和尚のちょっといい話
![]() |
越前松平家御当主 松平宗紀氏が御来寺くださいました / 開基堂にて
「誇り高き男!」と言うのは耳にしますが「埃まみれの住職!」では今ひとつ冴えない感じがしますが、今日も昨日に引き続き庫裡倉庫の整理作業をしました。少しずつ分別も進み、ちょっとだけ綺麗になって来たように思います。本日は東京より越前松平家御当主の松平宗紀氏が修復工事現場の視察に来寺くださる予定ゆえに、ギリギリまで作業をして当然の事ながら全身埃まみれとなり、急いで風呂に入ってどうやら事無きを得たようです。
文建協・高木現場主任と副住職の案内で このたび完成した鐘楼を視察されているようす
本堂内部を視察されているようす
本堂屋根にて
午前9時半に御来寺になり、玄峰副住職と高木現場主任の案内で現在進行中の修理保存工事現場を丁寧に視察された後、愈好亭に於いて視察御礼のご挨拶を申し上げた後はゆっくり歓談いたしました。
愈好亭にて ご挨拶申しげました
御当主 松平宗紀氏 と 越前松平家事務所の藤井所長
久しぶりに ゆっくりと歓談させていただきました
これまでにも幾度か視察のため御来寺くださいましたが、今回は鐘楼と山門が完成したのを機に視察されました。久し振りの御目文字でしたが、松平様も齢80歳を越えられてなお大変お元気そうで再び6月に保寧会(ほねいかい)でお会いすることになっています。
午後からも引き続き整理作業を続行したものの、あまりの多さにギブアップ気味となり夕方4時で終了宣言となりました。出るわ!出るわ!!懐かしい思い出の品ばかりですから脳が疲れてきっと「ノー」サインを出すのだと思います。それにしても撮りに撮ったり!これまでの事業記録としての膨大な写真を今後どのように整理するか、またまた「ノー」サインでオウマイ仏陀!頑張って参りましょう!! 友峰和尚より
アトリエにて 高木現場主任とともに
大安禅寺 開山堂にて 職員が障子の張り替えをしました
小雨模様の一日となりましたが、境内の木々はさらに緑色を濃くし辺りは薄暗く、まるで深山幽谷の世界にいるような感じがしました。雨には影響されることもなく昨日に引き続き黙々と庫裡倉庫の整理に当たりましたが、ますます時間が掛かるほどに何度も休憩しながら作業を進めました。誰かに手伝ってもらったらとも思いますが、なにしろ自分のメモリアル物品ばかりなので残すものと廃棄するものとの分別に時間が掛かっており、自分で進めるしか方法は無いようです。
大安禅寺開山 大愚宗築禅師 / 開山堂
大安禅寺開基 福井藩第四代藩主・松平光通公 / 開基堂
藤田総代 と お檀家の堀江氏とともに / 松雲の間にて
志納所にて
それにしても整理中に次々と出現する思い出の品の数々には興奮さえ覚えます。懐かしいだけでなく、過去の新鮮な自分が蘇ってくる感覚が嬉しいのです。記録写真は本当に宝物です!! 誰に見て欲しいでもなく自分史の足跡ゆえに大切に思います。そして今日は、兄が大学生の頃に私が兄へ送った手紙が出てきました!兄が保存してくれていたんですね。その当時私は高校生でしたが、たどたどしい字体ながら兄を想う心の籠った内容で安堵しました。嬉しいですね!懐かしいですね!
その後も続々と昔々の父からの便りや母の写真を発見し感動しました。嗚呼!またまた整理が遅れましたが、明日も頑張って作業を続けましょう!「楽しみは 朝起き出でて 昨日まで 無かりし手紙を 発見する時」読み人知らず 友峰和尚より
寺の建物をすっぽりと包む樹々
故郷の初夏の風情には癒されます!大安禅寺は周囲一帯を森林に囲まれ、しかも人里離れた小高い山の中腹に建てられているため実に静寂で気持ちが自然に落ち着くものです。それに加え寺地は約1200年前の奈良朝時代に建立された田谷寺跡(でんこくじあと)という歴史を有する霊地でもあり、自ずとノスタルジックな思いにも馳せるものです。 <※田谷寺跡でんこくじあと>
樹齢300年のもみじ 美しい新緑
著莪(しゃが) の 群生
昨晩は、大安禅寺に約30年間勤務した職員の大谷さんがこのたび退職されるという事で、家族始め職員とともに送別会の席を設けましたが、長年会計業務と和尚の法務遂行に於ける事務補佐をしてくださり、本当に感謝の気持ちで一杯です。
卑山職員 大谷さんの送別会にて
これまで卑山復興の為に多くの職員にお世話になって来ましたが、大谷さんは会計主任として最も長く勤務され、大安禅寺の会計業務においては実に綿々密密(めんめんみつみつ)にて明朗会計そのものに寺院経営に携わって来られ、おかげさまで現在、重文・諸堂修理保存工事が文化庁の指導のもと約10年の年月をかけ工事が行われています。会計はお経に通じ経営の主体でもあるだけに、立派な会計業務を遂行されて来た事を有難く思っています。
大安禅寺 庫裡倉庫整理 奮闘中!
さて本日は再び庫裡保存物移転整理に入りましたが、50年以上前から保存されてきた和尚の思い出の品々だけに整理には相当時間が掛かります。特に記録写真の量は膨大で、あまりにも多くの事業を手掛けて来たため未整理のものも多く、本当に懐かしさも手伝ってゆっくり整理しています。
海清寺僧堂に入門した頃の写真が出てきました!
倉庫が少しは片付いたかと言えばおおよその目途はついているのですが、記録の為に撮影した写真では元の木阿弥状態に見えます。整理の目途が付きましたら大安禅寺・昭和の歴史を綴る寺史作成に入りたいと願っています。友峰和尚より
今年も バラが沢山のつぼみを付けています / ふれあいパーク霊苑にて
朝夕の寒暖差の激しい日々が続いていますが、皆様にはくれぐれも健康管理に留意して頂きたく願っています。和尚の身体の健康は日増しに快復しており、退院後著しく減少傾向にあった体重もどうやら正常値に落ち着きつつあるようで、主治医先生からも今で大丈夫との言葉を頂き安堵しています。75歳ともなりますとちょっとしたことで体調を崩してしまいがちになりますから、健康を害さないように日々の精進が修養の要となっています。
春風が吹きウグイスがさえずる 霊苑での御霊前供養
本日も霊前供養を修しましたが、お経を唱える時に一番体調の良し悪しが自覚出来、仏力の籠る集中した読経を修業出来た時は自分でも嬉しく思うものです。
本堂において 御供養諷経を修業いたしました
著莪(しゃが)の 花 / 寳勝寺境内にて
さて自坊・大安禅寺の諸堂修復工事に伴う庫裡倉庫の整理移転作業が急務となっており、急遽帰山することにしました。まもなく観光シーズンを迎えますが、寺が最も忙しくなるゴールデンウイーク前までには片付けをなんとか終了すべく努力有るのみです! 嗚呼!住職とは十の職を履行する職業なれど、どうやら「重職」になりつつある今日この頃です。泣き言言わずに頑張って参りましょう!! 友峰和尚より
「 一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま 」
春の小雨のなか 墓前供養諷経を修業いたしました
午前午後ともふれあいパーク霊苑での墓前供養を修業しましたが、昨晩からの雨を受け苑内の草木は生き生きとして青葉若葉とともに見事な初夏の花を咲かせています。
バラのつぼみ
読経する声の響きが広がりを見せ、苑内の隅々まで浸透していくとき故人を偲ぶ想いも一層強く感じるもので、ご供養後には必ず短い法話をして追善供養の意義を説くようにしています。
ここ数年はコロナ禍の社会にあって御葬儀を始め霊前供養や年忌法要を修する形がすっかり変わり、総じて簡略化の傾向がみられる昨今です。寳勝寺では法要やご供養の際には必ずその意味や意義を説くようにしているのですが、宗教離れが進む今日においては大切な布教の場として丁寧に分かり易く説いています。
「感謝の心無くして平安無し」「追善供養は思いやりの心の実践」「おのれ無きものに安らぎ有り」。5月の連休にかけ霊前供養が続いていきますが、追善供養を修するとともに自分自身が救われる気がする毎日となっているようです。友峰和尚より
和尚の車のフロントガラス 黄砂による汚れがびっしり
今日も黄砂による注意報が出されていましたが、フロントガラスは昨日に引き続きすっかり汚れてしまいました。明日からは雨模様の日が続くそうですから黄砂汚染もひと段落といった感じで安堵していますが、今はスギ花粉症にも注意が必要でひとたび外に出ればマスクはまだまだ外せない状況です。
モッコウバラ
4月に入ってからはカフェのお客様も少しずつ増えつつあるようで、明日の土曜日には金沢港に大型客船ダイヤモンド・プリンセス号が入港するため外国からの観光客も増えることと思っています。
髙橋ナオミさん と 寺カフェお手伝いの赤石さんです
本日のカフェ終了後にガラス工芸作家の高橋ナオミさんが訪ねて来られ、今日のカフェをお手伝いくださった赤石さんと職員が加わりガラス作品談義で盛り上がりました。現在「いしかわ生活工芸ミュージアム」で5月中旬まで、髙橋さんを始め金沢で活動している工芸作家の展示会が開催中です。
穏やかな陽気に包まれる ふれあいパーク霊苑
地道に草引き中です
5月も中盤に入り、気温の上昇と降雨に合わせて境内の雑草も勢いを増し、職員もカフェ終了後に少しずつ草引きに入っています。草引きは根気のいる作業だけに、毎日怠りなく作業するのが草引きのコツのようです。いずれにしましても「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡」ではありませんが「煩悩即菩提」と悟りきるわけには参りません! 煩悩の草は勢いよく伸びますから、早めに退治すのが肝要のようですね。南観世音菩薩 クワバラ クワバラ 友峰和尚より
境内の モッコウバラ
心配された黄砂の被害も少なく本日は爽やかな初夏の風がそよぐ快晴のお天気となりました。ここしばらく休息日が無かったため終日身体を休めましたが、黄砂被害の心配も無くなったので大和デパートから香林坊周辺にウオーキングを兼ねて一歩外に足を踏み出すと、寳勝寺境内一帯は新緑が見事でツルバラを始め初夏の草花が次々に咲き競っていました。
ふれあいパーク霊苑にて
山門 の もみじ
利休梅
この年齢になると欲しい物も極端に少なくなり、帰り際に薬局に寄り入浴剤を求めました。自坊の風呂と違い寳勝寺の風呂は実にコンパクトで、和尚が入ると半分ほどのお湯が溢れる始末! されど良い面もあり、入浴剤などが十分に楽しめるため色々な入浴剤を入れて楽しんでいます。本来なら秘湯に出掛け湯治でもしたいのですが、まだまだ時間の余裕も無く全国有名温泉成分入りの入浴剤で満足しています。
時々自分のブログを振り返って読んでみるのですが、日々の出来事の変化があまりにも激しいのには驚きます。もっともっとゆっくりと自分の時間を過ごしたいと願ってはいるのですが、これも性分なのかも知れませんね。
京都香老舗・松栄堂 の 飯尾さん
さて夕刻には京都・松栄堂の飯尾さんが営業に来寺されお香談義となりました。初夏の草花の甘い香りとお香の香りがコラボする寳勝寺カフェは外国人観光客にとっても人気のカフェとなっている今日この頃です。友峰和尚より
白やまぶき / 寳勝寺中庭
暖かい朝を迎えましたが皆様には恙なくお元気にお過ごしのことと思います。堂内には草花が発する甘い香りが初夏の訪れを伝えてくれ、なんとも気持ちが落ち着くものです。
2019年4月 フランス・サンリス市で開催された「アートサクレ芸術祭」
昨晩は4年前にフランス・サンリス市で開催された「アートサクレ芸術祭」に参加し墨蹟禅画を展示したおり色々とお手伝いくださったサンリス在住の堀内様ご夫妻が来寺下さり、本当に久しぶりの再会で夕食を共にしながら楽しく歓談しました。
サンリスより 堀内さんと 御主人で元パイロットのフィリップさんが来寺くださいました
堀内さんは現在キャビンアテンダントとして世界をまたにグローバルに働いているだけに話題も豊富で、当時お手伝い頂いた時のエピソードなど時間の経つのも忘れるほど話が弾んだものです。会話をしながら出来るだけ早くドイツ訪問への希望がいっそう膨らみ、渡欧への計画を立てていきたいと思います。
喫茶室をごらんになっているところ
ご遠方よりお越しくださり 誠にありがとうございました
「 空 行雲流水 」 / サンリス市 聖ピエール教会にて
㈱豊蔵組 澤本さん と 新入社員の川畑さんとともに
さて本日は御来寺くださったお客様との接客対応の時間を過ごしましたが、良い休息ともなり全身にも気が漲って来たように思います。人生、和尚に残された時間も少なくなってきました。何事も一所懸命に集中して対応する事の大切さを身に染みて感じる今日この頃です。友峰和尚より
金沢市内の園芸店にて
選挙も無事終え金沢に帰山しましたが、火曜日はカフェはお休みで午前中はゆっくり寛ぎ午後からは近くの園芸店“グリーンラボ”に出向き、応接室用の小さな花鉢を買いに行ってきました。
この時期は初夏の可愛らしい花がいっぱいあり、また夏に向けての温室で育てた草木も多くあり目を楽しませてくれます。カフェテーブルに置く可憐な花も幾種類か買い求めて寺に戻り、さっそく小さな鉢に植え替えました。4月後半からの大型連休に備え、カフェ室内の模様替えをしながら外国人観光客にも日本の初夏禅寺カフェを楽しんでもらえるよう工夫しているところです。
お昼に 蕎麦を頂きました
さて、昨日は選挙期間中に共に候補者を支援して来た竹馬の友・北さんが「和尚、大変お疲れさまでした!」と自分で打った手打ち蕎麦を持参してくださり、早速本日湯がいて頂きましたが「チョー美味しい!」「なんも言えね~」、超まごころの籠ったとても美味しい蕎麦の味わいでした!本当に親切で誠に思いやりのある小学生時代の同級生につくづく感謝したものです。お蕎麦を頂きすっかり元気を取り戻しました。
夕刻には4年前にフランス・サンリスで「アートサクレ芸術祭」参加をサポートしてくださった堀内様ご夫妻がパリから来寺くださることになっており、早や4年以上過ぎてしまいましたがもう一度海外で墨蹟禅画展を開催してみたいと志を新たにしています。頑張って参りましょう!! 友峰和尚より
統一地方選挙明けの素晴らしいお天気の朝を迎えました。朝早くから多くの小鳥達がさえずり、清々しい春風を受けて紅葉の緑がとても綺麗でした。おかげさまで地元県議会議員候補が勝利し昨晩遅く事務所へ当選お祝いに出向きましたが、その前に知事選挙で当選された杉本達治候補の当選祝いにお檀家の堀江氏並びに藤田総代、新命和尚と選挙事務所を訪ねました。
福井県知事選挙で当選された杉本達治候補の事務所にて
約1週間に渡る厳しい選挙戦でしたが無事当選することが出来、連合後援会会長としての役目を果たし安堵しました。本日の午前中にはさっそく宮ノ下地区後援会事務局の北氏が手打ちの蕎麦を持参してくださり、アトリエにて選挙戦を振り返りながら歓談しましたが、北氏は和尚の小学生時代の同級生でもありついつい時間を忘れての長談義となりました。
小学生時代の同級生 北氏 / 修復工事現場を視察されているようす
アトリエにて歓談しました
今回は候補者の苦戦が予想されたため、いつもの選挙よりさらに全力投球で臨み見事当選できたことに喜びを感じています。選挙戦最後の決起集会では画像の如く突然虹が現れ、雲の合間から光が差し込み、その雲が大の字を描いた時には神仏の降臨を感じました。
一昨日の決起集会にて 大きな虹が出現しました
今回の選挙のテーマは「自他を信じる力」でした。“他力本願”でも“自力本願”でも無く、決起集会の4月8日は釈尊の生誕の日でも有り正に「一切衆生 悉有仏性(いっさいしゅじょう しつうぶっしょう)」の悟りの境地そのままに神仏のご加護を得たものと感じました。多くの支援者の信じる力が集結した勝利と、ご支援頂きました多くの皆様に心から厚く御礼申し上げる次第です。本当に有難うございました。
地元県議会議員 畑 孝幸 氏
稲田朋美代議士が 当選のお祝いに来場されました
愈好亭にて 妻による お茶の稽古
さて午後からは妻のお茶の稽古に参加させてもらい、忙中に閑ありで一服の美味しいお抹茶を頂きました。明日からは法務遂行に戻りますが気持ちを一新して一層頑張って参りたいと念じています。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
文化財建造物保存技術協会 現場主任の高木氏 と 新任の市川氏とともに