和尚のちょっといい話
愈好亭にて 中国茶で茶礼をしました
日中気温が9℃と立春らしい温かい一日になりました。境内を散策しましたが、早春の草木の匂いがなんともたまらなく思わず胸いっぱいに深呼吸をして体の中に取り入れました。 皆様!!春です!春ですよ!って叫びたくなりました。
㈱ココ・プランニング 川面専務とともに
午前中には㈱ココ・プランニングの川面専務が久しぶりに来寺され愈好亭にて歓談しましたが、コロナ感染防止のため自家用車で来られたとか。本当に県境を跨ぐ移動には多くの方が気を使っているようで大変です。午後には卑山諸堂保存修理委員会の吉岡泰英会長が現場を視察され、和尚も同行しました。
本堂前の境内に 大きな重機が並んでいます
吉岡泰英会長と御子息 文建協の高木氏
鐘楼にて
松浦建設㈱ 現場監督 東野氏
鐘楼に取り付けられた 棟札
新命副住職による 御祈祷のようす
まもなく完成を迎える鐘楼には先般和尚が揮毫した棟札が取り付けられていましたが、次回修理が行われるのは数百年後かと思うと実に感慨無量でした。引き続き本堂修理現場を視察した後は愈好亭で歓談しましたが、諸堂のすべての完成を見るのはまだ約7年先の事となります。さて明日は3回目のワクチン接種日です。何はともあれ、日々の健康管理が今後の重要課題となりそうです。友峰和尚より
愈好亭にて 吉岡氏と御子息とともに
臨済宗妙心寺派滋賀北陸教区公職者会議 大安禅寺 松雲の間にて
このところ北陸地方は穏やかなお天気が続いており春の到来を感じさせてくれます。本日は午後1時より「滋賀北陸教区公職者会議」が久しぶりに開催され、約3時間あまり協議がなされました。
午後の会議に先立ち午前中には教区会計監査が行われましたが、コロナ禍の影響で遅れていたため2年間分の監査となりました。
午前中に行われた 会計監査のようす
この2年間はコロナ感染防止から殆どの会議や研修会が中止され、会計面でもそれほど動きが無かった為監査を無事終え、午後からの会議では各部役職者皆様からの意見を頂き今後の活動についての協議となりました。今年の6月には「教区住職研修会」が福井県小浜市で開催されることとなり、コロナ感染防止対策を徹底して実施したいと思っています。
本当に何もかもが中止や延期を余儀なくされているだけに、今年は工夫しながら催事の復帰を目指していきたいと願うものです。さて明後日は第3回目のワクチン接種日で、今回は「モデルナ」との事、兎にも角にも感染予防の為には接種するしか方法は無いようで、高熱が出ないようにひたすら祈るばかりです!友峰和尚より
金沢市 長町武家屋敷
小栗旬主演、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が好評を博しているようですが、三谷幸喜が脚本を担当し彼独特のユーモアが至る場面に表現され、これまでの戦国時代ドラマとは一風異なった演出展開が視聴者を魅了しているのだと思います。和尚も欠かさず見ていますが、鎌倉時代の武士達の生活ぶりや戦いぶりが面白く描かれており「成程!成る程!」とついつい見入ってしまいます。
金沢市内には多くの江戸時代の歴史的遺構が保存されていますが、本日はガラス工芸作家・髙橋ナオミさんのグループ作品展が開催されるというのでウオーキングも兼ねて見学に行ってきました。展示会場のある武家屋敷保存地区は金沢市の人気観光地でもあり、散策するだけでも江戸時代にタイムスリップする感覚を楽しめるものです。また金沢城跡も見事に整備されており、武士達の権力闘争の場所が今では観光地として多くの市民が行楽に集うのも皮肉な話しです。
旧加賀藩士 高田家跡
「鎌倉殿の13人」に登場する人物は卑山総代・北條英俊氏の御先祖でも有り興味深く拝見していますが、北條総代と歓談している時にはどこか武士道を垣間見るような感覚があります。時代は移り変われども、その魂は連綿として受け継がれていく事を思うものです。
長町のギャラリー 「クリーヴァ」にて開催されている髙橋ナオミさんのグループ展にて
髙橋ナオミさんの作品
さて髙橋ナオミさんのグループ展は今月27日までだそうですので、お時間の許す御方は是非ご覧頂けたらと思います。皆様に於かれましては寒さ厳しき折くれぐれも御身ご自愛ください。友峰和尚より
本日の 犀川沿いの風景
リアルタイムで北京オリンピックでの競技模様が伝えられる時代。日本人選手の活躍する姿をライブで見られるのも不思議な時代です。和尚の幼少の頃はラジオで聞くのが主流でテレビが登場したのは小学6年生の頃だったと思いますが、その頃はまだモノクロで、カラーになったのは随分あとの事だったと記憶します。
吉田家 の 厄除開運祈願 御祈祷が修業されました
母がラジオを聴きながら繕いものをしていた姿を懐かしく思い出しますが、その頃の記憶と言えば「尋ね人」という番組でした。戦争で行方不明になっている家族を探すための広報番組ですが、今でも強く耳に残っています。
大安禅寺の学生アルバイトに来てくれていた 吉田君御夫妻とともに
時代は移り変わり今では自分を取り巻く何もかもが進化し便利になりました。そう言えば1970年には日本で初めての世界博・大阪国際博覧会が開催され、その時のテーマが「人類の進歩と調和」でした。あれから半世紀が過ぎて今ではAIロボット時代を迎え、家の中では電子音が一日中あちこちで鳴り響く有様。心の安らぎからはますます遠ざかっていく感が有ります。
明日から作品展がはじまる 髙橋ナオミさんとともに
仏教の根本はあくまで「自灯明 法灯明」の世界。コロナ禍の現在、いちど静かに坐って体と呼吸と心を整えるチャンス到来の時代なのかも知れません。「坐禅せば 四条五条の橋の上 往き来の人を 深山木とみて」の道歌のごとき心境を心から願う毎日です。友峰和尚より
少林寺 本堂正面に積みあがった雪
昨日より関東地方に大雪注意報が出され、静岡県内でもずいぶん雪が降ったそうで本当に最近の気候変動には驚きます。北陸地方はしばらく穏やかな日々が続くとのことで安堵しています。
少林寺 中庭の残雪
昨日に引き続き少林寺に出向き書斎にて手紙を書きましたが、境内や寺の周りは雪に囲まれており堂内は実に静かで仕事が捗りました。本堂玄関前には屋根の落雪が山高く積もっており、寳勝寺とはまた違った感覚を覚えるものです。寺院を守って行くためにはやはり常駐しなければ色々なところが痛んでいきます。常にメンテナンスできる状況が一番ベストなのですが悩みは尽きないようです。
寳勝寺庫裡に掛けてある日めくりカレンダーもうっかりすると2~3日があっという間に過ぎてしまいます。自動日めくりカレンダーが欲しいところですが、今日の標語が「人にだまされて苦しみ 我にだまされて悦ぶ」と有りましたから成程と合点しました。人にだまされるより、自分にだまされて悦んでいる日々が多いような気がする今日この頃です。ご用心!ご用心! 懈怠の心ほど恐ろしいものは有りません!「禅は急げ!」 なんだかだまされているみたい? 友峰和尚より
寺町・本長寺様 境内の寒桜
連日の除雪作業の労苦から解放され漸くひと息つくことが出来ましたが、山ほどあった境内の積雪も順調に融け駐車場も確保されやれやれです。ニュースでは除雪作業中の事故で多くの方が亡くなられており、いかに大変な作業かは雪国に住む者にしか分からないのが現状かも知れません。今年は滋賀県や北海道での大雪が報道され、明日からは首都圏でも大雪に警戒が必要とのこと、世界的気候変動の影響が日本の冬にも如実に表れているように感じるものです。
最近の通信網のデジタル化が進む中で情報伝達が大変便利になりましたが、僧侶の世界では今もなお墨を使って書簡を送る事を大切にしています。誠に以ってアナログの世界ながらなかなか味わいのあるもので、本日も時間をかけて巻き手紙をしたためましたが、筆の文字には個性があってとても気に入っています。
最近の手紙はそのほとんどが印刷文字ですから味気なさを感じます。絵手紙など貰う時は本当に嬉しいものです。今後も出来るかぎり筆でお手紙しようと思った立春明けのひとときでした。友峰和尚より
2月3日の節分会で「受験合格祈願」ならびに「厄除け祈願」をしてユーチューブの動画で配信したところ、本日、無事に合格したとの報告を受け心から嬉しく思ったものです。現在はコロナ禍に有り、受験生や本年が厄年に当たる方々は感染予防の面でもお寺で直接御祈祷を受けることが難しいかと思います。最近ではリモートによる御法要や御祈祷が全国の各寺院でも行われており、今後は御祈祷の様子が個人のスマートフォンに送信される時代に入ったように感じます。また分かりやすい仏教法話なども多くの僧侶によってユーチューブ動画で配信されており、コロナ禍でのストレスを軽減する上でも大いに役に立っているように思うものです。
「 春風 福寿を生ず 」 大安友峰 書
これまで寺院や檀信徒様のご自宅で行われてきた年忌法要ですが、今後はリモート交信でのお参りが主流になりそうな気配でその為の便利な機器も増えてきました。近年は現金を使わずクレジットカードを利用する方も増え、電子マネーやプリペイドカードそしていま話題の暗号資産なる仮想通貨などに至っては最早高齢者にとって相当難解な電子社会を迎えているようです。
さて寳勝寺での節分会御祈祷修業ですが、ホームページからもいつでも御祈願お参りできるようにアップしましたので、気持ちに不安に感じた時にはどうぞ動画に合掌してお参りください。北京オリンピックでの日本人選手に声援を送る毎日となっていますが、日本アスリート達の活躍を心から祈念しています。頑張れ日本!! 友峰和尚より
昨日午後 髙橋ナオミさんが来寺されました
ガラス工芸作家の髙橋ナオミさんが、2月12日(土)から27日(日)の午前11時~午後5時まで 金沢市長町のギャラリー「creava(クリーヴァ)」にて“甘いお菓子、お茶の時間”と題したグループ展を開催するというので、昨日そのDMを持参され説明を受けました。
creava atelier&gallery |石川県金沢市の陶芸工房・ギャラリー・カフェ (creava-kanazawa.jp)
金沢では多くの芸術作家が活動されていますが、今回はガラス工芸をはじめ陶器、磁器などの9名の作家が各10点ほどの作品を出展されるそうで今から鑑賞を楽しみにしています。場所は人気観光地の長町武家屋敷 野村家から歩いて5分くらいの所ですが、武家屋敷周辺は一方通行の道路が多いため車で御来場の御方は近くの駐車場をご利用下さい。髙橋ナオミさんは宮城県出身で、現在は能登島のガラス工房で作家活動を続けており作品はとても斬新で今後期待される若手ガラス工芸作家ですので、是非ご鑑賞頂ければ幸いです。
さて本日も早朝より除雪に専心しましたが、どうやら大雪も今日まででホッとしています。お天気の合間を見ながらせっせと融雪のための雪割り作業に終始した一日でした。流石に除雪は痛めた腰に悪影響を及ぼすため、チョコレートプラネットのギャグでは有りませんが「そろり~そろり~」と頑張りました。次の大雪には最早対応できない和尚の腰! 今度はせいぜい“輿(コシ)”に担がれて病院に運ばれるのが関の山となりそうです。ご用心!ご用心! 情けなや~嗚呼~情けなや~ 友峰和尚より
早朝6時から 少林寺境内の除雪をしました
先代・實道和尚(父)が口癖のように言っていた言葉が思い出されます。大きな溜息を一つついて、「お前も70歳になってみんと分からんな~…」ただその一言! その70歳を4歳越えた自分ですが、最近しみじみと父の言葉が身に染みて感じます。
午前8時より 寳勝寺境内の除雪
昨日今日で 30センチほどの雪が積もりました
ふれあいパーク霊苑のようす
「禅宗坊主はなんでも黙ってやらんと値打ちが無い!」とも言われましたが、最近の世の有様を具に見ていると「不言実行」などという言葉も風化しつつあるように感じますし、「有言実行」なる言葉もしかりです。
午前中より 霊苑スタッフも除雪に奮闘
仏教の根本は「慈悲心」所謂「思いやりの心」の実践なのですが、加齢に比例するかのようにこの実践力の低下を痛感します。その自分の不甲斐なさを打破するため、最近は黙々と体力強化に努力を続けています。
晴れ間には 怒涛のように屋根雪が降り注ぎます
ふたたび 除雪します
雪除けに終始する一日です
午後 ガラス工芸作家 髙橋ナオミさんが来寺されました
薔薇美子様と ご友人の水橋様とともに
「気力!体力!決断力!」 この3つの力を有している人を「魅力(3力)のある人」とは和尚の持論ですから、頑張って「体力!」の復帰をはかりたいと願っています。禅語に「人人具足 個個円成(にんにんぐそく ここえんじょう)」と有りますように、努力心こそ仏性なり! 本当に「愚痴」ほど悍ましいものは無いですね。孤軍奮闘の禅魂こそ和尚のポリシーなのですから。友峰和尚より
サンダーバートの車窓から / あわら市付近
テレビ朝日の「世界の車窓から」という番組を好んで見ていますが、世界各地の鉄道の車窓から見える風光明媚な景色や乗客たちとの出会いなど、鉄道を巡る色々な物語を素敵な音楽と共に楽しませてくれます。実際にその国を訪ねたような気分にもなり、特に車窓から眺める景色の変化や特徴的な建物の文化にも興味をそそられるものです。
2022年2月5日 福井駅から金沢へ向かう車窓から < ~音楽が流れます♪~ >
今日は寳勝寺に戻る途中の福井駅から金沢駅に至るまでの車窓を録画してみました。普段それほど気にも留めなかった車窓ですが、改めて車窓の番組を制作する気分で眺めてみると結構新しい発見と新鮮な感覚を覚えたものです。雪景色もさることながら、それぞれの家々や田園風景が愛おしく感じられました。年齢を重ねるということは心が自然に帰る旅路なのかも知れません。
JR金沢駅 ショッピングモールの中にある 箱庭
さて北陸新幹線も2024年春に敦賀駅までの開通予定となっていますが、車窓からは延々と伸びる新幹線高架橋が人間の生命のように頼もしくも感じます。どこまでもつづく線路のようにずっとずっと長生きして世界中を旅してみたいと思った金沢駅までの車窓鑑賞となったようです。友峰和尚より