和尚のちょっといい話
北條淳子様から頂いた スノーフレークが咲き始めました
春季彼岸会を無事に修業出来た事に安堵し、心から「仕合せ」な朝を迎えることが出来ました。この「仕合せ」の字ですが、通常は「幸せ」と書きますが本来の意味は「めぐりあわせ」「なりゆき」の事を言い、御法縁を結んでいくめぐりあわせに感謝するものです。ご供養を通しての「仏縁とのめぐりあわせ」が「幸せ」に繋がっていくのだと思います。
ふれあいパーク霊苑でのご法要
本日もふれあいパーク霊苑での墓前供養を修業しましたが、読経中には春の日差しが墳墓を照らし出し法悦を感じながらの諷経となり、僧侶として御霊との「めぐりあわせ」を感じた時間ともなりました。
苑内では 雪やなぎ、あせび、沈丁花など 春の木々が花を咲かせています
北條英俊総代とともに
さて午前中には北條総代がご挨拶に来られ、相次いでふれあいパーク霊苑スタッフそして長川さんが来寺され和合の茶礼をしました。「出会い・ふれあい・和みあい!」は和尚のキャッチフレーズですが、来る者、去る者を問わず人間の出会いほど不思議なものは有りません。「ご縁」を大切に更に精進して参りましょう!友峰和尚より
霊苑スタッフの方々と 長川さんとともに
昨日は自坊大安禅寺の春季彼岸会法要を営みましたが、本日は金沢寳勝寺の彼岸会が午前10時半より厳修され、北條英俊総代、須貝外喜夫総代ご夫妻並びにふれあいパーク霊苑より中本大資社長、大竹将人社長、小林朋芳所長の6名が代表して参詣され焼香されました。
令和3年度 寳勝寺春季彼岸会
本来なれば檀信徒の皆様の出席を願いましたが、コロナウイルス感染防止を留意しての法要となりました。来る盂蘭盆施餓鬼会(うらぼんせがきえ)は檀信徒皆様に御出席を頂き是非とも修業したいと思っています。
檀信徒各家先祖代々の御法名を読み上げ 御供養申し上げました
ご焼香される 北條英俊総代
須貝外喜夫総代
祖霊供養の大切さは常々法話の中で説いているわけですが、仏法は「気づきの法」であり「いま何をなすべきか」が常に問われています。祖霊供養を施すことで命の原点を知ることが出来、命が人間にとって一番尊いことは普段から承知しているものの、奇跡に近いほどの縁によって「命を頂いたこと」についての自覚すなわち「気づき」は少ないかと思います。
ふれあいパーク霊苑にて
檀信徒各家先祖供養諷経を修業致しました / 奥の院にて
「祖霊」とはすなわち自己の「命」そのもので、「心と命は絶対不二(ぜつたいふに)」でその命を育むものが「絆」であり、ひいては祖霊との絆でも有ると思います。本日は檀信徒祖霊供養とともにふれあいパーク霊苑各々物故者のご供養も修業致しました。祖霊供養を通して心の無事に感謝する毎日です。友峰和尚より
「桜花無尽蔵」 渓仙 書
令和3年度 大安禅寺「涅槃会・御像祭・春季彼岸会」
日中気温が20℃と暖かい日和となり、午前10時半より年中行事である「涅槃会・御像祭・春季彼岸会」が卑山婦人部による花園流ご詠歌が奉詠される中、枯木堂に於いて多くの檀信徒皆様が参詣されての厳かな法要と成りました。
「涅槃図」 / 福井藩主松平家御用絵師・狩野元昭 筆
御真前にお供えされた 涅槃団子
今年1月、北陸地方は大雪に見舞われ1月17日に予定されていた新年修正大般若会が中止となったため、本日は法要終了後「檀信徒総会」も合わせて行われたものです。和尚にとって檀信徒の皆様とお会いするのも久しぶりでした。コロナ禍の中に有る事を考慮し行事内容も縮小しての修業でしたが、無事に法要を円成出来有り難く思いました。
法要終了後の「檀信徒総会」
午前中には責任役員総代皆様との打ち合わせが有りましたが、修理保存工事が滞りなく順調に進んでいる事と今後の修理工事について新命副住職より説明を致しました。説明後には越前松平家事務所の藤井所長と熊谷氏が来寺され、総代と一緒に茶礼を修しました。
越前松平家事務所 藤井所長と熊谷氏
大安禅寺責任役員総代 藤田氏、蒔田氏、吉田氏 写真右より
全国の各寺院に於いて次々に年中行事が中止を余儀なくされる中での法要だけに、祖霊供養の大切さをしみじみ思う毎日です。本日は御参詣頂きましたことに深く感謝御礼申し上げます。友峰和尚より
涅槃図 ( 狩野元昭 筆 ) / 大安禅寺 枯木堂にて
明日の「春季彼岸会・涅槃会・御像祭」を前に自坊に戻りました。以前は別々に行事を遂行していましたが、時代の流れに対応して数年前より春季彼岸会に2つの行事を集合して行うようにしました。例年なれば大安寺全域の町に涅槃托鉢をしてお米を集め「涅槃団子」を作っていましたが、コロナウイルス感染防止のため昨年から托鉢は中止され、今年も引き続き托鉢を取り止めてお供え用の五色の団子のみ作ることになりました。御像祭は例年通りに越前松平家事務所より代参の方が参詣され、開基祖霊供養が厳修されます。
涅槃団子
本日は藤田総代が来寺され明日の臨時檀信徒報告会について打ち合わせをしましたが、コロナ禍の中、檀信徒皆様にはマスク着用と玄関入口での消毒徹底をお願いしています。現在は重文修理保存工事が進行中でもあるので、行事終了後には松平家代参の方々や檀信徒の皆様の現場視察も予定されています。なかなか収束の見通しが立たない状況が続いていますが、今年も感染防止に努めながら年中行事を催行していきたいと思っています。
先日の定期宗務所長会でも話題になりましたが、「年中行事の中止が増えていますが、なんとか工夫して檀信徒皆様との交流に努めましょう」ということでオンラインなどで檀信徒各家と繋がっていく必要性を感じたものです。いまや一家に1台はあると思われるパソコン時代ですから、ZOOMを使ったリモートでの交流も必要になって来たのかも知れませんね。兎に角ぐずぐずしていると時代に乗り遅れ「生きた化石」になってしまいそうです!頑張っていきましょう!! 友峰和尚より
寳勝寺玄関にて
この冬の役目を終えた玄関前の落雪除け三角屋根を取り外しました。約5年ほど前、寺町の岩内大工師に製作をお願いし度重なる豪雪を乗り越えてきましたが、材木が老朽化したため来年は新しいものと取り換えることにしました。
三角屋根の撤去作業をされる 岩内大工師と御子息です
三角屋根を外すと玄関が広く明るく感じるものです。またまもなく4月を迎えるというのでスノータイヤも外し、ノーマルタイヤに替えた途端に車の走りもいっぺんに軽快になったような気がします。そういえば兼六園の雪吊りも先日、庭師の手によって外されたニュースが流れていました。
チューリップのつぼみ
本格的な春を迎え金沢市内の有名観光地にも随分と観光客が戻ってきたようで、コロナウイルス禍の中でも少しずつ活気が出て来たように思います。寳勝寺境内の木々もすっかり緑の色を濃くしており気持ちもほっこりします。
最近ではどこからやって来るのか子猫が増え、中庭や塀を自由奔放に闊歩しています。やはり春の到来は動物達にとっても気分がいいようです。寳勝寺近くの「六斗の広見」の桜も開花を始め、満開になるのもそう遠くではないようです。友峰和尚より
今年に入ってから全国的にも色々なイベントが規模を縮小して開催され始めているように思います。コロナウイルス禍の中に有ってソーシャルディスタンスと体温チェックや消毒徹底またマスク着用を義務づけ、スポーツ観戦やコンサートが行われています。
シャンソン歌手 薔薇美子さんです
本日は地元金沢で活躍されているシャンソン歌手の薔薇美子(そうびよしこ)さんが、4月3日(土)、石川県文教会館で午後1時半より「シャンソン・カンツォーネコンサート」をされるそうでその広報を兼ねてチケットを持参くださいました。
薔薇さんはシャンソン教室を開催しておられ、今回もその仲間たちが出演されるとの事でした。また4月10日には石川県立音楽堂邦楽ホールで午後2時より「すみれ花咲く頃」と題して薔薇さんのシャンソンと桂米團治さんの落語会が開かれますので皆様も是非ご参加いただきたいと願っています。
㈱ココ・プランニング 川面専務 と 河原市石材㈱ 河原市社長とともに
さて桜の開花情報も次第に北上を始めているようで、今年は犀川沿いの桜並木で花見が出来そうな気配です。今から開花を楽しみにしています。友峰和尚より
妙心寺派宗務所長会議 2日目 / 京都大本山妙心寺 花園会館にて
宗務所長会議2日目、午前8時半に妙心寺開山堂を拝塔し、引き続き微妙殿にて妙心寺派管長猊下のご挨拶があり、記念撮影をしたのち午前9時より花園会館、伝道ホールにて宗務所長会議が開催されました。
開山堂 拝塔
臨済宗妙心寺派 小倉宗俊管長猊下 御挨拶
会議中の様子
宗務所長職も約9年になり現在は最高高齢者となっています。9年も役職に有りますと多くの所長との面識も増え情報交換に役立っており、有り難く思うものです。2年間の会長職も今回で任期を終え、今後は監事としての職務に当たりたいと思っています。
栗原正雄宗務総長 退任 花束贈呈
栗原宗務総長 退任のご挨拶
今年は妙心寺派宗務総長選挙が24年ぶりに行われるため何かと気忙しくなって来ましたが、新しい総長には妙心寺派の寺門興隆と発展を切に願って止まないものです。さて3日間に渡った会議も無事に終了し、さっそく春のお彼岸会の準備に入りたいと思います。コロナ禍にありますが祖霊供養をしっかり修業したいと念じています。友峰和尚より
記念撮影
大本山妙心寺 山門にて
快晴の京都の朝を迎えました。大本山妙心寺はやはり格別な聖地のようで、何度訪れても悠久の歴史を感じると共にどこまでもどこまでも清々しさを覚えます。昨晩は花園会館にて宗務所長会事前会議が役職者によって開催されましたが、久しぶりの御目文字で充実した時間を過ごすことが出来ました。
久昌院様、法眼寺様とともに
午後2時からは「全国27教区宗務所長会議」が開催されましたが、コロナウイルス禍の中、今回は宗務所長の約半数が交代しリモートでの参加者も居られるため、所長間の交流が難しい状況下にあります。またこれまでは会議終了後に懇親会の席が設けられていましたが、今回は各部屋での弁当食となりますます交流が出来ない状態で、新しく就任された所長の方々には残念なことです。
「全国27教区宗務所長会議」 にて
会議は明日の午前中にも行われますが、何と言ってもコロナ禍にある現状での宗教活動の難しさを感じます。情報を交換しながら少しでも寺門の発展へ努力を続けて参りたく思うものです。さて和尚にとって京都は故郷のようなところです。大いに気分転換にもなり新たな闘志が湧いてきます。所長会会長として最後の職務を全うすべく頑張って参りましょう!友峰和尚より
妙心寺塔頭 雑華院 華隠窟老大師
明日3月14日、15日と2日間に渡って「宗務所長会議」が妙心寺宗務本所で開催されるのに合わせ、本日の夕刻5時より事前役職者会議が花園会館で開催されるため一路京都に向かいました。午前中には大安禅寺・蒔田総代とともに妙心寺塔頭 雑華院へ伺い、華隠窟老大師にご挨拶申し上げましたが、大変お元気そうで今日もご法要などお忙しくしておられ、ご挨拶と用事を済ませた後、大方丈に向かい祖霊供養を修業しました。
雑華院様の門前にて 大安禅寺責任役員総代 蒔田様とともに
新型コロナウイルス感染がなかなか収束しないため京都で開催される会議はリモートでの参加を余儀なくされていましたが、今回は重要な会議であることと会長職という立場から出席する事になりました。久しぶりの京都でしたが、相変わらず観光客も少なく落ち着いた古都の風情でした。
妙心寺 大方丈にて
宗務所長会議に出席するのも早や9年目になり任期はあと2年余りで、大本山妙心寺での会議に出席出来る事に感謝しています。16時過ぎより宗務所長役職者会議が行われ明日の議題について協議しますが、役職者もずいぶんと世代交代が進み和尚は古参組となりました。どうやらソロソロ引退する時期が近づいているように思います。宗門の更なる発展の為には大いに若き僧侶皆様のアクションを願っています。友峰和尚より
小雨模様の朝を迎えましたが、昨日お掃除した愈好亭の苔むした庭が閑けさの中に清々しい景色を見せてくれました。耳を澄ますと手水岩に滴り落ちる水の音が心を癒してくれます。
「魂」は心の働きをつかさどる活力でも有りますが、自然の至る所に「魂」が躍動しているようにも思います。時々そよと吹く風にさえ感じ取るもので、そのような感覚はひとたび喧噪から離れて初めて知るものです。
大安禅寺境内一帯は大慈峰山に囲まれて静かな佇まいの中に有るがゆえに、否応なく自然の営みが直に伝わってきます。人生を歩む中で、ひとりっきりになり自己を見つめる時間が益々大切になって来ました。和尚の人生に残された時間がどれだけあるのか知る由も有りませんが、少なからず70歳を越えたら自分の生死くらいは日々自覚を持って歩まねばなりません。
最近は何をするにも慎重になってきました。「慎重に慎重に慎重に」自分でも神経質に思うほど、一つ一つの事に丁寧に対応しています。これも年齢がそうさせているのでしょうか?いやいやそうではなく、一歩一歩日々大切に生きていこうとしているのだと思います。時間が有り余るほどあった青春時代!本当に懐かしく思いますが、常に今を大切に歩んでいきたいと願う毎日です。友峰和尚より