和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1926話 】
2018年 11月 26日 談

じりじりと師走月が近づいてきますが、毎年この時期に必ずやらねばならない事が一つあります。それは境内全域の融雪装置の整備で、これを怠ると必ずあとで後悔します。今年の春先には36年ぶりの大雪に見舞われた北陸地方! なんと約2メートルの積雪で生活道路は寸断され、卑山の諸堂にも大きな被害が出ました。和尚は金沢に滞在中で、兼務寺院の除雪に追われていた矢先に自坊からの緊急電話! 直ぐに帰省を試みたものの、頼みのJRも北陸自動車道も閉鎖状況が続き最早お手上げといった感じでした。

なにもかもが雪に埋もれた 初春の豪雪 / 2018年2月7日

大安禅寺 境内

除雪作業に明け暮れました

副住職の懸命の除雪でなんとか生活道路は回復したものの、肝心の融雪装置用頼みの谷水も大雪で干し上がり、なんともかんともこちらもお手上げ状態! 大雪には慣れているものの、現場を離れていては打つ手も有りません。今年こそ!今年こそ!万全を期して大雪に備えたいとの切なる思いで、今日は取水口を始め境内各所の融雪装置の設置作業をした次第です。日頃から「無事」を願うなら「先手必勝」だと和尚は思います。小気味よく吹き出る消雪水には、雪国ならではの安心感を覚えます。明日もまた作業が続きます。

和尚手作りの融雪パイプ 境内全体に巡らせ、散水の確認中

さて、大相撲九州場所で22歳の貴景勝が優勝しましたが、こんな「いい話」は最近お目にかかれませんでしたよ。元師匠の貴乃花親方との「師資相承」の瞬間でも有りました。貴乃花親方の真意が弟子を通して現れた結果だったと、和尚も本当に嬉しく感じた貴景勝の優勝でした。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1925話 】
2018年 11月 25日 談

畑孝幸 県政報告会 にて

本日午前11時より「畑孝幸県議会議員・県政報告会」が福井市内で開催され、藤田総代と共に出席しました。「男は度胸!女は愛嬌!議員は選挙!」ということで、元号の替わる来年には福井県知事並びに県会議員選挙が有り、その準備が始まったようです。ちなみに和尚は「隠居!(いんきょ!)」と言いたいのですが、まだまだそういうわけにも行かないようです。

福井県議会議員 畑孝幸 氏

県政報告会でも御挨拶させて頂きましたが、今後は定年制が70歳まで延長されるとか? 70歳は古稀(こき)と言いますから、「こき使われて」人生おしまい!!とならないよう、県議会議員先生方にはしっかり退職後のフォローを願いたいものです。

 

大安禅寺 上田総代様の御宅にて 藤田総代様と

藤田総代 様 と 上田総代 様 です

帰寺途中には上田総代の御宅を訪ね、大安禅寺諸堂復興工事計画の進捗状況を報告させて頂きましたが、藤田総代も同席したため久しぶりの御対面でお話しも弾み、最後には共通のご趣味である蕎麦打ち談議に花が咲きました。帰り際には上田総代手作りの柚子を頂きました。またダリアも見事な開花を見せていました。寺に戻れば境内の萌ゆるような紅葉が見事でした!一日を通してみても、色々な方々が色々な思いを持って過ごされていることを実感するものです。

 

墨書談義中

お庭の樹から、もぎたての柚子を頂きました

ダリアの花

選挙の話、名士墨書の話、蕎麦打ちの話、孫の話等々、話題は尽きません! そして大相撲九州場所が千秋楽! 勝った!負けた!の世界ほど厳しい世界は有りませんね。やはり人生はそれぞれに、日々の色々な闘いからは逃れる事は出来ないように思う今日この頃です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1924話 】
2018年 11月 24日 談

大安禅寺 境内を囲む山々の紅葉

日本最南端 常夏の島石垣島での「臨済宗妙心寺派・宗務所長研修会」を終え金沢に戻った途端に気温が急激に下がり、今朝方の気温が5℃ですからとても身体が持ちません! また本日は大安禅寺での法務遂行の為、北陸自動車道で一路福井に戻りましたが、このところの冷え込みで高速道路脇の木々は見事な紅葉を見せ、わき見運転に注意しながらの走行となりました。勿論の事、大安禅寺の境内や山々は赤や黄色のまるで錦絵を見ているが如く美しく、思わず感嘆の声をあげてしまいました。

さて、滋賀北陸教区教化主事 無量寺様から来年度の教区花園会報「いもこぢ」の原稿と干支の図提出を求められており、近日には送付したいと現在頑張っているところです。一年を振り返ってみると、あまりの法務催事の多さに驚きます。原稿用紙2枚という制限の中での攻防です!

 

平成30年度発刊の「いもこぢ」

今年一番のニュースはやはり、卑山重要文化財諸堂修復工事がいよいよ来年度より12年間に渡って本格的に着手されるという事でしょうか。来る2020年東京オリンピック開催に引き続き2025年大阪国際博覧会決定を受け、我が国の高度成長にも大きな弾みとなり、12年後には諸堂復興工事が無事完了できることを心から願っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1923話 】
2018年 11月 23日 談

11月最後の3連休を迎えています。今日は「勤労感謝の日」とともに先代実道和尚の30回忌祥月命日忌でもあり、追善法要を営みました。昨年は自坊・大安禅寺での法要でしたが、今年は法務遂行のため寳勝寺での報恩供養でした。元号「昭和」最期の年に遷化しましたが、あれからあっという間に30年が過ぎ、今では和尚も70歳を越え父親の歳に近づいてきました。本当に月日の過ぎゆく速さに驚くばかりです。

天気予報ではみぞれ模様になるとの事でしたが、北陸特有のどんよりとした曇り空に時折晴れ間の見えるなか、午前中には「ふれあいパーク霊苑」で開眼供養が行われました。1年の終わりを告げるかのように、苑内の薔薇樹や草木達も冬支度に入っています。寳勝寺庫裡玄関前には屋根雪除けの三角屋根が据え付けられ、寺カフェ利用の観光客の方々も不思議そうに眺めながらの入堂でした。大安禅寺からは毎年恒例の風物詩「門松」が立てられた写メールが届き、お正月を迎える準備が始まったようです。

大安禅寺 門松設置の風景 / 平成30年11月22日

地元メディアの取材を受ける 小森庭園の末政幸憲氏

今年も 素晴らしい門松が設置されました

和尚の「ちょっといい話」も1900話を超えてきました!元気でいればこその連載です。元号が替わる来年4月には当初の目標2000話に達しますが、「ちょっといい話」とは「無事なる日々」である事をつくづく思うものです。今日を無事に過ごせるのもこれ偏に両親の慈恩のお蔭と感謝する毎日です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1922話 】
2018年 11月 22日 談

宝勝寺にて ご供養を修行しました

西高東低の典型的な冬型の気圧配置となった北陸地方、昨日までの沖縄の26℃という暖かい気候から一変して今朝方の北陸の気温が5℃ですから、沖縄との20℃近い温度差には驚きます。北海道は雪模様という事と比較すれば、金沢はまだ暖かいほうなのかも知れません。一刻も早いスノータイヤへの交換が求められています。近年「ストレス」という言葉がよく使われますが、成る程!石垣島での宗務所長会を終え、何やらいつもと違って身も心もスッキリした感じがしました。きっと吾知らぬうちにストレスが蓄積していたのかも知れませんね。心地よい疲れはストレス解消の結果なのだと思います。

所長会に参加された全国からの住職との懇親の席は実に楽しいものでした。お互い、それぞれに自坊での寺院運営と布教活動に工夫と努力をされているのが懇親会を通じて伝わってきます。それは言葉ではなく、さりげない仕種や行為の中から伝わってきます。言い換えれば「参禅は須らく実践を要す」で、住職の思いは「以心伝心」という事でしょうか。さて、今日は亡き母の月命日忌! 心から感謝したいと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1921話 】
2018年 11月 21日 談

小松空港の上空より

午後2時40分、無事に石川県小松空港に着陸しました。行きはよいよい帰りは怖い~という歌が有りますが、なんと帰りの飛行機の速度は時速約1000キロだったとか。途中、眼下に島根県沿岸が見えたと思ったらあっという間に福井県若狭湾沿岸が見え始め、そのあまりの速さに2度びっくりしました。聴くところによると、8000メートル上空の偏西風に乗って飛行するので帰りは早くなるんだそうです。昨日は午後から2班に分かれて島内の観光に出掛け、夕刻よりはホテルで宗務所長意見交換会を行いましたが、難しい会議よりも懇親会の方がずっと胸襟を開いて忌憚のない意見が交わされるのはどの世界も同じように思います。普段、住職としてまた教区宗務所長としての務めをしっかりと遂行されている方々ばかりで、お互いの寺院運営の苦労は周知の事象です。

由布島にて 植物園見学

水牛に乗り 海の浅瀬を渡りました

夕刻 宗務所長意見交換会

 

さて、2日間に渡っての石垣島での意見交換会でしたが、実に有意義な時間を過ごすことが出来ました。石垣島・桃林寺ご夫妻には本当にお世話になりました。研修会の結論として、お二人の仲の良いお姿こそ我が宗門発展の範であり原点であると納得しました。参加下さいました各教区所長様には心より感謝申し上げます。本当にお疲れ様でした! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1920話 】
2018年 11月 20日 談

臨済宗妙心寺派 沖縄県石垣市 桃林寺様にて

たった2時間半で小松空港から沖縄・那覇空港に着き、そこから1時間少々で日本の最南端・石垣島空港に着くのですから本当に驚きます! 金沢から大阪までJRで3時間少々ですから、時速700キロという飛行機の速さを思い知らされます。和尚の子供の頃の夢が、今では全て現実となっています。2020年には空飛ぶ自動車が登場するとか! 子供の頃に夢見た未来都市の姿どころか、もはや夢の続きを見ているような科学の進化には愕然とするものです。いま生まれて来る子供達にとっては当たり前の便利電子社会!文明はどこまで発展を続けていくのでしようか? 和尚は一刻も早い一人乗りのドローンの発明を願っているのですが?

さて、午後四時に、全国から集まった宗務所長方々が沖縄県石垣市・桃林寺様を参詣しました。愛知西教区 圓光寺住職・山田英隆所長会長のご挨拶に引き続き、開山諷経を行った後、桃林寺・小林昌道住職による歴史説明が有り、この度新しく復興された庫裡を拝観しました。写真の如く本土の寺院の建造物とは全く異なり、琉球王朝時の面影を残す独特な味わいのあるものでした。

桃林寺・小林昌道住職

圓光寺住職・山田英隆所長会長

 

庫裡にて

明日は午前中、ホテルにて意見交換会議が開催予定ですが、いつもの所長会とはまた違って実に有意義な視察となったようです。友峰和尚より

西表島にて

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1919話 】
2018年 11月 19日 談

沖縄の朝 首里城にやって来ました 守礼門にて

臨済宗妙心寺派・滋賀北陸教区宗務所長を拝命して6年が過ぎようとしています。本日は、日本の最南端・石垣島の桃林寺様に全国より20数名の宗務所長が集まり、南の島に於ける布教活動の現場を視察することになっています。

勧会門

もうずいぶん昔々の話になりますが、昭和45年、西宮市・海清寺専門道場に入門した折、海清寺会下が住職する沖縄市首里・西来院の落慶法要に老大師を始め雲水全員が出頭し那覇市内を托鉢したものです。

 

首里城正殿 玉座にて

その当時、沖縄へ行くにはパスポートが必要で今も大切に保存しています。そんな時代ですから、托鉢したものの沖縄市民には托鉢の意味を知る人も無く只管大きな声で「ホーホー」と声を出して歩いたのを思い出します。当然の事ながら、臨済宗妙心寺派とはいっても法要の仕方も本土とは全く異なったものでしたが、現在では住職の賢明な布教活動によって本山流の法式に戻りつつあるようです。今回の石垣島での研修を楽しみにしています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1918話 】
2018年 11月 18日 談

晴れ渡る深秋の青空のもと

すっきりと晴れ渡った爽やかな日曜日の朝を迎えました。皆様、お元気にお過ごしでしょうか? なんといっても元気が一番です! いつも言うのですが、元気とは走り回ることを指すのではなく、気持ちが穏やかであることを意味します。午前中にはふれあいパーク霊苑にて 墳墓開眼・納骨供養 の法要が営まれましたが、素晴らしい快晴の中での御霊供養に、故人の恩徳を感じずにはいられません。

御墓前供養に先立ち 寺内にて御法要が修行されました

 

 

午後からは、空路・沖縄に向かいました。明日は石垣島・桃林寺様を会場に「妙心寺派全国宗務所長研修会」が開催される予定となっています。ちなみに昨年は東京でした。臨済宗妙心寺派寺院は、北は北海道から南は石垣島まで約三千ヶ寺有ります。所変われば寺院の運営や布教活動の方法も変わって行きます。現地に赴いての視察を兼ねた研修会ですが、和尚にとって久し振りの石垣島訪問! 静養をかねてゆっくり過ごしてみたいと思っています。友峰和尚より

夕刻 那覇空港にて

気温27℃ ホテルからの風景

国際通りにて

友峰和尚のちょっといい話 【 第1917話 】
2018年 11月 17日 談

11月23日(金)は、今は亡き先代住職実道和尚の命日で、今年で三十回忌を迎えます。父が他界して約30年間、自分は本当に父の恩に報いて来たであろうかと自省の念に駆られる毎日です。父は、農業・林業を生業に我々兄弟4人を育ててくれました。父の悲願は寺院の復興に有ったので、来年度から12年に渡って始まる諸堂修理工事はきっと喜んでくれているに違いないと、勝手に思っています。

少林寺にて お檀家様の満中陰忌法要が修業されました

本日は野町・少林寺でお檀家 宮崎様の満中陰忌法要が営まれましたが、故人とは生前、御夫婦共々何度か親しく交流することが出来ました。短い時間では有りましたが随分と長くご厚誼を頂いて来たように思うほど、人望のある方でした。ご家族揃ってのご法要を嬉しく感じたものでした。明日も寳勝寺で法要が営まれる予定となっていますが、近年その法要も減少傾向に有り、これまでは当たり前のように行われていた御先祖や両親の御霊を弔う事の大切さを、布教活動の一環として説いて行かねばならない世の中になってきているようです。

明日の御法要を前に 羽田様が御来寺下さいました

寳勝寺本堂修復事業などで大変お世話になりました 新保様とともに

さて、12月を目前にして何処となしか道行く人の姿にも気忙しさを感じます。「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く!」とは有名な交通標語です。昨晩もご近所で交通事故が発生していました。くれぐれもご用心!ご用心! 友峰和尚より

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