和尚のちょっといい話
海清寺会下会、金沢市内観光
「海清寺会下会」の2日目は寶勝寺参拝と金沢市内観光となりましたが、久しぶりの雨でしっとりとした風情に、いつもとは違った雰囲気を感じ取ったものです。昨晩は芦原温泉「グランディア芳泉」様での懇親会でしたが、グランディア芳泉の会長様はじめ大女将様、そして女将様には並々ならぬご配慮を頂きましたこと、心より厚く御礼申し上げます。御参加の皆様も大変喜ばれて帰られましたことをご報告申し上げ、御礼の言葉に代えさせて頂きます。有り難うございました。
金沢市長町武家屋敷跡・野村家庭園にて
一夜明けて今朝は金沢へ移動し、まずは寶勝寺にてしばしご休息頂きました。昼食後には、寳勝寺のすぐ近くの”忍者寺”として有名な「妙立寺」様を参拝し、その後は長町武家屋敷散策と「野村家」の見学をしましたが、和尚も久々にゆっくりと市内観光を楽しむことが出来ました。2日目の参加人数は8名でしたが、現在の和尚の法務活動を知って頂くためにも良い機会となりました。
加賀屋にて
観光地見学後は、七尾市の和倉温泉「加賀屋」に向かいましたが、和倉温泉は本当に久しぶりで和尚自身も楽しみにしていただけに、修行仲間との懇親会は日頃の疲れを癒してくれるに十分な幸せなひとときとなりました。「贅を尽くす」とは真に以ってこのことで、天下の観光ホテル「加賀屋」さんの至れり尽せりの接客とお料理には心を奪われそうでした。
「大休息の後に大活動有り!!」 花菖蒲祭を目前に控えながら、昨日に引き続いての修行仲間との大休息。夢を見ているかの如くゆったりとした時間が流れていきました。友峰和尚より
どんよりと曇った蒸し暑い一日となりましたが、今日も早朝より境内の掃き掃除から始めました。汗びっしょりの作業なれど、この時季に汗をかくのはとても気持ちの良いものです。普段から丁寧な掃き掃除がなされている為、実にスムーズに作業が進んでいきます。大風が吹けば一夜で汚くなってしまいますが、それでも毎日の外掃除は欠かせませんね。花菖蒲祭はまだ始まっていませんが、観光客の方が少しずつ増えて行くなかで「綺麗ですね、ご苦労様です!」って声を掛けられますと本当に嬉しく思います。綺麗に掃き清められた境内に爽やかな風が吹き抜ける中、午後からは和尚の修行時代の仲間の集まりである「海清会 会下会(えかかい)」が開催されました。
参加者は少人数ですが、北は北海道から南は九州まで、僧堂の先輩後輩が集まるのは本当に嬉しい限りです。まず先師の御供養と会議がなされ、その後は場所を替えて懇親会の席となりました。
和尚も最近になってようやく自由な時間が持てるようになり、旧友との交流が出来るようになって来ました。学生時代の同窓会にもなかなか参加できず疎遠になっていましたが、仲間の訃報が次第に多くなっていく今日、少しでも参加しなければと思うようになりました。修行時代の仲間達との懇親は、何にもまして心が和むことを感じる今日この頃です。お互いの消息を確かめ合うことも、人生にとって大切なコミュニケーションのひとつだと納得した嬉しいひとときとなりました。友峰和尚より
最近、大安禅寺に職員として勤められていた皆さんがよくお寺を訪ねて来られますが、どの方も和尚にとっては大切な職員だったので大変嬉しく思っています。今日も午前中、13年前に退職された方が訪ねて来られ、久しく歓談しました。十年ひと昔と言われますが、当時と少しも変わらない美しい容姿に驚いたものです。入職された時のお歳を聞きましたら20歳だったそうで、さらに驚きました。13年もの月日の過ぎゆく余りの速さに驚くと同時に、彼女の当時の面影そのままの姿にも感心させられました。最近の女性は本当に歳を取らないですね。そう言えばメディアのコマーシャルでは美容に関する商品を多く見かけるこの頃です。女性の皆さんにとっては良き時代なのかも知れません。
午後からはお庭の掃除に入りましたが、もう間もなく「花菖蒲祭」が開催されますので最後の整備に掛かっています。この時期は和尚にとって最も幸せ感を身体いっぱいに感じる、特別な日々でもあります。境内の整備が進めば進むほど、清楚さと厳粛さを増して行く古刹の趣を感じ取ることが出来るのは大変有り難いものです。どうか皆様!越前の古刹、大安禅寺でのひとときを是非ご堪能ください。友峰和尚より
午前8時より開始された「家並」(やなみ)、今日まで何代にも渡って続けられて来た檀家様総出の労力奉仕作業で、卑山・大安禅寺山門より境内地に至る約四千坪にも及ぶ広大な斜面の下草刈りが行われました。昔は、その年に消費される釜戸用並びに暖房用の薪作りなどが行われていましたが、近年では、ガスや電化用品の普及から草引きと草刈りの作業が主となっています。とは言え、お寺ではまだまだ釜戸を使っているため、数年に一度は薪作りも行われています。
「人海戦術」なる言葉が有りますように、人の力ほど有り難いものはありませんね。田舎で育った地元の皆様はさすが、作業の要領を得ていて、見る見るうちに綺麗に刈り取られていくさまには感激してしまいます。午後からは墨蹟と色紙書きをしましたが、達磨図もどこか険しい表情の出来上がりとなり、「花菖蒲祭」を目前に和尚も緊張感が増してきたようです。
人生、山あり谷ありの日々ですが、だからこその努力ですね。NHK大河ドラマ「花燃ゆ」が不人気だそうですが、明治維新における日本国の変遷を知る上でとても意義のあるドラマだと和尚は思います。ドラマが面白いか面白くないかは別として、当時は「努力」「元気」「忍耐」の時代であっただけに、明治維新をリードした人々の心を共に感じたいものですね。さて明日から6月です、今年も早や、半分を経過しようとしています。油断大敵!光陰矢の如し!! 友峰和尚より
「面構」 / 片岡球子先生の作品
夕方にお湿り程度の雨が降りましたが、今日も終日暑い気候となりました。外作業を気に掛けながら接客に集中しましたが、山ほどある外仕事も和尚の今の健康状態では殆んどあきらめ状態です。今年の花菖蒲の生育は見事なもので、近年にない大輪の花を咲かせ始めています。昨年は土づくりに心を配りましたが、その成果が表れた結果となっているようです。植物は連作を嫌うため、立派な花を咲かせようと思いますと毎年の土づくりがカギを握ることになります。農園さんには色々な薬剤が販売されていますが、此のことも良質な土づくりに大いに貢献しているようです。
1990年、福井市だるまや西武で開催された展覧会のパンフレット
本日は、来月に名古屋で開催される「生誕110年、片岡球子展」に際し、NHK「日曜美術館」番組収録の前取材が卑山で有り、東京より番組ディレクターの御方が来山されました。和尚が小学2年生の頃だったように思うのですが、片岡球子先生が卑山に滞在して日本画を描いておられた時のことについて、卑山に残る資料とともに色々と取材を受けました。
そんなわけで、この三日間は両親の膨大な遺品資料の中から片岡先生の関連資料を探し出すという大変な作業をしていたのですが、そのおかげで和尚の子供の頃の資料もたくさん見つかり、タイムスリップしたかのような楽しい捜索時間でした。両親が子供の頃のものをきちんと保存してくれていたのには驚きました。60年も前の思い出に浸った、夢のような三日間となったようです。友峰和尚より
本日は花菖蒲祭に向けて、妻も含めて職員総出で境内に有るお茶処「溪仙舎」の大掃除と設えをしましたが、ここまで来ますと愈々という感が有ります。皆様の賢明なお掃除姿を横目に、和尚は卑山責任役員総代・藤田通麿様からのお招きで御手打ちの御蕎麦を頂きに御自宅へ伺いました。今日は名古屋から、株式会社「名給」の青木会長様が藤田家に来られるというので一緒に招かれたわけですが、御自宅横に作られた「達磨庵・市助」の二階特別席での、蕎麦懐石のフルコースでした。
手打ち蕎麦はもちろん藤田様ご自身が打たれたもので、懐石料理は奥様の手料理でした。心行くまで御蕎麦とお料理を堪能させていただいた後は、卑山「愈好亭」にて一年ぶりの楽しい歓談となりました。
日々、色々な御方との出会いが有りますが、青木会長様とも藤田様を通じて長年の御厚誼を頂いています。日本の第一線で活躍されている経営者のお話は和尚にとっても大変勉強になる内容ですから、すっかり聞き入ってしまいました。 歳を取れば取る程、いろんな事に興味が湧いてくる今日この頃、時間がいくら有っても足りません。今のうちに、出来る限り多くの御年輩者の人生教訓などを聞いておきたいと思った充実した一日となりました。友峰和尚より
草藤の開花 / 宝勝寺 式台玄関にて
木曜日の寺町は静かな時間が流れて行きました。今日も好天気で、午前中は寶勝寺霊園に除草剤を撒きましたが、霊園内に有るグミの木には赤く熟した果実がたわわに実っていました。子供の頃によく口にしたグミの実ですが、なんともタイムスリップするかのように懐かしい気持ちになったものです。最近、子供の時に見たり味わったりしたものに遭遇するととても不思議な気持ちに駆られます。此れも歳のせいでしょうか? 誰が植えたかは知りませんが、お墓のそばのぐみの木ですからきっと、故人の好物だったのかも知れませんね。鳥たちが喜んで啄ばむことでしょう!
寺カフェにはポツリポツリとお客様が来られていましたが、これまたのんびりした時間の中での御利用でした。午後からは羽咋市の中越様が訪ねて来られ、しばし歓談致しました。タイミングの良いご訪問にこちらもまたのんびりとお話しさせて頂いたものです。
長らく御縁を頂いております、中越さまとともに
こんな日も和尚にとっては有りがたいわけで、休息しながらのコミュニケーションとなります。昔から言う言葉に「嵐の前の静けさ」と有りますが、そのようにも感じた木曜日の一日。明日からはハードな日程が続いて行きます。ニュースなどでは本当に心の痛む事件事故が報道されていますが、人間の心身や精神状態は気候とも連動してるように思います。気候不順の折、皆様もどうか健康管理には十分にお気をつけて頂きたいものです。友峰和尚より
連日、真夏のような気候の続くこの頃ですが、大安禅寺の花菖蒲も例年より一週間早い開花となっています。このままお天気が続きますと、6月15日頃には満開となりそうです。花菖蒲だけではなく、紫陽花も薔薇も開花しておりますから、皆様には早めの御来園を計画して頂きたいと思います。
最近の気象情報では世界的な異常気象を伝えていますが、一週間位のズレなら仕方のないことですね。ただ、例年と違うのは、苗の生育が極めて良いということです。花菖蒲も約30年前の植えた当初のような、背の高い丈夫な苗の成長となっていますから、やはり何らかの気候変動が関係しているのでしょう。花たちにとっては最高の年回りになりそうですが、地球全体では竜巻や大地震、大洪水・大雪など、大きな災害が発生しており、とても気がかりです。
今のところは穏やかな日々が続いていて、気持ちがいいですね。今日も久しぶりに、須貝さん、佐藤さんが訪ねて来られ、金沢市のイベント情報などを聞かせてもらいました。6月からは本格的に和尚の「楽く楽く法話」が開始され、予約も入り始めています。超高齢化社会を迎えて、ご年輩の皆様には和尚の法話を聞いていただき大いに元気になってもらいたいものです。老人性寝たきりや、認知症封じの為にも、きっと効果があると思いますし、勿論、勿論ですよ、和尚本人の認知症防止対策でもありますね。真にもって微速前進の和尚の毎日ですが、確実に目的地に向かっていることだけは、間違いのない事実だと思っています。友峰和尚より
今日はお休みを頂いて、寶勝寺玄関入口の竹柵作りをしました。入口の両側は小さな庭園になっていてそれはそれで綺麗ですが、輪郭を作る為のデザイン柵で全体が引き締まった感じになりました。
杭を打ち・・・
竹を細工し・・・
ビスで留め、しゅろ縄で結びます。
このところの好天気で仕事もはかどり、予定通りの作業となりました。午前11時には、昨年お世話になった㈱ビットストリーム代表の前田様・クォーターズの森様、そして現代写真スタジオの加茂様、桂岩寺様と、今年の七夕カフェ開催についての御相談をさせて頂きました。
なごやかな打ち合わせです
昨年は初めての夜のイベントでもありましたが約百名近いお客様が参加され、大変盛大な催し物となりました。今年はこじんまりとした形で、七夕の夜カフェを楽しんでいただくイベントにしたいと考えています。寺町の夜は実に静つかでとても雰囲気が良く、歴史を十分に感じさせてくれる金沢市内でも特別なパワースポットですね。最近では各寺院がそれぞれに一年を通して色々な寺活を実施しているようで、今後の活性化が期待されるところです。寶勝寺では今後も、地域の皆様に気軽に来て頂けるような楽しく且つ学びのイベントを企画していきたいものです。七夕の夜、皆様には是非寶勝寺にお集まり頂きたく、今から予定をして下さるようお願いいたします。友峰和尚より
本日、午後の寳勝寺
昨年の10月20日にニューヨーク州サラ・ローレンス大学内で開催されました「墨蹟禅画展」のスチール写真を寶勝寺内に展示する為、現代写真スタジオ(金沢市野町)の加茂正光様に依頼していましたが、このたび記念スナップ写真が出来上がり本日お持ち下さいました。寶勝寺はギャラリーとしても今後は活用して行きたいと思っていますから、今回出来上がった写真も作品に添えて展示しておきたいと思います。
今朝方も、寺町一丁目の桂岩寺ご住職と今後の活動などについて色々とお話しさせていただきましたが、寺カフェ活動もここに来て、少しずつですが地元の方々に浸透し始めており、さらに多くの方との御縁を深めて行きたいものです。寺院活動は水が浸み渡っていくがごとく、あくまでも「コツコツと」が基本ですから、慌てない慌てない!ですね。
加茂様、ありがとうございました!
夕方からは、金沢市役所の皆様との打ち合わせ
金沢市内の有名観光地は現在、北陸新幹線開業効果で昨年の約3倍にも及ぶ観光客で賑わいを見せているようですが、寺町周辺はこれからが新しい観光地として整備されて行くものと思われます。「宝の山」でもあります寺町寺院群の活性化を期待したいと思います。友峰和尚より