和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1316話 】
2017年 03月 26日 談

御近所で生花店を営む 檀信徒御親戚の方から 春のお花を頂きました

「皆さんお元気にお過ごしでしょうか? 大安和尚です!」 懐かしい和尚のキャッチフレーズですが、臨済宗妙心寺派金沢寺院に兼務住職の任命を受けて早7年目に入っています。現在では寳勝寺を中心に、瑞光寺・少林寺・傳燈寺の4ヶ寺の法務に携わっています。最近は頭の中がこんがらがって、法務地の寺院名を間違えることが多々あります。どの寺院も檀家数が少なく寺院運営が極めて厳しい状況で、先ずは寳勝寺から再建に当たっているわけですが、同時に後継者の育成という難題を抱えています。一カ寺の寺院運営に必要な檀家数は大体300戸と言いますから、金沢寺院4ヶ寺すべてを合わせても約60戸ということは今日まで維持運営して来られた先住職の並々ならぬ御苦労が伺えます。

寳勝寺のおだまき 鉢植えにて

果たして維持運営が先かそれとも布教活動が先かと問われれば実に悩ましいわけで、しかし活動の拠点をなんとかしなければ布教活動もままならないのが現実です。いま和尚が取り組んでいるのは先ずは寺院の復興ですが、人の集まる拠点づくりに重きを置いてのアクションとなっています。「寺離れ」の原因は「テレビ離れ」の今日の社会状況にも通じるように思います。近年では「見る」社会から「実地体験型」社会に大きく変化していくようです。娯楽施設に於いてもそのような傾向が有るように、もはやバーチャルリアリティなるアクション体験型施設に人気が集中する時代、寺院も布教活動の思い切った工夫が求められています。伝統を守りつつ新しい時代への創意工夫に活路を見出したいと思うものです。さて日曜日の寳勝寺カフェ、そのような和尚の切なる思いを知ってか知らいでかは余所に、お客様の寛ぐ姿が何処と無く仏様の姿に感じたのは真に摩訶不思議な体験でした。「南無観世音菩薩」 友峰和尚より

春の光さす 応接室にて

友峰和尚のちょっといい話 【 第1315話 】
2017年 03月 25日 談

和尚の甥っ子 克則さんとともに

今日は久しぶりに「土曜寺カフェ」のお手伝いでしたが、午前中には宝塚市在住の甥っ子・克則さんが訪ねてくれました。仕事の関係で金沢に来られ、時間の合間を縫っての訪問でした。二年ぶりの御対面!で、積もる話もあって実に楽しい時間を過ごすことが出来ました。一緒に昼食を共にしましたが、ぽかぽか陽気の中、お店に行く途中の神社境内の桜がもう咲き始めていました。最近は法務が忙しく親戚の方とも疎遠になりがちだった為、懐かしさも相まってついついおしゃべりが長くなってしまいました。

午後からはカフェの手伝いに入りましたが、こちらも久しぶりで仕事のリズムも忘れており、スタッフの足手まといとならないよう敢え無くリタイアする羽目となりました。所謂「お邪魔虫」といった処でしょうか。良いお天気だったので霊苑工事の進み具合を見に行きましたが、職人さんの見事な仕事ぶりには感心するばかりでした。

克則さんも現場を視察してくれました

現在は歩道のラン張り工事をしていますが、一枚一枚丁寧にお洒落な模様を作りながらの細かい作業となっています。今年は例年になく雪も無くまた良い天気が続いている為、工事は順調に進んでいるようです。本当に神仏の御加護と有り難く感謝するばかりです。「人生はリズムである!」和尚もそのように思います。自分のリズム、周りのリズム、天地のリズム、それぞれのリズムが良きハーモニーとなってかみ合っていくところに人生の醍醐味が有ろうかと思います。職人さんの技もリズムであろうと思った土曜の午後のひとときでした。友峰和尚より

あずきと白玉と蕨餅の抹茶パフェ 金粉入り

友峰和尚のちょっといい話 【 第1314話 】
2017年 03月 24日 談

穏やかなお天気の一日となりました。午前中は霊苑工事現場を視察しましたが、整備が進むにつれ今度は寳勝寺本堂裏手の壁面が丸見えとなり、新たな修復工事が必要となってきました。当然予想された事ですが、先般、金沢市歴史建造物整備課職員の指導を受けて「寳勝寺建造物保存」の目的から修復する事にしました。次々に修復箇所が発生していきますが、寳勝寺は寺町寺院群の中でも極めて創建当初の遺構を今に伝える貴重な建物だと和尚は考えています。それ故に建物の方も修復を望んでいるのだと思うのです。自坊の大安禅寺もしかりですが社会情勢が急変すれば修復の機を失いかねない為、今やらねばと考えています。それにしても今後の修復工事には多額の浄財を必要としています。為せば成る!とはいうもののそう簡単な事では有りません。「文化財保護伝承」の精神だけを根底に努力あるのみです。

昨晩の木曜坐禅会より

坐禅後の茶礼にて 臨済録の問答が話題となりました

さて昨日、金沢市観光協会主催の「金沢美味」クーポン券ですが、写真の如く「宝勝寺カフェ」が掲載されています。メニューは「金沢銘菓の三種盛り合わせと抹茶・加賀棒茶のセット」1000円クーポン券です。「君子財を愛すこれを得るに道あり」という言葉が有るようですが、心の癒しと共に諸堂修復の浄財に少しでも貢献できればと願っています。皆様の御来寺を心よりお待ち申し上げております。「南無観世音菩薩」 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1313話 】
2017年 03月 23日 談

金沢市観光協会の米田様が朝一番に来られ、「金沢美味」の広報パンフレットを持参されました。金沢では観光客誘致に関しての様々なプランを打ち出しています。その中のひとつとして、御食事や甘味のクーポン券を作成し”金沢で愛される地元グルメや甘味をちょっとオトクに選べる嬉しさ”をキャッチフレーズに「金沢美味」が新企画として動き出しています。今回、寳勝寺もその参画要請を受けて仲間入りしましたが、今後このクーポン券を利用される方には寺カフェ特別メニューが提供されることになっています。このほかにも、県内外各種団体の会議場としての寺院利用など、本当に北陸新幹線開業後の集客に全力を挙げているようです。皆様も是非ご利用ください。午前中には小松市在住の檀家様の月諷経に出掛けましたが、次第に法務の方も多忙になってきました。午後には㈱ココ・プランニング霊苑デザイナーの宮崎氏はじめ㈱河原市石材社長、㈱豊蔵組現場監督・高島氏との打ち合わせが有りましたが、霊苑の植栽も本格的に始まり、細部に渡る工事進行の打ち合わせとなっています。毎日の改葬工事の進捗状況についてはホームページでお知らせしていますが、現場では施工業者の方々とのかなりデリケートな打ち合わせが続いているようです。

また、宮崎デザイナーからの依頼で、霊苑永代墓の擁壁部分に和尚直筆の「舎利礼文(お経文)」のレリーフを設置し、その頭上入り口の円形ガラスの蓋には「想」という字を刻むこととなりました。霊苑各所には、金沢の伝統工芸である加賀友禅、九谷焼、金箔、象嵌等をモチーフにした作品が組み込まれることも予定されています。悠久の歴史ある金沢市の中央に位置する伝統的建造物群「寺町寺院群」にいま、色々な想いを込めて「寳勝寺ふれあいパーク霊苑」の工事が進められていきます。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1312話 】
2017年 03月 22日 談

傳燈寺 中庭 の しだれ白梅

なんとなくぼんやりと物がかすんで見え、すわ一大事! 愈々和尚の老化現象もここまで来たのかと思いきや、なんと眼鏡にホコリがびっしりこびりついていました。おまけに長いまつ毛の上にもしっかりとホコリが付いて、これではかすんで見えても仕方がないと思いました。今日は終日、兼務住職先である傳燈寺の大掃除だったわけですが、それはそれは徹底的に掃除しました。

いつも寺カフェのお仕事でお世話になっている高倉様ご夫婦と木曜坐禅会会員の須貝君そして地元町内会長の西川様も加わって、強力な助っ人の御協力を得ての大掃除でした。どの部屋も見違えるほど綺麗になりましたが、たった一日ではとてもとても全てをクリア出来ず、また日を改めて掃除する事にしました。不思議なもので帰り際にお寺を振り返って見たら、本当に輝いて見えたものです。法灯六百年の歴史を有する禅寺だけに、今後の整備が待たれます。

夕刻、檀信徒先祖代々ならびに先代住職の彼岸供養をしました

さて「一に掃除、二に笑顔・・」です。和尚の宗旨は「掃除宗」ですから頑張ってお掃除を続けていきたいものです。今日は終日暖かい良いお天気でした。お掃除には持って来いの日和でした。神様も仏様も御先祖様もみな応援してくれているように思った一日となりました。「南無観世音菩薩」 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1311話 】
2017年 03月 21日 談

寳勝寺ふれあいパーク 奥の院の「しだれ梅」

この時期はめまぐるしく天候が変わっていきますが、確実に春本番に向かっているようです。朝方から雨となりましたが、雨の音にも微妙に春の訪れを感じるものです。ニュースでは全国トップを切って桜が開花したところもあるとか、本当に春の到来が待ち遠しいですね。今日は移動日となり寳勝寺に入りましたが、霊苑工事も次第に全体像を現わしつつあるようです。到着して早速に「奥の院檀信徒墓地」を視察しましたが、周りの景色に溶け込んで卑山約四百年の歴史の重みを感じさせてくれる、重厚な雰囲気を醸し出していました。新しく造成される「ふれあいパーク霊苑」の工事も順調に進められており、大変嬉しく思いました。

寺に着くや否や来客の応対となりましたが、六年前、和尚が兼務住職に就任した時とは違って最近は頻繁に人の出入りも増えている為、留守をすることが出来なくなっている状態です。全国的に無住寺院が増えつつある状況下の中、寺院の再建と後継者育成という難題に取り組んでいますが、先ずは人の集まる寺院を目指しています。その意味において、寳勝寺は次第に活気ある寺院へと復活しつつあります。昭和初期には世界的宗教哲学者・鈴木大拙氏や西田幾多郎氏が卑山へ坐禅に訪れていた事を聞き、尚更身の引き締まる思いがします。禅寺は「坐禅行」が最も大切で、坐禅行を一般に普及させる事を主眼に置いて今後も坐禅会の発展に力を注いでいきたいと念じています。寳勝寺の坐禅会は今月23日木曜日の午後6時からです。皆様の御参加をお待ちしています。坐禅に来たれ!

北條淳子様から頂いたハンドクリーム さっそくに使わせていただきます

友峰和尚のちょっといい話 【 第1310話 】
2017年 03月 20日 談

涅槃図の真前で奉詠する御詠歌の皆さん

清々しい彼岸会の朝を迎えました。早朝の澄みきった空気感の中での外作務となり、まったくに意識を挟む余地のないほど気持ちの良いものでした。近年、涅槃会と彼岸会を合わせて修業するようになりましたが、本日は多くの参詣者のもと午前十時半より法要が営まれました。法要終了後には新命副住職による「涅槃図絵解き法話」並びに「花団子撒き」が世話方さんによって行われました。

彼岸会法話

毎年この日のみ公開される「涅槃図」ですが、高さが約四~五メートル、幅が約三メートルほどある大きなものです。作者は福井藩のお抱え絵師「狩野元昭」の作品で筆止めの作とも言われているものです。全国的に多くの有名な絵師の作品が現存していますが、とりわけ大安禅寺の涅槃図は立派な大作です。新命副住職による「涅槃図絵解き」は二年ほど前から行われていますが、わかりやすい法話には定評が有り一年を通して色々な行事が開催されるなか、布教の一環としての「法話」は欠かせない重要なものです。禅寺に有っては「読経」「説法」「坐禅」が三位一体となって実践されています。

世話方さんによる花団子撒き

手作りのお寿司が配られました

さて本日は御先祖のお墓参りに多くの方々が出掛けられたことと思いますが、祖霊供養ほど心のやすらぎを感じるものは有りませんね。なぜなら祖霊がそのまま自分の心だからです。「自分の心を拝み、先祖の恩に感謝する日」一日を心安らかに過ごしたいものです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1309話 】
2017年 03月 19日 談

明日の午前十時半より「涅槃・彼岸会」法要が大安禅寺で営まれますが、今日はそのお供え物としての「涅槃団子切り」が檀信徒婦人の皆様で行われました。さて今年の団子新作の出来栄えは如何なものか? 写真の通り昨年より色を薄くして上品さを出し、色合いもカラフルなものに工夫してみましたが、まずまずの出来栄えです。

「五色」は仏旗にも使われているように、「宇宙の真理」を現わし、五つの智恵を現わす色として用いられています。色の組み合わせによってとてもモダンなお団子となりますが、この涅槃団子を別名「花団子」とも呼ばれるように、花柄をモチーフにしたものも作られています。お供え後の食べ方としては味噌汁に入れて食べるのが一番良いと思いますが、焼いて砂糖醤油か黄粉をまぶして食べるのもなかなか素朴な味わいがあるものです。どうぞお試しあれ! 三日間に渡る涅槃団子づくり、皆様はどのように感じられましたでしょうか? すべてが真心こもったお団子だと承知頂けましたでしょうか! お手伝い頂いた皆さんの、その真心を御釈迦様にお供えするのです。なにもかもがインスタント化していく現代社会ですから、せめてものお寺の行事ぐらいは手間ひまかけて、檀信徒の皆様との和合を大切に行事を進めていきたいものです。

さて和尚は明日の彼岸会を前に、寸暇を惜しんで日頃の溜まった宿題をしました。流石に大安禅寺はスケールが大きいため、やらねばならないことが無尽蔵にあります。今日のように天気が良いと心は外掃除に向かいます。あれもやりたい!これもやりたい!嗚呼時間が無い!嗚呼身体が動かない! 愚痴を言っている場合ではないですね。宿題をしている途中に藤田通麿総代様が来て下さり、よもやま話で一足早く花を咲かせた次第です。明日は涅槃会彼岸会です。どうか皆様お誘いあわせの上是非お参りください。心よりお待ち申し上げております。友峰和尚より

藤田総代様とともに  /   大安禅寺 アトリエにて 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1308話 】
2017年 03月 18日 談

昨日に引き続き涅槃団子(ねはんだんご)作りが檀信徒総代始め世話方、職員によって早朝より行われましたが、和尚と新命副住職は専ら新作団子づくりに集中しました。写真の如くに色々な模様を出すにはそれなりの技術を要しますが、一番大変なのは団子の色合わせの際、相当な力を必要とします。蒸し上がったお米の搗き方も重要で、硬くても柔らかくてもいけません。丁度良い「搗き加減」が求められていますから、熟練した技が必要です。そこんとこは大丈夫で、「昔取った杵柄」では有りませんが我が村では未だに臼で餅を搗く家が残っている為、ベテラン組が担当しています。

また出来上がった団子を伸ばす作業にコツが要ります。全ての過程で和合専一に連動しながら見事な「涅槃団子」が出来上がるというわけです。このような伝統的団子づくりが今後どこまで続けられるかは最早風前の灯(ともしび)的状況ですが、これからもずっと続けて行って欲しいと思うものです。

さてこの涅槃団子の色ですが「青黄赤白黒(せいおうせきびゃくこく)」と言って宇宙そして大自然また仏法を表す五色として用いられ、ひいては御釈迦様の悟りを示すものとしてお供えされます。明日、出来上がった団子を切りわけますが、どんな模様の団子がお目見えするかは明日のお楽しみです。乞うご期待下さい!

そもそも、団子として使われたお米は先般、新命和尚が総代様を伴って村々を托鉢して頂いた浄米である事を知るべしです。多くの方々の「慈悲心」と「愛山護法」の気持ちがひとつとなって「涅槃団子」が真前にお供えされ「涅槃・彼岸会」法要が営まれます事は感謝の念に堪えません。どうか御釈迦様の慈恩、御先祖の恩、父母の恩、宇宙の恩に感謝しつつ「涅槃・彼岸会」を迎えたいと思います。さあ和尚はお掃除です!!お掃除こそ御釈迦様の御悟りです!頑張ってやります!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1307話 】
2017年 03月 17日 談

早朝より檀信徒総代始め世話方の皆さんとともに、この20日に厳修される「涅槃・彼岸会法要」にお供えされる涅槃団子作りが始まりました。昔ながらの製法を継承しているところも少なくなっている中、大安禅寺では頑なに伝統を守って手間ひまをかけた団子作りが行われています。和尚も小さい頃から手伝って来た為、今も現役で頑張っています。今日は下準備作業でしたが、明日が「団子こね」で和尚の出番となります。

一見簡単に作れるように思われがちですが、なかなか力のいる仕事で、特に色を重ね合わせながら美しい模様の団子を作るには技術が要ります。一般的には金太郎飴の作り方に似ていますが、米粉の団子となると手水の具合では中に空気が入ったり、くっつきが悪くなったりで、素早い色合わせが求められて行きます。明日のブログでは和尚の団子作りの技をお見せできると思います。とっても素朴な「涅槃団子」だけに、思い入れも強くなるというものです。「伝統」とは何ぞや? 日本古来の伝統行事や慣習が減少していく現代社会ですが、一度消滅したものを復帰させるのは至難の事です。後世に何を伝えて行くかはそれぞれに事情が有り選択が難しい問題でもありますが、残せるものはたとえ一年でも継承して欲しいものです。


さて「涅槃団子」も有れば「彼岸団子」も有ります。どちらも「仏法」そのものを意味するお供え物です。お寺の年中行事には大いに参詣願いたいと思います。「日々これ新たなり」の禅語の如く、一回参詣するごとに新しい発見があるのがお寺の「不思議発見!」です。思い切ってお寺の行事に参加してみて下さい!お寺は本当に摩訶不思議な所なのです。何故なら「真理を行ずるところ」だからです。お参りして、本当の自分に出会えることほど素晴らしい体験は他にないと思います。友峰和尚より

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