和尚のちょっといい話
シルバーウイーク最終の日曜日。ちょっと蒸し暑い一日になりましたが、金沢市内は相変わらず観光客で賑わいを見せました。そんな中、いま女性に人気なのが「着物で楽しむ金沢観光」をキャッチフレーズにレンタル着物で観光地を巡るプランです。今日は寶勝寺・寺カフェにも素敵な女性が立ち寄ってくださいました。
東京からのお客様! お二人共とっても着物がお似合いのお嬢様で、思わず声をかけてお写真撮影をお願いしてしまいました。快く承諾してくださいましたので、さっそく許可を得てブログアップいたしました。
皆様! お寺に着物姿は実に良くマッチして素敵ですね。最近では着物姿のカップルも金沢市内に急増してきました。日本文化の一つでも有る「着物」ですが、残念な事に年々需要が減少傾向にあるとか。このような現象は今に始まった事では有りませんが、近年は夏のお祭りや全国の有名観光地で、着物屋さんが色々なアイデアを駆使して着物の普及に力を注いでいるようです。金沢は「加賀友禅」がブランドになっていますが、日本の伝統文化継承の為にも大いに着物を着る機会を設けて頂き、より一層美しく輝いて頂きたいと念じて止みません。それに致しましても本日御来寺下さった若き女性の着物姿にオーラを感じました。きっと普段の生活とは違った異次元の自己感覚の中で、十二分に金沢観光を満喫された事と思います。お名前は聞きませんでしたが、写真撮影にご協力くださったお二人のお嬢様、どうか良い旅を続けてくださいね。また是非寶勝寺カフェに来て下さい。お元気で! 友峰和尚より
霊苑にて 檀信徒様立会いのもと御骨上げの諷経
皆様お元気にお過ごしでしょうか? いつの間にか半袖では少し寒さを感じる今日この頃ですが、爽やかな一日となりました。毎日のように墓所での諷経が続いていますが、お檀家様との交流も大切です。10時半からは地元「こぶし会」の皆様に「楽く樂く法話」をしましたが、和尚と同年代の方々の集まりで、お話もついついお客様との掛け合い風になってしまいました。
和尚も間もなく70歳の古稀を迎えようとしているだけに、人生の苦楽を題材に楽しいお話を心掛けています。今日のお客様はお話の後もカフェを利用して下さり、ゆっくり寛いで行かれました。昔のお寺はどこもそうだったと思いますが、誰もがのんびりゆっくり、時間の過ぎゆくのを忘れてお寺で心を癒された事と思います。少しずづ乍ら和尚の思いに近づきつつある「寺カフェ」です。土曜日と有って観光客の方々もお寺の広い空間を楽しんでいるかのように、たっぷりと休息している姿が目立ったようでした。全国に約7万カ寺ある仏教寺院ですが、最近では若き青年僧たちが中心になって活発に寺院の活用に尽力されているニュースが流れています。本当に嬉しい事ですね。お坊さんの出演するテレビ番組もこのところ増えてきているようにも感じます。もっともっと今後もお坊さんの活躍を期待したいものです。皆様も是非「寳勝寺カフェ」で哲学してみては如何でしょうか? きっと新しい発見が見いだされる事必定ですぞ!南無さん!! 友峰和尚より
檀信徒様と 墓地移転の打ち合わせ
午後からも墓地での諷経が続きました
歴世塔にて
寳勝寺彼岸会・御先祖霊供養
流石に今日は瞬間移動が出来るような夢の乗り物が欲しいと感じたものです。昨日は自坊の大安禅寺での「彼岸会・放生会」修行でしたが、今日は午前中に寳勝寺にて檀信徒皆様より依頼のありました「彼岸会・御先祖霊供養」を致しました。供養後には霊苑での御骨上げの諷経も合わせて行いましたが、霊苑改葬工事が進むにつれ、にわかに忙しさを増してきた今日この頃です。こうなりますと法務も時間との戦いでも有り、ついつい「瞬間移動の乗り物が欲しい!」と想像してしまいました。きっと未来的にはそのような夢の乗り物も発明されるのであろうと思います。
霊苑での御骨上げの諷経
昨日の午後には大安禅寺で「仏前結婚式」が久しぶりに挙行されましたが、一夜明けて思うに、古式に則り幽玄でしかも厳粛な式と成り、新郎新婦にとってもきっと夫婦の契りを固く結ばれた事と察します。仏前結婚式の大きな特徴はまず、ご両家の御先祖の御霊に対し結婚の御報告と感謝の真を捧げ、夫婦の誓いとしてお互いに数珠を交換する事です。数珠を交換した後、お互いに合掌して向き合い礼拝して相手を敬うことを誓いますが、これはとても大切な所作だと思います。久しぶりの仏前結婚式でしたが、式終了後には言葉で言い表せない程の和やかな空気に新郎新婦が包まれていた事を大変嬉しく思ったものでした。今一度、日本古来よりの伝統的儀式が見直されるといいですね。友峰和尚より
大安禅寺 花園流御詠歌婦人部による 御詠歌奉詠
彼岸・放生会が10時半より爽やかなお天気の中、厳修されました。今年最後の行事でしたが、無事に円成出来ホッと致しました。卑山には家族動物納骨堂も有りますが、彼岸会に合わせて放生会も行われ、生類を代表してお魚が供養されました。供養しても供養しても、もうこれで良しという事はありません。毎日供養しても供養しつくせない程、祖先の恩、父母の恩、生類の恩に感謝したいと思います。
経済大国日本と言われて久しいわけですが、いつ何が起こるか分かりません。当たり前の今が当たり前で無くなる時が無いとは言えません。特に最近の天候不順による災害はますます拡大の傾向が予想されます。「一即仏心」の見地からすると、先ずは自分自身に、敬虔な気持ちと謙虚な姿勢が求められていると感じています。
魚供養のようす
行事終了後、お供えのお餅を参拝者に配っているところ
世話役の檀信徒皆様と、御斎を頂きました
さて3時半からは久しぶりに「仏前結婚式」が本堂で行われました。本当に久しぶりでした。近年、福井市内にも色々なニーズに対応する立派な結婚式場があちこちに出来ていますが、卑山のような四百年の歴史ある重要文化財指定の本堂で式を挙げるのもきっと新郎新婦にとって印象深い思い出になる事と思います。昔は仏前結婚式も沢山あったと聞いています。時代が変わり、結婚式も多様化の時代になっている中での本格的な仏前結婚式。お二人の永遠の幸せを願いました。「彼岸会」は中道の精神を説いています。お互いに思いやりの心をもって中道の気持ちを大切に、和合の家庭を築いて頂きたいと念じて止みません。友峰和尚より
台風一過!北陸地方は穏やかな一日となりましたが、今回の台風も全国に大きな被害をもたらしました。被災されました皆様方には本当に心からお見舞いを申し上げます。また新たな台風が発生したそうですからまだまだ油断の出来ない日々が続きます。
明日は卑山の今年最後の行事、彼岸・放生会が厳修されますが、早朝より檀信徒皆様のお手伝いによってお供え物の「御餅つき」が行われました。午前中には無事に搗きあがり午後から行事の準備をしましたが、台風の過ぎ去った堂内には涼しい秋風が吹き込んで大変気持ちの良いものでした。境内に有る銀木犀の古木が甘い香りを漂わせ、本格的な秋の到来を感じたものでした。
銀木犀の香りがすると、子供の頃、松茸狩りに裏山へ登った時のことを思い出します。当時、大安禅寺の松茸はことのほか有名で、お寺の山号が「萬松山」と言うように全山にアカマツが生い茂っていました。松茸も足の踏み場も無いほどよく出たものでした。今では、有るのは松茸では無く「松だけ!」で、全く出なくなってしまいました。その原因は諸説ありますが、一番は空気汚染と松くい虫だと言われています。今年は台風の雨の被害で全国的に不作とか、秋の味覚・松茸が和尚の口に入る事は当分なさそうです。
増田さまとともに
さて明日の彼岸・放生会には皆様どうぞお参りください。今年最後の合同供養です。御先祖への恩と動物達への感謝の気持ちを捧げたいと思っています。友峰和尚より
台風16号の影響で北陸地方も大荒れの天気模様となりました。彼岸・放生会の前準備のため自坊に戻りましたが、夕刻からは激しい雨となり、河川の氾濫が心配されました。最近の台風は異常と思えるほどスコールのような大雨をもたらす為、油断は禁物です。さて、明後日は今年最後の行事でも有ります「彼岸・放生会」が午前10時半より厳修されます。この行事は祖先の霊供養とともに生きとし生けるもの全ての動物達の霊供養が行われます。皆様も是非ご参拝ください。
昨年の放生会より 池の鯉に水を注ぎご供養します
明日は早朝からお供え物のお餅つきが檀信徒世話人総出で行われますが、毎年恒例の行事ながら感慨無量のものがあります。行事に備えて檀信徒ご婦人皆様のご詠歌練習の声がいつまでも本堂に響き渡っていました。無事是貴人なり 友峰和尚より
高倉家百日参り より
桜由乃(さゆの)ちゃんです
シルバーウイーク三連休の最終日、金沢市内各地では秋のジャズフェスバルが行われていますが、こちらも今日が最終日。リオ・パラリンピックも今日で閉幕ということで、なんとも寂しい気持ちでいっぱいになります。しかしながら台風16号が鹿児島県に上陸するというニュースを聞いた途端にそんな気持ちも一辺に吹き飛んでしまいました。最近の台風は異常でとんでもない被害を被りますから、油断はできません。金沢は今のところ穏やかで相変わらず観光客の旅を楽しんでいる姿が印象的でした。
先日地元の高校生から依頼のあった「寺カフェ」取材ですが、今日が撮影本番ということで、女子学生のお二人がビデオコンペに出品する作品作りのためお客様の許可を得ながら撮影をしていました。
聞くところによるとドキュメンタリー映像の撮影だそうで、寺院がカフェを開業している事に大きな興味を持ったそうです。和尚のインタビューと共に地元のテレビ局が主催する放送コンテストに出品するとの事。大いに和尚の望むところです。若い方たちが少しでもお寺に興味を持って頂ければ幸いです。
この三連休にも多くの方々との出会いが有りました。最近では、お客様の撮った寺カフェ写真がインスタグラムに多数アップされています。本当に便利な世の中になったものですね。昔は口コミ!今では電コミです! 皆様も是非「寺カフェ宝勝寺」でインスタグラムを検索してくださいね。友峰和尚より
高倉家 健康祈願の御祈祷のようす
三連休の中日(なかび)は、終日寺カフェの厨房を担当しました。朝方から雨模様でしたが、秋の観光シーズンとあって雨宿りを兼ねてのカフェ利用のお客様が多く来られました。先般和尚が主体となって始めた「加賀棒茶焼きおにぎり茶漬け」もなかなか好評で、老若男女を問わず卑山の人気メニューとなりつつあるようです。台所方の合間をぬって来訪者の接客にも応じましたが、お寺が多くの人で賑わいを見せる事は嬉しい限りです。
檀信徒様と墓所移転の面談
持病の椎間板ヘルニアが再発しかねない程、ハードな一日でした。リオ・パラリンピックも間もなく閉幕を迎えようとしていますが、アスリート達の試合に臨む姿を見ていますと、自分が情けなく思えてきます。山頭火が極寒の中で一夜野宿をした時に読んだ一句に「指五本ある嬉しいな」というのが有りますが、真にその通りだと思います。五体健全で有る自分への感動の一句だったと思います。人生、自己を活かさずしては、今日という日を虚しく過ごすだけであろうと思います。明日も頑張ります。友峰和尚より
シルバーウィーク三連休となりました初日の今日は、久しぶりに「楽く楽く法話」を10時半より行いました。大安禅寺よりお付き合いのある愛知県の旅行会社「トラベルプラザメイナン」の高山様がお連れ下さった団体様で、会社の創立50周年を記念して金沢観光を企画されたそうです。高山様とは約30年以上の御縁を頂いていますが、本当に有り難い事です。久しぶりの法話でしたが、若き社員の皆様を前にしてのお話しでいつもより力の入った、内容の濃い話となりました。
さて昨日に引き続き午後より野町・少林寺にて年忌法要が営まれ、こちらも又初めてお会いする方ばかりでしたが、皆様と共にあげるお経には御先祖様もさぞかしお喜びになった事と思います。最近はお経の本を参詣者に配って一緒に唱えて頂く事にしています。
ご子孫の方の立会いのもと 本日も御骨上げの御供養が行われました
「ふれあいパーク霊苑改葬工事」も順調に進められています。本当に一日があっという間に過ぎて行きます。連休初日の寳勝寺は終日賑わいを見せていました。皆様も時間が有りましたら是非寺カフェにいらしてください。心よりお待ち申し上げております。友峰和尚より
昨晩の寳勝寺坐禅会にて
「月々に 月見る月は 多けれど 月見る月は この月の月」とは有名な一句です。昨日は十五夜でしたが、お月様が真ん丸になるのは明日だそうです。残念ながら昨日はおぼろ月でしたので、今日こそはと意気込んだものの本日も曇り空!ならば満月の自分の心を拝みましょう。もう一句「秋なれや 月を追う雲 逃げる雲」、足早に月日が過ぎ去って行くのもこの時期です。今日は野町・少林寺でお檀家様の法要に出向きましたが、年忌を問う法要も今後は増えていきます。秋の風情は人々の心と共に祖先を想う気持ちも強くなっていくものです。午前中に引き続き午後からも墳墓改葬のお骨上げ供養をしましたが、十五夜お月様のように無事円成を願いながらの法務となっています。
明日から三連休となりますが、休息を返上して法務に専心して参りたいと思っています。友峰和尚より