和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3227話 】
2022年 06月 18日 談

今日は終日アトリエに籠ってのんびりと過ごしましたが、午前中には近くの耳鼻咽喉科医院を訪ね先日に引き続き めまい の処方薬を頂きました。今のところ症状は落ち着いていますが、時々メニエール病のようなふらつきが襲うので念のため薬を貰いに行って来ました。めまいに加えて 耳鳴り も強く生じていたので先生に診療して頂いたところ、加齢から来る症状にて仕方がないとの診断で、要するに治らないという事です。

不思議なことに、お風呂に入ると体が温まるせいか耳鳴りも小さくなり気にならなくなります。かと言って四六時中風呂に入るわけにもいかず、何か良い方法がないものかと思って目に付くのは<耳鳴りに良く効く漢方薬>の看板が如何に多いかです。街なかに住んでいるとさほど気にならない耳鳴りが、自坊のような静寂な佇まいの中に居るとまるで今が真夏かと錯覚するくらいの〝蝉しぐれ〟の感を覚えるものです。

 

「 放下着 ほうげじゃく 」 

さて午前中にいつもお世話なっている斎藤表具店主の斎藤公一さんが来寺されアトリエで歓談しましたが、帰り際に愈好亭床の間の掛け軸を拝見すると「放下着(ほうげじゃく)」と有り、なるほど!!と合点しました。放下着とは〝捨てきれ!〟ということですから、しばし自室にて坐禅をしてみました。やっぱり耳鳴りは続きましたが、何故か気にならなくなりました。「気にしない、気にしない」 友峰和尚より

斎藤公一さんとともに

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