和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第4181話 】
2025年 01月 27日 談

 

この時季にしては降雪の無い比較的穏やかな天気が続いています。北陸地方に居住する者にとって大雪ほど辛いものは無く一日でも雪の降らないことを願っているのですが、こうも雪が無いと今度は気候変動の不気味さから地震が発生するのではと不安にもなります。

 

いつもお世話になっております 桂岩寺様とともに

 

団塊の世代の方は「子供の頃はよく雪が降って寒かった」という言葉を言われますが、和尚も幼少時代は通学の時に田んぼの凍てついた雪の上を縦断したものでした。昨年の元旦には震度7の能登半島地震が発生し異常気象とも思える昨今の気候状況には予断を許さないだけに、住宅の耐震並びに免振補強工事等、地震対策は必要不可欠の近々の課題となっているように思います。いずれにしましても油断は大敵です!和尚も防災を重視して普段よりいっそう気を使っている昨今です。

 

 

さて、節分会の御祈祷の際には厄除祈願のみならず災難消除・健康安心・交通安全・商売繫盛等の所願御祈祷も修業予定で皆様のご家庭の安全安心と家門隆盛を御祈祷申し上げる次第です。何事も華厳経に説かれる「一即一切 一切即一」の法界縁起で、当日は一心に真言陀羅尼を唱え「念ずれば花開く」の御利益を大いに感得して頂ければと願っています。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4180話 】
2025年 01月 26日 談

大安禅寺では2月2日(日)午後6時より行われる節分会の準備が進められているとのことですが、この行事も長い長い北陸の厳冬を過ごすこの時期に地元の方達に何か明るく楽しい話題を提供しようと新しく始めた年中行事で、すっかり地元に根付いたようで毎年多くの老若男女の方が参加されています。

 

大安禅寺節分会 より

 

 

節分会を始めた当初は小規模だった福引大会も現在では多くのスポンサーから高価な景品をご提供頂き、おかげさまで大盛況の催しとなって主催者として本当に有難く感謝しています。

 

宝勝寺にて 本日午前、檀信徒の前田様御夫妻が御参詣くださいました

 

 

通常は「福は内!鬼は外!」との掛け声で煎り豆を撒きますが、大安禅寺では「福は内!福は内!」のみで福の神が皆様にご利益を与えてくださるように四方より万遍なく撒いています。豆を炒る意味は「悪い芽が出ないように」自分の歳の数だけ食べると厄払いになるとの事。諸説ありますが兎に角、煎り豆をよく噛んで「まめまめしく」頑張って参りましょう! 厄除け並びに諸願祈祷は既に受け付けが始まっており、ご希望の方は事務所までお申し出ください。

 

 

午後6時より節分会合同祈祷祭が行われたのち福引大会となりますので、是非ご参加くださり今年の運試しをされては如何でしょうか。暖冬と言われている今年の冬ですが、節分頃から再び冬将軍が到来し急激に寒くなるという予報ですから皆様には十分に暖かくして節分会にご参加ください。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4179話 】
2025年 01月 25日 談

 

本日無事に喜寿を迎えることが出来ました。これ偏に御先祖並びに家族はじめ御法縁を賜わっている皆様のおかげと深く感謝申し上げる次第です。77歳という年齢を思うとき最初に思い浮かぶのが今は亡き父・先代實道和尚のことで、父は81歳で遷化(他界)しましたが、77歳の誕生日には記念に揮毫をお願いしたことを思い出します。今でも自坊にその時の墨蹟が掛軸にして保存されていますが、つい最近の出来事のような錯覚を覚えるものです。

 

宝勝寺本堂の扁額 亡父七十六歳の書 「白雲幽石を抱く」

 

人生100年と言われる現代社会ですが、最近では親しい方々が他界されており流石に77年の命を頂いたことに深く感謝する毎日です。さて御祝いメッセージやお花をご送付頂き、御礼の言葉も無いほど感激しました。本当にありがとうございます。

 

 

 

霊苑管理事務所スタッフの皆さんとともに

 

 

昨日から妻がお祝いに来てくれ、本日は約20年ぶりに映画を鑑賞しました。24日から全国公開されている松坂桃李主演の「雪の花」で幕末の福井の町医者・笠原良策の物語ですが、笠原良策(白翁)の墓が大安禅寺にあり、喜寿記念に妻と鑑賞するのも不思議な御縁と感じました。須らくこの世は因果一如の世界故に、なんとも喜寿に相応しい出来事となったようです。

 

金沢フォーラスイオンシネマにて 妻とともに

映画「 雪の花 - ともに在りて – 」を鑑賞いたしました

 

さて次なる目標は80歳傘寿で、健康に留意して新たな世界に向かって精進して参りたく念じております。本日は喜寿御祝いの心温まる言葉を頂き、重ねて厚く御礼申し上げます。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4178話 】
2025年 01月 24日 談

冬晴れの穏やかな風にたなびく 五色の吹き流し

 

人生還暦を過ぎて早や17年が経ち、愈々明日は77歳の喜寿を迎えます。人生色々!男も色々!和尚はヨロヨロ!と兎に角、喜寿を迎えれらることに心より深く感謝するものです。これ偏に今は亡き両親の温かい慈恩の賜物と自覚し、これまでの人生を振り返ると自省の念にも駆られます。

 

 

喜寿のお祝いの席は孫達が揃う春休みに行うとの事で今から楽しみにしています。77歳喜寿の次なるお祝いは80歳の傘寿となりますが、更に健康に留意しながら達成に向けて精進して参りましょう。

 

宝勝寺中庭のロウバイ 素心(そしん)

 

さてお祝いの日に合わせるかのように中庭の蝋梅がいっせいに黄色い花を咲かせました。今年は昨年より降雪が少なく比較的に暖かいせいか、境内の樹々の成長も例年より早いように感じます。

 

山門前無電柱化工事 本日のようす

 

先般より続けられていた山門前の無電柱化工事も今日で終了し、今後は庭の復元に向け作庭に入りますが喜寿を記念した庭造りをしたいですね。今日は妻がお祝いに来てくれましたが、皆様からの温かい祝福メッセージを頂き心より感謝申し上げます。明日からは再び冬の逆戻りで一段と寒くなるとのこと、くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4177話 】
2025年 01月 23日 談

文化財保護デー・防火訓練 / 大安禅寺にて 

 

終日愚図ついた天気となりましたが、自坊大安禅寺では文化財保護デーに合わせ地元臨海消防署署員による恒例の防火訓練が実施されその映像が送信されて来ました。現在は重要文化財諸堂修復工事が進められており、毎年防火訓練が行われています。

 

臨海消防署による 訓練の様子

 

玄峰副住職と 松浦建設(株)・現場監督の中嶋氏 文化財を抱え避難

 

 

境内での 放水訓練

 

 

臨海消防署の方々 と 訓練に参加された関係者の皆様

 

玄峰副住職が御挨拶しているところです

 

本日は誠にありがとうございました

 

 

宝勝寺 山門前の無電柱化工事

 

 

宝勝寺では山門前無電柱化工事が今日も進められ、明日には工事が終了するとのことでした。寺町界隈から電柱の姿が消えるのは景観上素晴らしい事です。

 

 

千樹園の巻下さんと作庭の打ち合わせ

 

無電柱化工事に伴い山門前庭を再整備するため千樹園の巻下さんと作庭の打ち合わせをし、今回は庭の復元に加え新たに山門前に相応しい歴史を感じさせる枯淡な庭作りをお願いしました。

 

 

 

さて今年の干支色紙描きはすべて終えていましたが、2月3日の節分会用の金扇干支色紙20枚を午後より仕上げ明日自坊に送付する予定です。昨年から今年にかけて約400枚を描き終えることが出来ホッとしています。

 

本日描いた 干支色紙

 

お礼のお便りには十二支が途中の御方もおられ悩ましいところですが、一応今年の干支色紙で千秋楽にしたいと思います。約40年間描き続けてきましたが残念なことに全ての絵を自坊に保存しておりません。されども皆様のお家に掛けられる事を一番嬉しく思っていますからいつも有難く感謝申し上げております。皆様のご家庭の益々のご繁栄と家内安全を心より御祈念申し上げております。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4176話 】
2025年 01月 22日 談

昔の誰かさんの歌詞の一節に「どうにもとまらない!」というのが有りましたが、矢の如く過ぎて行く時間をどうしたら止めることが出来るのか!と。今は亡きアインシュタイン博士に登場願うしか答えは無いのでしょうか? そんな時、ある著名な御方が時間を止める方法を話されており興味津々で聞き入ってしまいましたが、要するに1日を無目的で何もしないで居ると時間が過ぎゆくのを早く感じるそうです。ならばどうすればよ良いのかと言えば「人生の目標を新たに立てて、自分に対し目標達成のプレッシャーを掛けること」が時間の過ぎゆく流れを遅くする一つの手段だそうです。

 

高倉さん御夫妻と 防犯カメラ設置の打ち合わせ中

 

和尚など残された人生の時間にも限りがあるため今後何を為すべきかを自分に問いかけていますが、昨日のブログでも申しましたように今年77歳の喜寿を迎え肉体的活動はもはや限界が有りますから、日常の法務遂行は別としてやはり書画制作に重点を置いて活動することが何より一日の過ぎゆく早さを遅くすることに繋がるのではと期待するものです。そう言えばずいぶん以前に大安禅寺のお檀家さんから御寄進頂いた手つかずの筆が多く保存されており、それらの筆を全て使いこなして新たな書画の作風に挑戦してみたいと思います。

 

御檀家さんから頂きました とても立派な筆です

 

良寛和尚の辞世の歌に「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」とありますが、禅語では「明歴々 露堂々(めいれきれき ろどうどう)」と言われるように「遊戯三昧(ゆげざんまい)」の心境で今年は頑張って制作活動に励んで参りたいと念じています。今年のお題は「平安長久」です、「長生きは 只働くの 他は無し 流る水の 腐らぬを見よ」皆さん!頑張って参りましょう! 友峰和尚より

 

平成26年3月 しいのき迎賓館にて

友峰和尚のちょっといい話 【 第4175話 】
2025年 01月 21日 談

今日の犀川の景色

 

今が3月かと思い違いするほど暖かく良い天気となりました。暖冬は有難いのですがやはり地球温暖化による異常気象なのでしょうか? 昨年も今年と同じように22日までは積雪も無く快適でしたが、23日から急に雪模様となり除雪機を使って排雪作業をしましたから油断は出来ません。

 

犀川に架かる 桜橋

 

雪模様となれば寺に引き籠る時間も多くなり運動不足が予想されるため、本日も午前中よりウオーキングに出掛けました。観光客の方にはあまり知られていないように思いますが、休息も兼ねて「金沢市立中村記念美術館」に立ち寄り館内見学とともにお抹茶を頂きました。

 

金沢市立中村記念美術館

 

 

 

 

 

 

 

金沢で酒造業を営む実業家で茶人の中村栄俊氏(1908~1978)が創立した記念館で、表千家流の茶道を通して茶道具や美術品を収集し金沢市に寄贈し現在は美術館として運営されています。また写真にもあるように敷地内には3カ所に茶室が有り、市民による茶会などに開放されているようです。

 

 

 

 

記念館の裏手にも日本庭園が続き自由に見学出来るようになっており、皆様もいちど是非訪ねてみてはいかがでしょうか。本日は軽めの約5千歩ウオーキングでしたが、昨日と比較するとダントツに足運びも軽快でしたからやはりウオーキングは手短な運動不足解消法だと実感するものです。道中では和尚と同年代の方が多く見受けられましたが、いずれの方も日課としてウオーキングを励行されているのだと感じました。

 

 

さてジリジリと25日の77歳喜寿誕生日が迫って来ました! あの有名な文人画家・富岡鉄斎も1月25日が生誕日ということですから和尚も鉄斎に学び今年は禅画制作に力を注いで参りたいと新たな闘志を燃やしているところです。それには健康が大切ですね。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4174話 】
2025年 01月 20日 談

 

幕末の蘭方医・笠原白翁(良策)を主人公に描いた映画「雪の花ーともに在りてー」が1月24日から全国公開されるのを記念したトークイベントが大安禅寺で開かれ、福井大学医学部教授と白翁の子孫である大阪在住で看護師の笠原健さんが白翁への思いを語りましたが、その笠原白翁は幕末の町医者で天然痘予防の種痘普及に尽力し多くの功績を残された御方です。

 

記事の内容はこちらからどうぞ

 

福井藩 幕末の藩医・笠原白翁(かさはらはくおう)

 

笠原白翁の墓が大安禅寺裏手の小高い山中に有り、当時親交を深めた幕末の歌人・橘曙覧(たちばなあけみ)の奥墓がその近くに有ります。このたび公開される映画では笠原白翁役を松坂桃李さん、白翁の妻を芳根京子さん、京都の蘭方医を役所広司さんが演じるという豪華キャストとなっています。ぜひ皆様にも映画を鑑賞頂き大安禅寺に眠る白翁の墓をお参り頂ければと願っています。

 

尾山神社にて

 

本日は日頃の運動不足を解消するため久しぶりに金沢城内並びに兼六園ウオーキングコース約1万歩を巡りました。例年ですとこの時期は積雪が多くあるのですが今年は全くゼロで、歩いていると早春を思わせるような仄かな甘い匂いが漂っていました。

 

金沢城址

 

石川橋から 百間堀道路を望む

 

兼六園にて

 

 

 

 

兼六園 梅林の梅のつぼみ

 

 

すれ違う観光客の約8割は外国人観光客の様子で、会話の言葉から主にお隣の中国や東南アジア諸国から来られている感じでした。約1万歩を超えるウオーキングとなり、流石に太腿やアキレス腱が痛む始末! もはや無理は禁物と承知しながらの筋トレ運動となっています。自分の健康は自分でしっかり管理していく年齢に達したと自覚する今日この頃となっています。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第4173話 】
2025年 01月 19日 談

 

好天気に恵まれ穏やかな日曜日となりました。1月もあっという間に終盤に入ってきましたが皆様には恙なくお元気にお過ごしのこととお喜び申し上げます。この時季、雪の無い金沢は大変有難く思いますが、最近南海トラフ沖地震発生が取り沙汰されているだけに冬に降雪が無いのは何となく不気味にも感じます。

 

山口家 御母堂様  納骨之儀

 

午前中にはふれあいパーク霊苑にて御法縁を頂いている山口家御母堂様の納骨之儀が修業されましたが、最近ではご厚誼を頂いている方との別れが続いており複雑な心境に駆られるものです。和尚も宝勝寺に入り約14年目を迎えていますから日頃より卑山との御法縁を頂くご家族が増えつつあり、卑山霊苑を通してご法要を修業する関係でより強く仏縁が結ばれていくようです。

 

 

本日も寺カフェを開業し新年の金沢市内観光地を楽しむ旅行者の便宜を図りましたが、昨日よりは気温も上がり観光地を歩いて巡るにはちょうど良い気候でカフェ利用のお客様もゆっくり寛がれていたようでした。午後には自坊の御檀家 堀江様御夫妻が来寺くださり久しぶりの御目文字で懐かしく歓談させていただきました。

 

大安禅寺檀信徒 堀江様御夫妻とともに

 

 

さて話題は変わりますが大相撲初場所が大変な盛り上がりを見せています。和尚はテレビ観戦となっていますが観客席には女子と外国人の姿が多く見受けられ、連日黄色い声援が飛び交って益々白熱した取り組みが続いており観戦にもがぜん熱が入ります。

 

 

チケットは既に完売との事!和尚の知人から観戦中の動画がライブでLINEに送信され、その場の興奮度が直に伝わってきました! 翌日には両国国技館のお菓子グッズのお土産を郵送くださいましたがお相撲さんの髷の「すき油」の甘い匂いが伝わって来るようでした。「小が大を制す」力士の迫力ある戦いに圧倒される大相撲初場所となっているようです。八卦よい!残った残った! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第4172話 】
2025年 01月 18日 談

姫水仙 テータテート

 

厳しい寒さが続いていますが、今年の大寒は1月20日から2月2日ということですから仕方の無い事です。今日は快晴となり放射冷却現象も手伝ってか気温よりも寒く感じました。

 

寳勝寺檀信徒 大場家 祥月命日忌供養諷経を修業いたしました

 

午前中に卑山御檀家・大場家祥月命日忌供養諷経が修業されましたが、堂内は暖房しているにも関わらず足元から深々と冷え込む有様で今年一番の寒さとなったように思います。降雪が無いぶん随分と助かっていますが、明後日からは再び冬型の気圧配置になるとの予報でした。

 

大場様 と 御子息とともに

 

本日は土曜日ということで寺カフェをオープンし観光客への便宜を図りながら事務整理をしました。相変わらずインバウンドの影響が続いており、外国からの観光客のカフェ利用者が本日も多く見受けられました。ニュースでは昨年の海外からの観光客が約三千七百万人来日され過去最高だったそうですから驚きです。

 

寺町無電柱化工事が続いています

 

昨年は金沢市内の有名観光地にもどっと押し寄せ、卑山寺カフェも多くの外国人観光客が訪れました。和尚などは外国語が苦手なため一刻も早く生成AI並びに量子コンピュータでの同時通訳の更なる進化した機器の登場を期待しています。

 

 

コロナ禍収束後、本当に多くの事柄が変化し今や新しい生活システムへの価値観の見直しが必要不可欠の課題となっているように感じます。団塊世代約900万人が後期高齢者となる中、何もかもが転換時期を迎えている今日この頃のようです。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

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