和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第3317話 】
2022年 09月 16日 談

秋のバラ / ふれあいパーク霊苑

 

「元気、根気、やる気」の3つの気は「なり切る、捨て切る、思い切る」の決断力を生み出す原動力でもあると思うのですが、いちど健康を害した途端にすべてが失せてしまいますから、日頃からの自己の健康管理には十分気を付けなければならないと自省するばかりです。退院して2日目を迎えましたが、妻が退院後に合わせた食事を作ってくれており本当に有難く思っています。

 

霊苑事務所スタッフ の 木村さんとともに

㈱ココ・プランニング様より 退院お祝いのお花を頂きました

 

ここ数年間は自炊しながら健康を考えてきたもののどうしても自分の好きなメニューが日々のメイン料理になりがちで、妻の作る料理には到底勝てません。振り返れば一番働き盛りの40代頃の食事は妻の精進料理が主だったためか極めて健康体でした。食事と健康は密接な関係があるだけに、今後は薄味で野菜中心の料理にチャレンジしていきたいと思っています。

 

 

絶食が続いていたためか随分体力が落ちましたが、退院してたった2日ながら野菜中心の3度の食事をしっかり摂っているからか順調な快復傾向にあります。「禍を転じて福となす」の格言を心に今後はゆっくり養生しながら職務に当たりたく思います。それにしても絶食と点滴だけの一週間あまり、少しもお腹が空かないのが不思議でした。点滴の素晴らしさをしみじみと感じた初体験となりました。今後は短期間の断食修行もやってみたいものです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3316話 】
2022年 09月 15日 談

 

神仏の御加護と皆様を始め家族からの温かいお見舞いメッセージを頂き、お陰様で本日無事に退院することが出来ました。昨日は検査を徹底するということで血管造影検査でのCTスキャン検診を受けましたが、今のところ臓器に異常が無いという見解で安堵しました。

 

退院後 応接間にて妻と共に

 

長年飲み続けてきた持病の椎間板ヘルニアの鎮痛剤が大きく影響しての大腸炎と診断され絶食と点滴治療での約11日間の入院となりましたが、無事に退院することが出来本当に感謝の念で一杯です。入院中には多くの院内関係者皆様に大変お世話になり厚く御礼申し上げます。しばらく静養し健康管理に留意しながら本格的な法務遂行に復帰したいと願っています。

 

 

入院中は孫達からのビデオメッセージにとても元気づけられました。また無事に退院したということは、和尚にまだ仕事が残っているという神仏の啓示でも有ると思います。今後の活動についても色々と思考を重ねていましたが、基本は何より健康でなければ一つもクリア出来ない事ばかりでした。我が人生に「起承転結」を問われるならば、和尚にとっておそらく今後の人生は「結」の段階だと自覚します。「人々の幸せに何が出来るか」、和尚にとって「天命」を実践する正念場を迎えているように思うものです。友峰和尚より

 

温かいお見舞いの御言葉を賜り 深く感謝申し上げます

友峰和尚のちょっといい話 【 第3315話 】
2022年 09月 14日 談

寳勝寺 門前の寺カフェ看板

 

宝勝寺山門入口の竹が長く伸びて時折強く吹く風で看板などを痛めてしまうということで、本日は職員の手に寄って綺麗に剪定されました。ちょうど蛤坂から登ってくると正面に「寺カフェ」の黒看板が見えるように設置してあるのですが、竹が伸びて笹の葉が塞いでしまったため剪定をお願いしました。

 

 

 

 

お蔭様でさっぱりとして看板もよく見えるようになり一安心。また同じ場所には小ぢんまりとした砂庭もあり、竹垣の剪定によって一段と格が上がったように感じます。禅寺に於いては山門入口は特に重要な場所でもあるだけに、常に整備を心掛けています。境内にも竹垣が長く奥まで続いており毎年新しい竹が増える為、こちらも業者方と一緒に整備しています。

 

境内の竹垣

白萩が咲き始めました

 

それにしてもこの時期の竹は実に涼しさを感じさせてくれます。禅語に「竹葉々清風起こす」とあるように、風に逆らうでもなく右へ左へと自由自在に靡く姿を見ていると実に自由な有り様を感じます。人間もかくありたいと思うのですが、竹のようなわけには参りません。山有り谷有りの人生、せめて竹風のように清々しい心だけは持ち続けて参りたいものです。

 

中庭 縞ススキの穂

さて入院も今日で10日が過ぎました。絶食から解放されたものの検査は続いています。本当に身体は両親から戴いた大切な大切な宝物、いつかはお返しせねばらない宝物、少しでも人々の役に立つよう頑張って回復を目指して参りましょう。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3314話 】
2022年 09月 13日 談

 

手鏡など普段はあまり使うことも無かったのですが、入院してからというもの本当によく使っています。自分の顔をしげしげと見つめる時間もないほど毎日忙しく動いていた時のことが嘘のようで、自分の姿と対面しながら具に観察しているとなかなか面白い発見があり一人楽しんでいます。昔の顔立ちとは随分と違ってきましたが、今の自分の顔も結構気に入っています。それにしてもこの数日間で顔が長細くなったものだと感心するばかり。和尚は達磨図を描くのを得意としていますが、皆様から「和尚に似ている!」と言われていた事に合点がいきました。

 

「 一日清閑 一日福 」 「 八風吹不動 」 / 2017年

 

顔立ちは兎も角も、やはり肝心なのは“心”です。「差し向かう 心ぞ清き 水鏡(みずかがみ)(あか)付きもせず 色付きもせず」と詠んだ歌がありましたが、肝心なのは顔より心だと思います。外面も大切ながら心も大切で、心身一如を目標にして健康回復に向け頑張って参ります。

 


さて一週間ぶりのお食事を頂きました。赤児で言うならお食い初めの心境でしょうか! 美味しい、美味しくないの状況では有りません。本当に心の底から神仏に感謝申し上げました。頂きます!ご馳走様!ありがとうございます! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3313話 】
2022年 09月 12日 談

 

爽やかな秋晴れの良いお天気が続いていますが皆様にはお元気にお過ごしのことと思います。まもなく秋季彼岸会を迎え、暑さ寒さも彼岸までの格言通りにずいぶんと過ごしやすくなって来たように感じます。今はまだ入院中ですが時折窓を開けて自然の空気を取り入れながら身体を休めています。

 

 

それにしてもこの一週間で体重が激減し、入院当初より7キロほど痩せました。自撮りしてみましたが如何でしょうか? 頬が痩けたぶん禅僧らしくなったと自賛しています。いわゆる羅漢顔です!これとて仕方のない事ですが良い事も沢山あります。日頃ご無沙汰している方々とのお電話での交流ならびに自然観察。今日もたくさん雲を見ましたが、実に面白く癒される時間となりました。常に形を変えていく姿にはロマンがあります。

 

 

またこれまでの運動不足を解消するために、あらゆるストレッチをして筋力の低下を防いでいます。何より考える時間がたっぷりとあり退院後の法務活動など思案していますが、先ずは健康回復優先です。さて今日から食事が開始されますが、一週間ぶりの夕食はお粥からです。ソロリソロリとゆっくり噛み締めて感謝を込めて頂きましょう。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3312話 】
2022年 09月 11日 談

お釈迦様が「法華経」などを説いた場所として有名な 霊鷲山

 

仏陀説法の地であるインド・霊鷲山(りょうじゅせん)ラージギルを以前修行仲間達と巡拝した折、全員で坐禅をしていると頭上の空に大きな翼を広げた鷲の形をした雲が現れ大変感動したものでした。このたび英国エリザベス女王が死去されましたが、訃報が発表されると同時にバッキンガム宮殿をアーチで包むかのように虹が架かり、また生前のエリザベス女王の御姿が雲の形となって現れた映像がSNS上にアップされていました。

 

バッキンガム宮殿に架かった 虹

 

禅の言葉に「宇宙双日(そうじつ)なく 乾坤只一人(けんこん ただいちにん)」とありますように、本当に女王の人徳の深さを実感したものです。「風は息 虚空は心 日は眼(まなこ) 海山(うみやま)かけて 我が身なりけり」という道語も有ります。「宇宙の真理」とは自我を捨てて無心に自然の道理に従って“自利利他”の道を歩むことであり、対立する心を放下し、あるがままの人生を歩んで参りたいと願うものです。エリザベス女王御逝去に接し、哀悼の意を表しますとともに心からご冥福をお祈り申し上げます。

 

エリザベス女王の御姿と話題になった イギリス上空の雲

 

さて、皆様からの温かいお見舞いの言葉を頂き日々回復に向かっています。色々ご心配をお掛け致しておりますが、一息仏心と心に銘じてさらに治療に専念し再び皆様とのお目もじを楽しみに致しております。元気!根気!やる気!新三K胃腸薬で頑張って快復を目指します! 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3311話 】
2022年 09月 10日 談

窓からの景色

 

部屋から金沢市内が望めますが、秋空の澄み切った空気感の中、真っ白な雲の変化を眺めているのもなかなか風情を感じます。普段は空を見上げてじっと観察することも無いだけに実に面白く見続けているのですが、雲の形の変化は人生に似て結構哲学できるものです。「秋なれや 月を追う雲 逃げる雲」という俳句が有りましたが正に人生もかくの如しで、うかうかしているとアッという間に時間が過ぎ去ってしまうものです。

 

 

さて入院6日目を迎えていますが、身体が不調だった原因の病名も大腸憩室症炎と分かり現在はひたすら点滴治療に徹しながらの断食が続いており、週明けより食事が開始されるとのことでした。不思議な事に、絶食して6日目を迎えているのに全くお腹が空かないのは何故なのでしょうか? 胃は空っぽなのにグルグルと軽やかな音を立てています。人生74年目にして初めて一週間の断食となり、きっと内臓達も大休息し大喜びしているに違いありません。これこそ禍を転じて福と為すとなることを願うばかりです。

 

 


それにしましても看護師さん達の働く姿には言葉もなく合掌しながら感謝しています。世の中には本当に色々な職業がありますが、患者のお世話ほど大変な仕事は無いと思います。そのご苦労に応えるためにも療養に徹して、一日も早い回復を目指し精進して参りましょう!頑張ります! 友峰和尚より

 

 

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3310話 】
2022年 09月 09日 談

 

 

「病みてこそ道心(どうしん)の起こる候 不幸はこれ道(どう)の幸いなり」 この言葉は、妙心寺を開創された第九十五代花園法皇様が妙心寺開山無相大師と会われた時に語られた言葉ですが、和尚も普段よく法話の中で引用させて頂いています。本来で有れば普段の生活の中で道心が生かされねばなりません。煩悩多き人間の世界ではなかなか自分をさておいて相手を思いやるほどの余裕も気力も無いように思います。

 

 

しかしながらいちど病に臥すと、自分の病気と対面する中で日々“命とはなんぞや!心とは何ぞや!”と自問自答するものです。まして入院となりますと色々な病気療養に苦悩されている患者の姿に直面し、健康で元気であった頃の自分をつくづく振り返り感謝の念で一杯になります。病みてこそ道心の起こる候、不幸はこれ道の幸いなり! 花園法皇様が無相大師と出会い素直に発した真の心でもあると思います。吾(われ)いまだ救われざるに他人(ひと)を救わんと誓うなり、という菩薩の行は正にこの事だと思います。

 

 

さて入院5日目に入り次第に病棟の患者様の療養様子を伺い知るにつけ、自室にて皆様方の一日も早いご快復を坐禅をしながら心から祈念しています。無病息災から一病息災を心に刻み、健康回復に向けて療養に精進して参りたく思っております。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3309話 】
2022年 09月 08日 談

「 閑日 」 渓仙 書

 

9月に入ってから体調を崩し静養しながら法務を遂行していましたが、大事を取って近くの病院に検査入院しました。当初は一週間ほどを予定していましたが、内視鏡検査なども含めこの際徹底して検査をして頂き、身体の復調に専心したいと思います。現在はコロナ禍のため一旦入院すると面会謝絶となり不便な事も多々ありますが、深い山に隠遁した気持ちで日々療養に努める所存です。

 

寳勝寺では 外掃除の一日

 

 

 

されど実際には入院した途端に法務が大変気になりさっそく新命和尚にも連絡して予定を調整していますが、新命和尚も多忙を極めている様子で、日頃より御厚誼を頂き御加担くださっている桂岩寺和尚様に代務をお願いしたところ快く承諾くださり本当に感謝し安堵しています。しばらくの間、檀信徒皆様には大変ご迷惑をお掛け致しますが、体調が回復次第法務に復帰したいと願っております。

 

秋の草花が咲き始めた 中庭

霊苑でも 秋のバラが咲き始めました

 

さて約30年ぶりの病院療養生活ですが、何もかもが違っていました。近代的な病室や院内の風景など別次元に感じます。ただ今はWi-fiの時代、病室にインターネット装備が無いのが残念ですが、療養となれば当たり前の事です。久しぶりに日々の点滴から静養が始まりましたが、診察の合間を見ながらベッドの上で坐禅をしています。病室からは市内が一望できますが、なんとも忙中閑ありの心境です。臨済義玄禅師の「赤肉団上に一無位の真人あり。常に汝等諸人の面門より出入す。未だ証拠せざる者は看よ!看よ!」の禅問答を日々拈提して参りたいと思います。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3308話 】
2022年 09月 07日 談

寳勝寺境内にて

台風一過の朝を迎えましたが、心配した風雨災害もなく無事通過したようで安堵しました。強風に備えて片付けようとしていた霊苑入口の五色の吹き流しですが、風に煽られたのか竹竿の天辺に絡まり降ろすのが難しい状態になっていました。境内の草木もどんよりした曇り空のもと再び息を吹き返しているようでした。

 

天辺に引っかかっている吹き流しです

玄関の白萩が 今年も大きく育っています

 

宝勝寺の応接間の床の間に「喫茶去」の墨蹟が掛けられており、来寺くださった方々からよく説明を求められます。以前フランス・サンリス市で開催されたアートサクレ芸術祭の折、和尚の墨蹟パフォーマンスとして越前和紙作家・長田和也(おさだかずや)さんの手漉き和紙に大書した時のもので、あまりに大きい作品で来客者の方からは全体が見たい為の質問かと思います。

 

フランス サンリス市 アートサクレ芸術祭での墨蹟大書

 

寳勝寺 応接室にて / 2022年 元旦

 

「喫茶去(きっさこ)」の意味はその字の通り“どうぞお茶を召し上がれ”で、禅問答のひとつとして大変有名な語でも有ります。中国唐時代(618~907)の禅僧・趙州禅師(じょうしゅうぜんじ)を訪ねてきた修行僧との問答で、趙州禅師の「あなたは初めてこの寺に来たのか?」という問いに対して修行僧が「ハイ、初めてです。」と答え、それに対し趙州禅師が「どうぞお茶を召し上がれ。」と言ったのを「喫茶去。」と言います。

 

庫裡玄関に咲く シュウカイドウ

 

また、趙州禅師は次に来た修行僧に対しても同じく「この寺に来たのは初めてか?」と問い、「イエ、前にも来たことがあります。」の返事に対しても「喫茶去。」と応えたことを禅問答として今日まで伝えられています。所謂、誰彼差別する事なく平常心にて“どうぞお茶を召し上がれ。”と応える、趙州禅師の恐ろしい修行僧への探りの言葉でもあります。また「喫茶喫飯是道」という禅語もあるように、日常の何気ない生活の中において、無心無碍(むしんむげ)なる所作が求められているようです。さて宝勝寺は寺カフェです。どうぞごゆっくりお茶を召し上がれ!南無観世音菩薩 友峰和尚より

 

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