和尚のちょっといい話
福井市役所おもてなし観光推進室の方々による視察 / 大安禅寺「千畳敷」へ続く参道にて
7年後には北陸新幹線が福井駅開業となるとかならないとか、いずれにせよ来ることには違いないようですから、今から観光面で色々準備をしていきたいと強く思っています。和尚自身、現在金沢での法務が主になっている関係で、今回の北陸新幹線・東京ー金沢間開業に立ち合うことが出来たことには大きな意味が有りました。新幹線効果は目を見張るものが有り、これからの7年間は観光面でのコンセプトやビジョンを練る上で極めて重要な期間となりそうです。大安禅寺の魅力は旧福井藩の歴史と共に有りますので、福井市が推し進めている「歴史のみえる街づくり」に協賛して、更に努力を続けて行きたいと思います。
福井市役所おもてなし観光推進室の方々による視察 / 駐車場のお手洗い所にて
そんななか、今日は福井市役所・おもてなし観光推進室の皆様が、卑山の観光施設の視察に来て下さいました。行政サイドの指導を仰ぎながら、一層の観光施設の充実を図りたいものです。さて、毎日が多忙になってきました。昨日に引き続き、依頼を受けました禅画や墨蹟を完成させ、落款を捺しました。
いくつになっても宿題は辛いものですね。達磨図の賛は、「一華五葉を開く」と書きました。
是はなんでしょう
皆様の日々の努力が大きく花開くことを願ってやみません。友峰和尚より
自坊での法務開始ですが、今日は福井市内の瑞源寺様で「花園役員会」が開かれ、早速に出席しました。大安禅寺からは、会長の藤田通麿総代様、女性部会会長の藤田清子様、副会長の上屋敷都喜子様が出席。寶勝寺からは、会長の北條直敬様が出席され、色々な懸案についての討議がなされました。
どの会議に於いても、話題になるのは今や少子高齢化社会における問題です。何をやるにしても人集めが困難な状況ですから、催し物を企画することの難しさでもありますね。それでもこの教区は、色々なイベント企画に対して協力的ですから助かっています。大安禅寺では布教活動の一環として、一年を通して多くの行事を遂行しており、近年全国的な広がりを見せている「寺離れ」とか「墓じまい」などの現象は今のところ起きていません。むしろお寺に来られる人が増えている状態なので、今後も「寺活」には力を入れて行きたいものです。さて、会議の後、藤田・北條両会長様が卑山に寄って下さり、再び会話が盛り上がりました。
「三人寄れば文殊の知恵」では有りませんが、熟年世代?いやいやジュクジュク世代3名による未来構想への思いは尽きることが有りません。「骨董品類世代と超新人類世代」とのギャップを否応なく感じる現代社会!こんな時は先人の知恵をお借りして、レトロ調のイベントが若者には受け入れられるとの事で、今年も「地蔵盆そうめん流しと子供地蔵尊像作り」が一番いいとの結論を見ました所で解散となりました。
ブログを見ていて下さる皆様からも、寺院でのイベント企画の良いアイデアが有りましたら、どしどし御意見下さいますようお願い申し上げます。友峰和尚より
連休中の交通利用状況が報道されていましたが、さすがに北陸新幹線の利用はすごかったようで、いっきに人の流れが増えたとの事。例年の約3倍だそうですから、交通インフラの整備がもたらす人口流動効果が実感されたというものです。勿論のこと、それに比例して経済効果もアップしますから「有りがたし」の一言に尽きますね。連休中、金沢市内のホテルや旅館はどこも満室で、予約が取れない状況が続いたとの報道がなされていましたから、今回の発表もうなずけます。次に交通混雑が予想されるのは夏休みだそうですが、地元の商業関係の皆様にとって「「嬉しい悲鳴」となるよう、より一層の経済効果を願ってやみません。北陸地方の長い長い経済不況からの脱却は、さらなる交通インフラの整備が突破口となるといいですね。福井までの北陸新幹線延長は7年後だそうですから、待ち遠しいかぎりです。7年後を目指して、大安禅寺もJR福井駅からの観光地巡回バスや独自での送迎バスの運行など、今から計画を練って行きたいと思っています。
新緑の美しい 大安禅寺 花菖蒲園にて
福井の新しい観光地として、観光客の皆様に何を提供できるかが今後の課題のようです。アイデアは尽きませんが何と言っても交通の利便性が要求されるだけに、観光地をつなぐ一日も早い交通インフラ整備を願いたいものです。大安禅寺のような環境は、都会に住まれている方々にとってはオアシスとも言える場所だけに、「歴史と幸せ感を満喫できる越前の古刹」として大いにアピールして参りたいと思っています。さて、現在順調に花菖蒲やアジサイ、そして薔薇の花が育っています。「花の寺・大安禅寺」の面目躍如の季節を迎えようとしています。皆様、どうぞご期待ください!! 友峰和尚より
初夏の風薫る爽やかな連休明けの木曜日となりました。本日は十七回忌のご法要のため「寺カフェ」は終日お休みで、穏やかな時間が流れて行くなか午後1時半より、寶勝寺檀家様のご法要が厳粛に行われました。「法要日和」とは真にこのような日を言うのだと思うほどの、暑くも無く寒くも無しの日和でした。
寶勝寺のお檀家さんは関東にお住まいの方が多く、今日も東京から北陸新幹線を利用されての御来寺でした。聞くところによりますと新幹線は連休中とは真反対に快適に乗車することが出来たそうで、法要を連休明けにされたのもそのことを考えての計画だったことと察しました。
5月はこれからも法要の予定が入っていますが、この時期は一年で最も過ごしやすい気候ゆえに気持ちも穏やかになれるものですね。お檀家皆様とゆっくりお話が出来るのも、御法事が一番です。
現在、金沢市内の三か寺の法務を担当していますが、今日は午前中に野町の少林寺、午後3時過ぎからは本多町の瑞光寺にお参りに行きました。連休明けの疲れもありましたが、読経は本当に気持ちの良いものです。どうやら「坊主はお経!!」と本日は自分でも納得した、爽快な一日となったようです。友峰和尚より
連休最後の一日、皆様に於かれましては十分に休息されましたでしょうか? 昨日までとは打って変わって、終日静かな時間が流れて行きました。観光客の皆様も何処か最後の休日をゆっくりと楽しんでいるような感じでした。特に今年は休日が長く続いたようで、旅行計画もゆとりをもって組むことが出来たそうです。今日の寶勝寺カフェは、普段のリズムに戻ったような雰囲気でご利用のお客様も休日の名残を惜しむかのように、のんびりくつろいでおられる姿が印象的でしたね。そんななか、副住職家族が訪ねてくれました。大安禅寺もこれから忙しくなる為、その前にということでの訪問でしたが、久しぶりに孫たちとの楽しい時間を過ごすことが出来ました。
和尚も、6月6日からの「花菖蒲祭」開催準備の為まもなく福井に戻らねばならず、寶勝寺での法務も5月中には済ませて置きたいと念じています。「行きはよいよい、帰りは恐い」の歌では有りませんが、「楽あれば苦あり」の格言の如き境地にならぬようにとの精進努力ですね。
長らく御法縁を頂いております小村様ご夫妻が、寳勝寺へ御来山下さいました。
それに致しましても、この連休中は北陸新幹線開業効果が目に見えて感じたほどでした。国指定・寺町台伝統的建造物群がこれから新しい金沢市の観光地として整備されていくことを願ってやまないものです。寺町の佇まいはとても魅力を感じますし、加賀百万石の今日までの歴史を知る上での重要な史跡であるとも思います。少しずつでは有りますが、寺カフェ利用のお客様に史実が知られていくような気がいたしました。
連休中、多くのお客様にご利用頂きました事に厚く御礼を申し上げます。友峰和尚より
昨日からの雨も上がり、快晴となったこどもの日、流石に家族連れの観光客の姿が目立った一日となりました。スタッフの高倉さんが、こどもの日に因んで「ちまき」を買って来て下さったのですが、頂く時間も無いほど終日カフェのお客様の対応に追われました。いよいよ明日が連休最終日となりますが、頑張って接客にあたりたいと思っています。午後になって、お檀家様の稲場さまがお参りに来られましたが、その折、お家で家族のように大切に飼われていた愛犬「グレイ」が、先月の25日に亡くなったことを聞きました。いつも、散歩の途中で寶勝寺に来ていて和尚とも仲良しでした。品種はドイツのワイマラナーで、主に狩猟犬として王族に飼われていシルバーグレイの素晴らしい犬でした。大型犬なので寿命も10年程と、他の犬に比べますと短い命ですから尚更の事思いも深くなると思います。心から冥福をお祈りしました。一日を通して色々な出会いが有りますが、どれも和尚との深いかかわりの中での出会いですから、大切にしたいと思います。今日は本堂にも席を設けましたが、若いカップルが自ら希望してその席に座っていたのには和尚も驚きと喜びを感じましたね。本尊様の一番前の御席、きっと観音様の御利益はお二人様の幸せを約束して下さると思いました。
いつにも増して、寶勝寺入り口に立てた鯉のぼりが勢いよく泳いでいたのが印象的だった「こどもの日」の休日でした。友峰和尚より
本日の御法要 / 寳勝寺本堂にて
寶勝寺のお檀家さんの中には関東にお住まいの方も多く、今日は横浜より御法事の為に来られました。最近ではお寺で御法事をされる方が増え、修復工事を終えたばかりの本堂での読経は本当に荘厳ですね。
御焼香のようす
お経を唱える時に使う鳴物も、お寺ならではの歴史ある物ばかりで音もよく、第一にお経を唱える時の音響効果は本堂が抜群です。そもそも、お寺の御堂は音叉のような音響効果が出るように設計されているそうですからすごいと思います。今回の修復工事でも思いましたが、本尊佛をお祀りする内陣は特に天井が高く、天井のさらに上も広い空間となっており、その構造が声を長く響かせているのだと感じました。
お墓参り
法要後の歓談のひとときも、故人を偲びながらのお話で和尚にとっては故人を知るうえでの大切な時間となっています。寶勝寺の兼務住職をして5年の歳月が流れようとしていますが、最近はお檀家さんとの交流も盛んになり心から安心しています。
さて、法要後は再び寺カフェ開始となり、職員の方々の奮闘に頼るところ大でした。連休はまだまだ続きます、久しぶりに雨となった本日、気温も下がって過ごしやすい一日となったようです。友峰和尚より
カップルに人気のお部屋 / 寳勝寺 寺カフェ
連休二日目の日曜日。皆様に於かれましては如何お過ごしになられましたでしょうか?ゆっくりとお休みになられましたでしょうか? 良いお天気に恵まれたゴールデンウィーク、日本全国の有名観光地はどこも賑わいをみせているようですが、寶勝寺もご家族連れの観光客が目立ちました。子供達のはしゃぎ声を聴いていますと、どこかホッとしますね。お寺の畳敷きの空間は、子供たちにとって最高の遊び場のようです。少々の運動など気にしない気にしない、どうぞのびのびと休んで下さいな。天井の高い御堂のなかは、暑い暑い街なかの空気から解放される極楽浄土の癒し空間のようです。どの方どの方も、のんびりゆっくりと寺カフェを楽しんでいるように思いました。
藤田通麿様から頂いたテーブルランナー
お寺と言えば「御利益」ですが、一昨日から各種の「御守り」を御本尊様の前に置きました。若いカップルの皆さまには好評のようで、二人でなにやら、ぼそぼそくすくす会話しながら御守りを選んでいる姿には微笑ましさを感じます。おみくじも人気で、玄関先の木々にくくり付けてのお帰り、旅先のお寺参拝ならではの楽しみ方です。和尚は終日、接客と茶碗拭きに集中した一日でしたが、「お掃除第一主義」ですから良い運動となりました。
中庭の日陰に咲く、白スミレ
明日は御法事が予定されている為、早朝より本堂の設え等にかかりたいと思っています。兎に角、お寺に沢山のお人が集まって来ることは本当に嬉しいことです。寺町・忍者寺に対して、寶勝寺は「出会い寺」のようですね。「出会い・ふれあい・和み合い」、寳勝寺本尊・十一面観世音菩薩様も、きっと笑顔の一日だったことと思います。友峰和尚より
金沢市内の観光地を紹介するテレビ番組がこの数か月間、過熱気味の様相だったためか、連休初日の今日は新幹線を利用されて来られた関東方面からのお客様でどこもかしこも人・人・人で溢れ返っているとか。おまけに27度を超す時期外れの気温で、クールビズどころかクールクールと目が舞いそうな暑さ、おかげさまで涼を求めて寺カフェも大人気となった一日でした。
和尚の仕事は、昨日の「皿洗い」から、本日は「接客と茶碗拭き」に変化した次第です。と言いますのも、今日は強力な助っ人でもあります妻が台所方に加わり、大いに助かりました。寺カフェ利用のお客様には一様に良い評価を得ているようですので、和尚としても大変嬉しく思っています。ときおり若いカップルから「有り難うございました、また来たいです!」なんて声を掛けられますと、和尚のボルテージは上がる一方です。福井からの観光のお客様も来られていて、とても楽しい接客となりました。修復工事を終えたばかりの堂内は流石に、歴史を感じさせるに十分なほど荘厳な雰囲気が有ります。観光客の皆様もまた、その枯淡な雰囲気を楽しんでおられるように思われます。試行錯誤の毎日ですが、寺院活動の新しいスタイルの在り方を模索しながらの「寺カフェ」、地元の皆様にも沢山来て頂けるよう努力を続けてまいりたく思います。和尚にとっては、朝一番の坐禅瞑想の時間が、身体の疲れを取る唯一の手段となっているようです。友峰和尚より