和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第750話 】
2015年 09月 07日 談

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本日の「楽く楽く法話」のようす

最近、指先がしびれる感覚があるため、さっそくに地元の病院を訪ね首の検査をして頂きました。その折には体調もいまひとつで、問診をして頂き血液検査をすることになりましたが、本日、その検査結果が出ました。誰もが経験する結果報告の際の不安ですが、和尚の場合は腰の持病もあって随分と長い間、整形外科に通院し、長期間に渡って痛み止めのお薬を服用して来た為、不安というよりも諦めに近い心境で先生の言葉を待ちました。その結果は、「異状なし」でした。

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本来なれば大いに喜びたいところですが、兎も角も身体が不調であることには変わりない為、自分なりに診断すればやはり「老化現象」だと確信した次第です。実に情けなくも「老い」には勝てないようです。この、「どうにも避けられない老化現象」を遅らせるための健康管理が必要であることを自覚した一日となりました。病院には大勢のご高齢の方々が来られていましたが、皆それぞれに、老いと戦っているようです。とりあえず血液検査は無事にクリアしましたので、今後は現在の健康をキープしながら、法務に取り組んでいきたいと思います。

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午後からは、富山県から来られた御婦人方々へ「楽く楽く法話」をしましたが、各御寺院の奥様の集まりと聞き、いつもの法話とは少々リズムを変えてお話しいたしました。「タラソ、テラピー」ならぬ「話そう!寺ピー」という調子で語り掛けました。楽しいお話の時間の後は寺カフェを利用して下さり、感謝!感謝!でした。健康であるからこその「楽く楽く法話」ですね。皆様の御多幸を祈念しております。友峰和尚より

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夕方、須貝さんと看板の打ち合わせをしました。

友峰和尚のちょっといい話 【 第749話 】
2015年 09月 06日 談

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本当に久しぶりに「NHKのど自慢大会」の番組を見ましたが、最近の年少者の歌唱力アップのすごさを感じたひとときでも有りました。U-18野球ワールドカップでは清宮選手を始め若い精鋭が活躍しており、今やあらゆるジャンルに於いて世界を相手に日本人若者世代の活躍が目立つ毎日です。和尚の子供の頃などは、中学生ぐらいの世代の子供達が世界で活躍したなどというニュースを聞いた事も有りません。堂々として物怖じひとつしない態度には敬意を表したくなる程です。

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話は戻りますが、今日の「NHKのど自慢大会」に出場された北海道在住の高校1年生男子の方は、クラブ活動で放送部に所属されているとか。声といい、度胸といい、トークといい、抜群でした。この番組はNHKの長寿人気番組でも有りますが、出場の素人さん達が全力で歌う姿はいつ見ても新鮮で微笑ましいものです。合格してもしなくても心から拍手を送りたくなりますね。「最近のテレビ番組は面白くない」と言う会話をよく耳にしますが、この番組だけは例外のようです。誰もが参加でき、聞けて、笑えて、応援できる、そんな番組をもっと作ってほしいものですね。

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さて、終日20℃を下回る肌寒い一日となりましたが、この時期は健康管理が難しい季節でも有ります。くれぐれもお風邪など召さないように、皆様お元気にお過ごしください。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第748話 】
2015年 09月 05日 談

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お寺には、多くの檀信徒皆様から寄進された仏具を始めとした色々な調度品が有りますが、中には、創建当初から約三百年間に渡って年中行事などで使われて来た物もあります。このたび、北嶋千代子様が施餓鬼台前机用戸帳を寄進して下さることになり、㈱キタジマ会長の北嶋幹補様と共に卑山に来られました。お話によれば、千代子様が今年70歳の古稀を迎えられる記念に寄進を思い立たれたそうで、今日までの健康に感謝しての御心からだそうです。

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施餓鬼台前机の採寸

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戸帳を採寸されているようす

改めて今まで使われて来た施餓鬼台前机の戸帳を見ましたら、江戸時代中期頃のもので痛みが激しく何度も修理した跡がありました。千代子様は卑山の年中行事に参詣する度にこの戸帳のほころびが気に掛かっていて今回のご寄進を思い立ったとの事で、住職として本当に有り難く感謝申し上げました。まもなく秋季彼岸会・放生会を迎えますが、間に合えばその時までに寄進したいとの事でした。お寺をぐるりと見渡せば、それはそれは多くの方々から寄進されたものがお寺の荘厳を引き立たせています。仏語に「荘厳の浄土」という言葉が有りますように、やはり美しく飾られた堂内でのお参りは自然と心が落ち着くものですね。

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生地を選んでいるところ

それにしましても一番感心させられたのは、戸帳生地をいろいろ持参されての現場での色合わせでした。流石に㈱キタジマ様って和尚は思いました。和尚感激!! 冠婚葬祭のあらゆる備品を取り扱っている会社ゆえの計らいでした。北嶋様ご夫妻とは30年以上の御厚誼を頂いてきましたが、心より感謝申し上げました。まもなく彼岸会がやってきます。「秋なれや 月を追う雲 逃げる雲」 足早に時が過ぎて行く昨今です。友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第747話 】
2015年 09月 04日 談

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今、きゃりーぱみゅぱみゅの人気が絶好調で、まるで平成時代の寵児のような存在となっています。人気が出れば出るほど彼女の名前にも耳馴れせねばなりませんが、どうも名前の発音が難しく、和尚などはいまだに上手く言えないでいます。そこで早口言葉を作ってみました。「きゃりーぱみゅぱみゅ ハムかむかむ」です。皆さん、一緒に言ってみてください。「はいどうぞ!」 これがクリアできれば「きゃりーぱみゅぱみゅ」も噛むことなく言えるようになると思います。それにしても、彼女のキャラクターとしてのイメージを実にうまく兼ね備えた良いネーミングだと感心してしまいます。スターになる条件には色々有ると思いますが、やはり名前は重要でインパクトが要求されますから、その意味合いでは彼女の名前は抜群のインパクトが有ります。サイケデリックな服装、フィギュア的ファッションもまさに時代をリードする最先端のコスチュームですね。日本のアニメが世界的に流行を見せる中での彼女の活躍を心から称賛したいと思います。そんなことを思う時、今年の流行語大賞はどういった言葉になるのか、ふと考えました。和尚が思いますのに、やはり「白紙撤回」と「そうせい!」が今のところリードしているかと思いますよ。ニュースでは、インドネシアでの新幹線計画が「白紙撤回」となったそうです。早速に使われたような感じでした!。和尚も何か作ってみたいですね。「そうせい!」友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第746話 】
2015年 09月 03日 談

FullSizeRender (1)「滋賀北陸教区・御詠歌講習会」

四季の景色の美しい日本! 特に、山並みの杉木立群の美しさには圧倒されるものです。今日のように小雨が降るなかでの靄(もや)のかかった山間を走り抜ける高速道路沿いの山々の景色は、日本特有でなんとも心癒されながらのドライブコースと言えるようです。また、金沢方面へ向かう高速道路から眺める日本海の景色も素晴らしいものが有ります。高速道路でのわき見運転は危険と承知で安全運転を心掛けながら、初秋の風情を堪能しながらのドライブでした。

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午前10時半より開催された「滋賀北陸教区・御詠歌講習会」に本部長として参加したわけですが、100名近い御婦人方々の参加となり、堂内一杯に響き渡る御詠歌の奉詠は法悦に満ち満ちていました。毎年の講習乍ら、真剣に取り組む御詠歌部の皆様の姿勢に頭の下がる思いがしました。皆様にも是非いちど聞いて頂きたいものですね。

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「いまどき御詠歌ですか?」なんて、時代遅れのように言われる方もおられますが、枯淡な響きの中にこそ心の安心を得ることが出来ますから、逆に申せば、いまだからこその御詠歌だと感じます。「クイック、ライフ」の現代社会、落ち着く間もなく次へと向かっていきます。たまには時間を止めて、古典のリズムに耳を傾けるのも風流というものですね。皆様の中で御詠歌にチャレンジされたい方は大安禅寺にお申し出ください!

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さて、ブログを御読み頂いている皆様はいかがお過ごしでしょうか? 九月は「長月」とも言いますよ。秋の夜長を存分に、心の癒しの時間に使いたいものですね。実に気持ちの良い季節を迎えようとしています。坐禅の季節でもあるようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第745話 】
2015年 09月 02日 談

2020年・東京五輪国際オリンピック・エンブレムが白紙撤回となりました。いわゆる一番の目玉であるシンボルマークの白紙撤回は、大きな波紋を広げています。この「エンブレム」という言葉も最近はよく使われるようになりましたが、以前は「シンボル」という言葉で表現されていました。その意味は、記章、標章、紋章のことで、それならばはっきり「大会紋章」と言ったほうが分かりやすいですね。とにかくこのような問題は、一連の関係者の誰が最終責任者なのかがはっきりしていない所に原因が有ると思います。どのようなイベントでも必ず、最高責任者がいて初めて成功の道が開けるというものです。国立競技場建設の問題のように、もし、総理大臣が常に最高責任者だとしますと今後大変なことになりますから、それぞれの組織の責任者が大いに頑張って良い方向に結果を出して行って頂きたいものですね。NHK大河ドラマの毛利敬親の口癖を借りるなら、「そーせい」って、きちんと命令と責任を持てる人が出てきてほしいものです。諺に「禍を転じて福となす」、もっと良いエンブレムが登場することを期待したいものです。

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和尚は、しばしの休息も終了して再び仕事モードに入っています。「俺がやらねば誰がやる 今やらねばいつ出来る!」 やはり責任感を持ってやらねば何事も成就出来ないですね。「エンブレム」のニュースは和尚に大いなる勇気を与えてくれました。他人ごとでは有りません、常に自分の事と捉えて「オリジナリティー」の人生を歩んでいきたいものですね。和尚は和尚らしくあれ!!って感じ。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第744話 】
2015年 09月 01日 談

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ずいぶんと朝夕が涼しくなってきて、一辺に初秋を感じさせる気候へと移り変わった感が有ります。そんな爽やかな禅寺の一室から響き渡る、御詠歌を唱える御婦人達の声も、秋の到来を感じさせるに十分な雰囲気を醸し出していました。滋賀県長浜市・良疇寺で明後日に開催される「教区ご詠歌講習」の練習のため集まった卑山御詠歌婦人部も結成後10余年の歳月が流れましたが、妻の指導のもと今日まで実に熱心に練習を続けて来られ、今では卑山の行事に欠かせない存在となっています。

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「日々好日」

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「無」

歳を経るほど声を出す機会も少なくなって行くなかに有って、御詠歌を唱える効果は健康管理の面でも良いと思われます。と言いますのも、御詠歌に参加されている御婦人方々の溌剌とした美声は勿論のこと、一向に衰えることのない皆々様の美貌にも感心するものです。やはり、声を出す事の意義は色々な面で効能が有るようですね。

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明後日の講習会には和尚も連合会長として出席いたしますが、約200名近い御婦人方の唱える御詠歌は荘厳なものです。休憩時間に皆様としばし慰労のお茶をしましたが、笑い声の絶えない会話が続いたものでした。最近では「二部合唱」の新しい楽曲もできて、練習も熱のこもったものでした。大安禅寺御詠歌婦人部の今後益々のご活躍を願ってやみません。「慈悲の峰 よろずよ松の大安寺 法の御声は永遠につきせん」友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第743話 】
2015年 08月 31日 談

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「和気 萬福を生ず」

今年度の滋賀北陸教区住職研修会を無事に終え、今日はゆっくり過ごしました。昨日の研修講義の中で、自分を見つめる問題提起の一環として、「なに もし ない」というイベントを開催しているというお話が有りましたが、なるほど「何もしない」自分など考えたことも有りませんでしたから、今日は思い切って「何もしないでおこう」と自分に言い聞かせ敢えて何にもしなかったところ、結構休息できた感が有りました。和尚などもひょっとすると「慢性的疲労状態」にあるのかも知れませんね。「何かしないと、罰が当たる!」と考える世代だからです。

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「なに もし ない」と3つに区切る理由は、「何?」「もし?」「ない?」という言葉から離れるための方策なのかも知れません。我々は常に、「何?」って心が外に向きますし、「もし?」って不安になりますし、「ない?」って虚無主義に陥りがちですね。まず、そういった心の動きを止めることが大切なのかも知れません。和尚などは日々法話をする立場にありますが、時々は講師の講義を拝聴する事が自己の転換につながると思いました。

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さて、斎藤表具さんから、立派に表具された「姫観音図」が届きました。自分で描いたものなのに思わず合掌してしまいました! 暫らくはアトリエに掛けて置いて、一緒に過ごしたいと思っています。南無観世音菩薩 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第742話 】
2015年 08月 30日 談

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毎年開催されます「住職研修会」なれど、やはり僧侶にとって重要な研修の場であるといつも思います。常に新しい発見とこれまでの教義の復習が大切で、もちろん、寺院間の意思の疎通を図る上での重要な会合でもあります。どの世界でも同じことが言えると思いますが、情報の交換が新たなステップを生み出しますね。二日間に渡って開催された住職研修会。宗務所長としての責務も有り、無事に終了できたことを安堵いたしました。

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昨夕の懇親会にて

近年は青年僧が多く参加され、主催者側として心強く思います。教団の未来は、青年僧のより一層の奮起がカギを握ります。それぞれに、それぞれの立場で教化布教に専念されているわけですが、やはり檀信徒皆様との融和が一番かと思います。どのような悩み事も、和合の中から解決の糸口が見えて来ると言うものです。

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今日の午後の日程では「人権研修」が有りましたが、大禅寺住職(岐阜県関市)で人権擁護推進委員の根本紹徹師の御話は実に素晴らしく、感銘を受けた講演でした。「大禅寺」で検索して下されば、住職の活動とお寺の情報を見ることが出来ますので、皆様も是非いちどご覧ください。本当に、人生は様々な困難に遭遇するものです。その「困難」に即した対処が出来るかどうかで方向性も多様に変わって行きます。そんな時、自分の身近にひとこと、適切な助言してくれる方が有るのと無いのとでは、解決策や心持ちもずいぶんと違ってくるのではないでしょうか。寺の住職の役割として、いつも檀信徒に寄りそう形での良き相談者でありたいと思うものです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第741話 】
2015年 08月 29日 談

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臨済宗妙心寺派滋賀北陸教区・住職研修会に出席しました。

連合艦隊司令長官・山本五十六氏の言葉に、「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば人は動かじ」と言うのが有りますが、今日の社会は一方通行社会で、与えられた事はクリアしても自ら進んで次の行動をとることが出来ない若者が増えている、という小言を、年輩者からよく聞くようになりました。小言はそれとして、和尚が思いますに、いつの時代でもまず自分がお手本を見せて懇切丁寧に説明し、それをやらせてみる事が大切かと思います。

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山本文匡教学部長

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栗原正雄宗務総長

特に、平成以後に生まれた世代に於いては、平生の生活がすでに電子機器に囲まれ育まれていますから、否が応でも意思の伝達は一方的になりがちです。今まで以上に「やってみせる事」が重要になって来ていると思います。その次に、「やっている 姿に感謝で見守って 信頼せねば人は実らず」 これも五十六氏の言葉で、なかなか説得力のある言葉だと感心しますが、仕事の丸投げでは人は育たず、させながら見守る事も重要ですね。そしてもう一句、「苦しい事もあるだろう 言いたいこともあるだろう 不満な事もあるだろう 腹の立つこともあるだろう 泣きたいこともあるだろう これらをじっとこらえて行くのが男の修行である」 所謂「忍の一字」こそが、その人を成長させるのだと山本五十六氏は提言しています。今日の長浜で開催された滋賀北陸教区住職研修会も忍の一字で和尚は臨みました。忍、忍、忍。 つづく 友峰和尚より

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