和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1054話 】
2016年 07月 07日 談

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昨年度、瑞光寺盂蘭盆会のようす

明日からの三日間は金沢兼務寺院での盂蘭盆会施餓鬼法要が営まれます。明日は本多町の瑞光寺、明後日が野町・少林寺そして日曜日が寺町・寳勝寺となっています。今日はその法要準備の為の買い出しに行きましたが、慣れない買い物にすっかり疲れてしまいました。ブログをご覧頂いている女性の方から「疲れた、歳を取ったなどの言葉は和尚さんに似合いませんよ!」って冗談交じりに言われましたが、しみじみと毎日買い物に出かける主婦の皆様のご苦労を身に染みて感じます。色々経験をしてみて初めてわかる世界が有ると言うものです。

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昨年度、少林寺盂蘭盆会のようす

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昨年度、寳勝寺盂蘭盆会のようす

さて、総じてブログなどは面白い話が良いに決まっていますが、そんなに毎日面白い事があるわけでも有りません。しかしながら面白い事が無くても、ためになる新たな経験が未だに続いています。一昨日に「寶勝寺ふれあいパーク霊苑改葬工事」の最終合意が関係会社となされ、その意味合いからも今年の「盂蘭盆会施餓鬼法要」ほど大切なお盆行事は無いと思っています。和尚の年齢からしても、今回の大事業は和尚の最後の仕事となるかと思います。人生最後の住み家であるお墓の未来志向を見据えた「極楽浄土」を創造させる霊苑でも有ります。人間には生涯を通じて必ず成すべき仕事が有るかと思いますが、お盆のお施餓鬼を前にして祖先の御霊に対し報恩の真を捧げたいと思います。檀信徒の皆様には是非お参り頂きたく心よりお待ち申し上げております。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1053話 】
2016年 07月 06日 談

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寳勝寺の「日中友好の朝顔」が今、元気に育っています。この朝顔の種は、広島県福山市にお住まいの中川美術館館長・中川健造様より譲り受けたもので、毎年見事な花を咲かせています。

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昨年8月のようす

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写真の如く、大きな花びらに白の縁取りと透き通るような赤紫色が特徴です。山門より本堂に至る塀に毎年多くの花をつけて寺カフェ利用のお客様の眼を和ませてくれています。今年もお盆過ぎには、朝顔愛好者の皆様が集まって「日中友好の朝顔を愛でる会」が開かれる予定となっています。朝顔の品種には色々ありますがこの朝顔は格別で、最初に見た時の感動をいまだに忘れることが出来ません。花びらの大きさもそうですが、色合いの美しさには惚れ惚れとしてしまうほどです。

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苗も育成中です

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これまで多くの方々に種を分けてきましたが、その輪も広がりを見せています。世界の国々が争いの無い友好国となっていく事を願うばかりです。朝顔と言えば、福井が生んだ幕末の歌人・橘曙覧(たちばなのあけみ)が詠んだ 「楽しみは 朝起き出でて 昨日まで 無かりし花の 咲ける見る時」が有名ですが、この歌の如く本当に朝一番に愛でる朝顔ほど清楚で美しいものは有りません。卑山の朝顔はようやく蕾が出てきたところですが、まもなく大輪の花びらを開く事と思います。皆様、寺カフェと共に「日中友好の朝顔」の威厳のある高貴な咲姿を是非ご覧頂きたいと今から楽しみにしています。友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1052話 】
2016年 07月 05日 談

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寳勝寺の七夕飾り / 式台玄関にて

10日の10時半より厳修される「寳勝寺盂蘭盆会施餓鬼法要」を前に、本日は「寳勝寺ふれあいパーク霊苑改葬工事」の最終会議が施工業者様を交えて行われました。盂蘭盆会終了後に檀信徒皆様に経過をご報告する予定となっています。今後は本山妙心寺へ許可申請を届け出、了承を得てのち、本格的に工事が始まることになっています。約3ヶ年に渡った卑山霊苑改葬の会議でしたが、関係者皆様には心から感謝御礼申し上げたいと思います。来年夏に完成予定の「ふれあいパーク霊苑」は、急速に進んでいる「墓じまい」や「寺離れ」の現象に心を痛め、これからの、そして未来の祖先墓地供養の姿と重ね合わせての改葬計画でも有ります。父母の恩、先祖の恩を想う気持ちを大切にして頂けるような理想的な墓地が求められています。家族みんなで気軽に訪れ、祖先の霊と語り合う事の出来るような墓地を念じています。人生最後の家でも有る「先祖墳墓」、皆様は今どのように捉えておられるでしょうか? 時代の変遷と共に人々の価値観も変化していきますが、祖先を奉じる心だけはいつの時代でも変わらぬものであってほしいと願ってやみません。

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さて明後日は七夕です。卑山の玄関前に登場した七夕飾りには、願い事や先祖の御霊へのメッセージなどがたくさんの短冊に書かれています。7日の夕には御祈願祈祷会を行いたいと思っています。友峰和尚より

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霊苑改葬工事 関係者皆様との記念撮影をしました

友峰和尚のちょっといい話 【 第1051話 】
2016年 07月 04日 談

この10日の参議院議員選挙投票日を前に、今日は妻と共に期日前投票に行きました。「男は読経、女は愛嬌、坊主はお経、議員は選挙!」って懐かしいフレーズですが、国の行く末を決める大事な一票です。選挙カーのボリュームをいっぱいに挙げての候補者お願いコールの音が、このところの暑さに拍車を加えるかのようです。みんな一所懸命に働いています。いい汗を流しています。寺に戻れば卑山御用達の小森庭園主・末政さんが花菖蒲園の苗の植え替えに汗を流しておられました。本当に有り難い事です。お祭りが終了しても次の仕事が待っています。人生に終わりなど無いようです。

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さて和尚は残務整理に精を出しましたが、今月はお盆月でも有るので早めの整理が求められています。この時期は雨模様が多いためお部屋の中もじっとりとしてカビ臭く感じるので、お天気の良い日には虫干しが必定のようです。暫らく和尚が留守にしていると蜘蛛さんも一所懸命に働いて部屋じゅう蜘蛛の巣だらけになっています。こちらもまた日々汗を流しているようです。じっと観察してみると面白いですね。なんだかゆったり過ごせた一日となったようです。自然の天候の変化が人々の生活のリズムと深い関係を持っていることを味わった感じがしたものでした。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1050話 】
2016年 07月 03日 談

アメリカ・ニューヨーク州より長年の友人であるグリフィス教授が来ていますが、大学生徒のエイブさんがしばらく大安禅寺に滞在する為、和尚の友人皆様にお願いして明日からの行動日程を立てるために午前中、卑山に集まってもらいました。英語での会話が飛び交う打ち合わせとなりましたが、なかなか面白い風景となったものです。エイブさんにとっては初めての来日で色々な事に興味を持っているようで、明日からの行動を楽しみにしているようでした。午後からは、現在、寳勝寺霊苑改葬工事でお世話になっている㈱ココ・プランニング会長の中本隆久様と、社長の中本大資様が来山され、今後の打ち合わせがなされました。

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寳勝寺霊苑改葬工事会議のようす / 大安禅寺 応接室にて

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つい先日、会長の御母堂様が93歳で逝去され、懇談終了後には本堂にて初七日忌の法要を営みました。仏縁とは不思議なものです。今日はどういうわけか次々に和尚の縁者が集まって来られ、終日、応接間が賑わっていました。お寺に来られる用事は人それぞれに様々ですが、お互いに何某かの仏縁に結ばれている事には違いないようです。いつも言いますが、世の中に偶然という事象は無く、必然的にご縁が結ばれていくのだと思います。

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昔から「似た者同士」という言葉が有りますが、向上心を持ってのご縁を広げて行きたいものですね。多くの方々との出会いも「一期一会」です。現在も過去も未来も一体のものですから、その時その時を大切にしながら日々を過ごして参りたいと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1049話 】
2016年 07月 02日 談

最早ブログで日々の気温を伝える必要もなくなったようで、今後も30度を超える真夏日が連日続くという予報です。6月恒例のお祭りがようやく終わったと思っていたら、今日はチャリティー和太鼓コンサートが卑山・枯木堂を会場に開催されました。地元の太鼓奏者はじめ県内外各地から参加され、再び賑わいを見せた一日となりました。詳しくは大安禅寺ホームページをご覧ください。

IMG_9478「絆 和太鼓 live in 大安禅寺」 復興祈願会・熊本大震災物故者追善法要

IMG_9498和太鼓ライブの様子 大安禅寺 枯木堂にて

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夕刻には、和尚の長年の友人でも有り、先年、ニューヨーク州サラ・ローレンス大学を会場に「墨蹟禅画展」を開催した時、大変お世話になったグリフィス教授と生徒さんが来られました。学生のエイブさんは暫らく滞在されるという事で、家族が一人増えた感が有ります。この月はお盆月ですから和尚も何かと忙しいわけですが、お盆の行事も含め日本の伝統的文化にも触れてもらうべく、色々計画しています。日本の伝統的文化がどれほど素晴らしいものかは、国外に行くとよくわかります。勿論、国それぞれに優れた文化は無尽蔵にありますが、我が国の古来より引き継がれて来た文化や風習の中には仏教の精神が深く根付いているように思います。短い滞在時間なれど、少しでも学生さんに感動を与えることが出来れば幸いかと思っています。最近は民泊も流行の兆しを見せています。その事もより日本の文化に接してみたいという希望の表れだと思います。どうやら7月もまた多忙の日々となりそうな気配を見せた和尚の一日でした。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1048話 】
2016年 07月 01日 談

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寺町・西方寺様が来山くださいました。

今日から7月!昔の暦で文月(ふみづき)に入った途端に気温が午前中から33度まで上がり真夏日となりました。愈々夏本番を迎えたようです。9時半にお檀家様の月参りに出掛けましたが、汗が容赦なく背中を滴り落ちて夏本番を肌身で感じ取ったものでした。読経の声が家じゅうに響き渡る時にはお盆の季節到来をも同時に感じたものでした。供養の専門家が言うのもなんですが、月参りほど敬虔な気持ちを感じさせてくれるものは有りません。お檀家様のお仏壇の前に座りますと、言葉では言い表せないような安らぎを覚えるものです。ましてこの時期はお盆月でも有るので尚更の事、普段のお参りとは格別な心境を味わうわけです。これからは墓前での諷経も始まりますが、故人との霊交流でも有るので心を込めて精進して参りたいと思います。

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皆様もどうかこの月はお仏壇を掃除して故人の好物やお花などをしっかりお供え頂き、菩提寺の和尚様に御先祖供養をお願い頂きたいと念じて止みません。「無相の相を相として 行くも帰るも余所ならず 無念の念を念として うたうも舞うも法の声」ですね。これを読み取るのは難しいですか? 目に見えないものを見、耳に聞こえない音を聞く事の大切さです。心の世界は無念無想にて初めて仏法に触れることが出来ます。仏法とは限りない心の安らぎである事は言うまでも有りません。御先祖のお参りを通して大いに心の安らぎを味わいたいものですね。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1047話 】
2016年 06月 30日 談

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底紅むくげ / 寳勝寺本堂前庭にて

六月最後の一日でしたが、午前と午後に渡っての二組の来訪者との懇談となりました。最近は何かと自分の時間が取れず気持ちも落ち着きを失いがちでしたが、今日はあらかじめ予約されていたために時間を取ってのゆったりとした懇親タイムとなりました。不思議なものでこれまでの慌ただしかった日々から一辺に解放されたような不思議な一日となりました。人間、心に何か考えごとが有ると時間も矢の如く過ぎて行く感があります。「忙しい」という漢字は「心を亡くす」の意味だという事をよく耳にしますが成る程その通りで、日頃からの大切な方々とのお付き合いも疎遠になってしまうのは大変いけない事です。夕刻には兼務寺院の金沢市本多町・瑞光寺に法務遂行のため出向きましたが、寺庭でもある奥様とのお話しも大切で、七月の盂蘭盆会の日程などの打ち合わせをして寳勝寺に戻りました。本当にゆったりとした時間が流れて行きました。自分の心次第で時間はどのようにでも使っていけるようです。人々の日々の過ごし方には色々あると思いますが、時間の余裕とは自分が作って行かねばならないと深く反省いたしました。六月一か月の緊張状態から解放された今、今年の後半に向かって心のゆとりをもって歩んで行きたいと念じています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1046話 】
2016年 06月 29日 談

今月は「小」の月であと一日を残すのみとなりました。いつもの月よりたった一日少ないだけですが、感覚的には随分と短い感じがするものです。七月を昔の暦で「文月(ふみづき)」と呼ぶように、御先祖の霊と言葉を交わすお盆月でも有ります。最近では全国的に八月十五日の旧盆に御先祖供養を行う県が多いようですが、金沢市は今でも七月にお盆の行事を行っています。金沢特有の「キリコ」が御先祖墳墓に祀られ始めますと、「愈々お盆の季節が来たな~」と実感するものです。

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お墓にお供えされた沢山のきりこ / 平成26年 少林寺にて 

和尚の子供の頃には、九頭竜川で灯篭流しをした事を思い出します。年々、昔からの伝統的仏教行事が失われいく今日、それに伴って御先祖の恩を想う気持ちも薄れていくように思います。幸いに大安禅寺では、創建当初より四百年間に渡って連綿として年中行事が遂行されて来ています。本当に有り難い事です。

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本日の霊苑改葬工事会議の様子

寳勝寺でも三年前にお盆の行事を復活させ、この七月十日に盂蘭盆会施餓鬼供養を修行致します。御先祖供養は自分の心の供養でも有り、自分の命に感謝する日でも有ります。人々の心の中から先祖を想う気持ちや感謝の心が失われて行くことは本当に寂しい事です。父や母の霊を偲ぶとき自分が生きている事の意義を実感できます。七月はお盆月、どうか皆様方の御先祖の霊が安らかならんことを心からお祈り申し上げたいと思います。友峰和尚より

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1045話 】
2016年 06月 28日 談

穏やかな時間が過ぎて行く一日となりました。今日はお寺の休息日でしたが、午後から御挨拶のお客様が来られるため早朝より応接間の設えをいたしました。寳勝寺はお部屋に限りが有る為、色々設えの工夫しながらお客様をお迎えしています。禅寺としての枯淡な風情を大切に、お話がスムーズにできるような工夫です。職員がお庭で茶花を切って来てテーブルの上に飾った水鉢がなんとも清々しく加えて涼しさを演出していました。

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時を同じくして福井より木下様が訪ねて来られ、久しぶりの対面となりました。木下様は大安禅寺で長くお世話になった職員でも有り、お茶を頂きながら懐かしく歓談したものでした。和尚にとっては福井からわざわざ訪ねて下さる縁者皆様との会話は本当に嬉しいものです。誠に有り難うございました。午後からのお客様は、これから始まろうとしている「寳勝寺ふれあいパーク霊苑改葬工事」施工会社の社長様はじめ関係者の方々でしたが、金沢に来て6年、地元の方々との交流も次第に広がりを見せて来ています。

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本日は誠にありがとうございました

7月はお盆月でも有るので、祖先の霊供養を懇ろに弔いたいと思っています。7月10日には卑山・盂蘭盆会施餓鬼法要を修行予定となっていますが、檀信徒の皆様には是非お参り頂きたいと願っています。「報恩謝徳」の心をもって霊苑改葬工事が無事に遂行できることを念じて参りたいと意を強くしています。「南無観世音菩薩」 友峰和尚より

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