和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第1857話 】
2018年 09月 18日 談

秋雨と 睡蓮が開花 / 寳勝寺山門にて

寳勝寺での法務をすべて円成して、久しぶりに故郷に戻りました。振り返ってみるにここ2週間ばかりは毎日が体力との戦いであったように思います。昨日は「敬老の日」でしたが、いかに健康をキープしながら上手に「老い」をコントロール出来るかがキーワードのようです。

 

高齢化社会を迎える中で65歳以上の方が遂に約3,500万人を超え、となればますます健康への自己管理が求められています。年金の支給年齢も近未来には70歳にまで引き上げられると聞いて、いよいよ100歳時代が到来したと実感したものでした。

 

白萩が咲き始めました / 寳勝寺中庭にて

石川県だけを見ても100歳以上の方が約700人おられるそうですが、今年の敬老の日に発表された全国の100歳以上の方は、69,875人で、昨年より約2,000人増えたという事になります。20年前の約7倍になったと言いますからスーパーオールド社会到来!ということでしょうか?

 

大きな種がたくさん実っています

和尚とて70歳を超えた今、ひしひしと今後の生き方について真剣に考えているところです。100歳到達の方々からすると、あと30年は生きられることになりますが、到底及ぶものでは有りません! 一日でも健康で働ける事に感謝しつつ、一歩一歩前進あるのみです。ゆっくり養生して、しっかり健康管理をしながら頑張って参りましょう。健康第一です! けんこう法師を目指しましょう! 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1856話 】
2018年 09月 17日 談

秋海棠 (しゅうかいどう) と 万両の実 / 宝勝寺庫裡玄関にて

時折涼しい秋風がそよぐ三連休最終日となりましたが、金沢市内観光を楽しむ旅行客の休憩所として宝勝寺カフェは人気を博しているようです。昨日は中日(なかび)とあってカフェも終日賑わいを見せたため、和尚の夕飯は外食となりました。街なかでは「金沢ジャズストリート2018」開催中で、どこもかしも人・人・人の波、外国人観光客の姿も目立ち、楽しい雰囲気に包まれていました。

華々しく咲き続ける 日中友好の朝顔

観光都市を目指す金沢ですが、あまりのイベントの多さに困惑してしまいます。兼六園やひがし茶屋街など有名観光地も依然人気が有りますが、今では「金沢21世紀美術館」が観光客の人気の的になって来ているようです。寺町と言えば忍者寺!と言われるほど「妙立寺」が有名ながら、我が「宝勝寺カフェ」も最近ではかなり知名度が増して来たようで有り難く思っています。

 

霊苑での 御供養のようす

爽やかな秋風とみどりのなかで

本日は「ふれあいパーク霊苑」での開眼供養諷経が集中しましたが、和尚自身、全身全霊での法務遂行が続いています。これこそを「全身全霊」と言うのだと思います。まもなく秋のお彼岸会を迎えますが、引き続き全身全霊で御供養申し上げたいと思っています。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1855話 】
2018年 09月 16日 談

三連休の中日(なかび)と有って寺町界隈は終日賑わいを見せていました。と言うのも、金沢市内は色々な場所でイベントが開催されています。観光客とともに地元の方々も多く参加されており、特にジャズストリートに人気があるようです。

 

ふれあいパーク霊苑にて 中陰法要が修業されました

夏から 秋の色に移りはじめた 霊苑の花樹

昨日に引き続き、ふれあいパーク霊苑「宙(そら)」での中陰法要が午前中に営まれ、その後は訪問者方々の対応に終始した一日でした。「千客万来」とは今日のような日を言うのでしょうか! 初めてお目にかかる方、久しぶりにお会いする方、長いお付き合いを頂いている方、お仕事の用事で来寺下さった方。お寺を訪ねて来られる方々の目的は違えども、すべてが仏縁のなせることゆえ本当に有り難く感謝しています。

 

寳勝寺檀信徒 北條様と 御親戚様とともに

 

㈱ココ・プランニング 中本会長 と 御友人方々とともに

イラストレーターの小村様が 即興の似顔絵を描いてくれました

和尚の似顔絵

 

前美川町長 竹内様ご夫妻 と 林 様とともに

 

そもそも、仏教の教えそのものが「縁」すなわち「因果一如、無二無三の理(ことわり)」でありますから、自然体にして有るがままに法縁の広がりを見せて行くのであろうと思うものです。「光陰矢の如し、時 人を待たず」 一所懸命に一日一日を過ごして参りましょう! 出会い、ふれあい、和み合いの毎日を心掛けて参りましょう! 明日は三連休最終日ですが、ブログをご覧頂いている皆様の無事を心から御祈念申し上げたいと思います。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1854話 】
2018年 09月 15日 談

紋黄揚羽蝶 / 小雨模様の霊苑にて

秋雨前線の本土停滞の影響で愚図ついたお天気となっていますが、皆様にはお元気にお過ごしでしょうか? 今年の7月8月は記録的猛暑が続いたため、今頃になって身体に変調をきたし和尚の体調がどうも落ち着きません。この三連休は法務予定が目白押しで、ここんところは踏ん張って遂行せねばなりません。本日は午前午後とも年忌法要と墳墓開眼納骨諷経が挙行されましたが、いづれも無事に遂行出来た事を嬉しく思ったものです。

 

本日の御供養にて / ご親族皆様お揃いで お参りくださいました

 

加齢というのは本当に辛いもので、若い時のようにスムーズに身体が動かないぶん、時間をみてはストレッチ体操を試みるものの長続きはしません。明後日は敬老の日! 一にも二にも健康でなければ褒められたものでは有りませんね。「敬老の日」を前に、テレビでは次々と百歳近いスーパー老人方々の元気なお姿が紹介され、そのシーンを見るにつけ自分の不甲斐なさを感じるものです。妻からは「健康体操教室」をしきりに進められるのですが、教室に通う時間も無く自室にあって軽めの運動をしています。

 

広島県福山市より 佐藤様とともに / 日中友好の朝顔の御縁です

 

さて、今日より東アジア文化都市2018金沢「変容する家」の展覧会が始まりました。また毎年恒例の「金沢ジャズストリート2018」も始まり、秋の観光シーズンに向けて色々なイベントが行われているようです。朝一番に少林寺に出向き、展覧会の無事円成のご祈祷を致しました。野町・少林寺! 多くの方々に御来寺頂けることを願っています。友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1853話 】
2018年 09月 14日 談

山門にて / 野町 少林寺

「東アジア文化都市2018金沢・変容する家」展覧会が明日から金沢市内の寺町・野町・泉エリア、広坂エリア、石引エリアを会場に22名のアーティストが出展して始まります。少林寺でも、中国人芸術家・宗冬(ソンドン)氏が「出家・在家」と題して作品を展示していますので、皆様も是非御来寺頂きたいと思います。

作品の内容は禅宗の禅問答を取り上げ、「公案(こうあん)」をヒントに「出家・在家」の心の世界を作品を通して表現しているようです。本堂両側に於かれた長方形の箱型の作品の中は全面ガラスで覆われていて、中国・唐時代の禅僧「六祖慧能(えのう)禅師(慧能大鑑禅師 638-713)」の詩から「菩提本樹無し 明鏡も亦(また)台に非ず 本来無一物 何れの処にか塵埃を惹かしむること莫れ」の悟りの境地を表現したものです。

美術館スタッフの方に 作品と禅の公案について説明しているところ

 

 

 

展覧会開催を祝して ソンドン氏とともに 

 

 

 

境内には 自由に揮毫できる 石のオブジェ

 

 

ほかの作品もすべて、禅宗公案を引き合いにした作品です。作品を一見して即座にその意図を理解することは困難だと思いますが、作品そのものから伝わってくるインスピレーションを感じ取って頂きたいものです。

 

 

この展覧会は11月15日まで開催されているので、何度もご覧いただければと願っています。少林寺住職としては、寺院空間の活用方法として多くの方々との仏縁を広げるべく、今後も色々と工夫していきたいと考えています。さて、9月20日は月例の木曜坐禅会! 明鏡台とは一体何を指しているのか? じっくり自分の心と対面して頂きたいものです。坐禅に来たれ!!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1852話 】
2018年 09月 13日 談

9月17日の「敬老の日」を前に、孫の芭月(はづき)からの嬉しい絵はがきが届きました。鬼に金棒!坊主に数珠!ジイジに孫!ということで、孫からのメッセージほど元気の出るものは有りません。

このところ身体の節々の痛みでなんとなく意気消沈していましたが、孫が描いた溌剌とした和尚の笑顔の絵を見て元気が出ました! 特に黒縁の眼鏡には感動しました。最近視力が衰えて来たため、眼鏡を新調したところでした。和尚の表情がとっても良く描けていますよ。満点です! 芭月有り難う! じいじは元気に頑張ります!

さて、寳勝寺は現在休息に入っており、9月の3連休を控え夏から秋に向けての寺内の設えや看板の書き換えをしています。いつの間にか朝夕めっきり涼しくなり、急激な気温の変化で体調を崩す方が増えて来ているとか? 和尚もその一人ですが、季節の変わり目でも有る今日この頃、皆様に於かれましてはくれぐれも御身お大切にご自愛ください。

それにしても「敬老会」という言葉など和尚には無関係と思っていました。どうやら和尚も古稀を過ぎ仲間入りの歳を迎えているようです。この辺でそろそろけいろうかい!けいろう!けいろう! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1851話 】
2018年 09月 12日 談

平成28年9月27日撮影 宝勝寺本堂上 の お月様

今月24日は「中秋の名月」です。旧暦の8月15日が「十五夜お月様」で、太陽暦では9月24日となるわけですが、一年で最も美しい月が鑑賞できる日でも有ります。昔は縁側に月見台を設け、団子とススキを飾ってお月見をしたものでした。大安禅寺の裏山に昇る「中秋の名月」は実に見事なシチュエーションで格別な気分になるものです。

 

豆萩 / 宝勝寺境内にて

古来よりお月様を詠んだ歌は沢山ありますが、その中でも「奢(おご)るなよ 月の円(まろ)さも ただ一夜」の一句を気に入っています。また「月影の 至らぬ里は 無けれども 眺むる人の 心にぞ住む」という歌もいいですね! いずれにしても、安心(あんじん)の真ん丸のお月様は皆様の心の中に輝いているようです。

 

 

このところ漸く気温も下がり、本当に凌ぎやすくなりました。昨日は膝関節がズキズキ痛んで、掛かりつけの整形外科を訪ねようと思っていましたが、一晩安静に休養したおかげで朝方にはすっかり痛みも無くなっていました! 膝の痛みはどうやら腰から来ていたようでした。皆様! 膝の痛みはは腰痛が原因で起こる事を知って頂きたいと思います。膝だけ治療しても効果なし! 腰痛を治療すれば必ず膝関節も良くなると感じました。「奢るなよ 月の円さも 只一夜」です。反省!反省! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1850話 】
2018年 09月 11日 談

 

金沢21世紀美術館 展覧会の準備が進んでいます  /  野町 少林寺にて

本日 火曜日は休寺日、ようやく心身の休息を取ることが出来たようです。どういうものか、このところ両足膝関節の具合が悪く、その原因が運動不足なのかそれとも変形性膝関節炎なのか、いやいや使いすぎなのか?と日々、苦しんでいます。そう言えば、最近のテレビCMでは色々な関節炎治療サプリメントが紹介されていて、なるほど!高齢化社会の我が国で、膝関節に痛みを感じている方が如何に多いかを思い知らされるところです。結局のところ、和尚の膝の痛みは運動不足であるとの自己判断から、先ずはストレッチ体操を始めることにしました。

 

宋冬(ソンドン)氏 と 通訳の堀江さん

禅からインスピレーションされている 宋冬氏の芸術作品の数々

 

来る9月20日は月例木曜坐禅会の日です! この坐禅とて、膝関節が痛んでいては坐る事すら不自由ですから、一刻も早く痛みを解消させなければなりません。椅子席を用いての坐禅も出来ますが、やはりドッカと単布団に坐わらねば腰が落ち着きません! 坐禅こそ禅坊主としての心の根幹をなすもので有りますから、しっかり療養したいと思います。

 

 

さて皆さん! 随分と朝夕が涼しくなりました。20日、午後6時半からの坐禅会に是非ご出席くださり、長月の秋の風情を楽しんで頂きたいものです。心の余裕にはどうやら大休息が必要のようです。明月や 坐禅坐禅の 我が身かな 友峰和尚より

 

友峰和尚のちょっといい話 【 第1849話 】
2018年 09月 10日 談

本日は休息する間もなく、金沢国際ホテルで開催された「全日本司厨士協会北陸地方本部・石川県本部合同定時社員総会」にご招待を受け、午後4時よりの懇親会に出席致しました。「司厨士協会」とは西洋料理の料理人団体の国際組織で、厨房を預る料理長並びに経営者方々の集まりでも有ります。

平成29年度 物故者慰霊祭の折 全日本司厨士協会の皆様と愈好亭にて

大安禅寺には北陸地方司厨士協会会員物故者の慰霊碑が有り、毎年7月に慰霊祭が行われています。最近、どの会合に出席しても、来賓方々の冒頭の言葉は全国的に広がる異常気象による災害被災者へのお見舞いの言葉と、不幸にも亡くなられた方々への追悼の言葉です。また司厨士協会に於いても有事の際には、現地に赴き、炊き出しなどのボランティア活動に全力を尽くすとの力強い言葉が続きました。

 

枯木堂にて行われる 法要のようす

もはや日本全国どこにでも起こり得る自然災害だと痛感します。寺院にあっても有事の際にボランティア活動として何が出来るか、御来賓皆様の御挨拶を拝聴しながら真剣に受け止めたものでした。過去には被災者救済の避難場所として寺院が利用されたこともありましたが、近年は耐震構造の問題や、山津波などの大規模災害には対応出来なくなってきているようです。ならば非常食や電源の供給など、何か役に立つ防災対策を寺院同士で考えておく必要があるのではと強く思ったものです。

平成30年度 物故者慰霊祭の折

金沢プレミナンスの銘菓 「金澤ぶりゅれ」

石川県本部・川本紀男会長の御挨拶の中には、料理人としての強い責任感を感じました。災害に遭った時、一番不便に思うのは「食」だと思います。寺院でも非常食を常に準備しておくことも大切な事だと思った懇親会出席でした。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第1848話 】
2018年 09月 09日 談

 

岐阜県高山市  臨済宗妙心寺派  真龍山 宗猷寺(そうゆうじ)

まもなく式典がはじまる 本堂にて

 

臨済寺住職  阿部宗徹 無底窟老大師

 

飛騨高山市内は外国人観光客で大変な賑わいを見せていましたが、午前9時半より宗猷寺 東徹前住職の「退山式」に引き続き、第二十三世精徹和尚の「晋山の儀」が多くの僧侶並びに檀信徒の見守るなか盛大に挙行されました。心配された雨も稚児行列が出発する頃には小雨となり、戒師様より無事に健康成長の祈願を受けました。

出頭される御寺院方 の 控えの間 にて

 

稚児行列

宗猷寺第二十二世 東徹和尚退山式

宗猷寺第二十三世 精徹和尚晋山式

 

 

無底窟老大師 御挨拶

 

晋山の儀式は実に荘厳なもので、新しい住職を迎えるに相応しい厳粛な雰囲気が全山を包み込んでいました。約三時間に渡る晋山式! 万歳!万歳!万々歳! 精徹和尚様の今後益々のご活躍を楽しみに致しております。東徹前住職様は和尚の僧堂時代の大先輩です。長い間、本当に御苦労様でした。これまでにも沢山の御指導を賜りましたこと心から感謝御礼申し上げます。嬉しい出会いも有りました。花園大学の同級生で、現在は静岡・臨済寺住職、阿部宗徹 無底窟老大師に久しぶりにお会いし、大変嬉しく思いました。精徹和尚の修行時代の師匠で、今回の晋山式の主賓として来寺されました。

 

祝賀会にて

 

祝賀会場にて 無底窟老大師と懇談しました

多くの方々の御法縁を得て無事に晋山式が円成されましたことに、心より御祝い申し上げます。友峰和尚より

長野県飯田市 安養寺住職 と 無底窟老大師  / 「穆如清風」 老大師真筆の墨蹟

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