和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2656話 】
2020年 11月 24日 談

「 閑 日 」

3連休を終え今日は火曜日で休寺日でしたが、何もしないでじっとしていると次第に手足がこわばる感じがするため色紙書きをしました。

「 和 」

「 一期一会 」

何事もそうですが「日々これ新たなり」で、懈怠の心は加齢に伴い身心の働きを急激に衰えさせていき、墨書などをするとき如実にそのことを実感するものです。

「 行雲流水 」

私の母は寺の受付で御朱印書きを担当していましたが、晩年口癖のように「友峰、指先が上手く動かないわ。」と言いつつ筆を走らせていたのを思い出します。確かに母が80歳を越えたあたりから、字に力が無くなっていったように感じたものです。毎日書いていても斯くの如しですから、日々怠りなく筆を持つように努力しています。

「 福 」

「 日々好日 」

さて今日の書画色紙ですが、如何でしょうか?「字は体を表す」と言われているだけに「全集中」で書かねばなりません。日進月歩で努力あるのみですね。皆様が和尚の字を見て心安らいでくだされば幸いです。南無観世音菩薩 友峰和尚より

寳勝寺檀信徒 北條直敬様とともに

友峰和尚のちょっといい話 【 第2655話 】
2020年 11月 23日 談

本日は大安禅寺先代住職、第19世周侃實道和尚(父)の三十三回忌祥月命日忌で午前中に祥当の法要を厳修しました。

大安禅寺では先般18日に新命副住職並びに家族とともに33回忌法要を修しましたが、今日は勤労感謝の日でも有り、生前父と一緒に過ごした日々のことを振り返りながら感謝の真を捧げました。

昨日に建てられた 屋根からの落雪除けの 三角トンネル

3連休最後の休日でしたが、本日も金沢市内観光を楽しむ旅行客が多く見受けられた一日となったように思います。今後はGOTOキャンペーンが見直されるとの事ですが、コロナウイルス感染が全国的に拡大を続けている現状では止むを得ない措置かも知れません。本当に心配の絶えない毎日となっています。

大安禅寺金曜坐禅会  酒井清章氏 とともに

午後には大安禅寺で御法縁を頂いている酒井清章氏が卑山を訪問くださり、応接間にてゆっくり歓談しました。話題は多岐に渡りましたが、酒井氏は会社経営者でもあり、コロナウイルス禍の中にあって社会情勢を知る上で大変有意義な時間を過ごすことが出来たようです。

本日は御来寺くださり 誠にありがとうございました

それぞれに仕事は違えども社会理念においては共感することが沢山あります。お互いに切磋琢磨しながら、百尺竿頭に更に一歩を進めたいと念じるものです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2654話 】
2020年 11月 22日 談

本格的な冬に向けて 三角屋根を建てました

政府の観光支援事業でもある「GOTOキャンペーン」の見直しがまもなく発表されるそうですが、本日の金沢市内は3連休の中日ということもあって有名観光地は多くの観光客で混雑し、寺町の通称「忍者寺(妙立寺)」にも朝方から昨年の賑わいを彷彿とさせるほど多くの旅行客が訪れていました。昨年と一番異なることは、さすがに外国人観光客は皆無状態ということでしょうか。

岩内大工師と御子息によって 毎年頑丈に設置されます

初代宮﨑寒雉釜師(1633~1712)の梵鐘 に引き続き

さて午前中には野町少林寺でお檀家様の年忌法要を修業しましたが、この時期としては実に暖かくまるで小春日和のような爽やかなお天気に恵まれ、故人の恩徳を感じ取ったものでした。

第14代宮﨑寒雉釜師の殿鐘 を打ち鳴らし 法要を厳修

少林寺には初代宮﨑寒雉釜師(1633~1712)の梵鐘が有りまた本堂内には現在の第14代宮﨑寒雉釜師の殿鐘が寄贈されており、本日は宮﨑家の分家お檀家のご法要ということもあって法要の最初に梵鐘と殿鐘を鳴らして始めました。

法要終了後の 和合の茶礼にて

因みに宮﨑寒雉家は加賀藩御用釜師であり、京都今日庵・裏千家とも現在まで深い関わりを持っています。現在の第14代・宮﨑氏が寄進された殿鐘は余韻が長く響き、言葉では言い表せないほどの深みのある音色です。皆様も是非いちどお訪ね頂き、その音色を聞いて頂きたいと思うものです。友峰和尚より

昨日宝勝寺にて 霊苑で大変お世話になった故・高田学氏の三回忌法要を修業致しました

高田氏がご寄贈くださったジャスミンの苗木が成長しています

友峰和尚のちょっといい話 【 第2653話 】
2020年 11月 21日 談

寺カフェ看板の横で 秋桜がお出迎え

三連休の初日を迎えた金沢市内は、予想通りGOTOキャンペーンで来られたとみられる観光客の方が多く見受けられました。石川県内はウイルス感染者がゼロということも旅行者にとって安心感を得ているのかも知れません。いかにして旅行者をウイルス感染から守ることが出来るか試行錯誤の毎日です。玄関や室内、トイレの中にも外にもアルコール消毒液を設置し、窓を少し開けた状態での室内暖房となっています。

錦木の赤い実

さて午後からはふれあいパーク霊苑での読経三昧となりましたが、昨日の荒れ模様の天気から一変して爽やかな秋晴れに恵まれ、清々しい気候の中での墳墓開眼納骨の儀となりました。

これまでもそうで有りましたが、お経が始まると同時に神々しい太陽の光が差し込み、神秘的な雰囲気を醸し出します。故人の御霊の家族を見守る慈悲心と安らかな真心が伝わって来るかのようでした。

明日は野町・少林寺でお檀家様の年忌法要を営む予定ですが、古来より11月と12月は一年の終わりに祖霊供養の法要を営み報恩感謝の気持ちを表す月だったそうです。いつの時代においても父母の恩、祖先の恩を忘れないことが仏家一大事の行だと思うものです。友峰和尚より

酔芙蓉の綿帽子

友峰和尚のちょっといい話 【 第2652話 】
2020年 11月 20日 談

松浦建設㈱社員の松浦達也さん 御手製の 「足踏み式消毒台」 / 寳勝寺にて

大安禅寺のホームページでも紹介されましたが、松浦建設㈱社員の松浦達也さんより、新型コロナウイルス感染予防対策としての「足踏み式消毒台」を寳勝寺にも寄贈下さり、さっそく本日玄関に設置しました。松浦達也さんが自ら作成したそうで、素材には米ヒバ(ひのき)が使われており大変良い匂いがします。

松浦建設㈱職員の 松浦達也さん です / 大安禅寺にて

普段から用いられていた消毒器は手動だったため感染予防としては不完全だそうで、手を消毒器のノズルにかざし足元のペダルを踏むと勢いよくシュッシュッと液が出るため、感染予防にも大変有効で有難く感謝しています。全国的に感染拡大が増加傾向にある為より一層の感染予防対策が求められるだけに、エアロゾル感染(空気感染)予防対策も不可欠になって来ています。3連休を前にGOTOトラベル並びにGOTOイートを利用しての観光客を感染から守るためにも、実にグッドタイミングでの設置となったようです。

手をかざし足でペダルを踏むと、ポンプが押され消毒液が勢いよく飛び出します

さて、自坊での休息を終え、再び本日より金沢各寺院での法務遂行に入りました。11月もあと1週間ばかり、一年を振り返りきちんと事務整理しておかねばと思っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2651話 】
2020年 11月 19日 談

隠寮から望む 樹齢400年の紅葉

日中気温が24℃と汗ばむような1日となりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか。 久しぶりの自坊で過ごす時間は実に時間が止まってしまったかの様にのんびりしています。午前中にはアトリエに篭って来年の干支色紙描きをしましたが、すべての窓を全開しての作業でした。時折強く吹き抜ける秋風が色づいた葉っぱと共に部屋に飛び込んで来るのも山寺ならではの風情です。

丑図干支色紙描きも着々と進み、約100枚ほどを仕上げる事が出来て大満足でした。 午後には金曜坐禅会会員でも有る大工師の小林永尚さんと表具師の斎藤公一さんが来寺され、隠寮でしばし歓談しました。

金曜坐禅会会員 大工師の小林永尚氏とともに

和尚のアトリエも建築してかなりの年数が経過している為、至る所が痛んでおり、そろそろ修復が必要になってきているようです。 金沢に滞在する期間が長くなるに連れ、留守中の建物は痛みが激しくなっていくように思います。小林さんの話では、人が住まなくなった建物にはあらゆる虫がはびこり材木を蝕んでいくのだそうです。 どうやら徹底した修復が必要だとの事でした。 建物も人の身体も同じことが言えると思います。 自坊に戻るたびに、あらゆる物が和尚に甘えてくるように思う今日この頃です。友峰和尚より

アトリエにて 表具師の斎藤公一氏とともに

友峰和尚のちょっといい話 【 第2650話 】
2020年 11月 18日 談

先代住職・實道和尚33回忌法要 / 枯木堂にて

11月23日(勤労感謝の日)に先代住職・實道和尚の33回忌祥月命日忌を迎えますが、今年は新型コロナウイルス感染収束の目途が立たない為、不本意ながら家族だけで午後4時より法要を厳修しました。後日改めて法要修業をしたいと切に願っています。

先日自坊に戻った時、内孫の瑞月より依頼されていた孫手漉きの越前和紙に姫観音図の絵と画賛に「紅葉秋風に舞う」と書きました。光陰矢の如しで、父が他界して早33年になります。気が付けば自分自身も70歳を既に越え、父が遷化した年齢に近づいて来ました。

「紅葉舞秋風」 渓仙 書 / 内孫・瑞月の手漉越前和紙

孫に依頼された姫観音を描きながら、生前の元気だった頃の父の姿を回顧していました。本当に4人の子どもに対して実に優しくまた厳しくも有り、実に良く働く父でした。父と一緒に田んぼの仕事や炭焼き、植林、畑仕事、薪割りなど手伝った日の事を思い出します。報恩菩提の気持ちを忘れずに精進して行きたいと念じています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2649話 】
2020年 11月 17日 談

山々の紅葉 / 大安禅寺 庫裡玄関にて

まさに絶景の大安禅寺晩秋の風情です。居ても立ってもおれず腰痛など気にしている場合ではなく、今朝方から終日境内の掃き掃除と、家内とお手伝いの清水さんによって見事に整備された薔薇園の土手刈りなどに汗を流しました。

薔薇園 / 妻とお手伝いの清水さんによって徹底的に整備されています

いいですね!実に気分爽快です! 身体を動かす事の快適さは経験しなければわ分からない心境です。外掃除は当たり前の日課行ですが、金沢の兼務寺院では常に綺麗にしてあるため掃除に出る機会が少なく、身体全体の動きが鈍くなっていくのが分かります。室内での軽い筋肉トレーニングはするものの、やはり大安禅寺での外作務の運動に比べればほど遠いものです。しばらくは運動を兼ねて外掃除と境内整備に専心したいと思います。

さて本日は金沢建築業界会員の方々9名が修復工事中の重文建造物を視察に来寺されました。松浦建設㈱・東野現場監督の案内で修復中の建物を見学され、視察後に副住職が御礼の御挨拶をしました。

本堂にて 金沢建築業界会員 の皆様と 松浦建設㈱・東野現場監督

副住職が 開基堂をご案内している様子

枯木堂にて

明日は薔薇園の仕事納めだそうで、今年も本当に残り少なくなって来た感が有ります。手入れをしながらよくよく見れば、紫陽花の枝には既に来年花を咲かせる大きな蕾がしっかり成長していました。自然って素晴らしいですね!人間も負けずに頑張って参りましょう!友峰和尚より

薔薇園にて / 来年の開花が楽しみです

友峰和尚のちょっといい話 【 第2648話 】
2020年 11月 16日 談

孫のお土産に何か本でも買って帰ろうと本屋さんを訪ね色々買ってみましたが、「脳活性100問ドリル」の本が目に留まり、これは子供に最適な本だと思い詳しく見ずに買って、寳勝寺に戻ってからよくよく見ると「認知症予防ドリル」と有りガックリ。なんだ自分のための本じゃないかと笑うに笑えないお粗末な事態でした。大体、そのような不注意な行為そのものがすでに認知症に違いないと自覚するばかりでした。

「一日一問で物忘れを防ぐ」との見出しを改めて見て2度ガッカリ。ならばせっかくのご縁と早速100問にチャレンジしようと思いました。きっとそのような年齢に達したとの忠告なのかもしれませんね。

少林寺 境内の菊

さて久しぶりの帰省ですが、卑山二十一代先代住職・實道和尚祥月命日忌を目前に報恩の法要を厳修したいと願っております。現在は再び新型コロナウイルス感染が拡大している為、法要は家族で執り行い、ウイルス感染の状況を見て改めて年忌法要を厳修したいと思っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2647話 】
2020年 11月 15日 談

暖かい秋晴れの一日となりました。「超!気持ちいい!!」って、北島康介さんがアテネオリンピック100メートル平泳ぎで金メダルをとったとき思わず発した言葉ですが、今日は本当に「超!気持ちいい!!」爽やかな日和でした。午前中にはふれあいパーク霊苑の永代墓・宙(そら)で墓前法要を営みましたが、時折吹き抜ける秋風は値千金でした。

さて11月も中盤に入ってきましたが、ここに来て「GOTOトラベルキャンペーン」を利用しての観光客が急増しているように思います。土曜日と日曜日のみお客様の便を考慮して寺カフェを開業していますが、昨日に続き本日も多くの利用客でカフェは賑わいを見せました。

ウィンターコスモス

和尚も急遽台所裏方としての手伝いに入ったものの、久しぶりの作業に戸惑うばかりでした。本堂や喫茶室の窓を開け、外気を入れ替えながらのコロナウイルス感染予防対策にも気の抜けない状況です。お客様の寺カフェをゆっくりと楽しんでいる姿には一瞬気持ちも和みました。まだまだ収束の兆しが見えないコロナウイルス禍ですが、若者達の間ではウイズコロナの生活が浸透しつつあるように思う今日この頃です。友峰和尚より

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