和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2176話 】
2019年 08月 03日 談

吉田裕介君 真由さん御夫妻が ご両親と共に来寺くださいました

 

大本山妙心寺宗務本所発行の機関紙「正法輪」8月号が届きました。「臨済禅とは何か? 臨済宗における“業”の観念」と題して京阪教区梅松院・本多道隆副住職の文が掲載されており、さっそく読んでみました。和尚の法話の中でも人間の「宿業」について取り上げているのですが、そもそもあらゆる伝統仏教の原点は人間の「業」の問題に端を発しているだけに、どのように説いているのか興味深く読んだものです。

 

 

世間一般的には「あの人は業が深い」などと使われていますが、仏語としての「業」の意味は「人間の身・口・意の三業によって行われる善悪の行為」となっています。あの有名な一休禅師の墨蹟に「諸悪莫作 衆善奉行(しょあくまくさ しゅぜんぶぎょう)」と有るように、悪を為さず善い行いをせよというのが結論のようです。

 

 

さて自坊より依頼の色紙書きをしましたが、室内温度が34℃ともはや蒸し風呂状態の中での作業となりました。耳鳴りに肩凝りと「善行」を修する事の難しさを感じました。「言うは易く行うは難し」です! まさに自業自得の世界かも。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2175話 】
2019年 08月 02日 談

    

連日の猛暑日で心身疲労に悩んでおられるご高齢者皆様には、心から猛暑お見舞い申し上げます! 大型家電スーパーでは扇風機も冷房機具も飛ぶように売れているとか! 家の中でも30℃は軽く超えている感じで、外気に於いては更に35℃と高く熱中症には十分気をつけなければなりません。高齢者の中には冷房を嫌う方も多く、しかしながら扇風機ぐらいでは焼け石に水状態ですから、本当に健康が心配されます。

 

㈱豊蔵組様から頂いた西瓜です、大変美味しく頂きました!

さて8月に入り、猛暑も影響してか寺カフェ利用の観光客の方が増えてきました。また本日は宝塚市より姉の長男・樗木克則さんが寺に寄ってくれました。仕事の関係で金沢に来られ帰りに寄ってくれましたが、約2年ぶりの御目文字でした。話題は「いとこ会結成」の件で、兄弟の従妹たちも皆成長しているため一度全員が集まろう!という提案をしました。和尚も72歳! 従兄妹も孫達も全員揃って参加し無事で有る事に感謝したいと今から楽しみにしています。友峰和尚より

甥の樗木克則さん が 和尚に会いに来てくれました

友峰和尚のちょっといい話 【 第2174話 】
2019年 08月 01日 談

今日から8月「葉月(はづき)」! 本当に連日の猛暑で木陰を探しながらの歩行となっています。月初めは寺町界隈も人通りが少ないのですが、夏休みという事も有って本日は観光客の姿が目立ちました。特にニュースでも今話題になっていますが、大型クルーズ客船が金沢港にも入港するため外国人観光客も目立つようになって来ています。

最近では寺カフェのお客様の大方が外国人旅行者で占められる日もしばしば見受けられるようになって来ました。日本を訪れる外国人観光客が2018年に約3千万人を突破したと言うのですから無理からぬ話です。

 

清野さんとともに

さて、午前中に少林寺御檀家の月参りに出掛けた後はしばし休息しましたが、明日からは旧盆の盂蘭盆会修行の準備に入りたいと思っています。午前中にはふれあいパーク霊苑スタッフで㈱ココ・プランニング本部職員の清野さんが東京より来寺下さり、久しく歓談しました。旧盆を迎え再び墓参の方が増えて来た今日この頃です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2173話 】
2019年 07月 31日 談

あっという間に35℃を越える猛暑日となりました7月最終日。今日から寺カフェでは満を持して「カキ氷」を始めましたが、職員が描いたカキ氷の看板が功を奏してか注文が相次ぎました! 。まもなく旧盆を迎えようとしていますが、夏休み中とあって子供連れのご家族も多く見受けられました。

 

文房流晴心会 野口先生 と お弟子の丸子さん とともに

午前中に依頼されていたご祈祷を修行し、ちょうどご祈祷を終えた頃、福井より野口美智子先生と丸子信子さんが暑中お見舞いのご挨拶に来寺下さり感謝申し上げた次第です。携帯電話には熱中症情報が次々と入り常に警告音が鳴っていましたが、全室冷房の部屋もフル回転状態乍らじっとりと汗ばむ始末でした。

お暑い中をご来寺くださり 厚く御礼申し上げます

岡部様と お母様とともに

午後からは命日忌諷経を本堂で修行しましたが、幾分気温も落ち着き安堵したものです。高齢者の皆様にはくれぐれも熱中症には気を付けて頂きたいと思います。外にあっても室内に有っても、水分補給が大切です! 明日からは葉月に入ります。葉が生い茂る月! 外出した時には木陰に入って身体を休息させたいものですね。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2172話 】
2019年 07月 30日 談

寺カフェの 夏メニュー

今月も残りあと一日となりました! 皆様に於かれましては連日の猛暑で大変お疲れのことと思いますが、心から暑中のお見舞いを申し上げます。7月はお盆月ということで、卑山では年々、ご先祖始め今は亡きご両親の霊供養をされる方が増えており本当に安堵しています。ふれあいパーク霊苑にも毎日参詣される御婦人もおられ、献花と線香の煙が絶える日は有りません。明後日から旧盆月に入りますが、和尚も地元・大安禅寺に戻り、盂蘭盆大施餓鬼会の準備に入りたいと思っています。

室内の 模様替え

江雲庵ご住職から頂いた ちりめんの飾り

手作りの小物コーナー

さて、8月「葉月」を迎えるにあたり、休寺日を利用して志納所やカフェの模様替えをしました。カフェメニュー看板も職員が書き替え、少しでも清涼感のある雰囲気づくりに心掛けています。今後もまだまだ続く猛暑だそうですが、これからは里帰りのご家族も急増する旧盆の時節、ゆっくりと寛いで頂ければと思っています。友峰和尚より

 

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2171話 】
2019年 07月 29日 談

「谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館」外観  / 公式ホームページよりお借りしました

寳勝寺のある寺町5丁目に、建築家の「谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館」がこの度オープンしました。寳勝寺ふれあいパーク霊苑事務所より道路を隔てた対面に建造され、実に立派な建物ですが、谷口吉郎氏は昭和期の日本を代表する建築家で出光美術館など全国に多数の建築設計をされています。またご子息の吉生氏も現在活躍中の建築家で地元の鈴木大拙館などを手掛けており、今後金沢市内観光名所の一つとなりそうです。詳しくはホームページをご覧頂きたいと思いますが、寳勝寺カフェ利用の後に見学されてみては如何でしょうか。寺町界隈が少しずつ整備されつつ有り、古い町家なども次々とリフォームされ民泊施設や作家たちの展示場にもなっているようです。「谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館」のホームページはこちらからどうぞ → https://www.kanazawa-museum.jp/architecture/

 

第29回講座 住職学「日々是好日~つねに新しい瞬間~」

和尚は現在、野町・少林寺の法務遂行に力を入れていますが、こちらは「金沢の達磨寺」を目指して布教活動に入りたいと念じています。今年の秋頃にはフランス・サンリス並びにアメリカ・サラローレンス大学墨蹟禅画回顧展を少林寺本堂で開催したいと計画しています。今年の10月29日から30日には富山県高岡市の国泰寺に於いて、第29回講座 住職学「日々是好日~つねに新しい瞬間~」と題し、臨済宗青年僧の会主催の講座に講師として招かれていますが、これからの寺院布教活動の有り方や運営の工夫などのついてお話し出来ればと思っています。講座に参加された全国青年僧の皆様には是非、寳勝寺並びに少林寺現地見学を希望しており大いにご参加ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2170話 】
2019年 07月 28日 談

酷暑の中 見事な花を咲かせる日中友好の朝顔

昨日来の雨も朝方には止んだものの、33℃を越える蒸し暑い一日となりました。暑さも手伝ってか午前中より避暑を兼ねたお客様で久しぶりに宝勝寺・寺カフェも終日賑わいを見せました。2015年3月14日の北陸新幹線開業以来右肩上がりを見せていた金沢市内観光でしたが、今年に入ってからやや減少傾向に有り、本日は5月の10連休以来の賑わいとなったようです。その北陸新幹線も2022年に福井県敦賀駅まで延伸される予定となっており、現在急ピッチで工事が進められています。敦賀まで開通すれば再び福井県内の観光地にも多くの観光客が足を運んでくれるものと地元では大いに期待されているようです。午前中には昨日に引き続き寳勝寺と少林寺で年忌法要が営まれましたが、高校野球と同じく猛暑の中、全力投球で法務遂行に当たっています。

 

寳勝寺檀信徒様の 年忌法要が修業されました

墓前でのご供養にて

 

さて、ここ1カ月間以上続けている食事療法の効果が表れ、法務遂行にも踏ん張りが効くようになって来ました。法要の法話の中でも食事と健康についての話題が俄然多くなってきているような気がします。昔から「腹が減っては戦はできん!」という言葉が有りますが、思うに「食べること」が主ではなく「腹がすくこと」の方が大切であるように思う今日この頃です。友峰和尚より

 

ご遠方より御参詣賜り 厚く御礼を申し上げます

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第2169話 】
2019年 07月 27日 談

日中友好の朝顔 開花の便りが届きました

北陸地方も台風6号の影響で午後より雨模様となりましたが、日中気温は昨日より下がって32℃ながら蒸し暑さには変わりありません! 空調の無かった子供の頃を思い出しますが、夜などは寝汗をかいて母からパウダーを身体に塗ってもらったことを懐かしく思うものです。

 

午前10時半より 年忌ご供養が修業されました

午前中には本堂で3回忌の法要が厳修されましたが、冷房フル回転の中での法要となりました。現在はふれあいパーク霊苑に法縁を頂く方々との法要が増えて参りましたが、回を重ねる毎にご家族との親交も深まり新たな布教活動の場とも成っています。禅宗の教理は「即心即仏」ゆえに、物故者の霊と一体になっての「読経三昧」を心掛けています。明日も引き続き年忌法要が予定されており、ご供養の大切さを身を以って感じるものです。

 

さて、岐阜県羽島市にお住まいの武藤様からも、LINEで日中友好の朝顔の開花の知らせが届きました。本当に見事な朝顔です! 寳勝寺の朝顔も日々成長を続けていますが、今のところ満開は8月下旬になりそうです。「楽しみは 朝起きい出て 昨日まで 無かりし花の 咲ける見るとき 橘曙覽」 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2168話 】
2019年 07月 26日 談

坐禅開始の前に 木版を打ち鳴らします / 寳勝寺 7月度 木曜坐禅会

昨晩は月例の木曜坐禅会が午後6時半より開催されました。3名の参加者でしたが、「心頭滅却すれば火も自ずから涼し」の心境で坐りました。たった一枚の座布団に数時間坐るだけの事ですが、これがまたすごい集中力と創造力を生むのですから、「やめられない!止められない!やっぱ坐禅!」なんです。

 

人間はとにかく自分の外に安心を求めて行きますが、坐禅は「安心の本体になり切る」わけで、いわゆる心の意識をすべて捨てきる訓練でも有ります。禅の言葉に「放下着」(ほうげじゃく)と有るように、「何もかも意識を捨てきってしまえ!」と。もとより自分の心など知る由も無く、自分という心などもとより無いのですから、坐禅はひたすら身体と呼吸を整えるのみと言えます。世の中、簡単に思えることほど難しく感じるものは有りませんね。南無さん!!

 

午後6時半より 約2時間 の 静寂

 

今日は日中気温が37℃と、部屋の中にいても汗ばむような今年最高の気温となりました。午前中には卑山のお守りを製造されているグリーン産商株式会社(大阪市平野区)の幹部の方と営業の方が来寺されましたが、会長ご夫妻とはずいぶん長くご厚誼を頂いている素晴らしい会社です。 皆様もきっと色々なお守りを身に着けておられると思いますが、寳勝寺のお守りは御利益絶大です!! 寳に勝(すぐる)お守り! 是非身に着けて頂きたいものです。友峰和尚より

グリーン産商㈱ 高原氏と前田氏とともに

友峰和尚のちょっといい話 【 第2167話 】
2019年 07月 25日 談

本日午後6時半より月例の木曜坐禅会が開催されます。9月からは野町・少林寺に坐禅場を移して木曜坐禅会を開催する予定をしています。禅宗に限らず坐禅修行は宗旨宗派を問わず実践の行として行われていましたが、現在では禅宗の看板的要素になっています。看板的要素ながら全国禅宗寺院でどれだけの禅寺が坐禅会を開催しておられるかというと、極めて少ないのが現実です。

珠洲市立珠洲焼資料館 の 大安様が 来寺下さいました

酷暑の中 倉庫工事が続いています

大安禅寺では毎回、約20名近い会員が第2・第4金曜日の月2回、午後6時半から坐禅修養に励んでいますが、この金曜坐禅会も約50年間続けられ、現在は副住職が坐禅指導に当たっています。会長の藤井さんは約30年近く参禅されており、また会員の中にも長く坐禅会に参加されている方が多くおられます。寳勝寺の木曜坐禅会は今年で6年目を迎えましたが、現在は6名の方が参禅されており、今後も会員数を増やしていきたいと願っています。少子高齢化社会の進む中で若者達の一層の奮起を期待したいのですが、大いに坐禅会に参加して頂き「自己研鑽」に励んでほしいものです。

北條様の御家にて 日中友好の朝顔 開花のお便りが届きました  

さて、今朝方は玄関先に咲いた一輪の「日中友好の朝顔」に見とれてしまいました。 栃木県にお住まいの卑山総代・北條英俊様からもメールで開花の便りが届きました! 末広がりの朝顔の形に、未来への希望を持たせてくれる素晴らしい開花でした! 友峰和尚より

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