和尚のちょっといい話
2014年10月 ニューヨーク サラ・ローレンス大学 墨蹟大書 にて
「紅葉舞秋風」
「紅葉秋風に舞う」の禅語の如くに、深秋の犀川沿の並木は見事な景色を見せています。川のせせらぎの音に合わせるかのように色づいた葉っぱが風に舞い散る姿は絶妙です。
修学旅行のしおり
本当に秋晴れの良いお天気の一日となりました。滋賀県に住む孫娘が本日から日帰り2日間の修学旅行で三重県のナガシマスパーランドと奈良県を訪ねるというのでお天気を大変心配しましたが、快晴となり本当に有難く思いました。孫の描いたイラストが旅行のしおりの表紙に採用されたと聞き「ジイジ感激!」でした。
姫観音図 色紙描き
さて本日も姫観音図を描きましたが、そろそろ来年の干支「丑」の水墨画製作にも取り掛からねばなりません。宿題が山積みの11月! 寸暇を惜しんで頑張って参りましょう!「書いてくるぞと勇ましく♪ 誓って筆を持ったなら 見事仕上げてみせましょう♬ジャン」友峰和尚より
金沢市 しいのき迎賓館前の楓並木
臨済宗妙心寺派 信越教区宗務所長の木曽福島久昌院・岸祖学住職が寳勝寺に御来寺くださり、来年11月に予定されている長野県での「全国宗務所長会意見交換会」について、会場や視察場所の相談を受け色々と協議しました。
信越教区宗務所長 久昌院 岸祖学住職とともに (木曽郡木曽町)
全国27教区の宗務所長の交流を兼ねた意見交換の場として今から4年前に和尚が提案し始まった会ですが、今年はコロナウイルス禍のため中止となりました。今年6月の宗務所長改選では約半数の所長が交代した事もあり、来年は是非開催したいと願っています。
京都・妙心寺宗務本所で毎年2回、春と秋に「宗務所長会」が開催されるのですが、なかなか所長間の懇親が少なく、もっと意見を交換してより良い宗務所長会へと充実させる目的で始めたもので、これまでに東京、沖縄、北海道を会場に交流の場を広げてきました。来年は長野県を訪ね、 信越教区宗務所長 久昌院様を参詣することが決定しています。
さてあまりにお天気が良かったため、本日はウオーキングを兼ねてしいのき迎賓館までを往復しました。楓並木の紅葉のあまりの美しさに思わずシャッターを切りました。
多くの観光客の方々が晩秋の金沢市内を散策する姿が印象的な束の間の休息日となったようです。友峰和尚より
「川のほとりの芸術サロン」法話
久しぶりの「楽く楽く法話」を本堂でしましたが、皆様にお話しながら大安禅寺で毎日「生き生き法話」を催行していた頃のことを懐かしく感じていました。
本日は薔薇美子さん並びに藤橋由希子さんのご縁で「川のほとりの芸術サロン」の会員方々10名が来寺下さり、午後2時より約40分間に渡って法話をしました。今年に入って新型コロナウイルスの感染拡大が続いた為、1月に「楽く楽く法話」をして以来、実に約10か月ぶりの法話となりました。
参加されたのは、地元で活躍されている著名な芸術作家の方や、趣味で陶芸や書道、随筆、洋画などに励んでおられる方々でした。法話後には応接間にて皆様と歓談しましたが、興味深い色々なお話を拝聴出来、実に楽しい時間を過ごすことが出来ました。
法話終了後の交流タイムにて
金沢は古来より芸術文化の歴史を有する街だけに、今後も参加者皆様と交流を続けていきたいと願っています。和尚も一層精進して今後も墨蹟書画に専心して参りたく思います。友峰和尚より
昨年の12月23日に初めて東京都江東区にお住まいの卑山お檀家 額様のお家にお伺いして以来、約1年ぶりの御目文字となりましたが、本日は寳勝寺にて午前10時より額家祖霊供養が修業されました。
寳勝寺檀信徒 の 額様ご夫妻とともに
昨年の12月は中国武漢でのコロナウイルス発症のことなど知る由もなく、何の心配もなく東京在住の各お檀家様を訪ねることが出来ましたが、新年を迎えた途端、新型コロナウイルス感染問題が発生して瞬く間に全世界に拡散し、今尚収束のめどが立っていません。
本堂にて 御先祖供養の法要を修業致しました
ここ数か月間は北陸3県はウイルス感染者も少なく、墓参を兼ねて東京より来寺下さいました。久しぶりの御来寺で、法要終了後にはゆっくり歓談することが出来ました。
本日は御参詣を賜り 誠にありがとうございました
気が付けば今年も11月、残すところ1ケ月あまりとなりましたが、昨年の出来事がずいぶん昔々のことのように懐かしく感じるものです。人間の記憶もその年その年の重大な出来事によって大きく左右されるのかも知れませんね。「人間万事塞翁が馬」の格言の如く、一喜一憂せずウイズコロナの道を模索しながら「禍を転じて福となす」道を進んでまいりたいと思うものです。友峰和尚より
白菊 / 寳勝寺境内にて
予報とは違って暖かい一日となりました。穏やかなお天気の中、午前中には本多町・瑞光寺でお檀家の伊藤家月命日諷経を修業しましたが、読経終了後は庫裡座敷にて故人の霊を偲びつつ和合の茶礼をしました。
瑞光寺お檀家 伊藤家のご親族皆様とともに
瑞光寺は旧加賀藩本多家を取り巻く場所に位置し、周辺は寺町を形成し閑静な佇まいの中に有ります。和尚が兼務住職をしており、旧加賀藩伊藤家の菩提寺となっています。午後からも霊苑にて開眼納骨供養が営まれましたが、本当に清々しいかぎりで「錦秋」の季語にぴったりの風情には感動さえ覚えるものです。
さて、皆様におかれましてはお変わりなくお元気にお過ごしでしょうか? 新型コロナウイルス感染もここに来てまた次第に増えつつあります。鳥インフルエンザも再び発生しているようで、より一層の感染予防に気を付けてお過ごしくださるよう念じて止みません。手洗いにうがい励行の日々が続いていきそうです。友峰和尚より
姫観音色紙描き
秋雨の降る一日でしたが、日中気温が20℃と比較的に暖かさを感じた穏やかな日和となりました。午前中は少林寺にあって製作が遅れがちだった姫観音描きに専念しました。
長時間椅子に座るのが腰に良くないことは重々承知しているのですが、宿題のため頑張ってしまいました。とにかく100枚を目指して頑張るしかないようです。
冬のリース / ふれあいパーク霊苑にて
午後には雨の中を霊苑での年忌法要を修業しましたが、雨もまた故人の慈悲心の表れで、お孫さんの焼香する姿にきっと法雨(ほうう)となってばぁばの気持ちを伝えていると思いました。最近ではふれあいパーク霊苑参詣者方々との交流も深まりつつあり、大変嬉しく思っています。
チェリーセージ
法要終了後は再び少林寺に出向き、午前に引き続き色紙描きを続行しました。写真の如くに、以前の姫観音図とはずいぶん趣も変化しつつあるように感じながらの作業となっています。
姫観音図には「綺麗に描いてあげるね、これでいいかな?」なんて語りかけながら描いていますから、もし誰かが聞いていたら「変なジイジ」と思われること必定です。
さて今日の作品を御覧あれ!少しは上達したでしょうか?まだまだ完成には程遠い気がします。姫様に喜んでもらえる日を楽しみにしながら描いて参りましょう!頑張ります! 友峰和尚より
冬の植栽/ふれあいパーク霊苑にて
この時期としては穏やかで比較的暖かく過ごしやすい一日となりましたが、皆様お変わりなくお元気にお過ごしでしょうか? 心配された腰痛も次第に回復傾向にあり、心から有難く感謝しています。「腰」という字は「にくづき偏」に「かなめ」と書くようにやはり人間の体の中でも極めて重要な場所だけに、今後は腰回りの筋力を強めるトレーニングをしたいと反省です。
午前中にふれあいパーク霊苑にて開眼納骨諷経を修業しましたが、故人の御霊のご冥福を心からお祈りするとともに読経に集中する事が出来たのも、腰痛の回復に合わせて不可思議なる法力を和尚に与えてくれたように感じたものです。
寺カフェスタッフの 長川さんとともに
午後からは、コロナ禍にあって現在カフェは休業中で長い間お休み頂いている卑山スタッフの長川さんが御挨拶に来寺下さり、あいなく卑山責任役員総代の須貝様御夫妻も来寺下さり、今年も小布施の名物大栗を持参してくださいました。
須貝総代様ご夫妻とともに
お手製の貴重な「小布施大栗ブランデー漬」をお届けくださいました
お二組とも久しぶりの御来寺で、GOTOトラベルを利用しての家族旅行の話や近況の出来事など楽しい歓談の時間を過ごすことが出来ました。一応にコロナウイルス禍にあって自粛生活が続いている中での限られた範囲での懇親の席となっていますが、それでも実にリラックス出来たものです。
有難く 大変美味しく頂きました
「話り尽くす山雲海月の情」の禅語の如くに、語り合うことの楽しさは人間にとって一番気持ちをほぐすことの出来る場であるように思う一日となったようです。友峰和尚より
アメリカ大統領選挙の行方を時々ニュースを気にしながらの一日となりました。今後の国際政治動向を大いに左右するこの選挙を世界中の人々が注目しているところだと思います。いずれにせよカオス状態の国際情勢の中での大国アメリカ大統領選挙だけに、混乱だけは避けて欲しいと願うものです。「宇宙双日無く 乾坤只一人」という禅語が有るように、和尚の切実なる地球安寧の願いが届きますようにと祈っています。
本日は腰痛回復のため、終日休暇を取り養生に務めました。掛かりつけの川北病院院長の新聞記事が目に留まり、コロナ禍の中でのウオーキング並びにうがいと着替えの大切さが綴られており、「なるほどガッテン」と思わずシャッターを切りました。
錦木 と 糸薄
注射を受ける際、病院の壁には「一期一会」をもじって「一語一恵」との標語カレンダーが有りました。それを見て、看護師さんに「それを言うなら一語一笑(いちごいちえ)の方が良いかも」と話したら「それもいいですね!」と笑顔で返答がありました。看護師さんの明るい一言と笑顔で、注射も痛くなくなるように思うのですが。南無観世音菩薩 友峰和尚より
今年初めての霙(みぞれ)模様のお天気となった金沢市内ですが、境内の風景はいっぺんに初冬の様相となりました。北陸地方にとってこの時期、当然と言えば当然なのですが、やはり急激な冷え込みで体が縮こまってしまう感があります。ブログにその日の気温や気候を記すのも、自分の体調状況を次年度に知る上に於いて大切な記録ともなっています。
午前中には㈱豊蔵組の豊蔵社長様と江川部長様が来寺され、豊蔵氏自らが丹精込めて作られているサツマイモを今年も持参くださり、さっそく仏前にお供えしました。ご供養後に料理をして頂く時には、深い味わいと共に季節感を十分に感じさせてくれます。
㈱豊蔵組 代表取締役社長 豊蔵亨一氏です
㈱豊蔵組 営業部長 江川三次氏です
「いただきます」とは物を押し戴くの意ですが、作物を作る方の心も一緒に頂きたいと念じています。「コーヒーに 会話の弾む 秋の寺」「霙降る 禅寺の庭 凛として」友峰
11月3日は「文化の日」で芸術文化に功績をあげられた方々が多く授賞され、心から祝意を表したいと思います。奈良の正倉院では文化の日に因んで「第72回正倉院展」が10月24日から11月9日まで開催されていますが、 研究調査の結果、9000点にも及ぶ宝物のうち殆どの芸術品が国内で作られていたものと判明したそうで、当時の職人の向学心と技術の高さを思うものです。
当然のことながら、技術力の高い当時の中国からもたらされたものを模倣しながらの作業だったと思いますが、国宝に指定されるほどの当時の職人達の苦労苦心が読み取れるものです。以前中国仏跡を訪れた時、寺院に飾られている工芸品がなんと3千年前のものと聞き及んで日本との歴史の差に驚いたことを思い出します。最初は先人達の模写模倣から始まるものの、日本独特の文化を形成して来た日本の匠達の凄さに敬意の念を捧げたいと思います。
「百尺竿頭進一歩」 「語尽山雲海月情」
さて11月に入り、急に気忙しさを感じ始めました。焦りは禁物ですが、もう後がない和尚の人生に、待ったはないように思うこの頃です。友峰和尚より