和尚のちょっといい話
本日の 大安禅寺バラ園 のようす
今年は桜の開花が例年より随分早かったように、全国的にすべての花に於いて早く咲いているようです。自坊の薔薇園でも妻の手によって日々整備が続けられていますが既に蕾が大きくなっているそうで、卑山ふれあいパーク霊苑内の薔薇も本日より開花を始めたとの霊苑スタッフからの報告を受けさっそく撮影に出向きました。霊苑内には幾種類もの薔薇の木が植えられており、墓参に訪れる方々の心を慰めるかのように色とりどりの見事な花を咲かせています。
大安禅寺にて 毎年見事な花を咲かせる モッコウバラ
開花の時季に向けて 日々整備が続けられています
宝勝寺ふれあいパーク霊苑にて
本日 苑内のバラが咲き始めました
本日も墓前供養が修業されましたが、苑内は初夏の草花がいっせいに咲き誇りまた木々の葉も緑を濃くし、まるで極楽浄土を現出しているかのようで、カフェ利用のお客様も帰り際には霊苑内を散策しながら季節の草花を愛でていました。
時折強く吹く風さえも心地良く、ウグイスの啼く声は絶妙でどこまでもどこまでも穏やかそのものです。「極楽は 東に有らで 西に無し 来た(北)道探せ みんな身(南)に有り」 ごもっとも、ごもっとも 友峰和尚より
こでまり / 寳勝寺境内にて
今日は母の祥月命日忌で < 微妙院一糸文慧禅姉(みみょういんいっしぶんねぜんし) 俗名 二三枝 >の十回忌を迎え、午前10時より本堂にて追善菩提諷経を修しました。法名の「一糸(いっし)」は母の俳号で、生前には日々俳句を趣味とし書道にも心掛け多くの作品を残しています。
亡き母の祥月命日忌
先般自坊の庫裡倉庫を整理したおり、母が幼少の時の写真をはじめ元気だった頃の写真アルバムを発見し懐かしさと思慕の念でいっぱいになりましたが、母の兄妹もそのほとんどが他界され実に寂しいかぎりです。
和尚の幼少の頃は母の実家によく遊びに行き従妹たちと楽しく遊んだものでした。あれから約60年の歳月が流れましたが、もはや隔世の感があります。今日家族ともども健康で無事に過ごすことが出来るのも此れ偏に父母の深い慈愛のおかげと感謝しかありません。
ふれあいパーク霊苑スタッフの木村さん、吉田さんと 慰労の茶礼をしました
宝鐸草 ほうちゃくそう
花園流御詠歌 大安寺支部 / 令和5年度 春季彼岸会にて
そうそう、母は長年「妙心寺派花園流御詠歌」を寺庭としての法務の要として檀信徒の方々に指導して来ました。現在はその御詠歌も妻が引き継ぎ、卑山年中行事には12名の講員の方が奉詠され連綿として受け継がれています。「慈悲の峰 よろずよ松の大安寺 法(のり)の御声は 永久(とわ)につきせん」 南無観世音菩薩 友峰和尚より
つるにちにちそう
睡蓮 の 株分けをしました
このところの気候の変動には驚くばかりで、昨日の日中気温27℃から本日はいっきに15℃まで下がり、10℃以上の気温の差があるため油断をするといっぺんに体調を崩しますから十分な健康管理が求められているようです。夏日となった昨日は半袖短パン姿の観光客も流石に今日は冬着に様変わりといった感じでした。
本堂にて 年忌御法要を修業いたしました
ふれあいパーク霊苑での墓前諷経
午前・午後とも御法要と霊前供養の一日となり空模様が大変気掛かりでしたが、夕刻まではなんとか持ち応え無事に修業出来たことに安堵しました。職員が山門前の睡蓮の株分けをして新たな鉢への植え替えし、先般購入した初夏の花を鉢植えにしましたが、この時期は本当に多くの種類の花が有るだけに開花を楽しみにしています。
睡 蓮
碗 蓮
さて大型連休を目前にして寺内志納所の模様替えをしました。最近では外国人観光客でも色紙を求める方が多く見受けられ、特別に色紙コーナーを設けて浄財勧募の協力を願っています。また金沢港には大型クルーズ客船も次々に入港予定で、久しぶりに観光都市金沢も活気を呈しているようです。
寺内志納所の模様替えをしました
つい先日まで埃まみれになりながら自坊庫裡倉庫の整理作業をしていたことが嘘のようで、このところの気候変動と同じくあまりにも生活環境と仕事内容が変化するため眠りも浅く奇妙な夢を見続け、まさに仮想現実を体験するかのようなバーチャル・リアリティの今日この頃となっているようです。友峰和尚より
松浦建設(株)の中島さんより 工事進捗状況の説明を受けました
気温がめきめき上昇しとうとう日中には26℃を超え夏日となった本日ですが、午前中に市議会議員選挙の期日前投票を妻と済ませた後、現在工事中の現場視察に入りました。松浦建設(株)の中島さんより進捗状況の説明を受けましたが、先般視察した時よりずいぶん修復が進んでいるように思いました。
再び修理保存工事現場一般公開と説明会を予定しているそうで、以前にも増して重要文化財としての威厳を感じられる修理状況が見学できるため多くの方に応募して頂きたいと願っています。約四百年に一度の大修理工事ですから、建築マニアの方のみならず皆様も現場に立たれるときっと歴史の重みと当時の匠の技を感じ取ることが出来ると思います。
車窓より / 越前坂井平野 田園の美しい風景
明日からは寳勝寺での法務遂行となるため一路金沢に向かいましたが、車窓からはすでに田植えの準備に入った田んぼも多く見られ、この時期の風物詩でもある広大な越前坂井平野に水面が美しい初夏の風情を醸し出していました。
田植えの準備を終え、春風にさざめく水面
さて皆様は如何お過ごしでしょうか? 相変わらず寒暖の差が厳しい今日この頃ですが、明後日からは再び気温が下がるそうですから風邪などに十分に気を付けて頂きたいと思います。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より
越前松平家御当主 松平宗紀氏が御来寺くださいました / 開基堂にて
「誇り高き男!」と言うのは耳にしますが「埃まみれの住職!」では今ひとつ冴えない感じがしますが、今日も昨日に引き続き庫裡倉庫の整理作業をしました。少しずつ分別も進み、ちょっとだけ綺麗になって来たように思います。本日は東京より越前松平家御当主の松平宗紀氏が修復工事現場の視察に来寺くださる予定ゆえに、ギリギリまで作業をして当然の事ながら全身埃まみれとなり、急いで風呂に入ってどうやら事無きを得たようです。
文建協・高木現場主任と副住職の案内で このたび完成した鐘楼を視察されているようす
本堂内部を視察されているようす
本堂屋根にて
午前9時半に御来寺になり、玄峰副住職と高木現場主任の案内で現在進行中の修理保存工事現場を丁寧に視察された後、愈好亭に於いて視察御礼のご挨拶を申し上げた後はゆっくり歓談いたしました。
愈好亭にて ご挨拶申しげました
御当主 松平宗紀氏 と 越前松平家事務所の藤井所長
久しぶりに ゆっくりと歓談させていただきました
これまでにも幾度か視察のため御来寺くださいましたが、今回は鐘楼と山門が完成したのを機に視察されました。久し振りの御目文字でしたが、松平様も齢80歳を越えられてなお大変お元気そうで再び6月に保寧会(ほねいかい)でお会いすることになっています。
午後からも引き続き整理作業を続行したものの、あまりの多さにギブアップ気味となり夕方4時で終了宣言となりました。出るわ!出るわ!!懐かしい思い出の品ばかりですから脳が疲れてきっと「ノー」サインを出すのだと思います。それにしても撮りに撮ったり!これまでの事業記録としての膨大な写真を今後どのように整理するか、またまた「ノー」サインでオウマイ仏陀!頑張って参りましょう!! 友峰和尚より
アトリエにて 高木現場主任とともに
大安禅寺 開山堂にて 職員が障子の張り替えをしました
小雨模様の一日となりましたが、境内の木々はさらに緑色を濃くし辺りは薄暗く、まるで深山幽谷の世界にいるような感じがしました。雨には影響されることもなく昨日に引き続き黙々と庫裡倉庫の整理に当たりましたが、ますます時間が掛かるほどに何度も休憩しながら作業を進めました。誰かに手伝ってもらったらとも思いますが、なにしろ自分のメモリアル物品ばかりなので残すものと廃棄するものとの分別に時間が掛かっており、自分で進めるしか方法は無いようです。
大安禅寺開山 大愚宗築禅師 / 開山堂
大安禅寺開基 福井藩第四代藩主・松平光通公 / 開基堂
藤田総代 と お檀家の堀江氏とともに / 松雲の間にて
志納所にて
それにしても整理中に次々と出現する思い出の品の数々には興奮さえ覚えます。懐かしいだけでなく、過去の新鮮な自分が蘇ってくる感覚が嬉しいのです。記録写真は本当に宝物です!! 誰に見て欲しいでもなく自分史の足跡ゆえに大切に思います。そして今日は、兄が大学生の頃に私が兄へ送った手紙が出てきました!兄が保存してくれていたんですね。その当時私は高校生でしたが、たどたどしい字体ながら兄を想う心の籠った内容で安堵しました。嬉しいですね!懐かしいですね!
その後も続々と昔々の父からの便りや母の写真を発見し感動しました。嗚呼!またまた整理が遅れましたが、明日も頑張って作業を続けましょう!「楽しみは 朝起き出でて 昨日まで 無かりし手紙を 発見する時」読み人知らず 友峰和尚より
寺の建物をすっぽりと包む樹々
故郷の初夏の風情には癒されます!大安禅寺は周囲一帯を森林に囲まれ、しかも人里離れた小高い山の中腹に建てられているため実に静寂で気持ちが自然に落ち着くものです。それに加え寺地は約1200年前の奈良朝時代に建立された田谷寺跡(でんこくじあと)という歴史を有する霊地でもあり、自ずとノスタルジックな思いにも馳せるものです。 <※田谷寺跡でんこくじあと>
樹齢300年のもみじ 美しい新緑
著莪(しゃが) の 群生
昨晩は、大安禅寺に約30年間勤務した職員の大谷さんがこのたび退職されるという事で、家族始め職員とともに送別会の席を設けましたが、長年会計業務と和尚の法務遂行に於ける事務補佐をしてくださり、本当に感謝の気持ちで一杯です。
卑山職員 大谷さんの送別会にて
これまで卑山復興の為に多くの職員にお世話になって来ましたが、大谷さんは会計主任として最も長く勤務され、大安禅寺の会計業務においては実に綿々密密(めんめんみつみつ)にて明朗会計そのものに寺院経営に携わって来られ、おかげさまで現在、重文・諸堂修理保存工事が文化庁の指導のもと約10年の年月をかけ工事が行われています。会計はお経に通じ経営の主体でもあるだけに、立派な会計業務を遂行されて来た事を有難く思っています。
大安禅寺 庫裡倉庫整理 奮闘中!
さて本日は再び庫裡保存物移転整理に入りましたが、50年以上前から保存されてきた和尚の思い出の品々だけに整理には相当時間が掛かります。特に記録写真の量は膨大で、あまりにも多くの事業を手掛けて来たため未整理のものも多く、本当に懐かしさも手伝ってゆっくり整理しています。
海清寺僧堂に入門した頃の写真が出てきました!
倉庫が少しは片付いたかと言えばおおよその目途はついているのですが、記録の為に撮影した写真では元の木阿弥状態に見えます。整理の目途が付きましたら大安禅寺・昭和の歴史を綴る寺史作成に入りたいと願っています。友峰和尚より
今年も バラが沢山のつぼみを付けています / ふれあいパーク霊苑にて
朝夕の寒暖差の激しい日々が続いていますが、皆様にはくれぐれも健康管理に留意して頂きたく願っています。和尚の身体の健康は日増しに快復しており、退院後著しく減少傾向にあった体重もどうやら正常値に落ち着きつつあるようで、主治医先生からも今で大丈夫との言葉を頂き安堵しています。75歳ともなりますとちょっとしたことで体調を崩してしまいがちになりますから、健康を害さないように日々の精進が修養の要となっています。
春風が吹きウグイスがさえずる 霊苑での御霊前供養
本日も霊前供養を修しましたが、お経を唱える時に一番体調の良し悪しが自覚出来、仏力の籠る集中した読経を修業出来た時は自分でも嬉しく思うものです。
本堂において 御供養諷経を修業いたしました
著莪(しゃが)の 花 / 寳勝寺境内にて
さて自坊・大安禅寺の諸堂修復工事に伴う庫裡倉庫の整理移転作業が急務となっており、急遽帰山することにしました。まもなく観光シーズンを迎えますが、寺が最も忙しくなるゴールデンウイーク前までには片付けをなんとか終了すべく努力有るのみです! 嗚呼!住職とは十の職を履行する職業なれど、どうやら「重職」になりつつある今日この頃です。泣き言言わずに頑張って参りましょう!! 友峰和尚より
「 一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま 」
春の小雨のなか 墓前供養諷経を修業いたしました
午前午後ともふれあいパーク霊苑での墓前供養を修業しましたが、昨晩からの雨を受け苑内の草木は生き生きとして青葉若葉とともに見事な初夏の花を咲かせています。
バラのつぼみ
読経する声の響きが広がりを見せ、苑内の隅々まで浸透していくとき故人を偲ぶ想いも一層強く感じるもので、ご供養後には必ず短い法話をして追善供養の意義を説くようにしています。
ここ数年はコロナ禍の社会にあって御葬儀を始め霊前供養や年忌法要を修する形がすっかり変わり、総じて簡略化の傾向がみられる昨今です。寳勝寺では法要やご供養の際には必ずその意味や意義を説くようにしているのですが、宗教離れが進む今日においては大切な布教の場として丁寧に分かり易く説いています。
「感謝の心無くして平安無し」「追善供養は思いやりの心の実践」「おのれ無きものに安らぎ有り」。5月の連休にかけ霊前供養が続いていきますが、追善供養を修するとともに自分自身が救われる気がする毎日となっているようです。友峰和尚より
和尚の車のフロントガラス 黄砂による汚れがびっしり
今日も黄砂による注意報が出されていましたが、フロントガラスは昨日に引き続きすっかり汚れてしまいました。明日からは雨模様の日が続くそうですから黄砂汚染もひと段落といった感じで安堵していますが、今はスギ花粉症にも注意が必要でひとたび外に出ればマスクはまだまだ外せない状況です。
モッコウバラ
4月に入ってからはカフェのお客様も少しずつ増えつつあるようで、明日の土曜日には金沢港に大型客船ダイヤモンド・プリンセス号が入港するため外国からの観光客も増えることと思っています。
髙橋ナオミさん と 寺カフェお手伝いの赤石さんです
本日のカフェ終了後にガラス工芸作家の高橋ナオミさんが訪ねて来られ、今日のカフェをお手伝いくださった赤石さんと職員が加わりガラス作品談義で盛り上がりました。現在「いしかわ生活工芸ミュージアム」で5月中旬まで、髙橋さんを始め金沢で活動している工芸作家の展示会が開催中です。
穏やかな陽気に包まれる ふれあいパーク霊苑
地道に草引き中です
5月も中盤に入り、気温の上昇と降雨に合わせて境内の雑草も勢いを増し、職員もカフェ終了後に少しずつ草引きに入っています。草引きは根気のいる作業だけに、毎日怠りなく作業するのが草引きのコツのようです。いずれにしましても「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡」ではありませんが「煩悩即菩提」と悟りきるわけには参りません! 煩悩の草は勢いよく伸びますから、早めに退治すのが肝要のようですね。南観世音菩薩 クワバラ クワバラ 友峰和尚より