和尚のちょっといい話
![]() |
明日厳修される卑山盂蘭盆会大施餓鬼会を前に、地元テレビ局HAB北陸朝日放送の取材を受けましたが、テーマが「終活に於ける心構え」でした。フムフム? 皆様はどのようにお考えでしょうか? 答えは人それぞれだと思いますが、かの有名な一休さんが「今までは 人のことやと思うたが 俺が死ぬとは こいつぁたまらん」と言ったそうですから、気にしない気にしない!なんでしょうか。
今日は終日盂蘭盆会準備に精を出しましたが、午後からは㈱ココ・プランニング中本社長始めスタッフの方との今後の打ち合わせが有り、あっという間に一日が過ぎて行った感が有ります。終活もまさに同じであっという間に臨終を迎えるような気がします。ふれあいパーク霊苑が完成して初めての総供養となる為、明日は多くの檀信徒皆様が参詣することとなっています。今回の代々墓改葬工事は和尚も本当に心から嬉しく思っています。
つい先日は北九州での大洪水災害で多くの方々が被災され、犠牲になられた方も多くおられたと聞いております。本当に明日をも知れぬ尊い命だけに、明日は心からご供養を申し上げたいと念じています。友峰和尚より
からりと晴れ渡った一日となりました。気温は30℃を超える真夏日となりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 明後日の卑山盂蘭盆会修行に際し、今日はその準備に入りました。本堂前のお庭に沙羅双樹の木が植えられ、お盆を前にして青々とした清々しい葉っぱが物故者の精霊を迎えてくれるかのようでした。そして本日は七夕、お盆の入りでもありますね。ニュースでは九州地方の大洪水災害の映像が終日放映されていましたが、以前福井市でも足羽川が氾濫して大洪水に見舞われた時の事を思い出していました。このとき大安禅寺では裏山からの濁流で車道が崩れ落ち、境内も冠水する始末。本当に恐ろしい記憶です。
沙羅双樹の植樹
写真撮影のため、境内整備
㈱豊蔵組 江川部長様が 御挨拶に来られました
さて、午後からはふれあいパーク霊苑パンフレット作成のため写真撮影が行われ、和尚も参加しました。山門入口より霊苑の隅々に至るまで綺麗に清掃され、禅寺にふさわしく荘厳でしかも見事なシチュエーションを醸し出していました。
朝一番には、六道地蔵尊に高倉さんが作ってくださった赤の帽子と前掛けを付けましたが、なんともお洒落で霊苑入口が引き締まった感じがしました。またこれまで鉢植えにして保存していた樹木や草花も業者の方に地植えしてもらいました。お盆の行事を目前にして、お庭が少しずつ形を整えていくようです。友峰和尚より
今日は終日事務に専念したなが~い一日となりました。10月の落慶法要挙行に向けて式典の招待状作りと、来賓としてお迎えする方々の名簿作成などに当たりました。平成25年8月より平成29年7月の約4カ年をかけて施工された寳勝寺本堂保存修復工事と代々墓改葬工事でしたが、この度無事竣工の運びと成り、招待状を作成しながら感慨無量のものを感じました。工事は終えましたが、これまで多くの方々との御法縁を頂いて完成した故に落慶法要の式典は感謝の意味も込めて丁寧に進めて行きたいと思います。
午後からは改葬工事でお世話になった㈱豊蔵組の社長様が、完成なった現場視察ののち御挨拶に寄られましたが、縁とは不思議なもので、先日大安禅寺で厳修された全国司厨士協会北陸地方本部主催・会員物故者法要にも参列された石川県本部会長の川本紀夫様が来寺され、お互いに旧知の間柄という事でお話が盛り上がりました。須らくこの世は「縁に随い感に赴いて周からずという事無し(仏縁に随って私たちの信心の心に仏が答えて下さり、広く行き渡っていく)」を実感したものでした。
本当に感謝の毎日となっています。多くの方々の知恵を拝借しながら、また一歩、前進の活路が見いだされたようです。日に新たに日日に新たなり。友峰和尚より
昨日の大雨から解放されて今日は穏やかな一日となりました。二ュースでは福岡県で1時間に130ミリの降雨量を記録したとか。ピンとこないかも知れませんが、よくバケツをひっくり返したような雨と例えられますがそんなもんじゃありません!もうプールの中を泳いでいるような感じで、恐ろしい事です。とにかく昨日は金沢市内も道路が冠水状態で車の運転には気を使ったものでした。
さて、今日は来たる10月22日に挙行を予定している「寶勝寺本堂保存修復工事並びに代々墓改葬工事施工完了落慶法要」の準備の為、当日御加担下さる寺院方々の打ち合わせ会議が行われました。福井からは新命副住職を始め第5部支所長の瑞源寺様、華蔵寺様、石川県珠洲市より吉祥寺様、富山県氷見市より宝光寺様が来寺され、先ずは当日の寺院方々の接待所・承証寺様と、お稚児さんの安下所(あんげしょ)・西方寺様を訪ね、住職様の丁寧な御案内と御説明を頂きました。また視察後は寳勝寺ふれあいパーク霊苑を見学して頂き、その後は綿密な打ち合わせが行われました。
承証寺様にて
西方寺様にて
霊苑を視察されているようす
落慶法要にはお稚児さんの行列を予定しておりますので、ブログをご覧いただいている皆様には是非ご参加くださいますようお待ち申し上げております。今日は多くの寺院皆様には大変お世話になりました。心から深く感謝申し上げます。更に吟味しながら素晴らしい落慶法要を挙行したいと念じています。友峰和尚より
台風3号の影響からか金沢市内は朝からどしゃ降りで、最近の雨の降り方には異常さを感じます。午前9時にお檀家様お参りの為に寺を出発したものの、道路がみるみる冠水して川の中を走っているようでした。こんな光景はこれまであまり見かけたことが無く、本当に気候変動を心配するものです。以前、タイを旅行した時に経験した状況に似てまるでスコールで、フロントガラスを叩きつけるように大粒の雨が降ってくるので前方が見えず、車から降りるのにもひと苦労といった感じでした。無事に台風が通過してくれることを祈るばかりです。あな恐ろしや、あな恐ろしや!
中国から 霊苑視察に来られている皆様
午後からは、中国からのお客様が「ふれあいパーク霊苑」の視察に来られ、㈱ココ・プランニングの中本社長と川面専務が御案内されました。これからは多方面から視察に来られる事と思いますので、その受け入れ準備も必要かと感じました。幸いにも視察の際には雨も小降りとなり、太白山寳勝寺ご本尊様の御利益絶大なるものを感じました。
視察中のようす
本堂にて 記念撮影をしました
遠い遠い中国からの大切なお客様でしたが、中国では大きな霊苑を運営されているとのことで是非いちど和尚も訪ねてみたいと思いました。本当に人生には色々な出会いが有るものですね。グローバルになればなるほど、その国々方々の「人間の魅力」を感じるものです。人との出会いこそ人生なによりの宝なのかも知れません。雨にも負けず!風にも負けず!頑張って参りましょう!ピコ!! 友峰和尚より
司厨士協会北陸地方本部物故者法要 / 大安禅寺 枯木堂にて
和尚の「ちょっといい話」の中で、「心が安らぎます」というフレーズが何度も出ている事に気が付きます。普通ならば、「ちょっといい話」と言えば宝くじが当たったとか、素敵な方と出会えたとか、美味しい物を食べたとか、欲しい物を買ったとか、なのかも知れませんが、やはり一番嬉しいのは心が穏やかでどこまでも安らいでいる事なのかも知れませんね。「何にも思わぬは仏の稽古也」という言葉が有りますが、言い換えれば、「何にもない事が一番いい事である」とも取れます。
会員の皆様の御焼香 大安禅寺花園霊苑 供養塔の方角へ向かって
法要後の法話にて
そう言えば、何事に於いても順調に進んでいる時ほど不安になるものです。不思議な話です。和尚がよく使う言葉に「好事も無きに如かず」とか「好事魔多し」とかいうのがそれです。何が故に古来よりそのような言葉が言い伝えられて来たかは、今回の東京都議選や将棋の竜王戦の勝負の世界をみても合点するものです。人生の中で勝ち負けを争う世界ほど如実なものは有りませんね。どうやら人間は「天の邪鬼」に似て、一喜一憂する世界に安心の活路を見出そうとしているのかも知れません。
幹部の方々との茶礼 / 大安禅寺 愈好亭にて
さて本日は司厨士協会北陸地方本部物故者法要が卑山で厳修されました。この法要も今年で22回目を迎えました。素晴らしい料理を今日まで提供して下さった多くの料理人物故者に対して心からご冥福をお祈りしますと共に、感謝の真を捧げたいと思います。友峰和尚より
寳勝寺の中庭には40種類近くの草花と樹木があるそうです。普段は草花の名前など気にも掛けなかったのですが、今回本堂前庭が全面的に造り替えられたのを機に、これまで生息していた樹木を始めとする草花の名前を調べておく事にしました。職員からは花の名前などこれまでに幾度となく聞いたのですが、まさに馬耳東風的にすぐ忘れてしまう始末、これでは「ガーデン&寺カフェ」としての面目丸つぶれですから、写真を添えて名前を記しておきたいと思っています。ざーっと聞いてみたところ、ノウゼンカズラ、柏葉紫陽花、花梨、アガパンサス、下野、藤袴、瓢箪木、蝋梅、桔梗、竜胆、ツワブキ、岩やつで、紅葉葵、風知草、菖蒲、擬宝珠、都忘れ、十両、立浪草、白萩、白山吹、紫陽花、クチナシ、椿、南天、いかり草、ホタルブクロ、芍薬、羅漢樹、葡萄、虎の尾、クレマチス、撫子、不如帰、白すみれ、柊、れんぎょう等々、まだまだある草(そう)です。
紫陽花 七段花
瓢箪木
柏葉紫陽花
岩やつで
桔梗草
紅葉葵
クレマチス 下野
不如帰
竜胆
秋海棠
今回、ふれあいパーク霊苑には薔薇を始め数十種類の花が植えられており、お寺全体がガーデンパークのようで四季折々の花が咲くようになっています。さて、皆様はどれだけ把握できましたでしょうか?「知らぬが仏」では済まされないほど「無知」なる自分を恥じたものでした。本当に素敵な草花や樹木たちから発せられる不思議なエネルギーを得ながら心の安らぎを感じさせてくれるものです。近いうちに堂内にお花の写真と名前を書いたパネルを展示したいと思っています。さて今日は家族動物供養日で、福井市内にある霊堂にお参りに行ってきました。7月はお盆月です、これから毎日御供養が行われていきます。皆様も是非お参りください。友峰和尚より
日中友好の朝顔 育ち始めています
7月「文月(ふみつき)」に入りましたが、皆様にはお元気にお過ごしの事と思います。「文月」の語源は「文(ふみ)を交わす月」すなわち御先祖様の御霊と交信する月の意味から「お盆月」とも言います。7月7日は七夕ですが、本来の字は「棚旗」と書き、精霊棚(しょうらいだな)に施餓鬼旗を立てたところから「棚旗(たなばた)」と言うそうです。これホント! いまや墓じまいが叫ばれる今日この頃、まさしく「仏ほっとけ」という事か?
昔はそれぞれの家の縁側に精霊棚を作って色々なお供え物をして、先祖の霊を迎えたものでした。お盆の「盆」という字は「皿を分ける」と書くように、沢山の皿にお供え物をして餓鬼道に落ちている御霊(みたま)を供物で救うの意味があるそうです。嗚呼!なんたるチーア、今ではお供え物どころか、「お盆って何?」って聞かれる始末。あの、お運びの時のまあるいお盆とでも思っておられるのでしょうか? 7月7日がお盆の入りですから、そろそろ盂蘭盆会(うらぼんえ)の準備に取り掛からねばと思っています。
寳勝寺ふれあいパーク霊苑が完成して初めてのお盆を迎えます。昨日ぐるりと完成間もない霊苑を一周しましたが、実に感動的でした! お墓参りを嬉しく感じたのは初めての経験でした。先祖の御霊と心ゆくまで交信できる霊苑、まさしく、ふれあいパーク霊苑ですね。皆さん!毎日お参りしたくなる霊苑なんですよ。さて人々の祖先を思う気持ちが薄れて行く感じのする今日、我々の日々の心の安心は、須らく母なる祖先を思う気持ちである事を一時も忘れてはならないと新ためて感じ取ったものでした。「何事の おわしますかは知らねども かたじけなさに 涙こぼるる」西行法師。 友峰和尚より
梅雨明け宣言が待ち遠しい北陸地方ですが、寳勝寺ふれあいパーク霊苑工事も今日が最終日となり、朝から多くの職人の方々が精力的に動いていました。和尚も先日石板に墨書した経文「舎利礼文」取付のため、初めて合葬墓に入って設置場所確認をしました。その間にも杉苔が次々と植栽され、みるみる緑の絨毯が出来上がっていきました。植栽はもう少し時間がかかりそうですが、改葬工事は一応今日で千秋楽と成りました。約一年間に渡る工事が無事に完工出来、大変嬉しく思っています。
午後からは㈱ココ・プランニング金沢駐在社員皆様を中本社長が紹介して下さり、一同茶礼となりました。工事は完了しましたがこれからが正念場で、福井より片岡経営会計事務所の片岡会長を交えての今後の事務打ち合わせが有り、会議が終了したのは夕刻近くで、多くの知恵を結集しての「未来霊苑」誕生となっています。
最近では地元金沢のテレビ局でも「廃墓」の現実が特集されています。「祖先」に対する敬虔さが希薄になっていく社会の傾向に警鐘を鳴らしていますが、「事実は小説より奇なり」で、最前線にいる寺院関係者もしっかりと把握し対応する必要に迫られているようです。いつの時代でも先祖を思う気持ちや両親の恩を想う気持ちが薄れていく時が「心の不安」を生んでいく起因になることを危惧するものです。命を未来につなげる未来墓の完成と共に、心の平安を願ってやまないこの頃です。友峰和尚より
傳燈寺にて 本棚や食器棚の移動中
本日は兼務寺院・傳燈寺書院の室内整備に行きましたが、まだまだ整理整頓にはほど遠い状況で、あわせて本堂内もこれから少しずつながら進めていこうと思います。なにしろとてつもなく重い食器棚の移動のため、緊急に力のある職人さんの助っ人を要請しての作業となりました。誰に頼んだかは秘密です。前々から気になっていただけに、漸く台所整理の目途が付いてホッとしました。御手伝い頂いた職人の皆様には本当に感謝申し上げます。
西川町会長様とともに、休憩中のようす
食器棚の御膳や茶碗洗いなど継続中
本堂にて 御供養のお経をあげました
朝一番には少林寺お檀家様の御宅へ月参りに行ってからの作業だったため、身体がきしむ思いでした。毎日、仕事内容が変化していきます。帰山後はバタンキュウで腰がズキズキ痛む始末! 情けないのなんのって言葉も有りません。そうそう、今日は高倉さんご夫婦にも一緒にお手伝いして頂きました。本当にご苦労様でした。皆様にちょっといい話をしたいのですが、無事に作業が終了できたことを喜びとしたいと思います。やはり元気が一番のようですね。
霊苑にて 御地蔵様が戻って来られました
寳勝寺ふれあいパーク霊苑顕彰碑が設置されました
歴世塔の高さ 再度調整されました
本堂前にも 苔の植栽
さて寳勝寺ふれあいパーク霊苑工事は愈々明日が千秋楽となりましたが、聞くところによれば植栽用の品がまだ届かないとか。どうやら延長戦にもつれ込む気配ですよ。ドンマイドンマイ! 予定はあくまで予定です。あわてないあわてない! いづれにしても完成は目前と成っているようです。友峰和尚より