和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1204話 】
2016年 12月 04日 談

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傳燈寺 参道にて

師走最初の日曜日、和尚は傳燈寺に出向き再度建物の状況を確認に行ってきました。天気予報では午前中は雨という事でしたが、曇り空ながら温かさを感じる日和で最近の気候はどうも不気味さを感じます。地震速報も日常茶飯事となりつつありますが、やはり油断は禁物です。来年の干支は「酉」ですが、一体どのような歳になるのかを調べて見ましたら、どうやら良い方向に発展する運勢だとか? あくまでも占いですが、今年は申年で「荒れる」との運気予測が全くにその通りになってしまいました。皆様もこの一年を振り返って思い当る節が多くある事と思います。来年の二月、節分までが申年ですからまだまだ気を緩める事など出来ません。来年は良い運気と手放しで喜ぶわけにもいきませんが、そう信じて精進努力して行きたいものです。

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そもそも「鶏」と干支の「酉」とは全く関係ないそうですが、掛詞(かけことば)でいけば「とり込む」とか「刈りとり」とかで「実りある年」という意味合いを感じます。「酉」の漢字も「酒の壺」を意味して、「収穫した多くの実を入れる壺」で縁起が良い年になる事を念じたいと思います。皆様の干支はなんですか?「え~と」なんて言わないで下さいよ? さて、運勢はどうであれ和尚は一所懸命に酉干支図を描き続けています。まだまだ思うように描けません、鶏になりきって描いてみたらバタバタと落ち着きの無い鶏になってしまいました。その姿とは「滑稽格好(こっけいかっこう)」(こけこっこ~)うんわかるかな~わかんね~だろうな~だろうな~? 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1203話 】
2016年 12月 03日 談

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暖かな陽ざしの降り注ぐ霊苑改葬工事現場です

「天地(あまつち)や 無言の経を 繰り返す」 嗚呼!いい句ですね。 かの二宮尊徳先生の御言葉です! 和尚の大好きな句の一つでも有ります。和尚は今、臨済宗妙心寺派金沢各寺院の再興に日夜努力しているのですが、如何せんどのお寺も維持存続が困難で早急の立て直しが求められています。いずれも加賀藩主の命によって建立された寺院ですから、廃藩置県以後の今日に至っては寺院経営は成す術もなしとといったところです。されどこのまま放っておくわけにもいきません。そこで常に二宮尊徳先生の言葉に立ち返り、「無言の経」を実践するのみです。そのような悩みとは裏腹に、金沢市内の各観光地や土産物店は今、活気を呈しています。今日は朝一番に地元大学生の今村さんより、お寺の在り方についてのインタビューを受けました。

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「観光地化される金沢でのお寺の多様性について」という質問に対し、寺院の理想的法務活動などをお話してみましたが、現実的には和尚もいまなお暗中模索の状態です。価値観多様化の現代社会において、これからの布教活動の在り方を問われているのだと思います。皆様はこのようなテーマについてどうお考えでしょうか? いちどディスカッションしてみたいものです。インタビューの途中には野町公民館館長の越田様が訪ねて来られ、「金沢城下、野町・弥生の街道を愛する会」のぶらりマップに寶勝寺カフェを掲載したいとのお申し出でした。とっても有り難いことです。

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出会い・ふれあい・なごみあい! 越田館長様はつい先日、大安禅寺で新命和尚の生き生き法話を聞いて来たところだとか 。縁とは不思議なものですね! 今年も多くの方々との出会いがありました。まだまだ続く、コマーシャルの後!でしょうか?  どうやら人とのご縁はまだまだ続きそうですね。ピコ!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1202話 】
2016年 12月 02日 談

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傳燈寺御本尊 釈迦如来坐像

12月とは思えないほど清々しい日和となりました。もうこれからは今日のようなお天気は望みようも無いかも知れません。午前中には傳燈寺に出向き、本堂や庫裏の建物の現況を点検してきましたが、ひっそりとした佇まいの中に有って静けさより寂しさが伝わってくる感じでした。傳燈寺町の西川区長様からはその後の寺の管理等についてお話を聞かせて頂き、帰り際には自家製の大きな「なめこ」をお土産に頂きました。寳勝寺に戻って本山妙心寺関係の申請書類を整え、芳斉町の高巌寺様、野町の少林寺様を引き続き訪ねました。高巌寺様の御住職は90歳というご高齢ながら元気に住職を務めておられます。また少林寺様も御住職と先住職の奥様にお会いして久しぶりに歓談させて頂きました。

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滋賀北陸教区の宗務所長を拝命して5年になります。教区無住寺院対策に於いて色々努力をしていますが、限界も見え始めています。後継者育成という大きな使命を受けているのですが、年々増え続ける無住寺院には為すすべも有りません。前々より感じていることですが、今こそ雛僧教育育成の懇切丁寧なる指導の出来る臨済宗学院設立が求められています。「三つ子の魂百まで」の格言通り、何事も小さい時からの敬虔な気持ちが僧侶にとって一番大切だと思います。最近、子供の頃に父親が優しく教えてくれたお経の練習を思い出します。将来お坊さんになりたいと思う心もやはり父の影響が大きく、深い愛情と僧侶への魅力を感じた瞬間だったのかも知れません。さて、一日があっという間に過ぎて行きます。師走とは真に走り去って行く月だと感じています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1201話 】
2016年 12月 01日 談

今日から師走! とうとう今年もあと一か月を残すのみとなりました。マーケットに買い出しに行きましたが、もう既にお正月用縁起物の注連縄やお餅のコーナーが設けられているのには驚きました。そしてその近くにはクリスマスプレゼントのコーナーが有り、流石に師走!って感じでした。自坊の大安禅寺では年末大掃除が始まっているとか、寳勝寺もそろそろ取り掛からねばあっという間に大晦日になってしまいそうです。今日は早朝より本寺から依頼された志納所用色紙書きをしましたが、このことすら心が忙しなく感じるものです。新命副住職の「生き生き法話」もあと少しで今年の法話は終わりますので、和尚の志納所用色紙書きもどうやら今日が御用納めとなりそうです。新命和尚にはこの一年間、本当にご苦労様でした! 来年の干支図色紙は現在も頑張って描いています。

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さて師走の「師」とは僧侶を指すのだそうですが、御多分に漏れず和尚も午前中はお檀家様の月参りに出掛けました。まだ忙しいとまではいきませんが、色々な年度末の法務遂行が山の様に有りますからこれからが忙しくなりそうな気配です。しかしこの月の一番大切な法務は何といっても「お掃除」です。一に掃除、二に笑顔、三四元気におかげさま!!さあ皆様、これからは大いにお掃除しましょう。身も心も大掃除です。頑張って参りましょうか! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1200話 】
2016年 11月 30日 談

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来年の干支の色紙を描きながらこの一年を振り返っています。「昔は日記、今はブログ」ということで、和尚もブログを書き始めて丸三年以上になりますが、過去のブログを振り返ってみると随分と日常生活が変化していくものだと感心してしまいます。毎年同じ事を繰り返しているように思うのですが、やはり「日進月歩」の言葉通り、確実に心境の変化が伺えるものです。未来に於いてその時々の感情までも記録できるスーパーコンピュータが発明されれば、もっとリアルな過去が再現されるのかも知れませんね。NHKの大河ドラマでは有りませんが、歴史考察を当時の古文書や絵図から想像してストーリーの信憑性を高めていくわけですが完璧再現とまでは行かないようです。人間のその当時の感情を知るには残された手紙や記録をもとに深層心理を想像するしか手立ては有りません。それにしても日記やブログまた写真などは、自分史を語る上での貴重な記録となる事には違いないようです。

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現場総監督の香林氏です

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過去のブログを読み直してみるのは本当に面白いものです。時々ニヤニヤしながら読み返しています。楽しかった事、苦しかった事、悲しかった事、感動した事、面白かった事など、文章から知る自分だけの世界に浸っています。和尚のブログを読んで下さっている皆様方にもっと面白く読んでもらう為にはまだまだ修行が足らないようです。更なる豊富な経験が求められているようです。師走を明日に控えての和尚の反省の弁でした。ピコ! 友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1199話 】
2016年 11月 29日 談

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寳勝寺ふれあいパーク改葬工事 会議のようす

11月も残りあと1日となり、愈々12月師走を迎えます。誰もが口々に1年が早く過ぎて行くと言われるわけですが、それも電子社会の発展による影響が大であると思われます。昔々のように電話もテレビも無い時代は日々の情報も少なく、限られた範囲だけの世界観でした。しかし今やグローバル社会、世界のニュースがリアルタイムで届けられる中にあっては、時間の経過も早く感じられるのかも知れません。

dsc01556-500x375隣接する寺院 承証寺様との打ち合わせ

さて「寳勝寺ふれあいパーク霊苑改葬計画」も昨年の今頃、本格的に始動したわけですが、一年を過ぎて改葬工事も順調に進められています。今日は東京より㈱ココ・プランニングの中本会長様、社長様、高田様、宮崎デザイナーが来られ、工事関係者方々との現場視察と報告会議が行われました。この一年間、和尚のブログの中で工事の進捗状況などをお知らせしてきましたが、ここに来て次第にその全容が形となって見えてきたようです。

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現場視察のようす

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井戸掘削中の作業員の方と

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ブログをご覧の皆様も、金沢に来られましたらぜひ未来型霊苑の工事風景を御覧頂きたいと思います。後期高齢化社会が進む中での独居老人宅の増加や少子化問題に対応して行く為の未来霊苑計画でも有ります。黄泉の国と家族達の心を結ぶ新しい試みでも有ります。午前中には卑山総代の須貝様ご夫妻がご挨拶に来られましたが、楽しい時間を過ごすことが出来ました。檀信徒の方々が来られるのは本当に嬉しいものですね。また寺カフェが多くの方々との交流の場になって来ている事を有り難く思う今日この頃です。友峰和尚より

dsc01542-500x375須貝総代様ご夫妻とともに

友峰和尚のちょっといい話 【 第1198話 】
2016年 11月 28日 談

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来年の干支は「酉」です。今日は酉干支図製作に取り掛かかりましたが、先ずは本物の鶏の写真をじっくり観察するところから出発しました。普段、鶏と接することもありませんし、大凡の姿かたちは承知していたものの、実際に描くとなるとなかなか難しいものです。あまりにもじっくりと写真を観察していたせいか、目をつむっても鶏冠(とさか)の赤色が鮮明な残像として残り、肝心の全体像が薄ぼけてしまうほどでした。それ程、ニワトリの鶏冠は強烈な印象を与えると同時に他の動物を威嚇するに十分な武器に思えたものです。鶏の墨画を描くときのポイントはまさに鶏冠であると合点しました。ガッテン!ガッテン!

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今日はまだ試作の段階で、明日からは本格的にオリジナルの鶏の絵にチャレンジしていきたいと思っています。本来なら養鶏所を訪ねて本物の鶏を見に行くのが一番だと思いますが、今日はもうケッコウ!の心境です。

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最近はあまり耳にしませんが、とげとげしたグロテスクな鶏冠を見ていると「鶏冠に来た!」などの怒りを表わす言葉の意味合いもわかるような気がしました。これからは毎日「酉干支図」製作が続いていきます。寳勝寺ふれあいパーク霊苑改葬工事も本格的な雪の到来を目前にして日々前進しているようです。有り難し!有り難し! 夕刻より急に気温が下がって来ました。皆様、お気をつけてお元気にお過ごしください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1197話 】
2016年 11月 27日 談

終日冷たい小雨模様の一日となりましたが、相変わらず金沢は市内観光を楽しむ旅行客で賑わっていました。来年の干支である鶏の絵を描く宿題が残っていますが、なかなか時間が持てずジレンマの中にいます。今日も傳燈寺の寺務整理とお掃除の為に午前中から出掛けました。先住職の親戚の方と地元町内会長の西川様そして寶勝寺総代の須貝様御夫妻のご協力のもと、夕刻には大方の掃除が出来たようです。特に本堂は、須貝総代様ご夫妻の絶大なる御働きのおかげで写真の如くに綺麗に整理整頓され大変嬉しく思いました。

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傳燈寺本堂

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地蔵菩薩が安置されている御堂

これまでもそうですが、多くの方々に助けられながら金沢兼務寺院の護持がなされています。今回も、傳燈寺の地元町内会長・西川様には大変お世話になっており御礼の言葉も無いほどです。全国的に無住寺院が増えていく中でその早急な対策が求められおり、和尚は多くの寺院を兼務しながらその答えを探していますが、まずは兼務寺院の復興に力を注いでいます。また合わせて、現代社会が寺院に求めるものは何であるのかも模索しています。さて「何をくよくよ北山時雨 思い無ければ晴れて行く」ですね。皆様の御協力があるかぎり、元気に頑張って参りたいと思います。
須貝総代様、奥様、今日はお手伝い頂き本当に有り難うございました。感謝感謝! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1196話 】
2016年 11月 26日 談

秋を詠った禅語は実に多い。特に有名な語は「秋菊佳色有り」または「秋山風月清し」などですが、和尚のお気に入りの禅語に「秋深く風露冷やかなり」というのが有ります。周りの情景が一変するのもこの時期です。つい先日には五十四年ぶりに東京は雪になったとか、まさしく「風露冷やかなり」の様相です。まだしも「風露」ならばゆとりが感じられますが、「霜」や「雪」ともなりますと身体がかじかんでしまいそうです。風露の持つ意味合いが実に風流なのですね。

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写真は今日の寳勝寺の風景ですが、実に晩秋を感じさせてくれました。砂紋の影といい、秋の冷ややかな光といい、葉っぱの色づきなど、どこを切り取っても秋の終わりを伝えてくるものばかりです。そして玄関には屋根雪除けの三角囲いが、大工師の岩内さん・お手伝いの学生さんの手によって設置されました。立派な雪囲いです。

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皆さん!もう直ぐそこまで冬がやって来ていますよ。天気予報では夕刻から雨ということでしたが、終日ポカポカ天気の暖かい一日でした。さっそく観光客の方々が新しく玄関に設置された雪除け三角屋根をバックに記念写真を撮っていました。雪国特有の風景です。北陸の風物詩、雪吊りの景色が登場するのも、もうまもなくのようです。友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1195話 】
2016年 11月 25日 談

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「一真」 達磨図 / 寳勝渓仙 書  

昨晩は午後六時半より月例木曜坐禅会が行われ、七名の方が参加されましたが、この度坐禅会会員の枝村様に御子息が誕生されたということで、御祝いに記念の額をお渡ししました。お名前は「一真(かずま)」君で、七転八起の不屈の達磨図に一真と添え書きをしました。とてもいい名前ですね! 人生、誠に以て正直に真っすぐ歩んで欲しいと願っています。

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卑山の坐禅会も九回目を迎えましたが、昨晩はこれまで長きに渡って傳燈寺で坐禅に励んでこられたベテラン中のベテラン、寳勝寺檀信徒の北條直敬様が参加され、堂内がピーンと引き締まったものでした。流石に坐禅の姿勢も良く、一見して「ただものでは無い!」風格が感じられたものでした。また最近では会員の方々がお友達を誘っての参加で、大変嬉しく思っています。坐禅ほど素晴らしい呼吸方法は他に有りません。今後も皆様方の多くのご参加を願っています。十二月はお寺の都合上、八日の木曜日午後六時半より開催したいと思います。

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白隠禅師坐禅和讃 唱和

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坐禅終了後の茶礼にて

本当に光陰矢の如しで、とうとう今年も残り一か月余りとなってしまいました。今日は寺院に関する事務処理に専念した一日となりましたが、大本山妙心寺宗務本所担当職員様の懇切丁寧なるご指導には深く感謝申し上げたいと思います。人間誰にも得手不得手が有りますが、和尚の一番不得手な事は「事務処理」です。書類を眺めるだけでめまいがするくらいです。どうか老いぼれた老僧と思って更なるご指導のほど宜しく願いたいと思います。アイハブァペン!アイハブアペーパー!うん!ペンペッパー うにうに~ ピコ 友峰和尚より

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