和尚のちょっといい話
25日に三回忌を迎える御家の 墓前諷経を修業致しました
新型コロナウイルス感染拡大状況を受けて、京都・大本山妙心寺宗務本所でのほとんどの会議が中止されているなか、明日は大安禅寺に於いて午前11時より「滋賀北陸教区・特別寺班調査委員会議」が開催されます。
自坊にて 会議の準備
その準備を副住職始め職員としましたが、最近ではリモートでの参加者もおられる為、ZOOM等の調整を副住職に依頼し会議の万全を期しました。全国のウイルス感染者もこのところ増加傾向に有り何かと心配ですが、大切な会議となるため感染予防対策には十分に配慮して実施したいと思っています。
リモート参加者用に、カメラとモニターを設置
久しぶりの自坊での休息をゆっくりと心から味わっていますが、境内や周りの山々は初秋の風情を色濃くし、夕刻になると秋の虫達が一斉に鳴き始め、なんとも不思議な感覚に襲われるものです。思い返すに今年の春はどうだったのか?果たして夏の気分は味わったのか?と自問しても漠然として思い出せず、一気に秋を迎えるような感覚の中に有るのもコロナウイルス禍が強く影響しているものと思われます。
「 忍 是々 」
ワクチンやウイルス治療薬開発など明るいニュースも伝わる今日、今年はどうやら四季を忘れ「堪忍」の一年になりそうな今日この頃です。友峰和尚より
相変わらず30℃を越える真夏日が続いているだけに、熱中症には十分に気を付けて頂きたいと思います。普段通りの生活をしていても、急に体が怠くなったり眠気が襲ってきたりする時は要注意で、無理をしないで休息するようにしています。
報道によれば、水を飲めば良いというわけでもなく普段からの運動不足の解消と栄養補給が大切だとのこと。そう言えば、昔は「夏バテ」という言葉がよく使われていたように思いますが、最近は夏バテを通り越して急死することが有りますから油断は大敵です。
さて、本日は先代住職・實道和尚の月命日忌ですが、生前の元気な姿が懐かしく想いだされます。田を耕し、炭を焼き、植林を施し、視聴覚機器をフルに活用しての布教活動にも専心し、80年間本当に禅僧としての第一義を全うされた素晴らしい父でした。とても先代住職の足元にも及びませんが、今でも師匠として崇敬の念を抱く毎日です。友峰和尚より
酔芙蓉が咲き始めました
今日は母の月命日忌でしたが、新型コロナウイルス禍の中、自粛生活を余儀なくされているせいか物思いにふける事が多く、時折無性に強く母に会いたいという気持ちに駆られます。
寳勝寺境内にて 二本の酔芙蓉
母が92歳で逝去して8年が過ぎましたが、晩年は大安禅寺の受付にあって毎日御朱印を書くことを仕事とし、職員達との会話を楽しんでいました。また和尚の書いた色紙を包む「たとう紙」の表書きを担当し、実に達筆で毎日書の練習をしていた姿が懐かしく思いだされます。
桂岩寺ご住職 ならびに 京仏師 冨田珠雲氏とともに
今なぜ母なのかとも思うのですが、当時はあまりにも法務が忙しく、母も離れに居住していた事もあって会話する時間も少なかったように思います。母が元気な時は夕食を共にしていましたが、実に楽しそうにユーモアを交えながら話す笑顔が印象的で、ユニークなところは母に似たと合点しています。明日は父の月命日、両親の慈恩を思う昨今です。友峰和尚より
墨蹟マスクの マスクケースが出来ました
お洒落な「墨蹟マスクケース」を製作して、いつもカフェをお手伝い下さる高倉さんが持参して下さいました。昨日は夏用クールマスクに少しでもコロナウイルス禍の鬱積した気持ちを癒して頂こうと墨蹟をしてみました。ご希望の方々に御分けしてあげようとマスク入れを高倉さんに依頼したところ、早速作って下さいました。
今やマスクの形は種々様々沢山出回っていますが、流石に「墨蹟マスク」はいまだ未確認故に御一つ如何でしょうか?先般藤田総代様に差し上げたところ評判は上々との事。ならば少しでもお役に立つならとお分けしています。されど必ず使用して頂くことが条件で差し上げています。
㈱伝広社の吉田氏とともに
福邦銀行金沢支店 舟橋氏とともに
書かれている字は「関」「涼」「黙」「閑」「堪忍」「忍」等で「墨蹟マスク」が感染予防対策に絶大なる効果が現れる事を願うばかりで、和尚自身も自作のマスクを使用しており大変気に入っています。最早マスクは必要不可欠の必需品となっているだけに、あらゆる場所に置いてあるこの頃です。友峰和尚より
寳勝寺境内に 秋明菊 が咲き始めました
「 閑 」
お盆明けの休息も今日までとして明日から再び法務に専念していこうと気持ちを新たにしていますが、如何せんこの猛暑ですから中々エンジンが掛かりにくく、車で言うならオーバーヒート状態でしょうか!
「 涼 」
「 黙 」
「 堪忍 」
午前中から気温がどんどん上がり金沢市内は33℃でしたが、熱中症を防ぐため終日寺に引き籠って「墨蹟マスク」を作成しながら一日を過ごしました。
石丸家 墓石の入魂諷経をしました
夕刻になって、先般河原市石材さんに法名を彫って下さるよう依頼していた檀信徒様の墓石の入魂諷経を修業しました。
三界萬霊塔 歴世塔のご真前にて
管理事務所スタッフの久保さんが 植物の水やりをしています
霊苑内には夏の草花が暑さをものともせず涼しげに咲き誇り、墓参に来られ方が供えられた線香の香りと共に秋の訪れを感じさせるような趣でした。友峰和尚より
蝶々や鳥達が 水浴びに来ています
朝の涼しい間 大きな朝顔が元気に咲いています
強烈な猛暑日が続いていますが、皆様に於かれましてはお元気にお過ごしでしょうか?毎日のように熱中症の警告が出ていますが本当に油断は大敵で、突然めまいや怠さに襲われますからこまめに水分補給することが予防対策のようです。夜なども気温が下がらずエアコン無しではとても眠れませんが、約29℃に設定してあまり冷えないように工夫しています。
最近では至る所に防犯カメラが設置してありますが、全国の各寺院に於いても設置する寺が増えて来ています。と言いますのも、重要文化財への落書きや墓石破壊等々、これまで考えもしなかった事件が起きています。
高倉さんと 防犯カメラ設置の打ち合わせ
卑山に於いても最近では観光客はじめ墓参の方も増えている為、セキュリティー対策を施す事としました。大切な祖霊を祀る霊苑一帯を守る為にも安全安心を願って止まないものです。友峰和尚より
残暑のお見舞いを申し上げます。今年は涼しい夏を過ごせるものと期待していましたが残念ながら全く外れたようで、連日厳しい暑さとなっています。
「 水声 」 友
一番心配なのは子供達の熱中症で、例年より短い夏休みだったため今頃になって30℃を越える猛烈な暑さで勉強にも力が入らないかと思います。最近は教室も冷房があるとは聞いていますが、それでも心配は絶えません。また高齢者の熱中症患者が急増しているとか、こちらも油断できない状況に有るようです。お互いに気を付けて熱中症対策に心掛けたいと思います。
日中友好の朝顔 次々と開花のお便りが届いています
寳勝寺玄関の朝顔 10月頃まで咲き続けます
さて旧盆明けという事で終日ゆっくり過ごしましたが、どうもいつもの夏の過ごし方とはリズムが違っているようで孫達と海にも行けず食事にも行けず、早々と学校が始まりどこか家の中が静かで寂しい感じがします。夏休み中は子供たちの甲高い声が飛び交い俄然元気をくれたものです。子供は親の宝と言いますが、ジイジ・バアバの宝でも有ります。今は困難な時期ですが、子供達には伸び伸びと育ってほしいと願うばかりです。友峰和尚より
子供達が元気に登校する姿に安堵感を覚えました。何もかもが例年とは違うリズムの中での生活行動ですが、不屈の精神で頑張って参りましょう!
お盆が過ぎた途端に寺町界隈は静まり返り、観光客の姿も全くなく平穏そのものです。ウイルス感染者拡大ニュースの報道を見聞きして今が緊急事態中である事を自覚するといった感じですが、それにしても感染ルート不明の感染者が少しずつ増えて来ているように思いますので、十分に気を付けたいものです。
松浦建設㈱ 松浦 弥 社長とともに
さて暑中のお見舞いと転任のご挨拶に、松浦建設㈱社長の松浦弥様並びに福邦銀行の義元支店長と北川支店長が来寺下さいました。お寺は「安全安心」「社運隆盛」のご祈願とご縁を結ぶところでもあるだけに、御法縁を頂く事に有り難く感謝しております。
福邦銀行の 北川支店長 と 義元支店長とともに
明日からは暫しお盆明けの休息をしたいと思います。残暑が厳しくなる時期だけに、皆様にはくれぐれも御身体ご自愛くださいますようご祈念申し上げております。友峰和尚より
いちご練乳の かき氷
藤田通麿様から 開花のお便りが届きました
「日中友好の朝顔」の開花便りが次々届いています。種を皆様にお分けして八年が経ちましたが、八の字は末広がりの縁起の良い数字とされ朝顔の花もラッパ型の末広がりですから、日本全国で満開になることを願うものです。
旧盆も今日までですが、依然墓参の方が続いています。午後からも墓前供養を営みましたが、ウイルス拡散の影響も有ってか例年より墓参の方も少ないように思います。
ふれあいパーク霊苑にて お盆の墓前諷経を修業しました
七月、八月はお盆月の為、全国の各寺院に於いては一年で最も忙しい月で有るはずだったのですが、ニュースでも報道されているようにコロナウイルス禍に有って収束の目途も立たない現状に於いて、お盆祖霊供養の行事を全て取り止めとした寺院も多く見受けられ誠に残念な事でした。
涼しげな 霊苑参道の手水鉢
昨日は盂蘭盆大施餓鬼会を多くの檀信徒ご出席のもと無事に修業出来た事に安堵いたしました。行事を実行するにも中止するにも、今は大変な決断を要しますが、檀信徒皆様の深甚なる祖霊への思いとご理解ご協力のお蔭で無事円成出来た事に感謝した一日となりました。友峰和尚より
夕刻 霊苑管理事務所スタッフの皆さんと茶礼をしました
令和2年度 大安禅寺盂蘭盆大施餓鬼会
午前10時半より「盂蘭盆大施餓鬼会」が厳修されました。法要前に藤田・蒔田両責任役員総代様の旧盆御挨拶を受けた後、愈好亭で茶礼をしましたが、コロナウイルス禍のなか無事に檀信徒棚経をすべて円成出来たことを報告しました。
右から 責任役員総代の藤田様と蒔田様です
卑山御詠歌婦人部による 花園流御詠歌奉納
この5日間、福井県内ではコロナウイルス感染者がゼロということで本当に有難く思ったものです。全国的に次々にお盆の行事が中止される中での卑山盂蘭盆会修業でしたから、ウイルス感染が拡大した時は中止も視野に入れていました。
参詣者皆様の ご焼香
三密を防いだ上で、ソーシャルディスタンスをしっかり守っての開催となりましたが、この度の行事遂行に当たり総代様には何かとご協力を頂き心から感謝申し上げます。また檀信徒皆様にはご理解を頂き、多くの方に参詣を頂き厚く御礼申し上げます。
さて、全ての寺院の盂蘭盆会を終え、明日からは秋季彼岸会の準備に入りたいと思います。父母の恩と祖先の恩に深く感謝しながら再び前進して参りたいと強く念じています。友峰和尚より