和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3133話 】
2022年 03月 16日 談

京都大本山妙心寺 開山堂 拝塔

 

暖かい妙心寺での朝を迎えました。午前8時半に妙心寺開山堂に全員拝塔した後、微妙殿にて小倉管長猊下御出頭のもと本尊並びに祖霊供養諷経が修業されました。午前9時過ぎからは花園会館会議場にて「定期宗務所長会議」が始まり、令和4年度の新しい役員が選出され、会長には宮城福島教区・慈雲寺住職(宮城県) 工藤速雄師が就任され討議に入りました。

 

宮城福島教区・慈雲寺住職(宮城県) 工藤速雄師

 

 

妙心寺 開山堂

 

 

 

微妙殿にて 小倉管長猊下御出頭のもと 本尊並びに祖霊供養諷経

臨済宗妙心寺派 小倉宗俊管長猊下

 

妙心寺 宗務本所にて

 

 

臨済宗妙心寺派 野口善敬宗務総長

令和4年度 宗務所長会会長に選出された 慈雲寺住職

花園会館会議場にて「定期宗務所長会議」のようす

 

日中気温が23℃と少し汗ばむほど暖かくなり、冬衣に加え夏衣も持参したのは大正解でした。会議は午後4時過ぎまで行われ、各教区宗務所長からは色々な意見が出て活気ある討議となったようです。明日も引き続き午前9時より会議が再開されますが、コロナ禍にウクライナ侵攻問題が加わり法務遂行がよりいっそう難しい状況となって来ているようです。

 

 

 

さてさて腰痛が気になるところですが、体調を見ながらの参加となっており実に情けないかぎりです。硬い椅子に長時間座っているのは腰には甚だ酷な状況ですのでクッションを持参しましたが、休息をとりながらの出席です。明日は午前中で会議が終了しますが、今年も妙心寺に参詣出来たことに感謝して金沢に戻りたいと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3132話 】
2022年 03月 15日 談

「宗務所長会役員会議」 / 京都妙心寺花園会館にて

昨日は京都妙心寺花園会館に到着した後、すぐに宗務所長会役員会議に出席しました。明日から3日間に渡って開催される「全国定期宗務所長会議」に先立って事前協議が行われたわけですが、和尚は今回を以って監事職を終えます。

 

コロナ禍が未だ収束しないため全ての本山行事を始め教区活動も中止状態が続いており、今年はコロナ禍も3年目に入り教区行事活動再開にあたって「ウイズコロナ社会における教区寺院活動の在り方」の答申案を検討しました。本当に難しい問題ですが、このままでは万事休すでなんとか知恵を絞って行事再開に漕ぎ付けたいと願っています。

 

本日の 妙心寺境内の景色

妙心寺塔頭 雑華院にて

雑華院住職・華隠窟老大師猊下

本日は朝一番に妙心寺参詣を済ませ、雑華院住職・華隠窟老大師猊下にご挨拶に参上した後、親戚でもある妙心寺山内・金牛院に拝塔し小倉大宇住職と久しく懇談しました。いつ参拝しても妙心寺山内は静寂そのもので清々しく実に気持ちが落ち着きました。

 

妙心寺塔頭 金牛院にて

金牛院 小倉大宇住職

 

 

 

宗務所長会 会議の様子

午後2時からは花園会館伝道室にて宗務所長会協議会が開催され、多くの議題について討議がなされました。今年は宗会議員選挙を控え念入りな説明が有り、細かな質疑応答がなされました。それにしましても長時間の会議は本当に疲れます。ただ只管椎間板ヘルニアの悪化を心配しながらの会議出席となっています。友峰和尚より

妙心寺花園会館 の 朝食

友峰和尚のちょっといい話 【 第3131話 】
2022年 03月 14日 談

重要文化財 大安禅寺 鐘楼屋根のこけら葺き

重要文化財・鐘楼屋根のこけら葺きが始まっていますが、あまりの美しさに見とれてしまいます! 打ち付けられた檜の板の目が幾何学模様を描き出し、木端に竹くぎを次々に打ち込む職人の姿さえ劇場の役者を見ているような感を覚えます。やがて足場が外れて完成した荘厳な姿を観るのが楽しみです。

 

 

 

 

 

 

重要文化財 大安禅寺 山門の石段工事

 

またこちらも重要文化財である山門の石段工事が完成間近を迎えていますが、創建当初の形に復元され荘厳な雰囲気を取り戻し、現場工事関係者の話ではこれまで脇道を車で素通りされることが多かった参詣者やお檀家様も、いったん足を止め風格ある見事な山門の姿に見入っているとことでした。これは和尚にとって本当に嬉しい報告でした。

本堂屋根での工事の様子

 

 

愈好亭にて

助野さん と 辻さん です

加賀さんの御点前による 美味しいお茶を頂きました

 

和やかな 休息のひとときです

 

本堂修理保存工事が終了すると直ぐに庫裡側の修理工事に入るため、今後は住職並びに家族居住区内にあるすべての家具や生活用具の移転準備を進めることになっています。現在本堂全体を持ち上げる基礎工事が行われていますが、皆様にはこの機会に是非ご見学頂きたいと願っています。最近は自坊に戻るたびに着々と進んでいる工事現場を視察する楽しみが格段に増えて来たようです!

 

本堂全体を持ち上げる基礎工事

さて今日の夕刻より大本山妙心寺宗務本所での宗務所長会議出席のため一路京都に向かいました。これで最後これで最後と思いながらの会議の参加となっています。“無事是貴人(無事是れ貴人)”ならびに“放下着(ほうげじゃく)”の心境で会議に臨みたいと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3130話 】
2022年 03月 13日 談

愈好亭にて 酒井様との歓談のひととき

日中気温がなんと22℃と、4月上旬並みの暖かい一日となりました。ニュースでは桜の開花予報が伝えられいっきに春の季節到来を感じさせてくれています。

 

 

堀江貞富家 七回忌法要 / 枯木堂にて

春彼岸を目前にしてこのところ御法要が増えており、本日も自坊お檀家である堀江貞富家の御母堂・シゲ子様七回忌法要が枯木堂で修業され、午後からは鯖江家族動物霊堂でのペット総供養が行われ多くの方がお参りに来られていました。

 

堀江家 ご家族の皆様とともに

 

 

鯖江家族動物霊堂での ペット総供養

 

新命副住職が大本山妙心寺に出向いているため本日は久しぶりに自坊での法務遂行となりましたが、明日からは妙心寺宗務本所での会議で副住職と入れ替わりで京都に向かう予定です。大安禅寺お檀家の法要導師を務めるのは本当に久方ぶりでしたが、故・シゲ子様(享年98歳)は和尚が子供の時から本当にお世話になった方だけに不思議な御法縁を感じたものでした。

 

法要終了後 御法話を致しました

 

さて自坊で過ごす時間も限られており短い滞在でしたが十分に休息が出来たように思います。明日からは4日間に渡る会議出席となりますが、大本山妙心寺に参拝できることをなにより嬉しく思っております。滋賀北陸教区宗務所長に就任して約10年目を迎え、「初心忘るるべからず」で精進して参りたいと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3129話 】
2022年 03月 12日 談

ふれあいパーク霊苑 奥の院のしだれ梅

少林寺お檀家の桑島さんが来寺下さり久しく歓談しましたが、いつも為になる多くの話題を提供してくださるので楽しく拝聴しています。本日は午前午後とも御法要修業の一日となり、からりと晴れ渡った気持ちの良いお天気に恵まれ、実に清々しく故人の慈愛と御徳を感じたものでした。

 

少林寺檀信徒 桑島様とともに

暖かくなるに連れ霊苑への参詣者も増えて来ている中、まもなく春季彼岸会が20日に卑山で厳修予定となっています。昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言われており、本当にその言葉を実感しつつ本格的春の到来を待ち遠しく思う今日この頃です。

 

清々しい快晴のもと 御供養が修業されました

 

本堂にて 年忌法要が修業されました

 

さて明後日からは大本山妙心寺宗務本所での4日間に渡る「全国宗務所長会議」に出席予定となっていますが、どうにもこうにも椎間板ヘルニアの具合だけが気になるところです。「備えあれば憂いなし」で予防のため午前中に掛かりつけの整形外科を訪ねましたが、どうやら壊れたものは静かに養生するしか方法は無いとの事でした。どうか皆様に於かれましてはくれぐれも御身ご自愛くださいますよう切に念じております。ご用心!ご用心! 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3128話 】
2022年 03月 11日 談

 

「一寸先は闇」という諺が有りますが、2週間前まで平穏な暮らしをしていたウクライナ国民が隣国の侵攻によって約250万人の難民となって国外に脱出する姿をニュース等で見聞きするたびに、言いようの無い感情に襲われます。本日3月11日は今から11年前に東日本大震災が発生した日であり、突然の地震と津波によって約2万人にも及ぶ方が犠牲となりそして今なお多くの方が避難生活を余儀なくされているとの事で、本当に心痛の思いでいっぱいになります。ここに慎んで犠牲になられた物故者の御霊に哀悼の意を表します。

 

「 般若心経 ~津波図~ 」 / 生花 文房流晴心会野口支部

 

新型コロナウイルス感染も今だ収束に至らずなかなか明るい未来を見通すことが出来ない社会状況が続いていますが、いつの時代に有っても困難に遭遇した時はお互いの助け合いの心と救済行動が唯一の救いとなっていくだけに、寺院に於いても有事の際の被災者の避難場所として受け入れる体制を整えていきたいと思うものです。禅語に「窮して変じ 変じて通ず」とあるように、如何なる困難な状況に遭遇しても不退転、不屈の精神で打破していきたいと念じています。友峰和尚より

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3127話 】
2022年 03月 10日 談

アケビのつぼみ / 寳勝寺境内にて

このところ良いお天気が続いており、気温も幾分上昇して過ごしやすい一日となっています。現在石川県知事選挙並びに金沢市長選挙の真っ最中で3月13日(日)が投票日となっており、選挙カーから呼びかける各候補者の「お願いコール」の声が一段と高くなっているようです。相変わらず寺町界隈はまん延防止対策重点措置期間中の影響からかひっそりと静まり返っていいるだけに、選挙カーより呼びかける声だけが鋭く響き渡って聞こえて来るのが妙です。

 

髙橋ナオミさんが ご自身の作品を持参くださいました

 

 

 

 

明日は東日本大震災が発生した日から11年目を迎えますが、今がコロナ禍の状況にあり更にウクライナ侵攻という世界的不安も加わり、人間社会における安全安心の日常生活が遠のいていく感が有ります。候補者の皆様には、対立よりも和合の精神を旨として実行力を伴う国民の為の力強い政治政策を願って止まないものです。

 

寳勝寺檀信徒 安田様と 歓談のひととき

さて午前午後とも御来寺下さったお客様との歓談のひと時となりましたが、本当に穏やかでゆったりとした時間を過ごすことが出来る自分を有難く思います。「無事是貴人(ぶじこれきにん)」の禅語ほど厳しくかつ的確な安心(あんじん)の心境を表す言葉は有りません。それぞれにそれぞれの言い分や価値観の相違が有りましょうが、「和合」=「無事」であることを自覚して欲しいと願うものです。 岩もあり 木の根もあれど さらさらと たださらさらと 水の流るる 友峰和尚より

バラの新芽 / ふれあいパーク霊苑にて

友峰和尚のちょっといい話 【 第3126話 】
2022年 03月 09日 談

 

快晴となった本日、午前中より大安禅寺鐘楼屋根の葺(ふ)き替えが始まったそうでさっそく動画が送信されてきました! これまでの屋根は瓦葺きでしたが、この度は創建当時に戻すということで“こけら葺き”技法での葺き替えとなっています。鐘楼の基礎である石垣も昭和23年6月に発生した福井大震災で凹凸(おうとつ)が出来ていた為すべて組み直し、しっかりとした見事な元来の形に修復されました。

 

 

こけら葺きに使用される 竹くぎ

 

それにしても文明の力と言いますか、電子社会の発達のおかげでリアルタイムで現場の状況が送信されて来る時代、本当に便利で有りがたく思うものです。諸堂のすべてが約400年前の創建当初の姿に復元される日を今から首を長くして楽しみにしています。

 

寳勝寺玄関にて 少林寺の奥様とともに

和尚は終日、宝勝寺自室の事務書類整理に当たりましたが、書類があまりにも増えていく現実には閉口してしまいます。ファイルで分類する度に頭が重く感じますが、やはり加齢が原因なのでしょうか? どのような書類もすぐに整理をしないと、あとあと整理するのは本当に辛いものです。

 

寳勝寺境内の 二本のしだれ梅

しだれ紅梅

しだれ白梅

本堂裏庭の白梅

ふれあいパーク霊苑 奥の院の しだれ紅梅

さて寳勝寺の紅白の梅の花が開花を始めたようです! お昼過ぎには少林寺の先々代奥様が散歩で寄られ、床几に腰を掛けてしばし歓談しましたが実に気持ちの良いものでした。春はいいですね! ふれあいパーク霊苑内では雪吊りの縄外し作業が行われていました。もうまもなく桜の季節を迎えますよ~。お~い春よ来い!早く来い! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3125話 】
2022年 03月 08日 談

傳燈寺境内にて

良く晴れ渡った春寒の一日となりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか? 天気が良ければ体も元気!!というわけで本日は傳燈寺に出向き、大安禅寺諸堂修理保存工事を担当している松浦建設㈱の中島氏ならびに文化財建造物保存技術協会の高木所長と合流して、境内にある「棕櫚(しゅろ)」の木を視察してもらいました。

本堂前に生えている 棕櫚(しゅろ)の木

文化財建造物保存技術協会 高木所長

松浦建設株式会社 中島氏

繊維をはがし 幹の太さを確認しているようす 

自坊の鐘楼修復工事がまもなく完成するに当たって大鐘を撞くための良い「撞木(しゅもく)」を探しており、この度、傳燈寺との法縁を頂こうと境内にある棕櫚の木を見てもらいましたが、残念ながら少し細いという事で今回は断念することにしました。

 

伝燈寺町の西川氏 と 髙橋ナオミさんとともに

お二人とも建築物の専門家のため傳燈寺堂内をくまなく視察し、本堂で祖霊供養を修業した後には一路野町・少林寺に向かい、今度は境内の鐘楼や堂内を視察したあと帰路に就かれました。

 

傳燈寺本堂にて 祖霊供養諷経を修業いたしました

 

 

弁財天祠を拝観されているようす

庫裡にて 茶礼をしました

野町 少林寺の鐘楼にて

 

少林寺の本堂を視察されました

寳勝寺にて

大安禅寺の重文諸堂修理保存工事は約10年の歳月をかけての大掛かりな工事となっていますが、建物が重要文化財だけに鐘楼の撞木をはじめ色々なところで材料の吟味が為されているようです。寳勝寺に有っても自坊の工事進捗状況は常に確認していますが、時折工事現場を視察しながら大変嬉しく感じ取っています。人生は夢また夢の世界ながら、着々と完成に向かって進んでいく建物の姿を見つめていくのも夢また夢の世界のようです。いつまでもいつまでも幸せな夢を見続けていきたいものですね。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3124話 】
2022年 03月 07日 談

「 一円相 」   大安 書

朝夕の気温の低い日が続いておりなかなか暖かくなりませんが、それでも日中はずいぶんと過ごしやすくなって来たように思います。ニュースで桜の開花予報が出始めるといっきに本格的な春の到来を感じさせてくれます。法務遂行のため自坊に戻っていましたが、本日は午前中に電車で金沢に入りました。金沢駅構内は人・人・人で賑わいを見せており特に若い世代の方々が目立っていたように思います。ちょうど卒業シーズンに入り、卒業旅行や入学・就職の為の住居探しなどが始まっているのかも知れません。それにしても賑わいを見せる駅の風景は本当に嬉しいものです。コロナ禍で停滞を余儀なくされている経済活動の復活のためにも、お互いに感染予防に留意して活気を取り戻してほしいと切に願って止まないものです。

「 和心 大道を生ず 」 大安友峰 書

さて和尚自身ここ数日四大不調の中にありましたが、少しずつ回復傾向に有り一安心しつつも日々の健康管理の難しさも感じています。若い頃、様々な難事を当たり前のように克服してきたことも須らく気力体力ともに健康体であったが故の幸いです。今後自身の健康には十分に配慮しながら更に一歩前進し、法務遂行に精進努力して参りたいと思います。友峰和尚より

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