和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第784話 】
2015年 10月 11日 談

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皆様、お元気にお過ごしでしょうか? 三連休の本日は地元白山神社の秋祭りで、8時半に御神輿が卑山・大安禅寺に到着しました。少子化の波は大安寺地区でも例外でなく、年々子供達の姿が少なくなっています。神輿の担ぎ手が大人たちという現象が続いていて、今後の祭りの継続が心配されるわけですが、今が踏ん張りどころなのかも知れませんね。若い衆の「わっしょい!わっしょい!」の元気な掛け声とともに神輿を上げて、どうやら今年も無事に神様の御加護を授かることが出来たようです。

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「わっしょい!わっしょい!」

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それにしても、「わっしょい!わっしょい!」っていう掛け声ですが、何故「わっしょい」と言うのか、皆様ご存知ですか? 最近、和尚も日本古来よりの色々な行事の中での言葉に興味があって調べています。この「わっしょい!わっしょい!」ですが、一般的には「和を背負う」「和と一緒」から来ているとの事ですが、諸説あって、韓国語の「ワッソー(来た)」の発音から来たとも、面白いですね。大いに学習しながら、日本の伝統的行事を後世に伝えていって欲しいと思います。秋の観光シーズンを迎えて、今日も愛知県や石川県からお参りに来ています。この時期は坐禅の季節でも有りますね。大いに坐って、身体と呼吸と心を整えましょう!坐禅に来たれ!! 友峰和尚より

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本日の生き生き法話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第783話 】
2015年 10月 10日 談

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昨日まで京都でしたが、一夜明けてみればがらりと風景が変わって、山中静かな秋の風情いっぱいの佇いの禅寺で目を覚ましました。何気なしに机に目をやると、つい先日送られて来た小冊子に目が行き、その題名がなんと「先斗町地名考 ~ポントの謎を解く~」で、京都・先斗町の名前の由来についての杉本重雄氏の書かれた大変興味深い一冊の本でした。思えば学生時代、友人達とよく先斗町に遊びに出掛けたものでした。当時はなぜ先斗町(ぽんとちょう)と言うのかなど知る事も有りませんでしたが、考えて見れば随分と変わった名前では有りますね。京都と言えば「祇園に先斗町」とすぐに思い出すほど、実に有名な地名です。昨日は自坊の法務の為、会議終了後はわき目も降らず福井へ戻りましたが、気持ち的には、せっかく京都に来たのだから木屋町や高瀬川、祇園、先斗町など散策してみたいと思ったものでした。そして一夜明ければ目の前に「先斗町の本」という事で、やはり京都とは縁が有りそうです。早速に先斗町の風景を思い出しながら読ませて頂きましたが、結論は次のようでしたので、皆さんにも知って頂きたいと思います。

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先斗町の呼称の由来・・・「東山を臨んで、家々が鴨川に面した先ばかりに立ち並ぶ景勝の地で有ったことから」、或いは、「その北端部が三条河原に位置し、かって先(首)ばかりが置かれた刑場の地であったことから」、「カルタ賭博用語 ポント(先斗)=先ばかりの意、との洒落で名付けられた」と有ります。どうですか? 皆さん。為になりましたか? 地名ほど面白くその場所の歴史や由来を語るものは有りません。全国には同じ地名が沢山ありますが、往々にしてその地名の由来には共通点が有るというものです。地元「田ノ谷町」地名の由来も、約千二百年前に「竜王山 田谷寺(でんこくじ)」が有った場所に由来しているわけですから、地名は大切な文化記憶遺産でもあると思いますね。今度京都に行ったときは是非、先斗町を訪ねてみたいと思いました。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第782話 】
2015年 10月 09日 談

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全国定期宗務所長会議を無事に終えて帰路につきました。相変わらず京都駅は観光客で賑わっていましたが、修学旅行中の団体も多く見受けられ、子供達を引率する先生方も楽しそうな雰囲気で微笑ましい感じを受けたものです。和尚の学生時代から何度も訪れた京都ですが、やはり千年の歴史を有する古都らしく、来るたびに新鮮な感覚があります。

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さて、気分を一新して再び自坊の法務に戻り、夜の金曜坐禅会に備えました。瞬間移動とまでは行かないものの、先程まで居た京都から福井に戻れば、そこには自然がいっぱいの大安禅寺。今の時代だからこそ味わえる、ダイナミックな環境の変化体験でも有ります。心から贅沢な経験だと思いました。交通インフラがもたらす異次元体験といった処でしょうか! 会議ではひたすら当局者説明のヒヤリングに徹し、坐禅会では自分の心のヒヤリング、どちらもヒヤリングながら、人間の持つ能力の不可思議さを感じ取ります。坐禅は実に有り難いですね。夜の深まりとともに頭の中も身も心も静まって、世の喧騒を離れてたった一人きりの有意義な時間を過ごすことが出来そうです。最近は坐禅会に参加する方も増えて来ました。きっと皆さんは一人っきりの「遊戯三昧」の心境を味わっているようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第781話 】
2015年 10月 08日 談

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大本山妙心寺での全国定期宗務所長会に出席しましたが、京都は秋の観光シーズンを迎えて多くの外国人旅行者の方々で賑わいを見せていました。毎年この時期に開催される会議ですが、本山にお参りできる事を大変に嬉しく思っています。地方にいますと次第に自己本位になりがちですが、本山に来ますと初心に戻ったようで、和尚にとっては大切な会議参加となっています。明日の正午まで会議がなされますが、本派の色々な問題点が議題に取り上げられるにつれ、今日の社会問題も複雑化しているのが実感として伝わってきます。毎回、会議に参加しながら宗派に関する情報収集に徹しているわけですが、全国それぞれの教区によってずいぶんと問題点が違うものだと感じます。

IMG_7050さて、お堅い話はこれまで、世界的にも観光地として人気のある京都ですが、タクシー運転手さんの話ではフランス・パリを抜いて世界ナンバーワンの観光都市になったとか。それが本当なれば嬉しい事ですね。いまや日本国は世界中から観光客が押し寄せており、そんなニュースをたびたび目にするわけですが、金沢市も新幹線開業以来、例年の三倍以上の観光客が押し寄せています。和尚も学生時代は4年間京都に住んでいましたが、改めて古都の素晴らしさを肌で感じています。金沢市もまた、小京都と言われていますように大変魅力のある歴史的町です。歴史を有する町は人々の心を魅了して止まないようですね。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第780話 】
2015年 10月 07日 談

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全昌寺 様と (曹洞宗・大垣市)

日本人御二方のノーベル賞受賞のニュースは、日本全国の国民に大きな幸せ感を伝えたようです。小国ながら、世界中の研究者達の中から毎年の如く日本の研究者が受賞される姿を拝見すると、やはり大変誇らしくまた嬉しく思います。そんな幸せな気分に包まれながら、今日は久しぶりに自坊大安禅寺での午前・午後の「生き生き法話」となりました。

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超高齢化社会が進む日本では、家族間の会話が極端に減少傾向にあるとか。少子化にも原因が有ると思いますが、それだけでなく、電子機器の普及による会話不足もその原因の一つに挙げられています。和尚の法話を聞いた後、「久しぶりに笑いました。なんだか気持ちが晴れましたわ!!」なんてコメントされると、嬉しいやら心配やら、複雑な気持ちに駆られます。それでも、和尚のお話を家に持ち帰り、何らかの会話が家族間でなされることを期待したいものです。

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満面、笑顔笑顔で帰られる拝観者皆様の姿をお見送りする時ほど安心するものは有りません。核家族化が進む中での和尚の「生き生き法話」が少しでも、高齢者方々の心をほぐす要因となる事を願いたいものです。さて「七十八十は、鼻たれ小僧、九十、百で花盛り!」と言うた人がいるそうですが、それなら和尚もまだまだこれからです。頑張って参りましょうか! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第779話 】
2015年 10月 06日 談

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御詠歌の練習 / 大安禅寺 書院にて

この時期、お手紙の最初に書く季語に「秋冷の候」とありますが、まさにそのまんまの朝を迎えました。つい先日までの暑さもどこへやら、肌に突き刺すような冷気で目が覚めました。なんと気温は13度! 掛け布団も夏用のままでしたから、このところの急激な気候変動についていけないって感じ! ニュースでは、日本の地中はマグマが煮えたぎりあちこちの火山で噴火を始めるとの予報、これは一大事!この冷気は嵐の前の静けさかも知れませんね。佛、佛、いいながら、今日もお仕事開始!そんなところにビッグニュースが流れました。またまた日本人がノーベル医学生理学賞を受賞したとか。大村智先生おめでとうございます!!なんて気軽にコメントしますといかにも知人みたいですが、やはり嬉しいニュースですね。頑張ってるスーパー日本人!しかも80歳!ですよ。「サムライジャパン」の真骨頂です。本当に我々の励みになります。先生の言葉「刻苦光明、必ず盛大なり」と。寒い寒いなんて愚痴ってる場合では無いですね、80歳にして尚、心が燃えたぎっている大村先生に「馬鹿もん!」って、どやされそうです。お寺の書院からは檀信徒御婦人方々の御詠歌を練習する声が心地よく響いていました。

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皆々、その場その場の立場で一所懸命なんですね!和尚もなんだか皆から元気をもらった一日となりました。明日は新命副住職が大本山妙心寺に布教師講習で留守の為、和尚が午前午後の団体参拝者向け「生き生き法話」をする予定です。皆さん是非いらしてくださいな、久しぶりの和尚のお話です。こちらはノベールショーですね。わかるかな?気にしない気にしない 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第778話 】
2015年 10月 05日 談

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大安禅寺 花菖蒲園より枯木堂を臨む

透き通るようなブルーの広がる秋空となりましたが、この時期は全国各地で色々なイベントが開催されています。その中でもグルメに関するイベントが多く見受けられ、流石に食欲の秋という事で庶民の人気を得ているようです。朝刊には所狭しとイベント情報が掲載されていますが、余りの多さに何処に決めようかと迷う程で、少子高齢化社会の進む中、町興しを目指して地域の活性化に尽力されているのが伝わって来るようです。

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さて、皆様はどちらにお出かけでしょうか? 間もなく三連休がやって来ますが、アウトドアでの休息を兼ねてのレクレーション、さてさて和尚も何処にしようかな? 阿弥陀くじでも引いて決めましょうか! それぞれの世代年齢によって行き先も違ってくると思いますが、和尚などはウオームアップを兼ねてのウオーキングに出掛けたいと思っています。福井は海、山、平野共に自然が豊かで本当に素晴らしい所だとつくづく思います。田園と伝統的家屋が立ち並ぶ風景とが優美なシチュエーションを見せてくれています。

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遠くまで出掛けなくとも、近場で随分と心を和ませることが出来るのも福井に住めることの幸せ感でも有ります。田舎っていいですね!秋の匂いと共に大いにリフレッシユしたいものです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第777話 】
2015年 10月 04日 談

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今日はブログ777のラッキーセブン大フィーバの日、そしてスポーツの秋! ラグビーW杯イングランド大会で日本がサモアに圧勝したとのニュースが朝一番に報道されていましたが、久しくスポーツの表舞台から遠ざかっていたようなラクビーが、ここに来て一気にファン層を広めた感が有ります。なかでも「五郎丸歩選手」が、その独特な合掌スタイルと共に一躍スター的存在感を見せており、そのほかの選手もそれぞれ個性が有って、観戦する者にとって魅了的なアスリートばかりです。ラグビーがこんなに楽しいスポーツだったのかと改めて感動したものでした。マッチョに鍛え上げられた肉体同士がぶつかり合うハードなスポーツ、観ている方も相当なエネルギーを消耗する競技ゆえに、一層アドレナリンが噴出するというものですね。更なる勝利を願っています。

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さて、昨日は京都・大本山妙心寺団参でしたが、帰山して見ればお寺は若者達でいっぱい! 秋季音楽祭「ザ・フェス」の真っ最中でした。ライトアップされた境内に設営された舞台で歌っている風景はとても幻想的で素晴らしいものでした。今日も終日多くのミュージシャンが出演しましたが、重要文化財でも有る大安禅寺、歴史的建造物を利用しての「ザ・フェス」秋季音楽祭。若者たちがお寺と接するチャンスでもあり、今後も大いに活用して頂きたいものです。「今と言う今こそ今が大事なり、大事の今が生涯の今」友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第776話 】
2015年 10月 03日 談

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滋賀北陸教区花園会 妙心寺秋季団体参拝

父親が息子に「スマホの使い方教えてくれ!」と頼んだら「孫に聞いてくれ!」と即答されたとか。いやはや洒落にもなりませんが成る程!孫たちの携帯電話の扱い方の見事さには唖然とします。和尚などは指が太いためメールを打つのも一苦労ですが、子供たちは片手で素早くメールを打ち込む姿には「あっぱれあっぱれ!」です。

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京都、角屋見学

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大人の方々から、「和尚さん、最近の子供達のスマホ病をどう思いますか?子供の未来が心配ですよ。」なんて言われますが、近未来はますます電子社会が進化発展して行くと予想されるため、今後それを有効に活用していく為の社会全体としての取り組みが必要かと思われます。事実、中東のドバイにおいては学校の授業は生徒が自宅と学校を繋ぐ「パソコンモバイル」を使って行われているとか。電子機器の扱いに強くなって行かねば、未来を生きていくことは出来ないのかも知れませんね。思えば和尚の子供の頃、道行く灯りは提灯でしたよ。しばらくして懐中電灯になり、今やスマホやアイフォンが懐中電灯の役割を果たしています。そんなもんですから和尚は奥様に言いました。「子供たちは電子機器を使いこなしながら、未来に向けてきっと更なる進化への学習をしていると思います。」って。和尚もアイフォンを手放せない一人です。こんな便利な物を発明された人に感謝してやみません。次は何が出て来るのか、楽しみな毎日です。友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第775話 】
2015年 10月 02日 談

最近の天気予報告知の言葉の使い方も、ずいぶんと物騒になって来ました。昨夜来の低気圧は「爆弾低気圧」と、いとも簡単に使われますが、「爆弾」などという言葉は戦争以外に使われませんから、もう少しデリケートな言葉遣いが求められても良いかと思います。例えば「スーパー低気圧」など如何でしょうか? 金沢市の強風被害が全国ニュースになっていましたが、卑山の建造物は幸いに全面修復工事を終えたばかりで耐震補強工事もされている為、さすがに安心してぐっすりと休むことが出来ました。「爆弾」ならばとっくに「おだぶつ」でしたね。

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さて、10月に入って一辺に過ごし易くなりましたが、「文化の秋」到来です。最近、和尚の趣味はなんですか?なんて聞かれることが有りますが、「趣味」と問われると困ってしまいますね。本業以外の好きな事ですから、はたと考えてしまいます。なぜなら平生の住職の仕事全てがこれに当てはまるからですね。書も墨絵も料理も音楽も園芸も・・・等々。考えてみれば、趣味も持てない人生なんてつまらないかも知れません。実際の話、和尚は趣味を持てる人がうらやましいですね。和尚もそろそろ時間を作って、何か趣味を持ってみたいものです。何がいいでしょうか? 旅行?蕎麦打ち?盆栽?それとも山登り? ・・・嗚呼!どれも難しいですね。秋の夜長ですから真剣に考えてみたいと思いました。こんな話でシュミません! 明日は久しぶりに団体で京都大本山妙心寺に参拝する予定です。有り難し有り難し。友峰和尚より

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