寶勝寺日誌
令和3年11月28日、寳勝寺に於きまして 宮城県塩竃市 臨済宗妙心寺派 慈雲寺ご住職・工藤速雄師をお招きし開催された中国茶会「時忘れ 中国茶と親しむ会」の様子を撮影した動画の長尺版<約17分間>です。ぜひご覧ください。
令和3年11月28日、寳勝寺に於きまして 宮城県塩竃市 臨済宗妙心寺派 慈雲寺ご住職・工藤速雄師をお招きし開催された中国茶会「時忘れ 中国茶と親しむ会」の様子を撮影した動画の縮約版<約6分間>です。ぜひご覧ください。
令和3年7月11日(日) 盂蘭盆会にて / 太白山 宝勝寺
……本年も盂蘭盆会法要のご案内を申し上げましたところ、多くの檀信徒様からの御便りを賜りまた御参列くださいましたこと厚く御礼申し上げます。現在宝勝寺では春の「お彼岸会」と夏の「盂蘭盆会」を修業していますが、臨済宗では1年を通じたくさんの年中行事があります。まず正月の「修正大般若会」、そして春の「涅槃会(ねはんえ)」「春季彼岸会」、夏には「盂蘭盆(うらぼん)大施餓鬼会(だいせがきえ)」、秋には「秋季彼岸会」「放生会(ほうじょうえ)」、12月には「大晦日」除夜の鐘の鐘撞きと続きます。1年に何回も何回も繰り返される法要でいったい何をしているのか?と申せば、それは追善供養(ついぜんくよう)の修業です。
…追善供養とは、本来は「追福(ついふく)修善(しゅうぜん)」「供給(くきゅう)資養(しよう)」の四字熟語に由来しています。“追福修善”とは、日々精進し善行をして「心の安心(あんじん)=福」を追求すること。“供給資養”とは、御霊前にたくさんのお供え物をし花を供え、香を焚いて御先祖を偲(しの)び供養すること。そうすることによって我々に本来備わっている「佛心=無心無碍(むしんむげ)なる清らかな心」を養い、人間を最も苦しめる心の中の“三毒”すなわち「貪(とん)・瞋(じん)・痴(ち)」から脱却して、まわりの人のためになるよう少しでも努力をしようとする心、これが「追善供養」です。
…御先祖供養は、実はそのまま自分の心を供養することにつながっていくところに大切な意義があります。先祖の恩・父母の恩に感謝することは究極、自分の心を調(ととの)え、日頃の行いを省(かえり)みて“気づき”を得ることにつながっていきます。この“気づき”とは「大円鏡智(だいえんきょうち)、平等性智(びょうどうしょうち)、妙観察智(みょうかんさっち)、成所作智(じょうしょさっち)※」のことで、人間誰もが本来持っている智慧(ちえ)のことです。しかしながら「貪(とん)・瞋(じん)・痴(ち)」に振り回されて心がザワザワしていると、この大いなる智慧が見えてこない。だからこそお寺に来て、法要に参加して懺悔をして気づきを得る、それによって自分や自分の家族をよりよい御縁へと導いていくことが出来るんですね。
宝勝寺ふれあいパーク霊苑 合同慰霊祭
…和尚が寳勝寺の住職に就任して10年を迎えましたが、すばらしい御縁に恵まれこうしてお寺の復興が進んでいます。このあと霊苑で合同慰霊祭が行われますが、宝勝寺ふれあいパーク霊苑を通じてもまた沢山の新しい御縁が結ばれ始めています。霊苑管理事務所スタッフは毎月4と9の付く日、修行道場では“しくにち=4(し)・9(く)日(にち)”と言いますが、この日に草取りをして常に苑内を綺麗に掃除しています。そうするとまた自然と人が集まって来るお寺になる、それこそが白隠禅師坐禅和讃の“因果一如の門ひらけ 無二無三(むにむさん)の道直し” そして “この身(み)即ち佛なり”ということなんですね。…本日は御参詣を賜りまして、誠にありがとうございました。(令和3年度寳勝寺盂蘭盆会 住職法話より 事務局が編集しました)
(※) 大円鏡智とは、鏡のように、すべてのものをありのままに映し出す智慧のこと。/平等性智とは、自分の都合ではなく、平等にものを見る智慧のこと。/妙観察智とは、対象を十分に観察する智慧のこと。/成所作智とは、状況を把握した上で、的確にやるべきことをする智慧のこと。
令和3年度 宝勝寺ふれあいパーク霊苑合同慰霊祭
2021年7月11日(日)、宝勝寺ふれあいパーク霊苑に於いて修業されました合同慰霊祭の法要の様子を動画配信致しております。昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染防止の観点から檀信徒代表並びに事務局関係者のみにて修業されました。霊苑ご関係者の皆様にはどうぞこちらの動画を通じ、住職のお経とともに御参り頂けましたら誠にありがたく存じます。合掌
2021年6月17日に撮影しました、宝勝寺玄関のガクアジサイ「隅田の花火」です。7年ほど前に山門前庭に小さな苗木を植え、境内整備工事を経て今の場所に植樹されました。今年はこれまでにないほど優雅に咲き誇っています。動画を是非ご覧になってください。
今年も、ふれあいパーク霊苑 宝勝寺の薔薇が見頃の時節を迎えました。6月から7月にかけては早咲きから遅咲きへ、また夏の間から晩秋にかけても美しい薔薇が咲き続けます。この度は霊苑内の薔薇の様子を撮影いたしました。どうぞご高覧頂き、霊苑関係者の皆様には動画を通じても御参詣賜りますれば幸甚でございます。合掌 <寳勝寺事務局>
令和3年も3月となり、ようやく春の訪れを実感できる毎日です。「こんなに暖かいのに、また雪が降るのかな?」と不思議に思っていた来週の天気予報の雪マークも外れ、軒下に隠しておいた植木鉢を少しずつ太陽の下へ引き出しているところです。
寳勝寺の境内に生えている アケビ です。本堂修復以前の平成25年頃までは庫裡玄関の前で育っていましたが、霊苑改葬と境内整備の際、この場所(本堂うしろ側)に移植されました。木塀に添って大きく育っています。
この時季は毎年、梅や桜の枝ばかり見ているのですが、ぐるぐる縄のようなツルからある日突然、新芽と花房がいっせいに伸びているのを発見し、「あ!」とアケビの素敵さを思い出します。
ふれあいパーク霊苑でも今、植物が次々と新芽を伸ばし、春独特の石畳の乾いた風が爽快です。ながらく修復工事をされていた承証寺様の本堂も完成し、整然と並ぶ本堂屋根瓦は一段と格調高く光っています。
沈丁花
雪の下から成長してきた スミレやスノーポール
バラの新芽が吹き始めました
依然としてコロナ禍の生活が続いていますが、植物の新芽を見ていると本当に活力が湧いてきます。3月からは寺カフェも徐々に再開することとなっていますので、新しいスタイルに合わせて工夫を凝らしながら、一歩ずつ前進していきたいと思っております。
寳勝寺中庭のヒョウタンボク
令和3年、新年あけましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。心配されていた大雪も深夜には落ち着き、青空の垣間見える清々しい朝を迎えました。
宝勝寺ふれあいパーク霊苑には墓参のご家族が次々と参詣され、時折笑い声の響く穏やかな元旦となっております。
奥の院の枝垂白梅 に たくさんのつぼみが付いています
枝の先まで凍てつく しだれ紅葉
今年は新型コロナウイルス感染拡大を鑑み、年末年始恒例の“お正月寺カフェ”を休止することになりました。全国的には勿論、地元地域においても緊迫した状況が続いており、引き続き気を引き締めていかねばならないと思っております。
寺カフェ開業以来初めての静かなお正月で、御来山のお客様も少ないのですが、寺内はいつもどおりに新春めでたづくしのお飾りをしています。庭師の方に頂いたり裏庭で採集した新鮮な花材と、素晴らしい花器を用いてお正月のお花の設えをさせて頂けることが毎年本当に嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいになります。
ふれあいパーク霊苑で今年最後に剪定された薔薇を 本堂にお飾りしました
雪の予報はまだまだ続き、こちらも気の抜けない毎日ですが、庭の花々を眺めていますと冬の向こうに必ず来る春うららかな景色が見えてくるようです。
止んだかと思うと またしんしんと降って来ます
寒さ厳しい毎日ですが、どうぞ皆様くれぐれも御身体ご自愛ください。またお近くへお越しの折にはぜひ御参詣賜りますよう、一同心よりお待ち申し上げております。
本年が皆様にとって実り多き良い一年になることを念じますとともに、いっそうの御多幸を御祈念申し上げております。
本日、午前10時より、宝勝寺にて「令和2年度 宝勝寺ふれあいパーク霊苑合同慰霊祭並びに開苑3周年記念法要」が修業されました。ここに本堂での法要およびふれあいパーク霊苑での合同慰霊祭の様子を収録しました動画を公開致しましたので、どうぞご高覧下さいませ。
宝勝寺ふれあいパーク霊苑各各尊霊のご冥福を心よりお祈り申し上げ、謹んでご報告を申し上げます。合掌
10月も中旬を迎え、穏やかな天候が続いています。
今年は2月から寺カフェも臨時休業日が多くなり、なんともやるせない一年となりそうです。無事健康に、お勤めを続けられることに感謝する毎日です。
今年は初めて秋桜を植えました。「日中友好の朝顔」が終わりかける9月下旬、朝顔の後のプランターが余りに寂しく、思い立って種を撒きました。
本来秋桜の種蒔きは7月から8月だそうで、もう10月中旬というのに花はまだ2、3輪しか咲いていませんが、時々覗いて花芽を見つけるのが小さな喜びとなっています。
こちらは、毎年見事に開花する2株の酔芙蓉です。今年はさらに高く大きく成長し、美しい花を咲かせています。
軒を超え、縦に横にと広がりました。今や寳勝寺の爽秋のシンボルツリーです。
八重の酔芙蓉、白とピンクが混ざっています。
寺町の民家で飼われている猫が通過中
ご近所の方から頂いた ウメモドキとホオズキを飾りました
夏の名残の水草 ウォーターバコパ
シュウカイドウ
これから菊が咲き、南天が色づき、椿がふくらみ、、、まだまだ楽しみな季節が続きます。寒くなって参りましたが、どうぞ皆様くれぐれもご自愛の上お過ごしください。