和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第882話 】
2016年 01月 17日 談

午前10時より「新年修正大般若祈祷祭」が檀信徒皆様の気合の入った読経の中で厳修されました。この一年の無事を祈願する御祈祷だけに、堂内が揺れるほど勢いのある見事な祈祷祭となりました。早朝には町内の左義長が行われ、正月飾りのお焚き上げに引き続いてのお寺の行事となります。御祈祷後には檀信徒総会が開かれ、会計報告や新年度の事業計画などが発表された後、新年祝賀会となり、和気藹々の内に無事に終了しました。それに致しましてもこの時期に雪も無く、良いお天気の中での祈祷祭に「ビックリポン」でした。

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左義長のようす / 福井市田ノ谷町

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檀信徒皆様による大般若経転読 / 大安禅寺 修正大般若祈祷祭

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檀信徒総会並びに年賀式 / 枯木堂にて

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全行事の終了後には、卑山責任役員総代様と今後の事業計画遂行の為の綿密な打ち合わせをしたわけですが、長い人生経験を経て来られた総代様方の良い意見を拝聴でき、本当に有り難いことです。お寺の運営は檀信徒皆様の御法縁と御法愛で支えられて行きますから今後も檀信徒との交流を大切にしていきたいと思っています。

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大安禅寺責任役員総代様との打ち合わせ / 応接室にて

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㈱いせや 中本会長様ご一行様とともに / 愈好亭にて

夕刻、東京より「株式会社いせや」の中本会長様御一行様が年始に来られ、愈好亭でのおもてなしとなりました。愈々改葬工事が始まる「寶勝寺ふれあい霊苑」の話で盛り上がりました。人と人とのご縁ほど不思議なものは有りませんね。「人は宝なり」です。素晴らしい人との出会いが、人生を豊かにしていきます。明後日は寶勝寺で新年度第1回目の「霊苑改葬会議」が開催されますが、事業の無事なる成就を本日祈願致しました。「念ずれば花開く」 坂村新民先生のこの言葉がグッときたご祈祷祭でした。檀信徒の皆様、本日はご苦労様でした。本年も御法愛の程、宜しくお願い申し上げます。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第881話 】
2016年 01月 16日 談

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明日の10時半より修行される「修正大般若ご祈祷祭」並びに「檀信徒総会」に「年賀会」の準備の為に終日追われました。和尚はと言いますと、情けないことに一昨日からの腰痛治療で休養を余儀なくされましたが、おかげさまで明日は無事に出頭できそうです。「安心してください。頑張って御祈祷に臨みますから」 それにしても妻をはじめ新命副住職や職員そして世話方の皆様には新年早々、心配をかけてしまい、大変申し訳なく思いました。掛かり付けの病院へ行く時も、準備多忙の中を新命副住職におんぶして車に乗せてもらい、送迎から車椅子の介助まで、嬉しいやら済まない気持ちやら複雑至極の心境でした。私の父の晩年、父をお姫様だっこをして病院通いしていた時のことを思い出していました。本当に高齢化社会の進む中で、家族や隣人そして地域の支えが必要となって来ていますが、実際に介護されているご家族皆様のご苦労をしみじみ感じ取ったものでした。昨日、妻が病床に食事や和尚の好物を運んで来た時には思わず「有り難うございます」と丁寧語になってしまい、妻も苦笑いしていました。病院では、先生始め看護師の方に「ルーティーン」風の合掌をしてしまいました。本当に有り難うございました。

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皆様のサポートのおかげでどうやら明日は大丈夫です。この一年の家内安全・健康安心・万民和楽を檀信徒皆様と共に力強くご祈祷したいと思います。檀信徒の皆様、明日は宜しくお願い申し上げます。「南無観世音菩薩、南無観世音菩薩」友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第880話 】
2016年 01月 15日 談

いっきに気温が下がり、辺り一面雪景色となりましたが、実に寒暖の差の激しい今日この頃、天気予報では今後、北陸地方は西高東低のこの冬最強の低気圧が通過するとか。油断は大敵です。今日で松ノ内も終わり、全てのお正月飾りもその役目を終えて収納されました。明後日の早朝には地元・田ノ谷町内の左義長が行われますので、正月飾り物を供養して燃やしたいと思います。

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今日も午前中は、年始のお客様と歓談のひと時を楽しく過ごしましたが、立春を目前にして企業経営者の皆様はいよいよ本格的に始動されているようです。和尚も明後日に「大般若祈祷会」を控え、準備をしようと気合いを入れた矢先、持病の椎間板ヘルニアが再発し、あえなくダウン! 新命副住職に支えられながら、病院行きとなる始末。このところの急激な冷え込みと、お寺特有の湿気の影響なのでしょうか。なんとか明後日の行事には出頭したいと念じています。本当に、「腰」は人間の「要」なので、一度ゆっくり治療に専念したいと思っています。さて、皆様はいかがお過ごしでしょうか? インフルエンザが流行の兆しを見せているそうですから、お風邪には十分に気をつけてお過ごしください。今日は腰痛の話でごめんなさい、和尚もどうやら日々のメンテナンスが不可欠となってきたようです。明後日の行事には皆様、どうぞオコシ下さい。お待ち申し上げております。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第879話 】
2016年 01月 14日 談

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昨年、松平宗紀様から卑山に寄贈を受けた御手製の越前焼大壺を収納する桐箱が完成し、本日、越前松平家管理事務所顧問の三谷様が持参してくださいました。ご当主の箱書き付きで、とても立派なものです。またひとつ、新しい宝物が卑山に収蔵されました。

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現在、正面玄関の上りにその大壺を使って家内が正月のお花を活けて有りますが、本当に堂々とした風格のある大壺です。この17日には「大般若祈祷会」が修行されますので、その節には是非ご覧頂きたいと思います。
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一月もあっという間に中盤に入ってきましたが、毎日色々な出来事が報道されるにつけ、ひとときも安閑として心の休む間もないほどです。すでに今年の出来事として記憶されていくような事件や事故が発生していますが、17日の大般若祈祷会では、この一年の皆様の無事と五穀豊穣・国家安寧を祈願したいと思います。何事も人々は祈りが大切かと思います。自分の無事を祈るもさることながら、周りの人々の平安が有ってこその自分の無事ですから、檀信徒皆様と共に祈願したいと願っています。さて、午前中には檀家様の年頭回礼(お正月諷経)に新命和尚と出掛けましたが、こちらも御先祖の御供養と家内安全のお参りであり、家族揃っての参加で心が安らぐものでした。年毎にお家の中に新しい生命が加わっていく様も嬉しいものです。まもなく立春を迎えますが、皆様と共に心安らかに春を迎えたいと日々念じて止みません。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第878話 】
2016年 01月 13日 談

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国民的アイドルグループSMAPの解散がトップニュースとして早朝に流れましたが、グループ全体の平均年齢が42歳前後という事で、後厄や本厄、前厄と、人生の転機を迎えての一大発表となったようです。解散についての理由は分かりませんが、「申年は荒れる」との前触れのような出来事でした。

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兎に角それぞれに実力を持った個性豊かなスターですから、今後も大いに活躍されんことを願ってやみません。このところ、昭和40年代頃に活躍された演歌歌手の登場する番組が急激に増えて来たように思いますが、近年若者のテレビ離れを意識しての「後期高齢化社会向け」の番組編成といった事なんでしょうか? 今や3D映像時代!アナログ時代に心の安らぎを求めようとしているのかも知れません。

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藤田通麿様とともに 年賀の御挨拶

お正月に姉妹の孫がやって来て、NHK朝ドラ「あさが来た」のテーマソング・AKB48が歌う「365日の紙飛行機」を振付つきで見事に歌ってくれましたが、もはやテレビは観るものから演じて見るものに変わりつつあるようです。何もかもがイノベーションの時代、SMAPが解散しても何ら不思議では有りませんね。そのうちバーチャルリアリティー映像で彼達の姿を鑑賞できることになると思います。

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さて、その「365日の紙飛行機」の曲を聞きながら、本日も沢山の干支色紙を描き続けました。まもなく節分を迎えますが、卑山・大安禅寺を支えてくださる多くのスポンサーの皆様に感謝の心を込めて謹呈したいと思っています。飛んで行け!飛んでみよう!飛んで行け!飛んでみよう! 和尚の心は未来に向かって飛んで行きます!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第877話 】
2016年 01月 12日 談

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昨年来からの東京株式市場の株価の下落が新年を迎えても止まらないとのニュースが大きく取り上げられていますが、1972年に大ヒットした山本リンダさんの「どうにも止まらない」の歌詞、「噂を信じちゃいけないの・・」を思い出していました。株安のニュースが大きく報じられている割に日本経済界がそれほど動揺を見せていないのは、以前、バブル崩壊の危機に直面した時の経験が有るからでしょうか? お隣の大国からの影響を受けての世界的株安進行だそうですが、やはり経済は「生き物」である事が実感できます。誰にも予測できないのが経済ですから、山本リンダさんの歌詞「噂を信じちゃいけないの」が答えのようです。もとより「経済」の意味は「経世済民」から来たと言いますから、「世の中を豊かにして、民人(たみびと)を救う」という理念から遠ざかって行く時、急激に経済が減速していくのが見て取れます。人間の過去の歴史を振り返ってみた時、縄文時代以来「物物交換」が人々の生活基盤となっていたことを考えればやはり、お金も大切ながら物と物の価値の交換が基本で、素晴らしい製品を生み出している日本の産業経済界には無限の底力が有ると思っています。「安心してください」「ふんどし締めていますから!」あかるい安村君にならい「気にしない、気にしない」日々努力あるのみです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第876話 】
2016年 01月 11日 談

yjimage2全国121万の新成人の皆様おめでとうございます!心よりお祝いいたします。日本国の未来を牽引するエネルギーの原動力ともなる新成人の方々ですが、毎日のニュースを見ていますと、極めて厳しい状況が待ち構えている世の中での船出となったようです。新成人の皆様には大いに期待したいところですが、昨日もコメントしたように「数は力なり」の論理から言えば、急速に進む少子化を思いますと個人個人に相当な努力が求められているようです。このような状況下にあっては、約八百万人に及ぶ団塊世代の皆様には一層の奮起を願って青少年育成の為に尽力して頂かなければ、今後、新成人達が大きな負担を強いられていく事は必定です。

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現在、4人の働き手が1人の高齢者を支えているそうですが、15年後には2人の働き手が1人の高齢者を支えることになるそうですから末恐ろしいですね。しかし心配ばかりしていても埒があきませんから、まずは日々の健康に留意して、自分の出来るところから出発しましょう!「長生きは 只働くの他は無し 流るる水の腐らぬを見よ」ですから、少しでも身体を動かし、若者達のサポートをしていきたいと念じています。 さて、和尚はいつの日か「星人式」を迎えたいとの夢を秘かに抱いていますが、近未来にはきっと自由に宇宙へ行ける時代がやって来るのかも知れませんね。和尚の名前は「ユーホー(UFO)」ですから! 友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第875話 】
2016年 01月 10日 談

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桂岩寺ご住職が来山されました / 撮影:現代写真スタジオ 加茂正光氏

明日は成人式の日ですが、人生にとって大切な4つの祭事として「冠婚葬祭」が有り、その最初の祭事が「冠」、即ち昔で言う元服式にあたる「成人式」です。今年は1995年4月2日~1996年4月1日生まれの121万人の方が成人になられるとの事。思い返すに、平成7年のあの「阪神淡路大震災」の年に生まれた方々という事になります。

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あれから20年の歳月が流れましたが、振り返り見れば我が国においては激動の20年だったように思います。いまだに景気回復の兆しが見えないなか、阪神淡路大震災の後、東日本大震災と大津波による原子力発電所の損壊や放射能漏れ、またPM2.5大気汚染の問題から中東戦争に至るまで、世界中が混沌としていく状況下の20年。未来を担う新成人の皆様には大いに期待したいと願うものの、いばらの道には違いありません。

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和尚の生まれた1948年(昭和23年)もまた、福井大震災の年であり第二次世界大戦直後の混乱期でありましたが、新成人が300万人を超えるベビーブーム所謂「団塊の世代」と言われる時代背景と戦後復興による高度経済成長の中で、活気に満ちた青年時代を送ってきたように思います。昔から「人は宝なり」という言葉が有りますが、和尚達の時代はまさにこの言葉がぴったりの60年だったと思います。少子化社会の進む今日に有って、いま一番望むべき国政の対策は「少子化対策」で有る事をしみじみ思う今日この頃です。さて、本日も沢山の来客で終日賑わいを見せた寶勝寺ですが、若い方々を見るたびに、心から頑張って欲しいと願った1日となりました。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第874話 】
2016年 01月 09日 談

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釈迦院時雄様 が 来山されました。

和尚のいつものキャッチフレーズ「元気!根気!やる気!」ですが、そもそも「気」の原動力となる物質は何ぞや?と素朴な疑問を自分に問いかけて見れば、やはり「腹が減っては戦は出来ぬ」で、ではどのような食物が「気」のエネルギーを充満させてくれるかを考えてみましたが、結論として「米穀」だと確信しました。

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今、和尚は毎朝お粥を作って食べていますが、単にお米を炊くだけではなく「米」の本質を最大限に引き出す工夫をしています。その工夫とは何かといいますと、いかに米が「米力」を保持したままの状態で炊き上げるかがポイントで、米の持つ「気」を失わない炊き方の工夫をしています。米は、あまり長く炊くとノリのようになってしまい、米の本質を失ってしまいますから、実に真剣に、米と対峙しながら炊き上げています。米には無限の生命力が宿っていると最近実感しています。米こそが日本人の底力を培ってきた唯一無二の食品であることを、声を大にして「コメント」したいと思います。お米万歳! 皆様、いちど和尚の炊いたお粥を賞味してみませんか? 心をコメてお作りしたいと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第873話 】
2016年 01月 08日 談

「規格外の野菜や魚介類が今、主役に!」とのニュースを見て嬉しく思いました。通常の二割から三割安で販売を始めたところ、消費者からも歓迎されているとの事。生産者側としても、捨てるしかない運命だった地産規格外野菜が救われることに、感謝の言葉を述べていました。「賞味期限」や「消費期限」等、飽食時代と言われている現代日本の中で「もったいない」の伝統的精神が復活していく事に、称賛の拍手を送りたいと思います。

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松浦建設㈱様と、打ち合わせをしました。

日本は古来より長い間「農業」が人々の生活を支え、また日本独自の和合の精神も農業に従事する中で育まれて来たものと思います。先進国となった日本ですが、食料の自給率は約40パーセントだそうで、有事の際、他国からの兵糧攻めにあえば一辺に滅んでいく運命に有ります。和尚も金沢で自炊をしていますが、出来うる限り工夫して、食物を粗末にしないようにアレンジしながら食べきるようにしています。せめてもの食物への感謝の心ですが、子供の頃、父と共に畑で沢山の野菜を収穫し、田んぼを耕し、お米を作っていた頃が大変幸せだったように思います。「物を粗末にすると神様の罰が当たる!」そんな言葉をもう一遍聞いてみたいと思う今日この頃です。

DSC06885 (500x371)法話告知の看板を作りました。

さて、今日から再び本格的にお寺が動き始めました。今年は坐禅会や写経会なども開催してみたいと思っています。皆様こうご期待くださいまっし! 友峰和尚より

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