和尚のちょっといい話
再入院の際に再び血液検査をしましたが、すべての部位で数値が正常に戻り本当に驚きました! 食生活の改善がこれほど効果が有るとは思いもしませんでしたし、3ヶ月前の血液検査では数値が高い部位が何箇所もありましたが特に体脂肪が激減し正常になったのには驚きを隠せえません!約1年前の検査結果の3分の1の数値となり安心しました。
ニシキギ / 寳勝寺玄関
またヘモグロビンA1c検査もほぼ正常値に近づき、このところの食生活の徹底した改善で糖尿病対処食事療法の効果が如実に現れたように思います。鏡に映るあばら骨が顕わになった姿は実にスリムで、高校生時代に「電信柱」と揶揄されたことを思い出しました。日本の日常食が欧米化していることが生活習慣病を生み出すひとつの原因とも言われ、和尚も反省しきりです。
午前午後とも 墓前でのご供養諷経が修業されました
やはり健康ほど大切なものはありません。「元気が有れば、なんでもできる!」と人々を鼓舞され続けた故・アントニオ猪木さんの言葉が思い出されます。秋晴れの清々しい天気に恵まれた土曜日ですが、午前午後とも墓前でのご供養諷経が修業された報恩菩提を願う心休まる一日となったようです。
秋なれや トンボ戯る 墓前かな 友峰
㈱豊蔵組 豊蔵享一社長 と 江川三次部長が来寺くださいました
11月11日11時11分とゾロ目の日となり大フィーバーといきたいのですが、午前中は御来寺くださったお客様との懇親のひとときを過ごしました。毎年この時期の旬の根菜「薩摩芋」を奉納くださり、さっそく真前にお供えしました。
御手製の薩摩芋を頂き 感謝申し上げました
豊蔵享一社長が自ら耕作し育ているそうで、しばし薩摩芋談義に花が咲きました。大変立派に育った手作り薩摩芋!思わず合掌してしまいました! 和尚の大好物の薩摩芋!されど今は食事制限の療養が続いている為しばらくはお供えしておきたいと思います。
京都 清水焼「陶葊」女将 土淵かおり様
京都に土淵「陶葊(とうあん)」という有名な清水焼の窯元がありますが、和尚が学生時代より現会長の土淵善英氏とは今日までご厚誼を頂いております。本日はその御子息の奥様が卑山にご挨拶に来寺くださり、昔を懐かしく思い出しながら歓談致しました。現在宝勝寺カフェで使用されているお抹茶茶碗や湯呑は「陶葊」さんの陶器で、カフェを利用される方々より大変ご好評を頂いています。
寺カフェで使用している「陶葊」さんの御碗
陶葊さんの来年の干支置物 「兎」
さて来年の干支色紙描きが今年はずいぶん遅れていましたが、本日午後より少林寺アトリエにて満を持して開始しました! 兎図は簡単に見えてなかなか難しく本来の動きのある姿になるにはまだまだ時間が掛かりそうですが、毎日少しずつ描いていこうと思います。何事も為せば成るのですが、今年だけは体調を考慮しながら出来る範囲での色紙描きとなりそうです。友峰和尚より
絵の構図を 思案中
今日の犀川大橋からの風景
無事に退院して1日目を迎えました。しばらくは安静にとの事でしたが部屋の中でじっとしていてはどんどん体力が減退していくので、午前中にゆっくり休んだのち午後から寺町界隈をぐるりと一周する超スローウオーキングに出掛けました。途中で何度もベンチ休憩しながらの歩行でしたがそれでも気分爽快で、やはり健康ほど有難いものはないと実感するばかりでした。
長町にて
和尚が法話の中でよく引用する「病みてこそ道心の起こる候 不幸はこれ道の幸いなり」は、妙心寺開祖・第九十五代花園天皇(花園法皇)が妙心寺開山・関山慧玄禅師に述べられた御言葉ですが、禅の言葉で申せば「禍を転じて福となす」または「窮して変じ 変じて通づ」でしょうか?いずれにしましても窮すれば窮するほど「道心」が堅固になっていくように思います。されども入院中に多くの患者の方と接しますが重病の方も多く見受けられ、「道心」とひと口に言っても健康快復することが大切ですから、先ずは全力で病気療養に徹して健康を回復されんことを願うばかりです。
霊苑事務所の近くに 薬膳料理のお店ができていました
命を頂いてからこのかた「宿命」と「運命」と「天命」と、人間に与えられたこの3つの「命」の作用に於いて最終の「天命」とは“あるがままの命を素直に自覚する”事だと思うものです。「今という 今こそ今が大事なり 大事の今が 生涯の今」と言われた方が有りますが、本当に今の一瞬を大切に活かして参りたいと願う今日この頃です。
門前にて
さて来年の干支色紙描きもそろそろ急がねばなりません。無事に退院できたことに感謝しながら、来年の干支である「兎」の水墨画色紙描きに入りたいと思っています。友峰和尚より
病室から 金沢市総合運動公園を望む
今朝方は秋晴れの澄み切った素晴らしい風景を望むことが出来、言わずもがな病床に於いて静かに坐禅を組み瞑想しました。昨日は下剤を再び大量に飲んだのち午後4時より大腸ポリープ切除の手術を受けましたが、お腹の奥深くまで内視鏡が入っていくのをモニター画像で見ながらポリープの切除が進められていきました。
近年の医療機器の発展には眼を見張るばかりで、手術室では色々な機器が活躍しておりまるで飛行機のコックピットに居るような感じさえ受けます。主治医の武藤先生がモニターを見ながら一つ一つ切除するたびに丁寧な説明を加え手術を進めていく姿には感動さえ覚え、まるで手術が他人事のように思われるほどで、映像を見ながら自分の大腸内をじかに見る事も摩訶不思議な初めて体験する世界でした。約1時間あまりの切除手術でしたが、術後には先生からのポリープ切除に関する優しく思いやりのある説明があり、患者にとっては誠に有難く嬉しく思うものでした。
和尚の大腸はポリープが出来やすいタイプだそうで、実に沢山あるので再度手術が必要ということで1ヶ月後に再び内視鏡手術の予約を致しました。病理検査の結果は1ヶ月後だそうですが、見た所では大丈夫との事でした。9月突然の大腸憩室症出血に端を発した今回のポリープ切除手術でしたが、武藤主治医の所見では「今回大腸憩室の出血があった事が不幸中の幸いでした、このままポリープを放置すると今後悪性化するところだった」と言われ、心から神仏のご加護に感謝しました。今日和尚が無事であるのは家族並びに御法縁頂いている皆様方の温かい御法愛あっての事と厚く感謝御礼を申し上げます。友峰和尚より
1泊2日でお世話になる 病室からの景色
爽やかな朝を迎えました。昨晩は大腸ポリープ切除入院の前準備のため下剤を飲んで療養しましたが、おかげさまで今朝方は体調も良く予約されていた午前8時半に入院受付を済ませ、さっそくコロナ検査に引き続き採血を受けましたが、前回9月の初受診の時とは全く対応が違うのには驚きました。受付してから実にスムーズに診療を受けられるのは患者にとって身体への負荷も無く実に有り難く思ったものです。2回目の入院ということもあって多少診療システムの流れが理解できている事もありますが、やはり病院にご縁を得た患者には対応の丁寧さを感じながら病室に入りました。
金沢市総合運動公園が一望できました
内視鏡による大腸ポリープ切除手術ですが、前回の入院後に多くの方々からお見舞いの言葉を頂きましたが余りにも沢山の方が既に大腸ポリープ切除の体験をされている事には驚きました。近年では内視鏡による手術は最早定番の事象だとか、色々な入院時のアドバイスを貰い本当に有り難く思いました。
本日の北國新聞 「楽く楽く法話」の記事が掲載されました
北國新聞社 社会部 副主任・寺田展子さん / 2022年11月3日
さて須貝総代様から入院お見舞いのラインメッセージを頂きましたが、本日の地元新聞記事に先般宝勝寺で行われた「楽く楽く法話」のことが掲載されているとの画像付きでした。記事の見出しは「心のほこり 捨てに来て」でした。笑いあり!涙あり!やすらぎあり! 来寺された参拝者の心が少しでも安心するお話しを今後も進めて参りたく思っております。先ずは健康が一番ですから、病気療養に徹して頑張ってまいりましょう。明日の無事退院を目指して精進三昧です。友峰和尚より
寳勝寺山門にて 寺カフェをしています
このところ爽やかな秋晴れの良いお天気が続いていますが、皆様にはお健やかにお過ごしのことと思います。午前中に本多町・瑞光寺でお檀家様の祥月命日忌諷経を修業しましたが、寺院裏手の木々はすっかり紅葉し放生池の錦鯉が落ち葉を楽しんでいるようでした。明日は先般9月に入院してから2ヶ月が経過し1泊2日の再検査入院が予定されているため、午後からは運動不足解消も兼ねて本当に久しぶりに犀川コース・ウオーキングに出掛けました。寳勝寺山門より犀川沿いに入りぐるりと一周してふれあいパーク霊苑事務所入口に至るコースで約1時間のウオーキングとなりましたが、蛤坂から犀川に降りる坂道では降雪に備えた融雪装置の点検中で、突然吹き出した水でびしょ濡れになるところでした。
犀川ウォーキング、途中融雪装置の点検が行われていました
犀川沿いの桜並木も紅葉の真っ盛りで、春の桜並木の風情とは真逆ながらなかなか見ごたえのある風景でした。普段は穏やかな犀川の流れも、ひとたび大雨となれば瞬く間に上流より押し寄せる土砂で埋まってしまいます。いつもは綺麗な水面を見ることが出来るのですが本日はところどころ土砂が堆積していました。金沢市寺町台伝統的建造物群保存地区では各寺院が整備され、建造物の美しい並びが眼を引き観光客の人気スポットとなっているようです。
土砂が堆積した川辺
桜の美しい落葉
各寺院の景観が美しい 寺町通り
ふれあいパーク霊苑事務所まで戻って来ました
ぐるりと一周してふれあいパーク霊苑事務所入口から一歩中に踏み込むと正に極楽浄土の世界を目の当たりにするかのように感動しました。秋の夕暮れの日差しが霊苑全体を照らし出し思わず合掌したほどです。
秋の夕陽に照らされた 荘厳な霊苑の風景
さて久しぶりのウオーキングでしたが、11月は減退する健脚を鍛えるためにも頑張ってウオーキングを再開しようと深く誓った午後のひと時となったようです。友峰和尚より
本日は飛び石連休最後の日曜日となり金沢市内観光を楽しむ旅行客が深まりゆく兼六園の紅葉を楽しんだようですが、ニュースでは岐阜市で開催された「ぎふ信長まつり・信長公騎馬武者行列」に俳優の木村拓哉さんが織田信長公役で出演し大勢の見物客で賑わったとの報道がなされていました。なんと観覧席定員1万5千人に対し96万人超えの応募があったといいますから木村拓哉さんの途方もない超人気度が伺えるものです。
金沢市も毎年「百万石まつり」が開催されますので来年はぜひ木村拓哉さんの登場を願いたく思いますが、その経済効果はなんと約39億円と言いますから驚きです! 全国の有名観光地に於いても今回の飛び石連休中は沢山の観光客で混雑を見せたそうですから、久しぶりに嬉しいニュースとなったようです。
ふれあいパーク霊苑 秋のバラ
本日も 厳粛なる御法要が修業されました
霊苑での墓前諷経供養
さて和尚は秋の観光と紅葉を楽しむ旅行者をよそ目に日々読経に徹し御供養諷経三昧の行日となりましたが、気分はそのご利益からか大変安らぎました。ありがとう おかげさま の日々を過ごしています。友峰和尚より
「紅葉 秋風に舞う」
寳勝寺本堂にて 年忌の御法要が修業されました
このところの気温の寒暖の差は流石に体調を崩しがちになりそうで特にインフルエンザにかからないよう留意していますが、心配されるオミクロン株コロナウイルス感染も最近増えつつあるため油断が出来ません。観光支援キャンペーンも始まっておりダブル感染にも注意が呼び掛けられており、今のところマスク着用とうがいで対応しています。
午後からは年忌法要が本堂で修業されましたが、「ふれあいパーク霊苑」開業6年目を迎え卑山で法要を行う御家族が次第に増えてきています。とりわけ禅宗のお経はインドの原語でもあります梵語(サンスクリット語)のお経が多いのですが、法要の際には参詣者の皆様に経本をお配りして一緒に唱えてもらうようにしています。若者達にとって、寺院に入りお経を読む機会が少ないかと思うだけに、読経体験をして頂き故人の御冥福を一緒にお祈りしています。
今日は土曜日と有ってか終日カフェが賑わいを見せ、和尚も久しぶりに台所方に入り洗い物の手伝いをしました。本当にずいぶん久方ぶりの感が有り、修行時代の典座役(てんぞやく)を懐かしく思い返していました。何をやっても懐かしく感じる今日この頃、孔子の言葉に「七十にして心の欲する所に従えども矩(のり)を越えず」とあり、真に有難いお示しと感謝する一日となりました。友峰和尚より
金沢美術工芸大学 「美大祭」にて
祝日の連休中は寺カフェを開業し観光客の休息所として賑わいを見せていますが、本日の午前中にいつもカフェのお手伝いをして下さる金沢美術工芸大学の「美大祭」に卑山職員達と2年ぶりに見学に行って来ました。
寺カフェアルバイトに来てくれている 美大1年生の栗原さん
現在3名の美大生さんにカフェアルバイトのお世話になっており、色々な美術作品を見学した後、アルバイトの学生さんが運営する模擬店「天家」に立ち寄り軽い食事をしたのち寳勝寺に戻り、カフェを開業しました。昨日とは一転してずいぶん冷え込む一日となりましたが、金沢市内の観光地を楽しむ旅行者で寺町界隈も賑わっており、外国人観光客も多く見受けられ久しぶりに金沢が全国的にも有名な観光地らしい雰囲気を感じたものでした。
美大祭のパンフレット
校内に 多くの美術作品が展示されていました
栗原さんがデザインした作品
栗原さんと卑山職員とともに
和尚自身もこの連休中は墓前供養を始め年忌法要など連休を利用しての法要が多く予定されておりどうやら国民的休日は和尚には無縁のようです。昨日の午後には「楽く楽く法話」が催行され“坊主は説法!”ではありませんが自分にとって充実した時間を過ごすことが出来たように思います。
住職としての仕事は多義に渡りますが、多くの人との出会いほど大切なものはありませんね。「出会い・ふれ合い・和み合い・果てはお互い拝み合い」のフレーズを大切にしたいと願う毎日です。友峰和尚より
金沢市大徳公民館・白山市鶴来公民館の方々が来寺くださいました
1948年に制定された祝日法によって11月3日が「文化の日」と定められたそうですが、その意味は「自由と平和を愛し文化をすすめる」ということだそうです。本日は我が国の文化発展に功績のあった方々に対して文化勲章の授与や文化功労者の表彰などが行われましたが、全国的に芸術祭などが開催され文化の秋を満喫する一日となったようです。
寳勝寺にあっては晴天域のもと午前中にはふれあいパーク霊苑での墓前年忌法要が営まれ、御当主はじめ多くの親族の方々が御参詣されました。午後3時には文化の日に因んで大徳公民館・白山市鶴来公民館関係者 約25名の方々が地元文化施設を訪ねられたのち、卑山にて和尚の「楽く楽く法話」を拝聴くださいました。
法話の取材に来てくださった 地元 北國新聞社の記者 寺田さんです
和尚も75歳の後期高齢者となり、最近では気負うことも無くこれまでの人生経験を話題に「気楽に・気さくに・気分よく」をテーマにお話ししています。このところ少しずつながら「楽く楽く法話」の希望者も増えてきたように思います。閉塞感の漂う今日の社会にあって、少しでも皆様の心が和やかになることを念じながら法話を続けて参りたく思うものです。さて爽やかなお天気が続いていますが、皆様に於かれましてはくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より