和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1513話 】
2017年 10月 09日 談

本日の御法要のようす

10月3連休も今日が最終日、全国的に気温が上昇し、地域によっては真夏日となったところも有るとか。昨日より金沢市内も30℃近くとなり、久しぶりに冷房器具が復活、今日も汗ばむほどでした。午前中には納骨諷経の儀が本堂で行われましたが、寺カフェに来られていたお客様にも了承を得ての読経となりました。寳勝寺・寺カフェの面目躍如といったところでしょうか。本堂での納骨諷経に引き続き、ふれあいパーク霊苑合祀墓「宙(そら)」真前での御供養となりましたが、秋晴れの爽やかな風が吹き抜ける供養日和となったようです。どこまでもが「楽園」を感じさせる雰囲気でした。

宝勝寺ふれあいパーク霊苑 合祀墓 「宙」にて

昨年のこの時期は霊苑改葬工事の真っただ中で、おおよそ今日のような情景は想像もつかなかっただけに、参詣された皆様の安心されているお姿には心より嬉しく思うものです。寺院運営については色々な難題が山積みとなっている今日ですが、じっとしていても何ら問題の解決にはつながりません。かと言って何をやってもいいという事でも有りません。大切な事は「寺院の本分」から離れない事だと思うのです。その本分こそが「安心立命」であると和尚は思っています。常に祖先の霊魂と共に有る時、深い安心を得ることを承知するものですね。今日一日が無事であることは当たり前では無く、須らく多くの祖霊の守護のもとに無事が確保されていることを知る今日この頃です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1512話 】
2017年 10月 08日 談

どっと色紙の依頼が大安禅寺より郵送されて来た為、法務の合間を縫って急きょ色紙書きに専念しましたが、如何せん思うように筆が走らず苦労三昧の一日でした。三連休の中日(なかび)で本来なら典座(てんぞ)の加担に入るべきところでしたが、今日は強力なスタッフが揃っていたため時間的には余裕が有ったようです。

㈱キタジマ(福井市高木中央) 北嶋幹補様・千代子様御夫妻とともに

午後には福井市より㈱キタジマ会長・北嶋幹補様ご夫妻が卑山を訪問して下さり久しぶりに懇談しましたが、寺カフェで使用されている椅子を始めとする金屏風などは北嶋さまからの御寄進で、本当に助かっています。落慶法要にはご夫妻で出席くださるという事で、今から心待ちしています。

北嶋様から御寄進頂いた、寺カフェの椅子 と 金屏風

 

午前中には野町の少林寺を訪ね、奥様に落慶法要の式次第やお稚児さん行列についても説明させて頂きました。車社会の今日に於いては来訪者の駐車場の確保などが課題となっていましたが、寺町寺院群各ご寺院様のご協力を得て本当に感謝申し上げています。和尚のブログもこのところは落慶法要準備の話題が多くなっていますが、まるで東京オリンピック開催のカウントダウンが始まっているような感覚を覚える毎日が続いています。公私ご多忙の中を御来寺下さる多くの御法縁を頂いている方々に失礼があってはなりませんから、心からのおもてなしをしたいと願っています。あと2週間ほどになりました。頑張ってやりましょう。友峰和尚より

和顔達磨図 「福来る」 友峰書

友峰和尚のちょっといい話 【 第1511話 】
2017年 10月 07日 談

昨日に引き続き 北條総代様が来寺くださいました

10月3連休初日の寺カフェは観光客の方で賑わいを見せていましたが、金沢市内の観光地巡りは以前として高い人気を誇っています。特に近年の「忍者ブーム」もあってか、通称「忍者寺」(妙立寺)を訪れる外国人がこのところ急増しているように思います。勿論、日本忍者発祥の地「伊賀の里・甲賀の里」は空前の賑わいだとか。なぜ今、忍者なのかは知る由も有りませんが、現実社会の中にあっては「超能力」や「アクション」的ものが人気を博していくようです。寳勝寺はまったくに超レトロで、悠久の歴史ある禅刹の中での休息が人気の秘密のようです。こちらは「忍者」では無く「隠れ家」なのでしょうか? 言い換えれば、「癒しのパワースポット」と言ったところです。

㈱ココ・プランニング 中本隆久会長とともに

午前・午後と来客応対に当たりましたが、落慶法要が近づくに連れ来訪者も増えて来ています。今日は㈱ココ・プランニング中本会長を始め寳勝寺北條総代、寺町・桂岩寺住職、福井より武田様と歓談。夕刻にはふれあいパーク霊苑職員との会議を持ちましたが、人との交流ほど大切なことは無いですね。

桂岩寺様 と 大安禅寺法話会の武田様、御友人様とともに

まもなく国政選挙の告示となりますが、どの党の国会議員に於いても日頃からの地元支援者との交流の深さが当落のカギを握るものです。「出会い ふれあい 和み合い ゆくゆくお互い拝み合い」そんな親交が一番だと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1510話 】
2017年 10月 06日 談

10月は健康の秋!! 夏バテから解放されていっきに食欲が増す季節でも有るのですが、自炊となると話は別です。毎日、食事の典案(てんあん)を考えますが、つくづく妻の苦労が伝わってきます。当たり前のように日々三度の食卓に就いていましたが、自分で作るのは本当に大変です。かと言って毎日同じメニューでは力も出ません。ひとつだけ良いことは、食べ物に気を遣うようになった事です。どのような食材が高齢者の身体に好いのか、またどのように調理したら栄養分として身体に吸収されるかなど、これまでに考えもしなかった事が勉強できます。自炊を強いられることもきっと御仏の御加護なのかも知れませんね。

 

霊苑に 秋の薔薇が 咲いています

 

さて、今日は金沢中警察署を訪ね「落慶法要稚児行列」道路使用許可証申請や、㈱ココ・プランニング川面専務との打ち合わせ、また当日の祝賀会席表作成の準備などに追われました。鹿沼市から北條英俊総代様も訪ねて来られ、久しく歓談したものでした。にわかに慌ただしさを増してきたような雰囲気が感じられますが、10日に国政選挙が公示されますといっそう輪をかけたように世の中が騒々しくなっていくものと思いますので、何とか早めの準備を心掛けているところです。

北條英俊総代様とともに


大安禅寺からも矢継ぎ早に多くの情報が届けられますが、電子社会の発展には本当に感謝のかぎりです。郵便でやり取りしていたのではとても間に合いません。金沢市内兼務寺院先からもラブコールの電話が掛かりますが、和尚一つ身ではどうにも動きようが有りません! 一刻も早く万能ロボット出現の必要性を思います。助けて!って叫んでみても誰も返事しません! 寳勝寺ロボット「ほうしょう君」の出現が間近に迫っていることを直感する毎日です。

 

秋の飾りつけ / 寺カフェで販売している ぺこらもこら の羊毛フェルト


時々、皆様から「落慶法要の意義」を聞かれますが、その意義とは! 我々が生きる現世も死後の来世も、一枚岩の中に有る事を知るべしなのです。この度の本堂修復工事も代々墓改葬工事も、偏に今日までの長きに渡って寳勝寺を守ってこられた先人達の並々ならぬ苦労を讃える感謝の法要でも有るのです。一般的に「眼に見える実なるもの」だけを追い求めようとしますが、宗教の世界は「眼に見えない世界」にこそ本来の主体性がある事を自覚するものです。「南無観世音菩薩」 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1509話 】
2017年 10月 05日 談

石川県観光連盟主催「2017いしかわ旅行商品プロモーション会議 エスカレーション」の御一行様が、午前九時半に寳勝寺を訪れました。北陸新幹線開業以来、金沢市内は観光ブームに沸いていますが、今回は新たな観光素材発掘のため石川県観光連盟が主体となって色々な着地型商品を提案しているようです。本日の企画もその一端で、東京より大手旅行代理店13社が金沢市を中心に石川県内を視察されるそうです。「金沢風情~寺町寺院群~ 寶勝寺で聞く名物和尚の”ちょっといい話”と寺カフェ体験」ということで、短時間でしたが和尚の法話と寺カフェを体験して頂き、この度竣工なったふれあいパーク霊苑も紹介させて頂きました。来年度より本格的にツアー客を募集するそうで嬉しく思っています。

寺カフェにて しばし一服されているようす

宝勝寺ふれあいパーク霊苑 視察のようす

霊苑スタッフの皆様との懇談

視察御一行様と入れ替わるように、㈱豊蔵組の豊蔵享一社長様、江川三次部長様が来寺され、この度の霊苑改葬工事竣工記念として「本堂正面玄関大幕」一張りを御寄贈下さいました。大幕の完成は20日頃になりそうで落慶法要当日お披露目の予定ですが、素晴らしい工事をして下さり感謝の念でいっぱいです。本日はご寄進頂き、誠に有難うございました。

本堂正面玄関大幕を御寄贈頂きました

㈱豊蔵組様 心より厚く御礼申し上げます

 

ヒサノ法衣仏具 久野様とともに

引き続いて福井よりヒサノ法衣仏具店様が来寺され稚児行列の貸衣装や順路などを確認、㈱アイビックスの橋本主任が来寺され駐車場警備の打ち合わせをしました。日々、確実に式典の準備が進んでいきますが、ニュースでは「衆議院議員総選挙」の話題でもちきりで、どういうわけか卑山落慶法要が挙行される22日が投票日です。昔から「男は度胸!女は愛嬌!坊主はお経!先生は選挙!」って言われていますから、当日は勝ち負けの世の喧騒を離れ、しっかりと平和安寧の御祈祷をしたいと願っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1508話 】
2017年 10月 04日 談

この時期の、雨上がり後の空気ほど清々しく感じるものは有りません。昨晩からグンと気温が下がって朝方は17℃ぐらいとなり思わず布団にくるまるような状態で、ここまで寒暖の差が激しいと身体の調整にも戸惑います。昨日までは古都京都での法務でしたが、皇太子殿下御夫妻が来京されていた事も有っていつもより華やいだ雰囲気を感じたものでした。夜の祇園も久しぶりに訪ねましたが、それはそれは観光客がどっと押し寄せてくるほどに大賑わいを見せていました。流石に祇園界隈は日本における「観光地のメッカ」といったところでしょうか。人の波は延々として八坂神社へと続いていました。

さて今日は一転して寳勝寺での会議集中となりました。午後1時半より、10月22日に挙行される「落慶法要」の細部に渡る打ち合わせが瑞源寺・華蔵寺・吉祥寺・宝光寺・承証寺、各寺院和尚様始め大安禅寺より新命と家内と御詠歌幹部女性2名が出席しての会議が行われました。会議後はふれあいパーク霊苑並びに承証寺様、西方寺様へ安下所の下見に行き、稚児行列の際、稚児が寳勝寺まで歩く時間なども実際に歩いてみて実地検証しました。この度は承証寺、西方寺様には色々とご協力下さり、心より厚く御礼申し上げます。何をするにしても多くの方々の温かいご支援とご指導を得てはじめて成就出来るものだと思います。

承証寺様にて / 寺院打ち合わせのようす

ご詠歌隊の現場打ち合わせ

承証寺様本堂にて

霊苑での打ち合わせ

最後に 寳勝寺本堂にて 現場打ち合わせ

本日は落慶法要に御加担下さるご寺院皆様には法務ご多忙の中またご遠路のところ、ご出席賜り本当に有り難うございました。落慶法要挙行に向けて大きく前進した一日となったようです。本日は中秋の名月です「おごるなよ 月の丸さも ただ一夜」ごもっともごもっとも! 友峰和尚より

寳勝寺から臨む 十五夜の月

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1507話 】
2017年 10月 03日 談

京都 大本山妙心寺にて 須貝総代様と

「臨済宗妙心寺派花園会 平和復興の祈り」が京都・ロームシアターで午前十一時より開催されました。全国から約六百名が参加され、妙心寺管長の導師のもと平和祈念法要が盛大に行われました。午後からは、「イスラム教徒とともに行うスーダンでの地域医療・和の精神を持って」と題した川原尚行氏の記念講演と平和記念コンサートが行われました。

会場のロームシアターにて

平和祈念法要のようす

記念講演をされた川原尚行氏は、NHKの「クローズアップ現代」でも特集された方で、スーダンでの医療活動に専心されている医師です。講演も大変感動的なお話でした。平和コンサートは、京都フィルハーモニー室内合奏団で活躍されているバイオリン・ビオラ・チェロ奏者による弦楽四重奏で、昨年は妙心寺法堂でも演奏されたそうです。

午後3時半に全てが終了し、須貝総代様と帰路につきました。初秋の京都は修学旅行生が一杯で、流石に国際観光都市を実感しました。さて、明日から再び落慶法要の準備ですよ。頑張りましょう、頑張りましょう。友峰和尚より

コーヒーショップで休憩中

友峰和尚のちょっといい話 【 第1506話 】
2017年 10月 02日 談

秋雨前線の影響で金沢市内は朝方から小雨模様となりましたが、本日は「宝勝寺ふれあいパーク霊苑」にて納骨式が予定されていたため、早朝よりその準備に入りました。ふれあいパーク霊苑「奥の院」も竣工後2カ月が過ぎ、次第に荘厳さを増して来たようです。この度はお檀家様の先祖新墳墓が完成したため、お墓の入魂と納骨諷経が執り行われ、東京より関係者の方が参列されました。初めに本堂でご先祖供養が行われ引き続き墓前での読経となりましたが、秋雨滴る霊験あらたかな雰囲気の中でしめやかに行われました。

御納骨法要のようす / 宝勝寺ふれあいパーク霊苑 奥の院にて

 

大本山妙心寺・栗原総長ならびに上沼総務部長 寳勝寺 須貝総代とともにご挨拶

午後からは一路京都に向かいました。明日、「花園会 平和・復興の祈り 法要」がロームシアター京都・サウスホールで開催され、臨済宗妙心寺派の花園会員の方が全国各地より参列される予定となっています。滋賀北陸教区からも多くの方が参列予定で、和尚も教区宗務所長として出頭します。寶勝寺檀信徒の須貝総代様とともに大本山妙心寺に向かいましたが、妙心寺派宗務総長が今月挙行される寳勝寺落慶法要に出席下さることになっているため、そのご挨拶に伺いました。本日は妙心寺花園会館に宿泊し、明朝、総代様と大本山妙心寺にお参りしたいと楽しみにしています。友峰和尚より

日中友好の朝顔 大きな種が結実

友峰和尚のちょっといい話 【 第1505話 】
2017年 10月 01日 談

今日から10月! 神無月(かんなづき)に入りました。素晴らしいお天気に恵まれた本日は「福井マラソン」が午前9時半スタートとなり、和尚は家族動物総供養のため福井市霊堂に向かいましたが迂回を余儀なくされました。近年のマラソンブームはますます盛り上がりを見せ、金沢マラソンも約1万3千人という参加数だそうです。スポーツの秋ですから大いに健康推進に尽力したいですね。和尚も毎朝のストレッチが欠かせない状況です! 朝一番には斉藤表具店の斎藤公一氏が、先般仕上げた達磨図の墨蹟表具のため来寺されましたが、その際に寳勝寺落慶法要のお手伝いも依頼しました。また本日は新命副住職が静岡県の曹洞宗寺院へ法話のため出向いている関係で、和尚が法務と「生き生き法話」をしました。

本日の「生き生き法話」のようす / 大安禅寺 本堂にて

すっかり秋めいて来た卑山を取り巻く木々の美しさには圧倒されます。「気づき」という言葉が有りますように、平生慣れ親しんでいる環境も金沢から帰郷すると全く違った感覚を覚えるものです。草花の一葉一葉の違いが新鮮な感覚として捉えられる自分に驚きさえ感じます。そう言えば、坐禅した後は五感が鋭くなっている事を自覚する時が有ります。やはり人間は「慣れ」ほど恐ろしいものは無いですね。常に心を「無」にしておくことの大切さなのかも知れません。自坊の法務を全て無事に終了し、再び寳勝寺に戻りました。「無事是貴人」有り難し有り難し。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1504話 】
2017年 09月 30日 談

九月は「お彼岸月」ということで、大安禅寺では先般、秋季彼岸会にて御先祖の霊供養が厳粛に執り行われました。また金沢の「宝勝寺ふれあいパーク霊苑」でも集合墓に於ける霊供養が実施されましたが、父母の恩、祖先の恩を忘れては心の安心など得る事は出来ませんね。御先祖ご供養がまだの方はぜひ今からでも御供養頂ければと思います。このところずっと落慶法要準備の事務を進めていますが、本日は祝賀会場である「つば甚」に下見に行って来ました。「つば甚」は金沢で最も歴史有る料亭で、宝暦2年(1752)に創業され元々は刀のつばを作っていたそうです。犀川を眺める大座敷の大パノラマは絶景で、お料理も加賀料理を中心としたもので大変好評を得ているようです。扇谷支配人のご案内で控室なども見せて頂きました。寳勝寺から歩いて5分ほどのところに有り大変便利です。詳しくはぜひいちど「つば甚」のホームページをご覧頂ければと思います。

金屏風の前に設えられた 見事な盆栽 / つば甚にて

 

寳勝寺に戻ると、「かなざわ娘」の三名が来られて懇談しました。三人は地元の大学生で、「学生のまち金沢推進プロジェクト」の「かなざわ娘」をコンセプトに活動しているそうで、その目的は「かなざわ ちょっとした かわいい を紹介するアプリ」を作ることだそうです。

「かなざわ娘」の御三方です

卑山の「金沢銘菓三種盛りと金粉入りお抹茶のセット」を紹介しましたが、最近ではSNSやインスタグラムでも色々なおしゃれなお店を紹介するアプリが増えているようです。とっても面白いですね!和尚の学生の頃には考えもつかなかったことです。スマホやアイフォン、アンドロイドにタブレットなど、全く想像もつかなかった電子通信社会。若者達を中心にますます広がりを見せているようです。素敵な「かなざわ娘」さん、大いに頑張ってくださいな。和尚も応援してますよ。ピコ!! 友峰和尚より

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