和尚のちょっといい話

iihanasi_top

友峰和尚のちょっといい話 【 第3771話 】
2023年 12月 14日 談

酔芙蓉のわたぼうし

 

あっという間に師走月も半月を過ぎようとしています。ここまで来ますと日々、残りの大掃除を急がねばなりません! 本日は寺カフェを開業しながら庫裡(くり)台所周辺の大掃除となり、特に守り神でもある韋駄天神を祀る厨子の掃除を致しました。

 

寳勝寺庫裡 韋駄天神厨子のお掃除中

 

茶室にて 床の間照明と縁側照明の取り付け作業

 

 

和尚は時間の合間をぬって干支色紙描きをカフェ手伝いの学生さんをサポートにして終日描いたおかげで約30枚仕上げることが出来、夕刻にはさっそく職員が自坊への配送準備をしました。

 

寸暇を惜しんで 干支色紙描きを進めています

 

香老舗 松栄堂の飯尾さんが 年末の御挨拶に来寺されました

 

それにしても随分早く描けるようになって来たものです! 年内にあと約100枚は仕上げる予定ですが、今の調子で描けば可能です。自分でも不思議に思いますが、描けば描くほど手が勝手に動き筆を持つ指先にも集中出来て、龍図の線も思いのままに描けるようになりました。人間の持つ能力の不可思議さを感じ取りながらの作業となっているようです。

 

増田家 墳墓開眼供養を修業いたしました

 

午前中にはふれあいパーク霊苑内で増田家墳墓開眼供養が修業されましたが、施主の方が和尚と同世代でしかも誕生日が近く初めてお会いした気がしませんでした。和尚も昔を懐かしく感じる年頃になって来たのかも知れませんね。素晴らしい気候のもとでの開眼供養となり、心から報恩菩提を想うご供養の一日となったようです。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3770話 】
2023年 12月 13日 談

年の瀬 の 和合茶礼

 

年末のご挨拶に来寺くださった縁故の方々との和合の茶礼が続いています。本日の午前中には佐賀県、栃木県、東京都そして地元より五組の方々との懇親となりましたが、この一年間色々ご厚誼を頂き感謝を申しました。午後からも(株)豊蔵組の豊蔵社長はじめ(株)ココ・プランニングの中本社長が年末のご挨拶に来寺くださりしばし歓談しましたが、来寺くださる方が多くなるにつれ次第に年の瀬を感じています。卑山北條英俊総代も栃木県鹿沼市よりはるばる来寺くださり年末のご挨拶を頂きました。

 

佐賀県から来寺くださった (株)ココ・プランニング職員の 千布さん と 村岡さん です

 

寳勝寺檀信徒の北條総代 と 安田氏です

 

今日が北條総代の御誕生日で86歳になられたとの事、さっそくお祝いの言葉を述べましたが大変御壮健のご様子にて心より嬉しく思いました。一年の感謝のお礼として自筆の「辰」の干支色紙を皆様に差し上げながら、来年も益々弥栄であることを念じています。

 

(株)豊蔵組 豊蔵社長 と 顧問の江川氏です

 

(株)ココ・プランニング 中本社長です

 

さて予報に反して良い気候に恵まれた爽やかな一日となりました。今年一年間の法話の題が「一華五葉を開く(いっけごようをひらく)」で年が明けますと題が「龍翔万年寿(りょうしょうまんねんのじゅ)」となりますが、いずれにせよどちらも「家門隆昌」「万民和楽」を念じての題となっています。「今という 今こそ今が大事なり 大事の今が 生涯の今」と道語に有るように、須らく「いま」を心安らかに過ごして参りましょう! 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3769話 】
2023年 12月 12日 談

寸暇を惜しんで来年度の干支色紙描きに集中して頑張っていますが、誠に微速ながら昨年よりも一枚の色紙を仕上げる時間が少しだけ早くなって来た気がします。十二支の干支の絵柄は違えども如何にその年の干支の図をシンプルにするかが早く描けるカギとなっているようです。

 

 

休息日の本日は年末に掛けての必需品の買い出しに地元の大型ホームセンタへ出かけましたが、店に入れば商品が所狭しと並んでいて品定めに時間が掛かってしまいました。この度の茶室廊下側修復では雨戸やガラス戸工事に併せ庭も整地しましたが、庭作りのほうはまだ未完成だったため必要な備品や石板なども買い求め、今年中にはある程度の形に整えて一年の締めくくりとしたいものです。

 

 

さて大晦日がジリジリと迫ってきます!「気楽に、気さくに、気分よく」新年を迎えるためにはやり残したことが無いように更なる大掃除をして綺麗さっぱり「捨て切って」参りたいと願っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3768話 】
2023年 12月 11日 談

ヤツデの花 / 寳勝寺玄関にて

 

午前中に羽咋市より、常日頃ご厚誼を頂いている中越様が年末のご挨拶に来寺くださりしばし歓談致しましたが、話題は世相論議に始まり最後は宗教界から葬祭に至る現状などグローバル的談義となったようです。師走に入り国政も混沌として来ましたが、「一年の計は師走に有り」とも言えますから無事に新年を迎えることが出来るように只管願っています。

 

羽咋市にお住まいの 中越様と

 

12月もあっという間に半月を迎えようとしていますが、大晦日までのカウントダウンが始まっており金沢各兼務寺院の大掃除が急がれます。今年一年のやり残しが無いように日々予定を吟味しながら法務を進めていますが、次々に仕事が思い出され今や諦めの境地にもなっています。不思議なもので吟味してやればやるほど新たな仕事が見つかるのは世の常なのかも知れませんね。「いい加減にしなさい」との言葉もありますが、和尚の性分は「程よい加減」とはいかないようでこの性分も親譲りと合点しています。

 

(株)ココ・プランニング 川面専務と清野さんが来寺くださいました

 

テレビの番組も年末に近づくに連れ今年の出来事を振り返る特番が増えてきましたが、実に色々な事象が起きても直ぐに忘れることが出来るのも加齢のせいなのでしょうか?誰か教えて頂きたいものです。忘れるからこそ物事を前に進めることが出来るのかも知れませんね。そうそう「何にも思わぬが仏の稽古なり」と師匠がよく言っていたのを思い出します。「おのれ無きものに安らぎあり」の日々を過ごして参りましょう! くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3767話 】
2023年 12月 10日 談

「 龍翔萬年の寿 」

 

アメリカ大リーグ・エンゼルスから大谷翔平選手が9日ドジャースと合意し、10年で約1014億円の超大型契約で合意したとの報道は周知のことと思いますが、この1014の数字は大安禅寺の電話番号でもあり何かしらの縁を感じます。大谷ファンの一人としてとにかく嬉しく思い、来年の開幕を今から楽しみにしています。来年は日本人の若者達にとっても大変励みとなる1年となることを願うものです。

 

 

福井よりご挨拶に来寺くださった 小杉さんご夫妻

 

本日も暖かい良い天気の1日となり午前中に少林寺総代・中山家の月参りに出向きましたが、ぽかぽかとまるで小春日和のような気候でした。午後からは卑山職員の友人が御夫婦でご挨拶に来寺くださりしばし懇親の席となりましたが、いまが師走月であることを忘れがちになるほどゆっくり歓談することが出来たようです。

 

 

また本日も寸暇を惜しんで色紙描きに専念したおかげで、日々スムーズに仕上げることが出来るようになってきました。例年より1枚1枚の仕上がりが早くなっているようにも思いますし、それだけ描くコツを習得できているなによりの証拠でも有ります。決して雑に描いているわけでは無く「迅速丁寧」という言葉通りの満足のいく仕上がりとなっています。恐らく今年が最後になるかも知れない和尚の干支色紙描き、精進努力が続いていきます。友峰和尚より

 

境内いっぱいに舞い散る紅葉

友峰和尚のちょっといい話 【 第3766話 】
2023年 12月 09日 談

 

日中気温が20℃と実にこの時期としては異常と思えるような暖かい1日となりました。このタイミングを逃すまいと早速雪囲い作業に入りましたが、昨年は年末大雪となったため油断は禁物です! やはり暖かいと身体の動きが良くなるもので、作業は短時間で済ますことが出来たようです。

 

朝いちばんに 寳勝寺応接室側の雪囲いをしました

融雪の準備

白萩の刈り込み

 

寺カフェも開業していますが、お客様は例年より少ないように思います。このところインフルエンザの感染拡大が続いているようですからくれぐれもご用心ください。和尚は先般予防接種を受けたことで幾分気持ちが楽に思います。雪囲い作業の後はカフェお手伝いの学生さんのサポートで午前午後とも干支色紙描きをしましたが、予定の枚数を達成するにはまだまだ時間が掛かりそうです。毎日約20枚を目標に頑張って参りましょう!

 

引き続き 干支色紙描きをしました

 

さて忘年会のニュースが増えてきましたが、皆様のところは如何でしょうか? 昔は毎年、大安禅寺職員皆で忘年会を開催し一年の労に感謝して和気藹々と余興などして食事会を楽しんだものでした。あれから約20年あまり、世の中の価値観もずいぶんと変わりました。最近は会社の忘年会の有り方について色々論議を呼んでいますが、職員皆様の労をねぎらう和合の席は大切に思います。食事会で無くとも和合の茶話会などをして、1年間お世話になった職員の方々に感謝の気持ちを伝える場を持ちたいと切に思うものです。友峰和尚より

 

クリスマスローズ

友峰和尚のちょっといい話 【 第3765話 】
2023年 12月 08日 談

 

12月8日はお釈迦様が悟りを開かれた日「成道会(じょうどうえ)」で、6年間の苦行ののち尼蓮禅河(ねれんぜんが)のほとり、菩提樹下で禅定に入られ12月8日の明けの明星が輝くころ忽然として悟りを開かれ仏陀となった、仏教徒にとって大切な日でもあります。

 

 

修行時代を思い出しますが、12月のことを臘月(ろうげつ)とも言い、12月1日より8日午前5時までの1週間、「臘八大接心(ろうはつおおぜっしん)」と言って不眠不休の修行に入り坐禅三昧の行を続けますが、実に想像を絶するほどの難行でした。今思えば本当に懐かしさでいっぱいになりますが、1週間の苦行より自分がずいぶん若かったことを思い出します。釈尊は80歳で涅槃(遷化)に入りましたが、和尚も75歳ですからあと5年ということになります。「一期一会」の言葉が身に染みる今日この頃だけに、更なる努力を続けていきたいと念じています。

 

須貝総代御夫妻が 年末のご挨拶に来寺くださいました

完成した茶室縁側を御覧になっているところ 

 

 

 

 

 

寳勝寺 志納所の大掃除

 

さて今日は金沢への移動日となりましたが、寳勝寺では師走大掃除が進められていました。和尚も今朝方は早く起床して庫裡をはじめ玄関や自室の大掃除をし、帰路途中の給油所では車の洗車をしてもらいました。お掃除お掃除ホイサッサ、あっち福福ホイサッサと大晦日まで徹底して掃除をして参りましょう!友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3764話 】
2023年 12月 07日 談

 

午前8時を過ぎると本堂屋根こけら葺き作業が開始され、終日トントントントンと職人がリズミカルに竹くぎを駒板に打つ音が全山に響き渡っています。実に根気との闘いのようで、口に含んだ幾本かの竹くぎを器用に口から出して打ち込む技には驚きます!杉材の木羽板を何枚にも重ねながら仕上げていくわけですが気の遠くなる程の作業です。

 

こけら葺き作業の 軽快な音が響き渡っています

 

さて本日は地元が市長選挙ということで妻と期日前投票に出向き、帰り際にインフルエンザ予防接種を近くの病院で受けてきました。最近全国的に急激にインフルエンザが感染拡大しているそうで、和尚も感染予防のために数年ぶりに接種を受けました。

 

本日も 干支色紙描きをしました

 

寺に戻ってからは昨日に引き続き干支色紙描きをしましたが、ここに来てシンプルに描くためのコツを得てスムーズに描けるようになって来たようです。干支図に動きも出てきたようで龍の姿も日々変化しているに思います。なかなか面白いですね!

 

 

 

 

明日は寳勝寺に帰山予定をしており少しでも多くの色紙を書いておきたいと夕刻まで描き続けました。皆様いかがでしょうか?以前より進歩したでしょうか?色紙から龍が躍り出るようになるまでが頑張って描いて参りましょう。友峰和尚より

 

鎮守堂の前に建つ 礼拝所 

友峰和尚のちょっといい話 【 第3763話 】
2023年 12月 06日 談

大安禅寺のアトリエにて

 

深山幽谷の世界とまでは言えなくとも十分に晩秋の大安禅寺を満喫できる風景です。自坊に帰ればいつも時間が止まったような感覚を覚えますが、やはり約1200年の悠久の歴史を有することを実感します。

 

庫裡中庭から鐘楼をのぞむ

 

ずっと風流の世界に浸っていたいのですが、本日は早朝より寸暇を惜しんで師走月の大掃除に入り、まず自室から開始しました。来年度より第2期工事の庫裡全面修復が始まるのに合わせ、これまで長年家族の自室としていた庫裡の建物から私物等を移転する作業を行いましたが、なにしろ移動道中が長いため工事関係者の方々にもお手伝いをお願いして夕刻までにはどうやら無事に終了できたようです。大掃除も兼ねていましたが、おかげさまで何処も彼処もすっかり綺麗になりました。明日も引き続き鎮守堂はじめ重要な場所を中心に頑張って大掃除に専念したいと思います。

 

庫裡からアトリエへ 家具を運びました

 

さて来年の干支である「辰」の色紙描きですが、寳勝寺の天井の中にも龍がいました。なかなか立派な龍ですね!和尚の夢の中にはまだ「ARE」は出現していません! 今少し期待して待ちましょう。

 

寳勝寺の天井画の中にある 龍の図

 

 

和尚の干支色紙の龍もずいぶんシンプルになって来ました。あともう一歩です!いやはやなんとも時間が有りません!今月中にあと50枚は描きたいと念じています。頑張ってやるしか手立ては無いようですね。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第3762話 】
2023年 12月 05日 談

令和5年最後の 大安禅寺御詠歌講員 練習日

 

昨日は久しぶりに大安禅寺に帰山し、さっそく孫達家族と夕食を共にしながら団欒の席となりました。一夜明けて午前中には卑山御詠歌講員皆様の今年最後の練習日となり、終了後に和合の茶礼をして記念撮影に臨みました。

 

 

 

 

今年最後の練習終了後、和合の茶礼をいたしました

 

 

 

 

 

先般は第一班が寳勝寺に参詣下さいましたが、来年の一月には第二班の講員の方々が寳勝寺に参詣される予定となっています。本日は来年の干支の龍図色紙を一年の労に対し謝儀の品としてお渡しし、記念写真を撮りました。この一年間、本当にお疲れさまでした。

 

大安禅寺 愈好亭にて

 

午後からは現在進行中の諸堂修理保存工事の進捗状況について、愈好亭にて文建協・高木主任ならびに松浦建設(株)の中島現場主任から説明を受けたのち現場視察しました。

 

(公財)文化財建造物保存技術協会 高木主任

 

 

 

 

またかねてより、庫裡に保管している創建当初からの什器はじめ多くの文化財品の移転場所が懸案事項となっていましたが、このたび松浦建設(株)様のご配慮で保管用倉庫が完成し見学しました。

 

什器の保管倉庫が 完成いたしました

 

 

松浦建設(株)現場主任の中島氏 と 文建協主任の高木氏

 

こけら葺き作業をされる 若き専門職人の方々

 

また引き続き本堂屋根修復現場も訪ねましたがずいぶんと工事が進んでおり、こけら葺き作業の真っ最中で若き専門職人方々が懸命に竹くぎを打つ姿には心から感動しました!! 伝統的建造物を後世に残していく為には古来から伝承されてきた匠の技が不可欠となっているだけに、今後の後継者育成の必要性をつくづく感じ取ったものでした。若き専門職員皆様には本当に頭の下がる思いでした。

 

 

 

 

故郷で過ごす時間も限られていますが、明日は鎮守堂を始め自室の年末大掃除に取り掛かりたいと思っています。友峰和尚より

 

孫が早速やって来ました

Copyright© 2014 臨済宗妙心寺派 太白山 寶勝寺 All Rights Reserved.

〒921-8033 石川県金沢市寺町5丁目5番地76号
電話:076-287-3870