和尚のちょっといい話

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友峰和尚のちょっといい話 【 第2764話 】
2021年 03月 12日 談

重要文化財 大安寺 修理委員会が行われました

重要文化財大安寺修理委員会が午前9時半より松雲の間で開催されました。今回で8回目となりましたが、始めに吉岡泰英委員長のご挨拶が有り、現在修理保存工事は順調に進められており、今後は山門の復元工事が始まるとの説明を受けました。その後、文建協現場主任の高木氏より工事の現状報告がなされ、会議終了後には現場視察が行われました。

修理委員会会議のようす / 大安禅寺 松雲の間にて

本堂の修理工事も全体の骨組みが露わになり、引き続き建造物の調査が行われています。久しぶりに丁寧な現場説明を受け、今回の工事の重要性を益々重く感じ取った次第です。

現場視察が行われました

修理委員会の皆様とともに

さて和尚が自坊に戻ればさっそくに外掃除を開始しますが、実に楽しい時間です。境内を取り巻く木々の春の芽吹の匂いはまた格別で、掃除ほど色々な知恵を授けてくれる行為は他にないと思うほどです。

兪好亭 茶庭

掃除後の静寂の庭の中に響く水の音もしかりで、悠久の歴史と共に先人の魂の息遣いを感じます。「一即一切」の世界にこそ我々の魂の原点を知る今日この頃です。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2763話 】
2021年 03月 11日 談

境内 の 乙女椿

富士山伏流水で挽きたてのコーヒーをドリップしましょう!なんて贅沢な話しです。卑山総代の須貝様御夫妻がお土産にとわざわざ自ら富士山伏流水をペットボトルに入れてお持ちくださいました。所用と休息を兼ねて伊豆へ行かれたそうですが、伊豆の珍しいお土産と共にお水を持参くださり早速ドリップ式でコーヒーを淹れてみました。

富士山の伏流水「富士吉田の水」

最早どのような味覚であったかは想像にお任せしますが、天下の名山・富士山の伏流水ということになると話は別で「神水」の如くに合掌して頂きました。一滴の水も無駄に出来ませんから大切に頂きたいと思います。

須貝総代様御夫妻とともに

今日もありがとう、おかげさまの感謝の一日となりました。仏陀の教えは「思いやりの行為」だと思います。本日は思いやりの心を頂きましたので、その心をお返ししなければなりません、いわゆる「自利利他」の実践です。今日のお客様には美味しいお抹茶を富士山伏流水でおもてなししたいと思うものです。友峰和尚より

リュウキンカ / 寳勝寺裏庭

友峰和尚のちょっといい話 【 第2762話 】
2021年 03月 10日 談

このひと冬の間お世話になった雪囲いを本日の好天気の中、取り外しました。今年の冬は平成30年豪雪に続く大雪となり雪囲いが大いに役に立ったものです。備えあれば憂いなしで、やはり降雪対策は北陸地方に住む者にとっては不可欠の仕事です。

雪囲いを片付け中です

金沢の兼六園ではいまだに松をはじめ老木を守るための雪吊りがそのままにされています。昔は3月下旬にも大雪に見舞われ、早々に雪吊りを取り外していたため春先の重い雪に耐えかね多くの銘木の枝が折れた苦い経験があります。しかるに今年も毎日天気予報との睨めっこが続きましたが、もう大丈夫だろうと思います。

溜まった落葉の掃き掃除

つづいて、少林寺の雪囲いを取り外しました

雪囲いを外すといっぺんにお庭が明るくなり生き生きとして見えます!春だ!!春が来ましたよ!!と叫びたくなる心境です。今年もずいぶん除雪に労を費やしましたから尚更の心境です。

日々ウオーキングを励行しているおかげで息も切れずに作業が出来ました。今日も一日ありがとう!おかげさま!で過ごすことが出来たようです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2761話 】
2021年 03月 09日 談

音響設備の設置が行われました

3月9日はサンキューの日、「ありがとう」の言葉を大切に!デーで、普段の日常生活の中でもちょっとした言葉掛けでずいぶんと心が休まるものです。その“ちょっとした言葉”とは言うまでもなく「ありがとう」「おつかれさま」「おかげさま」の3つですが、今日はこの3つの言葉掛けに留意して過ごしました。

春を迎え法務活動を少しずつ進めるため、本日は新しく本堂に音響設備を導入し法話再開の準備をしました。自坊から新命副住職も手伝いに来てくれ、㈱セミ・チャームドライフ・アソシエイツ(横浜)新谷竜輔社長と共に機材の設置をしましたが、これまで使用していた簡易な音響装置とはまったく違って実に本格的なものだけに今後の活用が楽しみです。

寺カフェに流れるバックグランドミュージックにも十分利用出来、なんといっても音の良さが抜群でした。日進月歩の音響装置の進化には驚きます! 時々素敵な音楽を聞いてみたいと楽しみが増えました。

㈱セミ・チャームドライフ・アソシエイツ社長 新谷竜輔氏 (横浜市)

本日は遠いところ新谷様、そして副住職には「ありがとう!おかげさま!」の言葉を掛けました。仕事が無事済んで帰り際には「ご苦労様」「きをつけて」の言葉で別れました。いいですね!気持ちの良い言葉です。一日に何度も言える人との出会いがきっと幸せを呼ぶことと思います。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2760話 】
2021年 03月 08日 談

日中気温が8℃と真冬の気温に逆戻りしてしまいました。昨日の日曜日も土曜日に引き続き宝勝寺カフェを開けましたが、卒業旅行と思われる学生さん風の若い女性の方々がカフェを利用していました。

寺カフェ < 日曜日の朝 >

昨年1月に新型コロナウイルスが発症して以来、今日までずっとカフェは休業していましたが、寺内には久しぶりに歓談する楽しい声が聞こえ活気を感じました。今しばらくは土曜・日曜日だけカフェを開いて様子を見ようと思っています。

長町武家屋敷跡

このところ毎日続けているウオーキングですが、本日は約1万歩の目標達成のために新しいコースを歩いてみました。金沢市内は歴史の見える町として要所要所に歴史の案内看板や表示があり、ウオーキングするのには絶好の町と言えます。また多くのアーティストの住む町としても知られ、スタジオ前には作品等も展示してあり時々足を止めて見入っています。

片町より武家屋敷跡を巡り野町・にし茶屋街まで約2時間ほどのウオーキングで約1万歩を達成することが出来ます。徐々にペースを上げながら身体の健康と強化を図りたいと願っています。皆様も和尚と一緒に歩いてみませんか! 出発点は寺町・寳勝寺です! Go to ウオーキング! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2759話 】
2021年 03月 07日 談

寳勝寺 おかめ桜

朝夕がずいぶん冷え込む日々が続いていますが、皆様にはお元気にお過ごしでしょうか? 本日の朝はとても爽やかで境内を散歩しましたが、素晴らしいお天気に恵まれたためか心も晴れ晴れとしたものです。桜並木をウオーキングをしながら花の開花時期を予想してみたりもしますが、つぼみはまだまだ固く開花には今しばらく時間が掛かりそうです。

ふれあいパーク霊苑 の しだれ桜

今日は日曜日ということもあって午前午後とも法務遂行に当たりましたが、このところのウオーキング効果からか体の調子も次第に向上しているように感じました。「加齢」と「華麗」は字が違いますが読み方は同じで、人生は加齢と共に華麗になっていくことを願うばかりです。

歳を重ねるごとに悲観的になるのではなく、“加齢を楽しむ”人生を歩んでいきたいと思うものです。言い換えれば老松のようなもので、時代を経てきた松の木などは実に美しく荘厳で見事な姿を見せています。艱難辛苦の境遇にあっても艱難と捉えない心境にこそ華麗な姿が現れるものと信じます。頑張りましょう!頑張りましょう!華麗なる人生を目指して頑張って参りましょう! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2758話 】
2021年 03月 06日 談

しだれ紅梅が満開です / 寳勝寺境内にて

足腰の養生と健康促進を目的としてウォーキングを始めて今日で6日目 、昨日は兼六園周遊コースで7435歩を歩きましたが、目標は1日約1万歩ですから新たなコースを設定して徐々に近づけたいと思っています。これまでに何度もウォーキングをしようと思いましたが果たせず、この度は満を持して決意したものです。今のところ「三日坊主」の汚名だけはクリアし、今日で6日目のウォーキング実行となりましたが、不思議なことにまだ6日目だというのに腿の筋肉が引き締まって来たように思います。

春雨の中 年忌法要が修業されました 

馬酔木(あせび) / ふれあいパーク霊苑

人間は足から老化が始まると聞いてはいましたが全くに同感で、70歳を過ぎたあたりから俄かに歩行状態がおかしくなり、膝関節に痛みが走るなど今まで予期しなかった老化現象が如実に表れてきました。どうやら昔取った杵柄は通用しなくなり、新たな体力強化の為の運動が不可欠と自覚してのチャレンジとなっています。

自坊大安禅寺の広大な環境での日常生活はそのほとんどが全身運動と共に有り、常に健康維持が出来ていたものと思われます。金沢に来て10年目を迎え日々の運動不足を感じていただけに、ようやく決断したウォーキングを今後も日課として続けていこうと思います。

そこでウォーキングと仕事との関係を考えてみましたが、「ウォーキングこそ働く原動力を培う大切な仕事です」と定義付けました。そういえばスポーツを生業としているアスリート達皆様にとっては日々、体力トレーニングは欠かせない仕事なのです。和尚のこれまでの人生は毎日走り続けて来たように思いますから、今後はウォーキングを仕事のひとつと捉え「まだまだ働ける」強靭な体力作りに努力していきたいと願っています。

あけびのつぼみ

さて、本日は本当に久方ぶりに宝勝寺カフェを開けました! 今のところ土曜と日曜日だけの営業ですが、ウイルス感染予防に十分に配慮しながらお客様との交流を深めていきたいと思うものです。友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2757話 】
2021年 03月 05日 談

依然としてコロナウイルス禍の中に有る現在、昨年はほとんどの年中行事や研修会が中止または縮小を余儀なくされて来ましたが、今年に入ってようやく感染防止対策を講じながら教区の行事や自坊の年中行事など再開しようとその準備を進めています。ZOOMを使ったリモートでの会議も増えつつありますが、重要な会議となるとなかなか相互間の意志疎通が難しく、ソーシャルディスタンスや消毒などを徹底すれば開催も可能だと思うものです。

姫水仙 テータテート<Tete a tete>

昨年6月に予定していた臨済宗妙心寺派の「滋賀北陸教区住職研修会」は開催中止となり、その代替措置としてレポートの提出をもって研修会終了証を発行しました。しかしながら研修会開催の重要な事は、教区内における日頃の法務遂行に関する情報交換の席でもありますから、今年はなんとか開催にこぎつけたいと教区教化主事・無量寺住職と電話で話し合い、6月開催を決定させて頂きました。

きんぎょそう

自粛生活や緊急事態宣言が長引けば長引くほどあらゆる年中行事が中止され、超高齢者の皆様はますます世の中から隔離されていくように思います。その孤立した日々の生活環境の中にあって、各寺院の年中行事に参詣することが唯一安心につながるものと思いますから、感染防止の工夫をしながら少しずつ行事の復活を願いたいものです。

さて厳しい寒さが続いていますが、皆様には健康に十分にお気をつけてお過ごしくださいますよう念じています。和尚も毎日約5000歩のウオーキングを実行して健康維持に努めています。頑張って生きて参りましょう! 友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2756話 】
2021年 03月 04日 談

月刊茶道誌 「淡交」 令和3年3月号

春麗かな弥生3月、和尚が住職している野町・少林寺の創建当初からのお檀家で現在責任役員総代でもある第14代宮﨑寒雉(かんち)釜師が昨年末に長男の匠(たくみ)氏と代替わりをし、匠氏は新たに第15代当主寒雉(彦九郎)を襲名されました。第14代寒雉氏は今後「幽斎」として後進の指導に当たるそうですが、初代宮﨑寒雉釜師は加賀藩前田家第5代綱紀公が仙叟宗室を茶道奉行に迎え、当時鋳造の仕事をしていた宮﨑家に茶釜を依頼し「寒雉」の号を与え、初代宮﨑寒雉釜師が誕生することとなったそうです。

以前にも紹介しましたが、少林寺鐘楼の釣り鐘は初代宮﨑彦九郎義一によって延宝5年(1677年)に制作され、現在は金沢市有形文化財・美術工芸品に指定されています。また本堂内には卑山総代でも有る第14代寒雉氏が自作の殿鐘を寄贈されています。

少林寺 梵鐘  / 初代宮﨑彦九郎義一 作 (1677年)

少林寺 殿鐘 /  第14代宮﨑寒雉 作 (2017年)

この度、茶道裏千家の情報誌「淡交」三月号が発刊され、「宮﨑寒雉家の釜」と題して特集されていますので是非皆様もご覧いただければ幸いです。今後は少林寺や寳勝寺でお茶会を開催したいと願っていますが、その時には梵鐘と殿鐘を開始の合図に撞き鳴らして、その荘厳な美しい音色をお聴き頂きたいと思います。

淡交3月号「宮﨑寒雉家の釜」 約30頁に渡り 特集されています

さて桃の節句も過ぎたというのに今朝方は厳しい冷え込みとなりました。寒さが堪える時には一服の温かいお抹茶が一番のようです!友峰和尚より

友峰和尚のちょっといい話 【 第2755話 】
2021年 03月 03日 談

今日は桃の節句。おひな祭りは五節句の二番目で上巳(じょうし)とも言い、古来より女子のお祭りとされています。五節句は1月7日の人日(じんじつ)、5月5日の端午(たんご)、7月7日の七夕(しちせき)、9月9日の重陽(ちょうよう)を言いますが、いずれも中国から伝わった行事であると記されています。

金沢市本多町 瑞光寺へ行きました

寒い日となり 池の中でじっと動かない鯉

ひな祭りを別名「桃の節句」と呼ぶのはちょうど桃の花が咲く時期だからだそうで、桃の木は病魔や厄災を払う不老長寿の縁起の木とされています。和尚の子供の頃は母親が必ず雛あられを作ってくれたのを思い出します。終戦後の食べ物の無かった時期でしたが、幸いに父である先代住職がお寺の田んぼで餅米を作っていたため、かき餅やあられは当時貴重なおやつでした。

あられを炒る匂いが境内いっぱいに漂い、今でもはっきりとその香ばしい匂いの感覚を思い出すことが出来ます。さて孫達も今日は母親が用意した雛あられやお菓子を堪能していることと思います。子供の頃には当たり前に思っていた母親手作りの雛あられも、今では母の慈愛をつくづく想う今日この頃です。友峰和尚より

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