和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第476話 】
2014年 12月 07日 談

町に向かって車を走らせれば、いまや衆議院議員国政選挙も選たけなわといった所で、選挙カーからは投票依頼の甲高いスピーカーからの声がより一層師走を感じさせてくれます。師走は「師が走る」と書きますが、師は師でも、今や代議士先生方々が本当に走り回って握手を求めています。そんななか久しぶりに福井動物霊堂の月例供養祭に行ってきました。新命副住職が留守の為、代わりに供養導師として出向きましたが、約30年間続けられている家族動物霊供養ですがいつもながらに大勢の供養者がお参りに来ておられました。

IMG_4479福井動物霊堂にて 

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たくさんの方がお参りに来られています

近年、家族動物を家の中で飼う人が急増しているそうです。それと言いますのも独居老人宅や少子化に原因があるそうで、ペットは心を和ませてくれる最愛の家族という事ですね。‏今後もますます増えて行く気配ですが、最近ではウサギさんが人気があるそうです。来年はひつじ年なので羊さんなど家族動物として何頭か飼ってみたいと和尚は思っていますが本当のところは馬を飼ってみたいですね。‏馬に乗って、檀家さんのお家へお参りに行けたらなーなんて。‏寺に戻れば、墨蹟の宿題が沢山待ち受けていました。期限付きのものから書き始めましたが、まだまだ依頼されているものが有り、今年中にはとても間に合いません。もしこのブログをご覧頂いていましたらどうかお許しください。アメリカに行っていた分だけ何もかもが遅れています。ごめんなさい!‏まだ年賀状用の干支の絵も出来ていませんし、干支の色紙も300枚ほど書かなければなりません。ぐちぐち、グッチ。

IMG_4483「寿 日々是好日」 大安友峰書

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箱書きをしました‏

今日の墨蹟は、「寿」に「日々是好日」でした。きっとお正月用なんでしょうね。和尚は日々是口実です。‏さて頑張って宿題を少しでも片づけて行きたいと思います。‏頑張ろう!!頑張ろう!!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第475話 】
2014年 12月 06日 談

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雪やこんこ 霰やこんこ 降っては降っては ずんずん積もる 山も野原も綿帽子かぶり 枯れ木残らず花が咲く・・・まるで童謡のような、辺り一面銀世界の景色となった土曜日の朝でした。それにしても今年の冬将軍は、いつもの年よりちょっと早めのお出ましのようです。雪も明日までとの天気予報でほっとしましたが、朝一番の雪かきは足にも腰にもどっと来ますから大変です。早速に記念の写真を撮ってみましたが、写真で見るととても綺麗に見えてなんとも幽玄な趣を醸し出しますね。

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正面玄関の積雪 / 大安禅寺

とても幻想的で和尚的には気持ちの良い風景ですが、雪もこれくらいで終わればいいのですが、北陸地方は愈々これからが雪本番ですから、風流を味わっているどころでは有りませんね。油断大敵です。‏思えば昭和38年・56年の豪雪の時にはお寺のあらゆる建物がすっぽりと雪に埋まり、連日雪かきに追われたことを思い出します。和尚もまだ若かったので雪おろしにも対応できて来ましたが、最早これまでで、もう屋根に上る気力も体力も限界に来ています。‏ニュースを見ていますと、新潟などの豪雪地帯では、80歳を越えられている住民の方が屋根雪下ろしをしている姿などが映しだされますが、本当にそのご苦労が伝わってきます。‏さて、今日もアトリエの大掃除の続きをしましたが、次から次へと懐かしい写真や品物が出て来て、どんな宝物よりも嬉しい時間を過ごすことが出来ましたよ。‏昔の写真などは本当に面白いですね。これまでに撮った多くの写真も一枚一枚がその時の真を伝えてきます。‏何もかもが過去の事となって行きますが、整理整頓をしながらいろんな思い出に浸りながらの幸せな一日となりました。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第474話 】
2014年 12月 05日 談

荒れ模様の天気となった本日、北陸特有の雪おこしの雷の轟の中、昨日に引き続き和尚のアトリエの大掃除と整理整頓をしました。この数年は金沢にいることが多かった為、アトリエはかび臭く、いやいや実際にカビだらけで人の住まなくなった部屋がいかに残酷な状態になってしまうか、まざまざと見せつけられた感じでした。おまけにこれまで保存しておいた作品もカビだらけ、何とも情けない気分になったものでした。気を取り直して作品の一つ一つを見ながらの作業となりましたが、どの作品も思い出の詰まったものばかりで、処分するのも偲び難く、和尚のこれまでの手の後として再び保存して置くことといたしました。皆様もきっと同じ事を思われると思いますが、我々の世代は兎にも角にも「物を大切にせよ!」という親からの教育をしっかり受けてきたため、紙一枚もなかなか捨てきれずに残しておくといった感じですから、整理整頓にも時間がかかると言うものですね。

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墨蹟用の和紙を整頓中 / 大安禅寺 アトリエにて

‏随分とお世話になったアトリエ、この20年間ひたすら作品を書き続けた場所でもあります。至るところに墨が飛び散り、部屋全体がアート化している感が有ります。‏昔の作品を眺めつつ、自分の書いた書画に感動を覚えることも多々あります。どの作品も、その時の和尚の真骨頂であるが故の感動なのかもしれません。努力の積み重ねがやがて花開く時を迎えるのだと信じながらの創作活動なれど、どうやら終わりのない旅路のようにも思えます。‏いやいや、もう既に花が咲き終わっているのかも知れませんね。いづれにしても花が咲くのは一度限りでは無いと思いますので、更に頑張って書画の創作活動にも力を入れて行きたいと整理しながら思ったものでした。‏さて、師走に入って早5日。新命玄峰和尚は只今、大本山妙心寺にて次元を上げての高等布教師講習に行っています。そのため、今日は代役で久しぶりに御拝観の皆様に「生き生き法話」を致しました。もはや新命和尚ほどの馬力はありません。嗚呼、歳は取りたくないものですね。でも今日は幸いに「年金友の会」の皆様でしたから、いわゆる和尚のお友達みたいなものです。楽しくお話しさせていただきました。‏この時期のお客様は忘年会を兼ねての旅行らしく、皆さん楽しそうでしたよ。いいですね!益々元気にお過ごしいただきたいと念じた一日となりました。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第473話 】
2014年 12月 04日 談

  IMG_4470大安禅寺 渡り廊下 

年末大掃除が引き続き行われています。恐らく400年間に渡って今日まで脈々と続けられて来たものと思いますが、掃除ほど大切なものはありませんね。一石五鳥ほどの御利益があると和尚は思います。人間、見慣れてくると全ての感覚がマヒ状態になり、汚くてもなんら感じなくなってしまいます。掃除を徹底すると、色々な物の一つ一つが自分の居場所を確かめるかのように、くっきりと光って見えます。そもそも物が光るのではなく、自分の心が澄んでいくに従って、そのように感じるのかもしれません。また、不必要な物も見えてきますから、掃除によってきちんと整理整頓がなされていきます。物と対話しながらのお掃除、感謝しながらのお掃除。体を適度に動かす為、健康にもいいですね。

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志納所の大掃除中

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最終的には心のお掃除だと思いますが、お手伝いくださっている方々の御顔が生き生きしてくるのを感じ取っています。こんなにも「お掃除」を旗印に掲げるお国は他にないと思いますね。美しい日本!綺麗な国、日本! そうだと思いませんか!これは和尚の独り言なのかも知れません。美しい国は他にも沢山あると思いますが、お掃除を大切にするお国はそんなにないと思います。物を大切にする心はお掃除から出発です。まだまだ続く大掃除。最後には大玄関の掃除です。400年間の風雪に耐えて来たグニャグニャ曲がった屋根を支える横柱。掃除をするたびに思う、木の持つ力です。普段は何にも感じない横柱も、掃除をすると実に有りがたい存在が見え始めてきます。お掃除お掃除ほいさっさ!あっち拭く拭くほいさっさ!こっち拭く拭くほいさっさ!愈々これからがお掃除の正念場となりそうです。それにしても大安禅寺はデカイし、広いなあ! 南無観世音菩薩、南無観世音菩薩。秘かにお掃除ロボットでも買ってこようか! なになに、チョボットしか役に立たない? 南無観世音菩薩、皆さまの温かいご協力をお待ち申し上げております。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第472話 】
2014年 12月 03日 談

北陸地方はどんよりとしたこの時期特有の空で、時折みぞれ混じりの雨が吹き付けるなか長浜に向かって車を走らせましたが、滋賀県に入る頃には全くに反対の快晴の青空で、あまりの違いに愕然としました。今日は滋賀北陸教区・寺庭婦人会総会が良疇寺様で開催され、13名の各寺院の奥様が参加されての研修会と総会が有り、加えて支所長会も行われ和尚は宗務所長として参加しました。

IMG_4446滋賀北陸教区・寺庭婦人会総会 / 滋賀県長浜市・良疇寺(りょうちゅうじ)様 にて

お寺の住職夫人のことを我が宗派では「寺庭」と呼んでいますから、今風に言いますならば「ジテ女」という事でしょうか。今や安倍総理の目指す「女子力の社会進出」では有りませんが、各寺院においても寺庭様のお寺に於ける役割として住職並びに寺と檀信徒との架け橋に一層の尽力を願っているわけですが、というより今日の寺院活動に於いては寺庭様の協力は欠く事の出来ないほど大きな存在となって来ています。宗旨に関しての知識や作法などについては十分でない所もある為、今年度より本山指導の研修要項が加えられたわけで、開会行事の後、早速に愛知県一宮市、耕雲院住職・服部雅昭師によって「御釈迦様の一生を通して、御釈迦様の教えに学ぶ」と題して法話がなされました。お寺に嫁がれてよりこの方、何かと寺庭様の仕事も多忙で、改まって仏教の講話等聴くチャンスも少ないと思われるため、今回のような試みは大変意義のあるものと思いました。

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耕雲院住職・服部雅昭師による法話の様子

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IMG_4450支所長役員会議のようす

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午後よりは寺庭婦人会総会、並びに支所長役員会議も行われました。今年最後の会合となった滋賀北陸教区での催事でしたが、これで今年度すべての行事が終了しました。今日は、熱心に講師の法話に聞き入る寺庭方々の姿が印象的でした。今後も各々御寺院での寺庭様のご活躍を切に願いたいと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第471話 】
2014年 12月 02日 談

IMG_4436越前海岸 厨(くりや) にて

今年の初雪となった北陸の朝でしたが、越前海岸の厨では、この時期一番の冬型爆弾低気圧の影響で海は大荒れとなって写真の如くです。昨日の夜は、名古屋方面から「ハイクラスの会」の皆さんが来られ、冬の味覚・越前ガニを食べたいという御希望で、厨の料理旅館「かねとも」さんに出かけたわけですが、日本海は低気圧の通過に伴い大しけとなって高さ8メートルほどの大波が打ち寄せ、一晩中吹き付ける強風の轟音でしばしば目が覚めるといった状況でした。一夜明けたものの、JR北陸線は全面運行停止ということで、ハイクラスの会の皆さんは急遽貸し切りバスで名古屋へと向かうというハプニングの旅行となりました。今年初めての雪でしたが、北陸に住む者にとっては当たり前の事象ながら、東海地方から来られた方々には、荒波も風雪も初めての経験らしく、驚きを隠せない様子でした。なるほど和尚などは大岩に打ち付ける荒波を見ると興奮するものですが、都会の人にとっては恐ろしい光景に映るそうです。クワバラ、クワバラといった感じでしょうか。

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轟音とともに飛沫を上げる荒波

旅館の中は別天地でしたから、越前ガニを食している間は極楽そのものだったと思います。「かねとも」さんとは長い長いお付き合いが有り、いつも大サービスをしてくださいますし、何よりカニも含めてお魚の御料理も素晴らしく、板長の中橋正人さんの腕は確かなものです。皆様も是非一度ご利用されてみては如何でしょうか。利用される時は必ず和尚の紹介ですと言ってくださいね。ホームページも開設されているので、どうぞご覧ください。何はともあれ皆様を無事にお送りしたわけですが、ハイクラスの会のおかげで今年も初冬の味覚を満喫できました。

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ハイクラスの会 近藤信之様へ 金屏風御寄進の御礼に墨蹟を贈呈致しました

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御寄進頂いた金屏風 平成26年6月 / 生花:文房流晴心会野口翠智社中

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日々、生活リズムが変化して行きます。多くの方々との出会いがまた新しいリズムを生んでいきます。お坊さんの事を福井では「ご縁さん」とも言いますね。いろいろなご縁を結びつつ良き方向に導いていく役目からそう言われているのでしょうね。今日も無事にご縁をつなぐことが出来ました。めでたし!めでたし! そうそうカニを食べる時は皆さん黙って黙々と食べるところから「沈黙はカニ(金)なり」と言ったそうですよ、そんなのイインカニ? 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第470話 】
2014年 12月 01日 談

皆様、お元気にお過ごしでしょうか? 泣いても笑っても今年も残すところ、あと一か月という事になりました。「師走」という言葉を聞いただけで、何となく気ぜわしさを感じ取ってしまうものです。この一年を振り返る大切な月でもありますね。また来年に向けての計画を立てる月でもあるわけですから、大切に過ごして行きたいものです。

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応接室の大掃除中 / 大安禅寺にて

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皆様にとってこの一年はどのような年でしたか?和尚の今年のテーマは、午年にちなんで「天地一指」でした。天地一指、万物一馬という語からとったわけですが、その意味は「人生、何事も相手と一体になって一所懸命に全力を尽くして努力せよ」という事で、なかなか厳しい言葉ながら、今のご時世の動きに沿ってのテーマとなりました。今、アベノミクスの是非が取り沙汰されていますが、約20年に渡って続く経済不調の日本の景気回復を一年や二年で出来るリーダーがいるなら、それは神がかり的、超人様だと思います。国外に出て一番感じますのは、日本は素晴らしく美しく、心豊かな国であることを思います。確かに経済が豊かになることを和尚も臨みますが、このような時代には「原点回帰」の心構えが必要だと感じるものです。物やお金の不足した時代が懐かしく感じるのも「原点回帰」の心からですね。‏禅の言葉に「吾ただ足ることを知る」と有りますように、よくよく考えてみれば、この一年を健康で無事に過ごせたならば、まずもって有りがたし有りがたしという事です。‏日本は火山国でもあり、昔も今も大きな天地災害に対して、村々の人々が協力しながら困難を克服してきた経緯が有ります。‏いつの時代でも頼りになるのは「人」です。いろいろな「財」がこの世には有りますが一番大切な財は「人材」です。‏この人材が育っていくような国家づくりが今、最も求められているようです。‏

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大掃除の合間の楽しい茶礼

さてさて「師走」です。これから駆け込みの御法事も増えていきます。今が無事で有るのは、これ一重に御先祖の御加護のおかげに他なりません。‏お坊さんがこの時期、御法事で走り回っている姿から「師走」となったともあります。先祖の恩、父母の恩に感謝しつつこの一か月を過ごして参りたいものです。友峰和尚より‏

友峰和尚のちょっといい話 【 第469話 】
2014年 11月 30日 談

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2014/11/29

サラ・ローレンス大学個展開催参加者の打ち上げ会が、福井市浜町「香櫨園」にて行われました。帰国して初めての顔合わせとなり、ビデオプロジェクターを用いてのビデオ上映や、記念写真集などを持ち寄っての楽しいひと時を過ごすことが出来ました。

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個展の様子を録画したビデオを、一緒に鑑賞しました

皆さんの持ち寄った写真などは、それぞれに撮る角度や思いも違って完成度の高い、大変素晴らしいものでした。臨場感あふれるビデオ映像には再び個展開催当時の緊張感や喜びが伝わってきたものでした。和尚の記憶の方は次第に遠ざかって行きますが、記録は残りますので今後もきちんと整理して保存しておきたいものですね。参加者皆様からの色々な思い出話を聞くことが出来ましたが、それとて限られた時間なので、もっともっと詳しく聞いてみたかったものです。時差ボケの話でも盛り上がりましたが、その後遺症とも思われる意識の欠落が今でも残り、一番困る事は長時間話すのが億劫になる現象と、少し前の記憶が無くなる現象です。和尚だけに起きているのかも知れないと思っていましたが、じっと他の参加者の皆様を観察していますと若干のそれらしき行動を見せる方も多多おられ、安心したものです。いわゆる「時差ボケ」です。頭が突然ちくちく痛くなる現象も同じらしく、想像以上の肉体疲労の自覚には甚だガックリとしてしまいます。今後、海外に出かける時はしっかりと体作りを心掛けなければと反省です。

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野口先生よりご挨拶を頂きました。

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今回の御礼にと、野口先生から九谷焼陶芸家・村中暁美先生作の素敵な陶器、お正月用「松竹梅紋様鉢」を記念に頂きました。めでたしめでたしの縁起物です。特に梅の絵が素敵です!とってもウメー!絵付けです。この鉢でお酒を入れて飲んだら「マッ タケ  ウメー (松 竹 梅)」でしょうね? 

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最後に、全員で万歳三唱!

サラ・ローレンス大学での個展開催は、昨晩の打ち上げ会をもって無事円成と相成りました。また一歩前に踏み出した感がいたします。‏「楽しみは この一年を振り返り 個展催事を顧みる時」‏、そうですね。人生は終わりが有れば始まりがある、また新しい希望をもって前進して行きたいと秘かに願った11月30日の朝でした。友峰和尚より‏

友峰和尚のちょっといい話 【 第468話 】
2014年 11月 29日 談

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27日に建てられた大安禅寺の門松の事が地元のマスコミに大きく取り上げられました。最近は日本古来の風習をできるだけ残して行こうとの取り組みが全国各地で始まっているようで、本当に大切なことだと思います。和尚の子供の頃は、お正月とお盆が来るのが待ち遠しかったことを思い出します。恐らく団塊の世代にある方は同じ心境をお持ちの事と思いますね。何しろ現代社会のように交通アクセス面でのインフラも十分でなく、遊びと言っても村の中だけでの事でしたから、お正月やお盆に親戚の従妹たちと無心に過ごすことが実に楽しかったのを思い起こすものです。第一に、お正月の飾りつけや遊び道具も特別な物であり、食べ物も実に豊富で心が浮き浮きしたものでした。お盆などはご先祖の御供養の後は必ず母親が牡丹餅を作ってくれた、普段とは全く異なった雰囲気を存分に味わったものです。その当時は玄関には必ず国旗を掲げ、門松やしめ飾りなどはどの家も必ず設えたものです。お盆には家紋の幕を張り、御精霊棚と回り灯篭をもって先祖の霊を迎えたものでした。

22 小森庭園主・末政幸憲様より寳勝寺に寄進された門松(平成25年12月末)

時代が進むにつれ大切な風習も風化しつつある今日、原点回帰の風潮は色々な意味で歓迎したいものです。来年からは大安寺観光協会代表の藤田通麿会長はじめ地元の有志の皆さん、そして卑山も参加して、お正月の縁起物、門松を復興しようとの機運が高まっています。「正月」の漢字の意味も「心を正す月」から来ていますし、一月を「睦月」と呼ぶのも「仲睦まじく」から来ています。門松の「松竹梅」とて古来より伝わる縁起物ですから、その深い意味などを後世に伝えていく為には、まずは形の復興からだと和尚は大いに喜んでいるところです。20年前から始まった11月末に建てられる大安禅寺の門松もすっかり地元の風物詩として親しまれているようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第467話 】
2014年 11月 28日 談

暖かくて良いお天気の一日となりました。明日からは再び気温が低くなり冬型の気圧配置に変わるという天気予報でしたが、北陸に住む者にとって今後は常に気象状況が気にかかる時期となりました。そうなりますと少しでも外に出てお天道様に当たっておこうと外に出ては見たものの、寳勝寺は工事中でほこりまみれの状況、何とも思うようにはいかないものですね。

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ヨシダ宣伝㈱の須貝さんが来山されました。

光陰は矢の如く過ぎ去っていきます。高齢者方々が口癖のように言う言葉は決まって「一年がだんだん早く過ぎて行く」ですが、別段昔に比べて地球の回転が早まってきたわけでもないのに、どうして早く感じるのかと言えば、長い長い人生経験が記憶としてきちんと脳に残されている為だそうです。いちど記憶された経験は脳の中で選別されるため、繰り返される事柄に対しては情報として出て来ず、そのぶん時間が早く過ぎていくように感じるのだそうです。ならばどうすれば時間が止められるかと言えば、新たな経験にトライするか、もしくは坐禅をし瞑想することにより時間を止めるかの二者択一という事になります。高齢者にとってはどちらも大変な行為ですから、結局毎日が同じ生活リズムの繰り返しになり、ますます早く過ぎて行く感じになるという事です。「それホント?」って聞かれても確かなことについては答えようもありませんが、いわばカセットテープのリールようなもので、始めは沢山あった記憶テープも残りが少なくなってくると、残りのテープがスピードを増して回転するようなものです。そうなりますと、和尚自身も生命のタイムリミットが迫って来るので最早愚図愚図してはおれません。限りある残り少ないテープにどれだけの人生経験情報がインプットできるかが、時間を大切に使っていく要素となるようです。「人生とはビデオテープのようなものである」今日の格言です。

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さて今日も本堂屋根修復工事が進んでいきますが、本当に驚きました。よく今日まで屋根が保たれて来たものだと感心するばかりです。屋根瓦を支えてきた垂木はもはや限界を超えて恐ろしい状態でした。いつ屋根が崩れ落ちて来ても仕方がない状態で、人間で例えるならば骨粗鬆状態の垂木群とでも言いましょうか。

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崩れ落ちた木端と瓦野地

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供養札の墨字が残る材

涙の出る思いでした。屋根を支えるかすがいに供養札の塔婆が使われている始末、今日までの御堂維持の苦労が伝わってきた涙の一日となりました。友峰和尚より

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