和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3996話 】
2024年 07月 26日 談

 

徳田家 亡御母堂様3回忌法要

 

連日猛暑が続いていますが、皆様に於かれましてはご健勝にてお過ごしの事と思います。東北地方ではゲリラ豪雨で多大な水害が発生しているとの報道で心から災害被災のお見舞いを申し上げます。このところの気象は本当に異常としか言いようの無いほど突発的に発生し地域に大きな被害をもたらしています。本日は午前中に徳田家御母堂様の3回忌祥月命日忌法要が営まれましたが、施主の方はこの度の1月元旦に発生した能登半島地震で家屋が全壊され現在も近くの家に避難し仮住まいをされているとのことでした。

 

 

卑山ふれあいパーク霊苑にご縁を頂いている方々の中には輪島市・珠洲市・能登町出身の方が多くおられ、本日の御供養の方も鳳珠郡能登町にお住まいの方で約2時間半かけて自家用車で来寺くださいましたが、道中の道路は未だに復旧が不十分で鳳珠郡は海沿いの町で有るため漁港も大きな被害を受けたとの事でした。能登半島地震からまもなく丸7ヶ月が過ぎようとしていますが現地は地震当初の姿のままで、一刻も早い災害復興を望むも地元の人達にとっては声を上げる力も無いと語っておられました。金沢市内に居住していますと次第に能登半島地震の話題が少なくなっていますが、卑山霊苑の御供養を通して今でも身近な出来事と感じており少しでも早い復興を日々願っています。

 

 

さて災害非常時の際に一番困ったのがトイレだそうで、簡易のトイレを備えておくことが大切だとも言われていました。「災害は忘れた頃にやって来る」とは昔の話で今では明日起きても不思議ではない程ですから、「備えあれば憂いなし」の格言通り先ずは簡易トイレ、飲み水、トイレットペーパー、ライト、電池、薬など日頃から常備しておきたいものです。いよいよ明日からパリ2024オリンピックが開催されますが、五色の輪が示すように世界が平和である事を切に願って止まない今日この頃です。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3995話 】
2024年 07月 25日 談

 

「パリ2024オリンピック」開会式が日本では27日(土)午前2時半から現地より約3時間に渡って生中継されますが、和尚もなんとか頑張って観たいと思っています。パリの現在の様子がニュースで報道されていますが、セーヌ川での開催ということでどのような開会式になるのか今から楽しみです。

 

 

パリには以前、妻と1ヶ月間ほど滞在し有名な観光地には何度も足を運んだため映し出される映像を見て懐かしく当時を思い出しています。特にセーヌ川は毎朝散歩に出掛け、サンルイ島からノートルダム寺院を眺める景色は素晴らしくあの有名なエッフェル塔も遠くに臨みまさに絶景でした。パリ全体が世界有数の観光地でもあるため、今回のオリンピック開催に当たっては世界中から多くの観戦者が訪れるものと思います。

 

寳勝寺檀信徒の 稲場様と

 

 

福邦銀行金沢支店の 堀口さんです

 

すでにサッカーなどは予選試合が始まっており日本選手の今後の活躍が大いに期待されるところですが、出場される選手の御家族も多くの方が応援に行かれているかと思います。和尚は世界が注目するパリ・オリンピックとは裏腹に8月15日の盂蘭盆会が円成するまでは日々祖霊供養修業が続き、読経とともに日本選手を応援しながら頑張って参りましょう。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3994話 】
2024年 07月 24日 談

昨晩はとてつもない雷の轟音(ごうおん)とともに屋根を叩きつける雨の音で時折目を覚ましましたが、朝方には雨も上がり随分と涼しくなりホッとしました。それでも日中気温は30℃を超え夏日となったものの昨日の37℃を思えば天と地ほど温度差がります。ニュースでは深夜の熱中症対策としてエアコンをかけ続け十分な睡眠をとって下さいとのことですが温度調整が難しいのも事実で、しばらくは眠れぬ夜が続きそうな気配となっています。

 

「 雲深くして処を知らず 」

 

子供達の夏休みがすでに始まっているというのに街なかに子供達の姿は少なく、いったい何処にいるのでしょうか? そう言えば先般伝燈寺に出向いた際に地元の方が「伝燈寺芋煮会のイベントに子供を集めるにも、地元2つの町内には子供が3人しかいない」と言われていたのを思い出しました。我が国の少子高齢化の加速が問題として取り沙汰されていますが本当に身近に感じる今日この頃で、和尚の地元でも少子化の問題は深刻化を増しているようです。

 

 

和尚は昭和22年・23年・24年生まれの方々と同期で所謂“ベビーブーム”の「団塊の世代」の一人として終戦後最も多く生まれた世代で年間約270万人と最高でしたが、現在は80万人を下回る状況となっています。人口減少は日本の経済にも今後大きく影響するとの事ですが、この問題は如何ともしがたく悩ましい状況が続いていくようです。さて東京だけが人口増加と経済活性化を続けているとか、大都市集中の一極化社会が進む中、地方の少子化対策は政府に於ける喫緊の緊急課題となっているようです。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3993話 】
2024年 07月 23日 談

 

1週間後に「和尚のちょっといい話」も第4000話を迎えますが、何事も数字が示す意味は“歳月の経過”を表わすだけに意義深いものがあります。今日23日は先代住職實道和尚(父)の月命日忌ですが、卑山ふれあいパーク霊苑の開苑8周年記念日でも有り、午前中に感謝の諷経を修業しました。

 

家族動物共葬墓

 

開苑当初を振り返る間もなく今日まで間断なく努力を重ねて来た結果、新たに「家族動物共葬墓」が苑内の一角に開苑8年目を迎える記念事業としてこのたび新設され、時代の要望に応えながら更なる進化を目指しています。「桃栗3年、柿8年」とも言われますように物事が成就するには長い年月を要するだけに、経過年数は心の支えともなっていくようです。

 

霊苑奥の院にお参りする新命玄峰副住職 / 2024年7月14日 盂蘭盆会の早朝

 

 

開苑日の記念撮影 (株)ココ・プランニング中本社長 と (株)エムエムシー大竹社長とともに / 2017年7月23日 

 

 

 

 

さて「言うまいと 思へど今日の 暑さかな」の一句では有りませんが、今日も37℃を超える猛暑日となりました。毎朝庭先で大輪の見事な花を咲かせている「日中友好の朝顔」ですが、赤紫の花弁が朝日に照らし出される光景はまさに絶景かな!絶景かな!ですね。人生朝顔の如く暑さにもめげず力強く心の花を咲かせましょう!!くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3992話 】
2024年 07月 22日 談

(株)ココ・プランニング川面専務と スタッフの吉田さん、西山さんとともに

 

連日これだけ暑い日が続くのに北陸地方の梅雨明け宣言はまだのようです。昨晩はまるで熱帯夜のような蒸し暑い状態で遂に空調機に頼ってしまいましたが、熱中症を防ぐにはエアコンが欠かせない状況となっています。このところ法務遂行が続いていた為ちょっと一服ということで臨時休息日としましたが、午前中にはこのたび新しく入職された職員の和合茶礼を(株)ココ・プランニング川面専務ならびにスタッフの方としました。

 

瑞光寺檀信徒 杉本様が来寺くださいました

 

昔からなぜか和尚の休息日にかぎって御来客があるのはまるで和尚の持つ衆生縁のジンクスのようで、茶礼中には本多町瑞光寺のお檀家・杉本様が所用で訪ねて来られご一緒しました。また地元(株)豊蔵組の豊蔵享一社長ならびに顧問の江川氏が自社栽培の名産・金沢すいかをご持参くださりさっそくお供えしました。

 

 

(株)豊蔵組 豊蔵享一社長 と 顧問の江川氏 いつもありがとうございます

 

 

午後からは裏庭のガラス戸修復のため北川建具店の社長と御子息が来られ、修繕工事終了後に応接間で歓談しました。御来寺くださった皆様方とはそれぞれに話題も違い、現在起こっている世相の情報収集には大いに役に立つものです。お寺は文化の集合場所なのかも知れませんね。

 

裏庭ガラス戸 建具の調整中

北川建具製作所(白山市) 北川社長と御子息です

 

さて寳勝寺境内の睡蓮や朝顔がこの猛暑の中、見事な開花を見せています。むしろこの猛暑がかえって花を清々しく、涼しく、美しく見せているのかも知れません。それにしましてもこの猛暑! 皆様に於かれましてはくれぐれもお身体ご自愛ください。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3991話 】
2024年 07月 21日 談

な、なんと今日の外気温度は遂に36℃を超え金沢市は猛暑日となりました。もはや暑い暑いなどと言うべき言葉もなく「心頭滅却すれば火自ずから涼し」とは山梨県甲斐武田 臨済宗妙心寺派恵林寺住職・快川紹喜禅師の辞世の言葉なれど、とてもとても和尚の心境は穏やかならず只管空調のよく効いた室内で暑さを凌ぐことにしました。

 

 

高齢者は熱中症に十分気をつけて下さいとのニュース報道でしたが、静岡県浜松市では最高気温が38.5℃となったそうですから驚きました。世の中、上には上があるものですね!本日は寺カフェを開業し観光客への避暑対策として早朝より寺内の空調機をフル回転しての対応となりました。どのお客様もいつもより長時間滞在して暑さを凌いでいたように思います。

 

宝勝寺檀信徒総代 北條様です

 

さて栃木県鹿沼市にお住まいの卑山総代・北條様御夫妻が「日中友好の朝顔」開花の画像を送信してくださいました。毎年恒例の朝顔開花を知らせる全国からのお便りですが本当に嬉しく思います。宝勝寺の日中友好の朝顔は今年も素晴らしい開花を見せており、カフェ利用のお客様を玄関でお迎えしています。勿論オープンカフェとなっている裏庭にも鉢が並べてあり、お客様の眼を和ませているようです。さて子供達の長い長い夏休みが始まりましたが、くれぐれも事故には十分に気をつけて欲しいと願っています。猛暑の砌、くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

今朝の宝勝寺玄関にて

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3990話 】
2024年 07月 20日 談

霊苑上空を覆う 分厚い雨雲

 

まもなく北陸地方の梅雨明けが発表されるかと思いますが、本日はいっきに気温が上がり終日約30℃を超える蒸し暑い日となりました。昨晩は雷の轟音で目が覚め、時折凄まじい雨の音とともに強風が吹き荒れ深夜に大雨警報が出る始末。心配された雨も朝方には上がり、午前午後とも墓前での年忌法要が営まれ時折心地よい風が霊苑内を吹き抜け暑さを凌ぐことが出来ました。7月の金沢お盆は明けたものの、旧盆を終えるまでは連日祖霊供養が続いていきます。

 

墓前御供養諷経を修業いたしました

 

 

 

金澤伝燈寺里芋研究会の皆様と / 伝燈寺にて

 

午後3時から伝燈寺に於いて10月20日(日)午前11時より開催予定の「伝燈寺里芋収穫奉納祭」事前打ち合わせ会合が行われ、地元・金澤伝燈寺里芋研究会の方々と懇談しました。

 

 

今年で4回目を迎える「伝燈寺里芋収穫奉納祭」ですが、少しずつ伝燈寺里芋の名前も地元に浸透しつつあります。また境内裏手洞窟の奥に祀られている弁財天諸願祈祷祭も同時に行われ、弁財天御堂の建立を目指しています。

 

福井から来寺くださった西川氏と

 

さて7月26日フランス・パリ2024オリンピック大会開幕まであと1週間を切りましたが、パリ・セーヌ川での開会式を今から楽しみにしています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3989話 】
2024年 07月 19日 談

今春移植した龍潭寺むくげ / つぼみが出てきました

 

今月より広報を開始した「家族動物共葬墓」について、ふれあいパーク霊苑スタッフの清野さんと午前中に現況についてヒアリングをしました。まったくに新しい展開なので広く浸透するまでに今しばらく時間を要することと思います。

 

今朝 (株)ココ・プランニングの清野さんとの打ち合わせ

 

それにしましても現代社会におけるあらゆる分野での価値観の変化には驚きを隠し得ません。約2年後には今話題の生成AIの活用が時代の主役として取って替わると言うのですから和尚などは絶体絶命の境地です。アナログ世代の和尚はギリギリのところで電子社会に食らいついている状況だけに息が切れそうになります。とは言え、ついて行かなければ置いてきぼりにされますから頑張って勉強して参りましょうか。

 

睡蓮鉢から 次々と新しい蓮のつぼみ

 

さて金沢7月盂蘭盆会も全てが終了してさぞかしゆっくりされているのかと思いきや桂岩寺様は大変お忙しそうで、本日は法務の合間を縫って来寺くださいました。まもなく8月の旧盆を迎えるわけですが、自坊の盂蘭盆会は8月15日ゆえに今しか休息出来ないのが悩ましい現実です。

 

桂岩寺御住職 が 来寺くださいました

 

残された人生の時間を思えば休息している場合では無いようで、体の動くかぎりは頑張って参りましょう! 猛暑日が続いていますがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3988話 】
2024年 07月 18日 談

大安禅寺のアトリエから見える 朝焼け

 

関東地方が梅雨明け宣言されましたが北陸地方は今少し先になるとのこと、されど今朝方の気温は30℃を超え日中気温は35℃を超える猛暑日となりました。

 

 

どんどん気温が上がる 猛暑の朝

 

 

開基堂にて 大掃除


午後より来客の予定が入ったため午前中に鎮守堂、開基堂ならびに開山堂の掃除をしました。35℃を超える猛暑の中での作業となり、全身汗まみれで背中を汗が滝のように流れ落ちていくのは実に爽快でした。どの御堂も普段より掃除はしてあるものの、和尚の掃除は大晦日の大掃除と変わらぬくらいに隅々まで念入りに行いますから掃除終了後は輝いて見えたものです。

 

 

 

開山堂では開山大愚宗築禅師並びに歴代住職の回向諷経を修業しましたが、本当に久しぶりの大掃除ですっかり綺麗になり嘸かし歴代祖師の皆様も喜ばれたことと思います。

 

昭和34年9月27日 和尚の得度式  / 大安禅寺本堂にて

 

来る8月15日の卑山盂蘭盆会大施餓鬼会の厳修後には内孫永峰の僧侶となる得度式が予定されていますが、和尚は戒師として儀式の中で孫永峰に対し僧侶となる為のお諭しがあり、和尚の得度式を懐かしく思い出しながら今から楽しみにしています。

 

午後より 酒井清章様と懇談いたしました

 

檀信徒皆様には盂蘭盆会ならびに永峰得度式に是非ご出席賜りますよう宜しくお願い申し上げます。さて厳しい暑さとなって参りましたがくれぐれもお身体ご自愛ください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3987話 】
2024年 07月 17日 談

重要文化財大安禅寺本堂ほか七棟修理工事会議

午前10時半より重要文化財大安禅寺本堂ほか7棟保存修理事業の会議が開催され、文化庁武内主任調査官の現地指導が関係者出席のもと実施されました。

 

 

最初に松雲の間にて本日の日程について新命和尚より説明がなされた後、住職から福井県教育庁生涯学習・文化財課並びに福井市文化財保護課始め工事関係者皆様にご挨拶を申し上げました。

 

文化庁 武内主任調査官

 

 

本日は文化庁・武内主任調査官の現場視察と今後の指導が主なる目的であったため、午前から午後に掛けて入念な工事箇所の点検が実施され、特にこれから第2期工事として開始される庫裡全面修復に関し時間をかけながら細部に至るまで調査官の指導が為されました。

 

本堂内部の視察

 

本日は和尚も久しぶりに視察に出席出来たこともあり、改めて修復工事の意義を再認識した1日となりました。

 

修理委員会 吉岡泰英委員長

 

卑山修理委員会・吉岡会長には本当に長年に渡り卑山修復事業のご指導を頂き、本日も的確な意見を述べられ本当に有り難く感謝申し上げました。

 

庫裡周辺の視察

 

重要文化財保存修理事業には建造物専門家皆様から多くのご意見ご指導のもと着実に復元されていく過程に感動すら覚えます。

 

 

ここ数年は新命和尚に修復事業進行の多くを委ねて来ましたが、本当にここまで大変な苦労があった事と察します。

 

開基堂にて

 

諸堂の全面修復工事竣工までには約10年を要するとの話ですから、今後も緊張感を持って会議に出席しながら工事の進捗状況を見守って参りたく気持ちを新たにしました。

 

 

本日は公私御多忙の中ご出席を賜り、心より厚く御礼申し上げる次第です。今後ともより一層のご指導ご厚誼を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。本当にお疲れ様でした。ありがとうございます。高橋友峰

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