和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第2694話 】
2021年 01月 01日 談

大安禅寺 枯木堂にて

新年明けましておめでとうございます。本年も何卒宜しく御法愛を賜りますよう心よりお願い申し上げます。雪景色の新年を迎えましたが、昨晩の大晦日は本来なら除夜の鐘撞きで大勢の参詣者で賑わい、午前0時過ぎには本堂で新年の御祈祷祭とご挨拶を申し上げるのですが、現在は修理保存工事が進められている為、すべてが中止となり実に静かな新年を迎えています。

大安禅寺開山 大愚宗築禅師坐像 / 開山堂にて 

午前中より次々に参拝者が訪れいつものお正月の風景に戻っていましたが、ニュースでも報道されている通り新型コロナウイルス感染予防のためか、例年より参詣者も減少しているように思いました。

大安禅寺開基 第四代福井藩主 松平光通公 御廟 / 開基堂にて

昨年と違って今年は明確にコロナウイルス禍の中での出発となり、ウイズコロナを基本に更に一層感染予防に徹しながら寺院としての新しい活動の方向性をしっかりと見出し、困難な状況の打破を目指して行きたいと念じています。

最近、宗教者に対するウイルス禍での救済を期待する意見が多く寄せられるようになって来ています。コロナウイルス退散のご祈祷をはじめ、少しでも役に立てる布教活動を工夫しながら進めていきたいと思うものです。

今年一年、ブログをご覧頂いている皆様方がご健勝で幸せな日々をお過ごしくださるよう心よりご祈念申し上げ、新年の御挨拶といたします。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2693話 】
2020年 12月 31日 談

大安禅寺にて 庫裡玄関から鐘楼を望む

辺り一面雪景色の大晦日を迎えました!予想された大雪ではなくホッとしましたが本番はこれからだそうで、明日にかけて再び注意が必要との警告を受け早速境内融雪装置の補強の為、ホームセンターに買い物に出かけました。例年ですと大変賑わいを見せるホームセンターですが、今年は幸いにお客さんも少なくスムーズに買い物が出来ました。雪国の禅寺の大晦日は休息など望めるわけも無く、除雪に始まり一旦掃除が終わっていても再度吟味して掃除をやり直します。最後の掃除箇所は東司(トイレ)、浴司(おふろ)、典座(台所)、玄関そして最後に自室の掃除となります。「仏法=掃除」で、最後の最後まで掃除です。

ふれあいパーク霊苑 今朝の雪景色 /金沢 寳勝寺 

金沢4か所の寺院に御法縁を得る事になったのも「掃除をせよ」との天命なのだと思います。寺院の掃除は勿論のこと、身の回りの掃除、経理の掃除そして心の掃除。「掃除」とは雑念を除き払う事を言います。常に「無心」を基本とすることが人生を安らかにしかも充実して歩む一大事なのです。

現在、大安禅寺の諸堂は大掃除の真っ只中に有ります。「令和の大修理」こそが「匠の技」を後世に伝えるための大掃除だと思います。たった二文字の「掃除」ですが、仏陀の教えの全てが徹底した掃除を通して悟れることをしみじみ感謝する大晦日の大掃除となったようです。

皆様にはこの一年間、和尚のブログを読んで頂き心から感謝御礼申し上げます。和尚のブログは「ちょっと」いい話なのです。そのちょっとが日々の和尚の活路に繋がっていることを知る大晦日の「ちょっといい話」でした。皆様どうかお健やかな新年をお迎えくださいますようご祈念申し上げます。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2692話 】
2020年 12月 30日 談

雪が降り出す直前の 独特の空模様

愈々今年もあと1日を残すのみとなりました。大雪の前に自坊に戻りましたが、天気予報通り夕刻より雪模様となり急激に気温が下がってきたようです。金沢寺院4ヶ寺の年末大掃除は終了しましたが肝心の自坊の大掃除はまだ未完成で、自坊に到着すると同時に早速アトリエの掃除と整理整頓に入りました。どこまで掃除を徹底すれば満点なのかは分かりませんが、大掃除の後の爽快な気分を考えるとやはり手抜きは出来ません!

大安禅寺 アトリエの大掃除

今年も1年間お世話になった筆や硯を洗っていると何とも愛おしくなり、丁寧に並べて「お蔭様」とつぶやいてしまいます。筆や硯のみならず、お掃除をしていると部屋が輝いて見えるのは何故なのでしょう。

雪に備えて 臨戦態勢です

アトリエの掃除を終えて愈好亭の掃除に入る頃には、今まで雨だった空も雪に変わり、中庭は幻想的な世界が広がりを見せ一気に大晦日を迎える気分になりました。雪景色は有る意味、今年1年間のすべての出来事を清めてくれているのかも知れません。明日はコロナウイルス感染の収束を願って更に掃除を徹底して行いたいと思います。さあ最後の踏ん張りです!頑張って参りましょう!!友峰和尚より

愈好亭から 書院を望む / 大安禅寺にて

友峰和尚のちょっといい話 【 第2691話 】
2020年 12月 29日 談

寳勝寺 応接室縁側の雪囲い

大晦日まであと2日を残すのみとなりましたが、皆様も大掃除で多忙を極めておられる事と察します。大晦日から新年に掛けて第一級の寒波が襲来するとの気象庁の予報を受け、野町・少林寺と卑山の雪囲いを急遽設置しました。年末の大雪で新潟県では大渋滞になった地域が有り、兎に角油断は禁物です。

寳勝寺中庭にて ろう梅のつぼみ

つづいて 少林寺縁側の雪囲い

少林寺 御真前に鏡餅をお供えしました

さて鏡餅やしめ飾りなども供え最後に感謝の諷経をしましたが、これで金沢寺院全ての迎春の準備が整いました。本日もふれあいパーク霊苑には参詣者が後を絶たず、外での作業をしている途中に声を掛けて下さる方もあり大変有難く思っています。

福邦銀行金沢支店の舟橋くんと 今年最後のご挨拶

ここに来て新型コロナウイルスがまたじわじわと感染を広げつつあります。どうか皆様におかれましてはくれぐれも感染予防に留意くださり、家族団らんの安らかな大晦日をお迎えくださる様ご祈念いたしております。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2690話 】
2020年 12月 28日 談

ふれあいパーク霊苑管理事務所スタッフの皆様と共に

大安禅寺ではお正月飾りの鏡餅搗きが行われ、いっきに大晦日を迎える雰囲気となったようです。午前中にはふれあいパーク霊苑スタッフの皆様と御用納めの和合茶礼の席で感謝の意を表しましたが、開苑以来今年で丸3年を無事に迎えることが出来たのも職員皆様の精進のおかげです。

御用納めの 和合の茶礼をしました

瑞光寺 境内の水仙

茶礼後には、本多町・瑞光寺の年末大掃除に職員と共に出向き、これで金沢兼務寺院四カ寺すべての掃除を終えることが出来ました。

境内の池に佇む シロサギ

掃除終了後 檀信徒各家先祖代々のご供養諷経を致しました

さて昨日吉報が届きました。華展や御茶席で長年お世話になっている文房流晴心会・野口翠智先生がこの度「福井県文化芸術賞」を受賞され、新年1月6日には県国際交流会館で表彰式が行われるとの事、福井新聞にも掲載されていましたが大変嬉しく思いました。

2020年12月25日(金) の 福井新聞

野口翠智先生、御社中の皆様と 越前和紙作家 長田和也氏とともに
2014年3月 金沢しいのき迎賓館にて 

2014年10月 NY州サラ・ローレンス大学 いけばなワークショップにて

2019年 フランス・サンリス「アートサクレ芸術祭」にて

先生には大安禅寺での華展や茶席を始め、フランス・パリ個展、サンリス芸術祭、ニューヨーク州サラローレンス大学内墨蹟禅画と茶華道展、石川県政しいのき迎賓館個展などなどこれまで沢山の催事に御協力くださり本当に感謝しております。この度の文化芸術賞受賞を心よりお祝い申し上げます。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2689話 】
2020年 12月 27日 談

寳勝寺 山門の幕を張りました

大晦日までのカウントダウンが始まり、作業を加速させながら新年を迎える準備に入りました。本日は大変良いお天気に恵まれ、午前中には山門の幕張り、門松設置、国旗・仏旗の掲揚などの作業をしながら少しずつお正月を迎える例年通りのリズムになって来ました。

山門前に 仏旗を掲揚

小森庭園の末政氏がご寄進下さった 門松を設置しました

今年一年間は新型コロナウイルス禍の中で感染予防のため毎日が緊張の連続だっただけに、例年よりも尚一層丁寧なお正月飾りをしてコロナウイルス退散を祈願したいと思います。

今年最後の職員総茶礼を応接間で行いましたが、お互いの無事に感謝し笑顔で一年を締めくくることが出来た事を大変うれしく思いました。

高倉さんです 年末の大雪に備えて融雪パイプの点検中

山門前の整備 境内の掃き掃除をました

来年の法話のテーマは「歩々清風を起こす」と決まり、心からウイルス収束を願っての御題となりました。三密が解消され「密々」の幸せな生活に戻れることを切に願いながらの年末作業となっています。和尚のテーマは常にお掃除です!皆様、頑張ってお掃除しましょう!一に掃除 二に笑顔 三四元気におかげさま! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2688話 】
2020年 12月 26日 談

年末の大雪に備えるためいったん寳勝寺に戻りましたが、内孫の芭月がクリスマス記念に和尚の絵を描いてプレゼントしてくれました。孫からもらったこれまでの絵は全て自室に飾ってあり、いつも元気をくれています。また次第に絵が上手になっていくのも楽しみの一つです。

午前中 叩きつけるように降る霰雪と 滑り落ちて来る屋根雪

午後よりふれあいパーク霊苑で今年最後の霊前供養が営まれましたが、本日も読経が始まると俄かに雲間より日が差し込んで辺り一面が浄められるが如き神々しい雰囲気を醸し出しました。

「霊光」という言葉が有りますが、まさに故人の御徳と慈悲心を感じ取ったものです。コロナウイルス禍の困難な中で、この1年間本当に沢山の方々との御法縁を結ばせて頂き、ご供養を通して深甚なる御法愛を賜りました事にも深く感謝申し上げる次第です。大晦日まであと数日を残すのみとなりましたが、皆様共々無事に一年を終えることを御祈願して参りたいと思います。友峰和尚より

松浦建設㈱の松浦 弥 社長とともに

友峰和尚のちょっといい話 【 第2687話 】
2020年 12月 25日 談

大安禅寺の山景

年末から新年に掛けて北陸地方は大雪になるという気象庁の予報を受け、兼務寺院の雪囲い設置のため急遽金沢へ戻ることにしましたが、ますます時間が無くなって来ました。

文化財建造物保存技術協会 高木現場主任とともに

修理保存工事の年度内仕事が本日で御用納めになると聞き、現在の進捗状況について高木現場主任より説明を受けました。建造物のかなりの部分が解体され、骨組みが露わになって創建当時の趣が直に伝わって来るようでした。

午後からは枯木堂の正面に掲げる来年の干支「丑の図」を描くためアトリエに篭り、二幅を仕上げましたが、出来は上々で丑を描きながらしばし新年を迎える気分に浸っていました。

枯木堂に掲げる 丑図の墨蹟を描きました

さて年末の大掃除も中途になっており、寸暇を惜しんでの整理整頓と大掃除が同時進行で進められています。お掃除、お掃除ホイサッサ!あっち拭く拭く、こっち拭く拭くホイサッサ!なにもかも綺麗さっぱり掃除して新しき年を迎えたいと念じています。頑張りましょう!友峰和尚より

檀信徒の加賀様と孫の光さんが 年末のご挨拶に来寺くださいました

友峰和尚のちょっといい話 【 第2686話 】
2020年 12月 24日 談

年賀状の宛名書きをしました

今年もあと一週間を残すのみとなり急いで年賀状を書きましたが、まだまだ仕事が残っており焦っています。午前中には卑山修理工事関係者皆様とともに、この一年の感謝茶礼の席を催しました。新型コロナウイルス禍の中で工事が中断するのでは無いかと本当に心配されましたが、無事予定通りに進められ感謝いたしました。

修理工事関係者皆様と共に 年末の感謝茶礼

卑山職員との和合の茶礼

引き続き卑山職員との和合の茶礼に臨み、観光面では休業を余儀なくされましたが無事に一年の法務を遂行出来たことに感謝の意を表しました。とにかくこの一年間は毎日がウイルス感染防止のため緊張の毎日だったように思います。まもなく新年を迎えるわけですが、来年はウイルス感染が収束に向かうことを願って止みません。

午後には丹生郡越前町厨(くりや)で料理旅館を経営されている「かねとも」の大女将さんが職員の方と共にご挨拶に来寺下さいました。「料理旅館かねとも」は “越前がに”の温泉料理旅館としても有名で、中橋会長ご夫妻とは約30年以上親しくご厚誼を頂いています。

「料理旅館かねとも」の大女将様とともに

現在は息子様夫婦が引き継がれており、家族共々お世話になっています。本日は大女将様にはご遠路の処ご来寺下さり、心より厚く御礼申し上げます。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2685話 】
2020年 12月 23日 談

年末を迎え久しぶりに自坊に戻りましたが、本堂修復保存工事は当初の計画通りに順調に進んでいるとの報告を受け、早速に現場を視察しました。

ほとんどの屋根組は解体され、年明けからは廊下を含め建物の床組みが解体されるそうです。本日も何本もの曲がりくねった梁が保存のためレッカー車で釣り上げられていました。明日は本堂内を視察をしたいと楽しみにしています。

さて、今年もあと1週間あまりとなりましたが、皆様に於かれましては年末大掃除はお済みでしょうか?金沢兼務寺院は瑞光寺を残して全て終了していますが、自坊の住まいの大掃除は今日から始めました。

整理整頓を始めたものの、どの品物も懐かしい想い出の詰まった品ばかりでなかなか捨てがたく整理に時間が掛かってしまいます。「断捨離」がモットーと分かってはいても難しいものです。特に学生時代の記念写真や子供の時からの写真は膨大で未だに整理すらされていないものばかり。来年こそは「自分史」としてあらゆる思い出の品をきちんと整理しておきたいと思った年末大掃除の第一日目となりました。友峰和尚より

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870