい限りです。

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一夜明けて、本日は今年最後の土曜日ということで、観光客をお迎えするのも残り少ない日数となってきた中での寺カフェ対応でした。玄関には、雪除けガードの三角屋根がついに登場しました! お正月ももう目前に迫っています、皆様に於かれましてはくれぐれもお元気にお過ごし下さい。友峰和尚より

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