和尚のちょっといい話
新年に発刊される滋賀北陸教区の情報誌「いもこぢ」の原稿締め切りが10日に迫り、本日は新年の御挨拶文と共にこの1年間の宗務活動内容の報告などを記し、教区教化主事の無量寺様に原稿を送付しました。
令和2年12月1日 妙心寺宗務本所発行 「正法輪」より
本山で行われた今年の全国宗務所長会議や各委員会議などは新型コロナウイルス禍の影響で規模を縮小し、またZOOMを使ってのリモート会議が多くなされるなど例年とは趣の異なる会議となりました。また地元教区における花園会役職者研修会始め多くの会合も同じく感染防止の観点から中止され、記事内容に乏しい状況となっています。
令和2年度「定例宗務所長会」記念写真より
宗務所長としての任期もあと3年余り、先般10月に妙心寺宗務本所で開催された定期宗務所長会に於いて再び会長に就任したものの、コロナウイルス収束の見えない中では会議開催も難しい状況にあるようです。
朝の霊苑にて ㈱豊蔵組 香林氏 と ㈱河原市石材 河原市氏
さて、朝一番にふれあいパーク霊苑工事現場を視察をしましたが、この時季特有の筋状の雲が広がっていました。秋の空はどこまでも清々しく霊気が苑内全体を包み込んでいるように思いました。友峰和尚より
今日から12月師走月に入りました。日増しに寒さが増す今日この頃ですが、風邪を引かないようにと普段より十分気を付けながら部屋を暖かくして過ごしています。朝一番に少林寺お檀家様の月参りに出かけましたが、街なかは静まり返りとても師走を迎えたとは思えないほど寂しい風景でした。コロナウイルスの感染ニュースに一喜一憂する毎日故に仕方の無いことかも知れません。普段の話題は、地元感染者数が今日はどれだけだったかが挨拶代わりとなっているようです。
さて本日も干支色紙描きを続けましたが、今年は後ろ向きの「丑」の図に「歩々清風を起す」と画賛しました。何が故に後ろ向きなのかと質問されますが、コロナウイルス禍の中「親の背中を見て子は育つ」の意味を示しています。賛は「歩々清風を起こす」で、親の背中はどっしりとしていて頼もしくも有り、“親の後を歩めば実に安心で爽やかな風を感じるほどである”の意味です。また臥せっている丑の意味は「慌てない慌てない」ゆっくりせよ!の意味合いなのです。
コロナウイルス禍の中に有って焦りは禁物!どっしりと構えて慌てない事が肝要です。正岡子規の句に、「 其人(そのひと) の 足跡踏めば 風薫る」というのがありますが、「その人」とは俳人・松尾芭蕉を指しているそうで「歩々清風を起こす」の感が有ります。いつの世にあっても安心の心ほど有難いものは無いようです。友峰和尚より
「丑図」干支色紙描き
昨日とは一変して霰(あられ)の交じる寒い一日となりました。いつ雪模様となってもおかしくない北陸地方ですが、寒さは70歳過ぎの体には流石に堪えるものです。
本日は朝から自室にこもって干支色紙描きに専念するも、あと約400枚超えの宿題となっています。毎年同じ事を思うのですが、干支図も毎日描き続けているうちに次第に牛に成りきっていく自分を感じ取るものです。
干支色紙描きは今から約30年前から始めたもので、一年でお世話になった方々への感謝の気持ちとして差し上げてきました。12の干支も早いもので今では2巡し、以前に岐阜県在住の知人の御宅を訪ねた時には、差し上げた干支色紙12枚を表装し、額仕立てにして部屋に掛けてあり本当に嬉しく思ったものです。
当然のことながら、昔と今では書も干支図も趣が異なり随分と上達しているように思いますが、昔の図柄も懐かしい思い出となっています。
いつの日かどこかで自分の作品に出合うことを楽しみにしながら更に頑張って描いていきたいと思います。友峰和尚より
「歩々 清風を起こす」 令和辛丑 渓仙 書
11月も残すところあと1日となりましたが、皆様におかれましてはお健やかにお過ごしでしょうか? 新型コロナウイルスの感染拡大が収束を見せないまま12月を迎えますが、なんとか人間の知恵を結集して一刻も早いワクチンの出現を願うばかりです。
寳勝寺檀信徒 佐々木家の年忌法要が修業されました
師走月(しわすつき)はその言葉が示すように祖霊供養を修業する月とされており、「師」とは僧侶を指し、各家に出向き年忌並びに祖霊供養を修するため走り回る姿から12月を「師走」と言われるようになったとの事。寳勝寺でも11月後半より法要を営むお家が増えてきたように思います。
佐々木家の御兄弟皆様とともに
本日も穏やかな秋晴れのもと、午前中にはお檀家 佐々木家の年忌法要が修業され、午後からもふれあいパーク霊苑「宙(そら)」の真前で満中陰忌法要が営まれた、法悦に包まれたお日柄となりました。
午後より ふれあいパーク霊苑でのご供養の様子
さてふれあいパーク霊苑合同慰霊祭も先般無事に厳修することが出来、本日は霊苑事務局スタッフ皆様と謝恩茶礼を致しました。どんな時も笑顔で丁寧に霊苑関係のお客様に応対している姿に感謝するものです。
霊苑管理事務所スタッフの皆様と 謝恩の茶礼をしました
「ありがとう!おかげさま!」そして「ご苦労様!」の心を大切にしたいと念じています。友峰和尚より
昨日は清々しい秋晴れの中、本年度のふれあいパーク霊苑合同慰霊祭と開苑3周年記念法要を厳修することが出来ました。平成29年10月22日に落慶法要を盛大に挙行した時の事が懐かしく思い出されます。
(写真右から) 寳勝寺責任役員総代 北條英俊様と須貝外喜夫様です
「桃栗3年、柿8年」という諺がありますが、あっという間に3周年を迎えたように思います。現在は新型コロナウイルス禍にあってしかも感染が拡大傾向という中で法要を修業する事の心配や不安も有りましたが、無事に円成出来ました事に改めて神仏のご加護に感謝した次第です。
令和2年度 宝勝寺ふれあいパーク霊苑合同慰霊祭並びに開苑3周年記念法要
殿司を務められた 桂岩寺ご住職
本年はウイルス感染防止のため事務局関係者のみでの合同慰霊祭法要でしたが、来年はコロナの問題も収束し、是非多くの方々にご参詣頂けるよう願って止まないものです。
ふれあいパーク霊苑での御法要にて / ㈱ココ・プランニング 会長 中本隆久氏
㈱ココ・プランニング 代表取締役社長 中本大資氏
㈱エムエムシー 代表取締役社長 大竹将人氏
㈱豊蔵組 代表取締役社長 豊蔵亨一氏
㈱豊蔵組 営業部長 江川三次氏
㈱河原市石材 代表取締役 河原市和久氏
㈱アースグリーン 統括部長 中野純三氏
霊苑参道内での 廻り諷経のようす
昨日の法要の様子を卑山ホームページにてYouTube動画で配信させて頂きましたが、どうか「ふれあいパーク霊苑」に御法縁頂きました皆様方の大切な御尊霊に対し、映像を通してお参りして頂ければ幸いに思います。今後も更に墓前御供養に精進して参りたいと念じています。友峰和尚より
秋晴れの爽やかなお天気の中、午前10時より卑山本堂にて「令和2年度ふれあいパーク霊苑合同慰霊祭」に引き続き「開苑3周年記念法要」が卑山総代並びに霊苑関係者出席のもと厳かに修業されました。
本堂での法要後には、ふれあいパーク霊苑永代供養墓「宙(そら)」の御真前にて各々尊霊総供養諷経が執り行われ、霊苑内を一周致しました。今年は新型コロナウイルス感染拡大のため、5月に修業予定だった「ふれあいパーク霊苑合同慰霊祭」が延期になっていましたが、本日無事に法要を円成出来ました事に心より感謝申し上げました。何より心配していた今日のお天気でしたが、本当に晩秋のこの時期としては気温も暖かく良いお天気に恵まれた一日となり、誠に有難く感じたものです。卑山総代様はじめ霊苑関係者皆様には大変困難な時期にありましたが、ご出席を頂き心より厚く御礼申し上げる次第です。本当にありがとうございました。友峰和尚より
明日の法要を目前にして早朝より準備に追われましたが、夕刻には全ての設えが完了出来ました。 最近強く思うのですが、これまでは行事の際に一人で十分に設えが出来ていたのですが、今では誰か加担してくれる方が居ないと大変時間がかかります。
幕を吊るときなど、梯子に登る際に足がガタガタと震える始末!実に情けなく不甲斐ない自分の姿に驚くばかりです。今後は必ず加担して頂ける青年僧にお願いしようと強く思いました。「なんでも人に頼まず自分でやれ!」とは師匠の遺訓なれど、もはや和尚には通用しなくなってきたようです。
ジャーナリストの北川氏 と ㈱ココ・プランニング 中本大資社長とともに
さて、ぶつぶつ言いながらも何とか準備完了出来、ホッとしました後は明日の本番を迎えるのみです。「備えあれば憂いなし」です、今少し吟味して頑張ってやりましょう!!
玄関の掃除中
㈱ココ・プランニング 川面専務 と 職員による映像撮影打ち合わせ
さてさて光陰の過ぎゆくままに今年でふれあいパーク霊苑開苑3周年を迎えました。今から6年前に当時、東京都「いせや」の社長をしておられた中本隆久氏との出会いが今日のふれあいパーク霊苑開苑のご縁となりました。
中本隆久氏 2017年10月 本堂修復落慶法要並びにふれあいパーク霊苑竣工祝賀会にて
中村修二氏 2017年10月 本堂修復落慶法要並びにふれあいパーク霊苑竣工祝賀会にて
そしてもうひと方、和尚とは約40年以上のご厚誼を頂いている㈱アイソウシャ会長・中村修二氏との御縁が寳勝寺墳墓改葬の原動力となったことに感謝の真を捧げたいと思います。友峰和尚より
北條総代様ご夫妻が来寺されました
明後日11月27日 の午前10時より「ふれあいパーク霊苑合同慰霊祭」並びに「開苑3周年記念法要」が営まれる為、本日はその準備に入りました。今年は新型コロナウイルス禍にあるため感染予防を考慮して事務局関係者のみでの法要修業となっており、法要の様子は午後よりYouTubeを通じて宝勝寺ホームページにて動画を配信する予定です。
法要に出席されるため卑山責任役員総代・北條英俊様ご夫妻が来寺下さり、応接間にてご挨拶を兼ね歓談しました。また当日、殿司(お経を唱える役)をお願いしている桂岩寺住職様と法要修業の前打ち合わせをしましたが、ふれあいパーク霊苑も今年で3周年を迎え、月日の過ぎゆく速さには只々驚くばかりです。開苑当初の落慶法要が懐かしく思い出されます。本当に今日まで沢山の方々の御法縁と御法愛を得ながら3周年を迎えることが出来る事に深く感謝を申し上げたいと思います。
桂岩寺ご住職と 法要修業の打ち合わせ
さて、午前中には日頃寺カフェの仕入れでお世話になっているコーヒー屋さんの水野さんが営業を兼ねて来寺され、ドリップのコーヒーの美味しい淹れ方について実演して下さいました。
インストラクターの水野氏に 珈琲の美味しい淹れ方を教わりました
なるほと!さすがプロと感心するほどの深みのあるコーヒーを頂きました。もちろん、今日のデモンストレーションを今後に生かしたいと思っています。本当に学びの多いことに気づく毎日となっています。友峰和尚より
「 閑 日 」
3連休を終え今日は火曜日で休寺日でしたが、何もしないでじっとしていると次第に手足がこわばる感じがするため色紙書きをしました。
「 和 」
「 一期一会 」
何事もそうですが「日々これ新たなり」で、懈怠の心は加齢に伴い身心の働きを急激に衰えさせていき、墨書などをするとき如実にそのことを実感するものです。
「 行雲流水 」
私の母は寺の受付で御朱印書きを担当していましたが、晩年口癖のように「友峰、指先が上手く動かないわ。」と言いつつ筆を走らせていたのを思い出します。確かに母が80歳を越えたあたりから、字に力が無くなっていったように感じたものです。毎日書いていても斯くの如しですから、日々怠りなく筆を持つように努力しています。
「 福 」
「 日々好日 」
さて今日の書画色紙ですが、如何でしょうか?「字は体を表す」と言われているだけに「全集中」で書かねばなりません。日進月歩で努力あるのみですね。皆様が和尚の字を見て心安らいでくだされば幸いです。南無観世音菩薩 友峰和尚より
寳勝寺檀信徒 北條直敬様とともに
本日は大安禅寺先代住職、第19世周侃實道和尚(父)の三十三回忌祥月命日忌で午前中に祥当の法要を厳修しました。
大安禅寺では先般18日に新命副住職並びに家族とともに33回忌法要を修しましたが、今日は勤労感謝の日でも有り、生前父と一緒に過ごした日々のことを振り返りながら感謝の真を捧げました。
昨日に建てられた 屋根からの落雪除けの 三角トンネル
3連休最後の休日でしたが、本日も金沢市内観光を楽しむ旅行客が多く見受けられた一日となったように思います。今後はGOTOキャンペーンが見直されるとの事ですが、コロナウイルス感染が全国的に拡大を続けている現状では止むを得ない措置かも知れません。本当に心配の絶えない毎日となっています。
大安禅寺金曜坐禅会 酒井清章氏 とともに
午後には大安禅寺で御法縁を頂いている酒井清章氏が卑山を訪問くださり、応接間にてゆっくり歓談しました。話題は多岐に渡りましたが、酒井氏は会社経営者でもあり、コロナウイルス禍の中にあって社会情勢を知る上で大変有意義な時間を過ごすことが出来たようです。
本日は御来寺くださり 誠にありがとうございました
それぞれに仕事は違えども社会理念においては共感することが沢山あります。お互いに切磋琢磨しながら、百尺竿頭に更に一歩を進めたいと念じるものです。友峰和尚より