和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2389話 】
2020年 03月 03日 談

宝勝寺檀信徒 稲場家の年忌法要を修業致しました

和尚の「生き生き法話」の中で“一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま”をテーマに約40年近く掃除の大切さを説いて来ましたが、新型肺炎感染が世界中に広がる今日に於いて、今いちど掃除の徹底を願って止みません。

稲場様、御奥様と御子息とともに

ひと口に「掃除」と言ってもその意味は深く、「塵一つ無い」無心の心境を指しますが、日常の行為では玄関・台所・風呂場・トイレの4ヶ所の掃除が最も重要で、コロナウイルスを家から排除する為には徹底した掃除を願いたいものです。

墨蹟の落款捺しをしました

「 香風 」 渓仙 書

現在子供達は休校中ですので、積極的にこの4ヶ所のお掃除を親子共々実施して頂ければ細菌の侵入を防ぐことが出来ると思います。まさに「禍を転じて福となす」で、今こそ子供達に日頃からの掃除の大切さを教えるチャンスでも有ります。細菌から子供を守る上でも実行して頂きたいと願っています。

さて「掃除」は別の漢字で「総持」の意味にも通じ“真言”を意味します。「オンコロコロ センダリ マトウギ ソワカ」、いわゆる「陀羅尼」ですが、皆様もこの真言を唱えて頂き諸々の悪病や禍を除去して頂きたいと思います。薬師如来様の真言でも有ります。頑張ってこの呪文を唱えましょう! さて、午前中にはお檀家様の年忌御法要が修業されましたが、先祖の恩・父母の恩に感謝の真を捧げた心穏やかな一日となりました。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2388話 】
2020年 03月 02日 談

白梅 / ふれあいパーク霊苑にて

いつも卑山の年中行事に御加担頂いている寺町・桂岩寺住職の御母堂様が逝去され、本日そのお葬儀に出頭致しました。いつもお優しく笑顔でお話し下さる寺庭様の御姿が思い起こされ、その恩徳を示すが如く本堂には入りきれない程の参列者でいっぱいでした。謹んで心よりご冥福をお祈り申し上げます。

「 香風 」

午後からは墨蹟に専念しましたが、今日で3日目となり漸く筆を持つ感覚が戻って来たように思ったものです。何事もそうですがやはり日々の鍛錬が必要で、「継続は力なり」の格言が身に染みます。

筆を持つと先端に精神が集中する為、墨蹟を終えた時には全身がどっと疲れます。「書は体を現す」と言うだけに、体力との戦いでも有ります。和尚の書を見ているだけで元気が出て来る! そんな字が書けたら良いですね。明日も更に頑張って書きましょう! 友峰和尚より

「月清し千古の秋」「桜花無尽蔵」「山花開いて錦に似たり」

友峰和尚のちょっといい話 【 第2387話 】
2020年 03月 01日 談

今日から3月! 昔の暦では「弥生(やよい)」と言いますが、新芽の吹き出るさまを表しているのだそうで、3月は「去る」とも言われるように兎に角この時期の月日の過行く速さには驚きます。まだ3月ではなくもう3月?って思うくらい「時人を待たず」です。

沈丁花が咲き始めました

霊苑にて 年忌法要を修業致しました

新型肺炎コロナウイルス感染拡大のニュースが日々人々の不安を増長させていますが、感染を防ぐためにはやはり徹底した自己管理しか方法がないように思います。本日は午前午後とも法務遂行のため外出しましたが、街では車の往来も極端に少なく人影も疎らで、かえって平安にさえ思えたものです。目に見えない細菌との闘いですから出来るだけ外出を少なくし、感染の終焉を願いましょう。

さて、昨日に引き続き墨蹟の制作を続けています。外出がだめなら寺内での仕事も大切です。普段は観光客で賑わいを見せている寺カフェも実に静かな時間が流れていくようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2386話 】
2020年 02月 29日 談

須貝総代様ご夫妻とともに

「2月は逃げる」の言葉通りアッという間に1ヶ月が過ぎ去り、明日からは3月「弥生月」に入りますが、本日は午前中に卑山総代の須貝様御夫妻が来寺され、伊豆の名物「かどやのわさび」と見事な椎茸をお土産に頂きました。

丸々とした椎茸と新鮮なわさびを頂き 御真前にお供え致しました

和尚は現在も徹底した食事療法を続けており、特に糖質制限を始めて約9ヶ月になります。毎日の食事には野菜を中心として、看護師さんから指導された魚介類も食しています。お刺身と言えば「わさび」が付き物ですが、やはり「本わさび」はお魚の旨みを一層引き立たせるものです。また「かどやの生わさび丼」が特に有名で、わさびと鰹節に熱々のご飯だけながら絶妙な味だったとのことでした。椎茸も実に見事で、まるでマツタケと間違うほどでした。ご旅行中のお話など楽しい時間を過す事が出来、本当に有り難うございました。

さて、午後からは昨日に引き続き墨蹟制作に専念しました。墨の香りが堂内に広がり、気持ちの安らぐひとときでした。明日も引き続き墨蹟制作をしたいと思います。友峰和尚より

「桜花無尽蔵」

本日も午後から 墨蹟制作に専心しました

「紅葉 秋風に舞う」

「 水月 」 「 無事 」

友峰和尚のちょっといい話 【 第2385話 】
2020年 02月 28日 談

本当に時間が止まったかのような寺町界隈ですが、観光客の姿がめっきり少なくなって来ました。昨年の今頃はフランス・サンリス市での「アートサクレ芸術祭」に招待禅僧として参加する為、その準備に追われていたことを懐かしく思い出していました。現在はコロナウイルス感染拡散防止のため寺カフェを休業しており、その間を利用して前々より依頼されていた墨蹟制作を始めました。

静まり返る本堂にて 墨蹟制作を行いました

「 福寿 」

久しぶりの墨蹟制作でしたが、このところゆっくりと休息できたので尚更気合の入った書となったようです。今年の春には少林寺本堂で「アートサクレ芸術祭」に展示した作品を披露しようと計画していましたが、この度の感染拡大の影響で今秋に延期することにしました。

「 月清し 千古の秋 」 大安渓仙 書

「無常」の世の動きながら、「無常」なるがゆえに日々の精進努力が試されます。「艱難、汝を玉にす」や「窮して変じ 変じて通づ」、「禍を転じて福となす」など、古来より幾多の困難を乗り越えて来た先人の言葉を座右の銘として頑張って参りましょう! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2384話 】
2020年 02月 27日 談

イベリスが咲き始めました

スノータイヤをぼちぼち外そうかと思っていた矢先に、今日は思わぬ雪模様となりました。先日、寳勝寺境内の融雪パイプを片付けていた際に霊苑工事中の職人さんから「和尚、明日は大雪になるよ!」との冗談めいた御忠告。今年はまったく降雪も無く暖かい日が続いたので、まだ2月ということをすっかり忘れていました。

北條淳子様から頂いたチューリップ 順調に発芽しています

早朝に降った雪もひとたび太陽が出れば見る見るうちに融けていきますが、しかしながら北陸地方にとってはまだまだ雪の季節。本格的な暖かい春の到来はいま少し先のようです。春よ来い、早く来い。歩き始めたみいちゃんが、赤い鼻緒のじょじょ履いて、おんもへ出たいと待っている。いい歌ですね~、早く春が来るといいですね! 友峰和尚より

「日々是好日」 渓仙 書

友峰和尚のちょっといい話 【 第2383話 】
2020年 02月 26日 談

宝勝寺ふれあいパーク霊苑第2期工事が今日も順調に進められています。多くの墳墓には美しく可憐な御花が飾られ故人の御霊を偲んでいます。まもなく地元の各テレビ局で新しい広報映像が放映される予定ですが、人々の価値観が多様となった現代に於いて、墳墓は重要な「心の形」となっています。

「墓じまい」や「直葬」の進む今日、新型肺炎拡散の問題は、いずれは死に直面する人間の「尊厳なる霊魂」への警鐘なのかも知れません。故人の人徳や生き様を讃え偲ぶことこそ大切ではないでしょうか。この度テレビで広報される映像には、多くの皆様に父母の恩・祖先の恩を大切にして欲しいとの願いが込められています。心は形に寄り添い、形は人間の心に安らぎを与えてくれます。今日も「未来の住処」の工事が、職人の手によって真心を込めて進められています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2382話 】
2020年 02月 25日 談

全国に広がりを見せている新型肺炎ですが、今月29日に滋賀県彦根市・龍潭寺様を会場に開催予定されていた「滋賀北陸教区花園会役員研修会」を中止としました。教区にとって大事な研修会ですが、今日も新たに長野県で感染者が発生し、もはや全国に拡散するのは時間の問題だと思います。しばらくは県外への外出を控えたほうが良いのかも知れません。

新型コロナウイルス感染対策として、先ずは自分を感染から守る事がひいては家族や他人を守る事になります。感染防止のための色々な情報が伝えられてきますが、現在は極力外出を控え、消毒を徹底することしか方法がないように思います。卑山寺カフェも大事を取って休業していますが、まるで市民生活の動きが止まったような雰囲気の毎日となっています。大休息の後に大活動有り! 今は大いに休息して健康管理を徹底したいと思うものです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2381話 】
2020年 02月 24日 談

三連休の最終日、寺カフェは新型肺炎コロナウイルスの影響も有って臨時休業し、大変良いお天気のもと融雪パイプの後片付けと中庭の掃除をしました。今年は降雪対策として早めに融雪パイプを設置しましたが、ほとんど雪も降らず大助かりでした。

今冬の役目を終え 融雪パイプの片付け 

霊苑にて 第2期工事が進んでいます

ふれあいパーク霊苑第2期工事も雪のない状況で現在順調に進められています。中庭にも2月下旬にわずかに降った雪が残っていましたが、本日は杉苔が新芽を吹き出すのに合わせ竹箒を使っての掃除となりました。

春光の中 中庭の掃除

所々 雪が残っています

外掃除をしつつ、新型コロナウイルス関連のニュースを気に留めながらの作業となり、例年の外掃除とはちょっと趣を異にしたものです。近年の地球温暖化現象による大気汚染問題と今回の新型コロナウイルス肺炎拡散問題との因果関係を危惧してやみません。言うまでも無く、その解決方法は一に掃除、二に掃除、三四掃除、五に掃除!だと思います。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2380話 】
2020年 02月 23日 談

今朝の宝勝寺 山門にて

天皇陛下が本日60歳還暦の御誕生日をお迎えになられ、記者会見では「まだ60歳」とのお言葉に対し本当に心から御祝いを申し上げました。朝一番には門前に国旗を掲揚し祝意を表しましたが、この時期としては厳しい冷え込みとなり、そのことがかえって清々しさを覚えたものでした。天皇陛下のお言葉をお借りして和尚も「まだ70歳」と気持ちを新たに頑張っていこうと思います。

春のお花 きんぎょそうをお供え致しました

そんななか、東京都にお住まいのお檀家・額様より「金魚草」が届きました。さっそくに開封して御本尊にお供えしましたが、堂内がいっぺんに華やいだ雰囲気になりました。毎年お送り頂いている「金魚草」ですが、色とりどりのふわふわした花弁がとても可愛らしく仄かに甘い香りを届けてくれます。連日伝えられる新型コロナウイルス感染拡散のニュースですが、金魚草が不安感を払拭してくれた嬉しい贈り物となったようです。友峰和尚より

昨年師走 額様の御家にて

 

 

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