和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第1188話 】
2016年 11月 18日 談

早朝、霧の立ち込める中、飛騨高山・宗猷寺様へと一路車を走らせました。気温がかなり下がったせいか高速道路にも霧が立ち込め、幻想的な風景でした。現在では高速道路のおかげで、金沢から高山までは約2時間で行くことが出来ます。昔から比べると随分と便利になったものです。高山市内より少し外れた小高い山の裾野に高山寺院群があり、そこから見下ろす市内はなかなか風情のあるものでした。

hondo

真龍山 宗猷寺 様 本堂 / 高山市公式観光ホームページより

img_8334

img_8337

午後1時より本堂にて観音奉戴式法要が営まれ、そのあと引き続き法話をしましたが、地元仏教会の各寺院の僧侶皆様が同席された中でのお話となりました。約1時間に渡る法話でしたが、観音信仰に熱心な信者の方々ばかりで楽しくお話しさせて頂くことができました。久しぶりに訪れた飛騨高山市内は以前と少しも変わらず、多くの観光客で賑わいを見せていました。やはり金沢と同じく外国人観光客の多さには驚きました。川添いに並ぶ「朝市」は都会並みの混雑を見せていましたから、もう凄い!のひと言です。宗猷寺様にも外国人の観光客が見学に来ていましたが、古刹の禅寺の雰囲気を味わっているかのようでした。

img_8336

img_8338

さて、友人の安国寺様からは地産の「飛騨リンゴ」をお土産に頂きました。先般、大安禅寺にお参りくださった久々野町は桃も有名だとか。きっとご当地の気候が美味しい味覚を生むのではないかと思いました。この度は修行時代の先輩でも有る宗猷寺ご住職様皆様には大変お世話になりました。本当に心から厚く御礼申し上げます。皆様も是非、飛騨高山の素晴らしい町並みと寺町寺院群を訪ねて頂きたいと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1187話 】
2016年 11月 17日 談

IMG_3215 (640x473)

2015年11月、大安禅寺門松設置にて 今年もよろしくお願いします!

自坊の大安禅寺からは年末大掃除のニュースが届けられていますが、いやはやもうそんな時期に来たのかと驚くばかりです。そう言えばこの二十四日には県内のトップを切って山門前に門松がお目見えする予定とか。今年は大安寺観光協会の発案で、田ノ谷町内の家々の協力を願って「門松ロード」のイベントが行われるそうです。過疎化が進むなかで村おこしの為の工夫が求められている時代ですから、大いに街全体を盛り上げて頂きたいものです。故郷からの便りはとっても嬉しいものです。金沢の街なかは季節感に乏しく、唯一ホームページで見る情報で季節感を味わっているところです。明日は早朝、飛騨高山市・宗猷寺様へ出発します。観音奉戴式法要後の「特別法話」の為ですが今日はその原稿書きをしながら、こころは飛騨の方向に飛んでいました。もう紅葉は終わっているのかも知れませんが、本当に久しぶりの訪問です。国府町には大学ならびに修行時代の友人・安国寺様がおられ、ご夫妻にお会いできる事を今から楽しみにしています。一日があっという間に過ぎて行く感のある今日この頃ですが、皆様に於かれましてはくれぐれも御身お大切にお過ごしください。今年は早くもインフルエンザが流行する兆しを見せ始めているとか、ご用心ご用心!! 明日は元気に出発したいと思います。頑張ります!! ペンパイナッポアッポペン!ペンパイナッポアッポペン! ピコ! 友峰和尚より

       l1l5 l1yjimageecbsn1l3l5l1l5

友峰和尚のちょっといい話 【 第1186話 】
2016年 11月 16日 談

明後日、飛騨高山市・宗猷寺(そうゆうじ)様で年中行事の「観音奉戴式」が開催されるにあたり法話を依頼されている為、本日はそのお話の準備をしました。久しぶりの高山市訪問とあって今から楽しみにしています。「観音奉戴式」とは、西国三十三か所観音霊場を始め坂東、秩父観音霊場を合わせて百観音霊場を奉る法要だそうで、大安禅寺も北陸三十三観音霊場の十番札所ですから今回のご縁は観音様のお導きと嬉しく思っています。これまでにも色々な地域で法話をしてきましたが、宗猷寺様は西宮市・海清僧堂修行時代の先輩でも有り緊張感をもって臨みたいと念じています。

dsc01349-500x375

さて今日は午前中から和尚のお客様が来られましたが、松浦建設㈱の吉田専務様はじめ夕刻には文房流晴心会の野口翠智先生御夫妻がお見えになりました。息子様が金沢に住んでおられ、この度、お孫さんが五歳の七五三お祝いをされたそうです。

dsc01350-500x375

和尚にも孫が四人いますが、いつも会えるのを楽しみにしています。孫は本当に可愛いですね!  宗猷寺様、明後日はお世話になりますが宜しくお願い申し上げます。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1185話 】
2016年 11月 15日 談

dsc01324-500x375

本多町 瑞光寺にて

金沢市本多町の兼務寺院・瑞光寺境内裏山にある樹木が、民家の屋根を覆うほどに茂ってきたため、金沢市都市整備局・景観政策課職員の方の立ち合いのもと枝木伐採の打ち合わせをしました。金沢市内には多くの樹木が植えられていますが、いずれも景観政策課の指導のもと歴史的景観を保存するための努力が続けられているようです。

dsc01322-500x375

dsc01323-500x375

確かに瑞光寺の裏山は金沢城を中心とした城郭の一部で、当時は重要な土塁の役割を果たしていたように思います。四百年の時を経て樹木は大きく育ちそれを維持するのも至難の事で、当局では補助金制度を施行して樹木の保存に力を入れています。金沢を訪れた際には是非多くの樹木にも注目して頂ければと思います。

dsc01340-375x500

寳勝寺 霊苑改葬工事の様子

dsc01346-500x375

午後からは野町・少林寺にて法要が営まれましたが、こちらは杉苔の美しい霊苑が広がっています。寺町寺院群のどの寺にも杉苔の立派な庭があり、どうやらこの事も寺院の景観を守る為に一役買っているように思いました。日々、色々な発見があり、金沢市当局の歴史保存に対する並々ならぬ熱意が感じられるものです。古きものを大切にしながらまた新しい都市作りにも積極的に取り組む姿勢は全国の自治体も大いに参考になるのではないかと思うものです。法務のおかげで大変勉強になった一日でした。そう言えば、和尚の今年の法話テーマは「温故知新」でした。どうやらテーマに沿って日々ご縁が生まれて来るようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1184話 】
2016年 11月 14日 談

yjimage

最近、高齢者運転によるアクセルとブレーキを踏み間違えての交通事故が多発していますが、一刻も早く自動運転システム自動車の登場を願いたいものです。今から約11年前に開催された「愛・地球博覧会」では初めてトヨタ自動車がエコカーとしてプリウスを発表しましたが、同時に人型ロボットも展示されました。近未来の社会状況を想定しての登場でしたが、もはや世の中は超高齢化社会の加速によってさまざまな問題が浮上し、自動車業界に於いては「自動ブレーキシステム」を通り越して「自動運転システム車」の開発に力を注いでいるのが現状です。80歳以上の免許証保有者は現在約170万人おられるとか。手遅れにならないうちに対策を講じてほしいと思います。和尚もつい最近、運転中に対向車が中央分離線をはみ出してこちらに向かって来るので思わず避けましたが、やはりかなり御高齢の方でした。連鎖的に高齢者事故が発生する傾向が有るので、皆様くれぐれも安全運転を心がけて下さいね。これからは高齢者専用の安全な「高齢車」を発売して欲しいものです。さてさて今日は金沢での法務となりました。今夜は68年ぶりの、とっても大きなお月様「スーパームーン」が拝めるとか。残念ながら天気予報では雨! 今の和尚の年齢は68歳。今度見られるのは黄泉の国からになりそうです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1183話 】
2016年 11月 13日 談

北陸新幹線が開業して二年目を迎えようとしていますが、金沢市内の観光地は相変わらずの賑わいを見せているそうです。昨日は夕刻に小松空港に着き、リムジンバスで金沢駅に移動しましたが、駅構内は人・人・人で、以前の駅の雰囲気とは全く違って活気に溢れていました。

img_2350-500x334

本日の生き生き法話のようす / 大安禅寺にて

一夜明けて、大安禅寺での法務遂行のため早朝に車で移動しましたが、流石に疲れました。まだ昨日の結婚披露宴の余韻が残るなかでの「生き生き法話」でした。つくづく現代社会の交通インフラの有り難さを感じたものです。百年前には想像もつかない事で、東京-金沢-福井間を数時間で行き来するわけですから本当に驚きです。特に驚いたのは飛行機で、小松空港から名古屋市上空までたった15分くらいで到達ですから、空を飛ぶ乗り物を発明した文明社会に感謝したいと思います。

img_2341-500x334

img_2361-500x334

さて、本日は御法話に御法事に御供養と、寺院の有るべき本分を全うした一日となりました。どの場にあっても人とのご縁を大切にしていきたいと思います。帰りの飛行機の中で、地上の風景を臨みながら「三千草木悉有仏性」と説かれた御釈迦様の言葉に納得し、 豆つぶのような家々が無尽蔵に広がり、キラキラと光る灯りが「後光」のように見えたものです。いつの日か多くの人が宇宙へ行ける時が来たら、空間に浮かんでいる地球の姿を見て大いに悟る事と思います。人間がものを見る立ち位置で、世界の見え方がずいぶん変わる事を現代文明は我々に教えてくれているようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1182話 】
2016年 11月 12日 談

img_8313-1

ホテルでの朝食にて

img_8314

快晴の東京でしたが、気温はこの時期としては高く汗ばむほどでした。午前11時半より武藤崇志さん ひとみさんの挙式と引き続き行われた結婚披露宴に出席し祝辞を述べました。本当に久しぶりの結婚式出席で、とても新鮮でしかも幸せな気分に浸ったひと時でした。結婚披露宴っていいですね! 何度出席しても幸せな気分になるものです。初々しい新郎新婦の姿を見ていると昔の自分が懐かしくなります。

img_8318

昨晩は武藤家ご両親、崇志さん、崇志さんのお兄さん夫妻そして中川美術館の中川館長様御夫妻と夕食を共にしながら歓談し、その後、それぞれが思い思いの字を寄せ書きしました。と言うのも、中川館長様が新郎の崇志さんに中国名産の硯と筆をお祝いの品として贈られた為で、本当に素晴らしい硯でした。書き心地が良く流石に本場の逸品を味わった感じでした。

img_8308揮毫される中川館長様

img_8322披露宴にて

img_8331

さて、本日は新郎新婦の新しい門出を心からお祝いした素晴らしい一日を過ごすことが出来ました。崇志さん ひとみさん、末長くお幸せに! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1181話 】
2016年 11月 11日 談

img_8302

東京の気温は8℃と聞いてしっかり着込んで来たものの、飛行機も屋外もビルの中も暖かく汗ばむ始末。やはり北陸は雪国だと改めて自覚しました。明日挙式される武藤崇志さん・ひとみさんの結婚式と披露宴に出席するため久しぶりに東京へ来ましたが、式場が増上寺に隣接するホテルとあって、前々より一度お参りしたいと思っていたので到着後すぐに参拝しました。

img_8300

img_8294

ご承知のように、徳川将軍家菩提所で有り、歴代将軍の墓所でも有ります。現在は二代将軍秀忠公始め数代に渡って祀られています。霊廟拝塔後は宝物も鑑賞しましたが、国宝だった建造物が戦火で全てを失ったそうで実に残念でした。レプリカが展示されていましたが、素晴らしい建物だったと思います。さて、ホテルへの帰り道に素敵な花嫁さんと花婿さんに出会いました。断りもせずパチリ! 御二方とも笑顔で応えてくださいました。御結婚おめでとう!明日の武藤家の結婚式を前に和尚の心もホッコリしました。

yjimage

今晩は前祝いのパーティーが予定されていますが、ヨレヨレになりそうな予感がしています。きっとハッピーな夢を見ること間違いなし。早めに就寝したいと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1180話 】
2016年 11月 10日 談

img_8275

滋賀北陸教区寺庭婦人研修会に出席の為、滋賀県大津市・西教寺に向かいました。午前中には「日本における禅宗史」と題して、埼玉県、圓光寺住職・小林秀嶽師が講義されました。毎年開催される研修会ですが、各寺院の奥様方にあっては熱心にメモを取るなどしておられました。昼食には西教寺名物の精進料理「菊御膳」を賞味しましたが、食用菊は地元坂本の名産だそうで、季節限定の料理とのことでした。 

img_8283

img_8286

img_8285

img_8284

午後からは寺庭婦人研修会総会が開かれ、終了後に旧竹林院を全員で拝観して散会となりましたが、西教寺は明智光秀公所縁の寺として知られている名刹で、和尚も初めて訪れましたが大変感銘を受けました。

img_8281

img_8291

img_8289

img_8292

img_8288

今回の研修会は寺院間における奥様方の交流と宗門研修を目的としたものですが、情報交換の場所としても今後はさらなる発展を願っています。帰りは琵琶湖畔紅葉の景色を眺めながら一路金沢に戻りました。寺院における奥様の役割と期待が高まった研修会でした。参加されました寺庭の皆様、大変ご苦労様でした。有難うございます。友峰和尚より

img_8278

友峰和尚のちょっといい話 【 第1179話 】
2016年 11月 09日 談

とうとう冷たいアラレが降りました。朝方からぐずついたお天気模様でしたが、気温が急に下がったと思った途端にパラパラとみぞれ交じりの雨となり、いよいよ本格的な冬入り宣言となったようです。

img_2292-500x334

午前中には岐阜市と魚津市から御来寺されたお客様に対し「生き生き法話」を致しましたが、冷え込むお外とは違って堂内はお客様の熱気に包まれました。暦も今年残すところあと一か月半余り、今年一年の労を癒すかのように旅行を心から楽しんでおられる姿にも活気がありました。今、団塊の世代、七十代の方々が最も元気があると言われていますが、とりもなおさず和尚も典型的団塊の世代です。その元気の源は何かといえば「気にしない!気にしない!」という、大らかな心に有るのかも知れません。言い換えれば「我儘世代」なのかも知れません。夢・希望・志を未だに追いながらの「元気世代」であると思っています。

img_2150

img_2301-500x334

今日のお客様は三十代から八十代までと年代は幅広い方々でしたが、とても楽しくお話しすることが出来ました。境内では多くの庭木の雪吊り作業が始まっていました。北陸の風物詩でも有ります。そして間もなく山門と本堂入り口に「門松」が立てられます。もうすっかり年末を迎えての準備が進んでいるようです。友峰和尚より

img_2304-500x334福通寺の若奥様、ご友人の方とともに

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870