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第588話
閑静な佇まいの大安禅寺に居ますと、生活のなにもかもが違っていきます。アトリエに篭っていると、聞こえる音の一つ一つが新鮮で、遠い遠い昔の自分の心の故郷に戻って行くかのように思います。自然の発している音はあまりにもゆったりとしたリズムを伴って聞こえて来ますから、実に心地よいのです。古の僧侶達が深い山中に修行の場を求めた理由もここにあるのかもしれませんね。悟りとは自然と同化するところに有りますから、余計な詮索をまったく必要としない自然環境こそ、人間にとってかけがえのない心身の安住の場所だったに違い有りません。

和尚の日々のブログも、寶勝寺に居る時と、大安禅寺に居る時とでは、ずいぶんと文章内容が変わってくることを感じます。孔子さまは、自分の住まいを何度も替えたとか。住まいの環境が、自分の心に重要な影響を及ぼすことへの配慮からだったと想像されます。昔の僧侶は、自分の修行場を全国に行脚しながら求め歩いたそうですが、そのことも納得する今日この頃です。現代社会に生きる人々にとって住居の移動は至難のことですから、寺院境内の自然環境や堂内空間を心の癒しの場所として大いに利用して頂きたいものです。

さて、ようやく暖かさを感じる本日は御法事の為、法務に専念しました。自分の唱える読経もまた虚空の如く、霊魂と融合したおおらかな気持ちで唱えることが出来ました。幽谷の大安禅寺境内に鶯の声が響き渡る、幸せな気分に浸った一日でした。友峰和尚より
第587話
気温が上がると体の動きもスムーズになって行くのが体感できます。所謂、若い頃はそんなことは意識だにしなかったのに、加齢とともに如何に人間は自然の営みと共生しているかと実感として捉えられるものです。と言うより人間そのものが自然の一員にしか過ぎないという事なのかもしれませんね。寶勝寺での寺生活は大安禅寺でのそれとは全く正反対で一日の運動量も少なくあまり健康的とは言えませんが、高齢の住職には丁度良い広さなのかもしれません。運動不足を補うためには寺町を散歩するのが最善の策のようです。
土曜日の今日も朝からウォーキングを兼ねた観光客の方が寺町周辺に多く見受けられますが、金沢の有名な観光地は市内に集中している為、歩いて見て回るのが一番です。ニュースでは北陸新幹線がガラガラなんて言っていますが、どっこい実際には昨年より寺町周辺は観光客がぐんと増えているように思います。兼六園や東茶屋も例年より賑わっていますし、これからが花見のシーズン、ちょっと心配ですね。さて、和尚は黙々と皿洗いに集中? いやいや寺カフェのお手伝い程度ですが、最近は来訪者も結構増えてきましたので接客にあたっています。4月上旬は大安禅寺での法務となりますので、御用のお方は福井を訪ねてくださいね。皆様のご来寺をお待ち申し上げております。友峰和尚より
桜とともに、春の庭。
いよいよ満開を迎えました寳勝寺の桜。お客様から品種名を尋ねられることが多く、色々と調べてみたところ「おかめ桜」という桜ではないか(?)という結論に達しました本日です。朱傘と床几がお目見えし、北陸では一足早く、ちょっぴりお花見の風情が楽しめる場所となっています。そして今朝、お花見第一号!のお客さまが来られました。
オーストラリアから来日中というこちらの女性。寺カフェの御利用ですが、どうしてもこの場所でとの御希望でした。「はじめて座られたお客様です。」とお伝えしたところ、とっても喜んでくださいました。(日本語がお上手です。)
寳勝寺の庭では、今、あちこちから新しい芽が吹き、春の新鮮なときめきを感じることができます!
山吹
雪柳
中庭でも・・・
芍薬
白椿
レンギョウ
第586話
白山連峰に朝日が昇る様は絶妙で、思わず合掌してしまいます。寶勝寺の山号を「太白山」と付けた理由もここにあったかと思います。理屈抜きに敬虔な気持ちに誘われるものですね。思うに、もし太陽が昇って来なかったら人生一巻の終わりですからなんて。歳を経ても山登りをされる「山岳愛好家」が多く見受けられるのもきっと、一度味わった神聖な感覚が自分の心を常に呼び覚ますからであろうと想像します。ところで、真に残念なことに、和尚は日本百名山をこれまで一度も登ったことが有りません。とは申しましても一度だけ、新穂高岳のロープウェイで山頂近くに降り立ったことはありますが、お話になりませんね。
大安禅寺の鐘楼から白山連峰に朝日が昇る様も見事です。日本人の心は常に太陽と共にあることは、日常会話がお天気の具合から始まることからして歴然です。そんな素晴らしい夜明けを体験した本日、空気も澄んで、春の匂いが犀川に沿って漂ってきました。雪解けの春水の匂い、桜木の匂い、人々の春を待つ匂い・・・。自ら心の安らぎを求めるまでも無く、自然はあちこちから安らぎを運んでくれています。妻との電話の会話も俄然、花が話題の中心となって行きます。東京から薔薇の苗木が送られて来て、今、植樹に精を出しているとか。和尚も大安禅寺の花菖蒲が気がかりですよ。
そんなことを思っていたら、文房流晴心会の野口美智子様から、福井市浜町・香櫨園で4月に開催される「ニューヨーク個展回顧華展」についてのお電話を頂きました。どの話題も「華」でした。はなはだ恐縮ながら長々と書いてしまいました。このところ、和尚のブログは気合に欠けておりますことお許しください。皆々様にはどうかくれぐれも、お元気にお過ごしいただきたいと切に念じております。友峰和尚より
第585話
「春は花 夏ホトトギス 秋はもみじ葉」とは良寛和尚の辞世の歌です。まったくその通り!! 春は花!です。お花屋さんには国内外の色々な春のお花が満載で、今日は寶勝寺近くの松下種苗店を訪ね、玄関口を彩る為の花を求めてきましたよ。
写真の如く、とても可愛らしい可憐な花を選んで買ってきました。プランターに苗を植えていましたらさっそく寺カフェに観光途中の若い女性のお客様が入ってこられ、会話を交わしながらのお仕事でした。
鉢植えしたお花の名前は、マーガレット、デモルホセカ、オステオスペルマム、ゼラニウム、チューリップ、クチナシ等々。いっぺんに入り口が明るくなった感じがしました。お客様に喜んで頂ければ大変嬉しい事ですね。
先日までの寒さも今日は緩み、花の植え替えにはちょうど良いお天気。運動を兼ねての外仕事で、気持ちの良い一日となりました。境内の桜の花はまもなく満開となります。犀川沿いの桜並木も大粒の花芽を付けていてこちらも4月上旬には満開を迎える事と思います。花いっぱいの好時節。皆様もこの時期は大いに花友とお過ごしください。
今日の夕刻、大安禅寺檀信徒の中内幸雄様ご夫婦が、春休み中のお孫さんを連れ「寺カフェ」を訪ねてくださいました。短い時間では有りましたが本当にありがとうございました。また来てくださいね! 友峰和尚より
桜がもうすぐ見頃です
寳勝寺の式台玄関前に咲く、早咲きの小さな桜の木。まもなく見頃を迎えそうです。

やや濃いピンク色で、どの花も少しうつむき加減に咲く姿がとても清楚です。小さな樹ではありますが、赤い毛氈の敷かれた床几に座ってお花見をすると、なんとも離れがたく、この桜と自分がとても親しくなったような、不思議な感覚が涌きます。
第584話
北陸新幹線開業日から12日間が過ぎましたが、ここに来て金沢市も漸く落ち着きを取り戻した感が有ります。各学校は春休みに入っている為、この週の土日頃から再び観光客で卑山も賑わう事になるかと思います。
助野瑠梨香さま、中山さまとともに / 宝勝寺応接間にて
和尚は法話開始のための本堂の設え準備や法話内容についても構想を練る毎日です。また4月になりますと一気に観光ムードになると思う為、あらゆる要望に対応できるようにパンフレットや案内板の作成なども並行して準備に入っています。先般、カドカワ出版の全国版「金沢女子旅」に寶勝寺「寺カフェ」が掲載されました。最近は少しずつながら観光情報誌の取材を受けているので、観光資料写真なども今後は必要になって来るかと思います。
今日は、友人の西川氏の案内で地元某テレビ局の社長様を訪ねました。大変丁寧な応対をして頂きまた昼食を共にしながら寺町の今後の寺活などお話し致しました。地元メディアの取材も大変ありがたい事です。社長様の御話では、この4月上旬に寺町寺院の協力を得て坐禅体験や朝粥体験のイベントが企画されているとか、どうやら今後は寺町寺院群に光が当たって行くような気配を感じながら聞き入っていました。
寶勝寺内は今日も終日、お線香の「アラマ寺ピー」のほのかな香りが心を癒してくれた一日でした。友峰和尚より
大学生グループの皆様が御来山くださいました。
ミズキの花が咲きました / 寳勝寺山門前庭にて
とても寒い日となりました本日午後。金沢学院大学・学生グループ「STC」の皆様が御来山下さいました。この度は、中国とタイから、金沢の各大学に留学されている皆様とともに寺町を散策されているということで、寳勝寺の寺カフェにお立ち寄り下さった後、住職と懇親されました。
応接室にて、寺町のことや仏教のことなどについて親しくお話しされる、住職と学生の皆様。すでに2年ほど金沢に住んでいる留学生の方もおられ、とても流暢な日本語を話しておられました。御来山、誠にありがとうございました。
春季彼岸会法要が厳修されました。
昨3月22日、寳勝寺にて「春季彼岸会」が厳修されました。当日は県内外より檀信徒皆様総勢16名様がご列席くださり、厳粛なる法要を円成することができましたこと、深く感謝申し上げます。ここにその様子をご報告させて頂きます。
法要に先立ち、式次第並びに御彼岸会の意義についてお話される、大安禅寺副住職
その後「春季彼岸会」が始まり、檀信徒ご先祖の御供養が行われました。
檀信徒皆様と共にお経を唱和されています
御焼香をされているようす
法要の最後の、合掌礼拝。
法要終了後には、住職が法話をされました。お話しの内容につきましては、後日、「お寺の行事」の欄にてご紹介させていただきます。
法話中のようす
この度の春季彼岸会では、法要後「寳勝寺墓地改葬工事説明会」が行われました。当日は東京より、㈱いせや代表取締役社長・中本隆久様はじめ関係者様が出席され、墓地改葬計画の進捗状況や墓地整備の詳細についての説明が行われました。
資料をもとに説明される中本社長様
すべての行事が終了した後には、お弁当を囲んでの昼食会が行われ、檀信徒各家皆様の和合のひとときが持たれました。
皆様には大変お疲れ様でございました。ご来山を賜り、厚く御礼申し上げます。
第583話
桜の開花宣言がなされましたが気温はぐんと下がって、花冷えどころか真冬に戻ったような寒さの一日となりました。寶勝寺は火曜日でお休みのはずが、クローズの看板もどこ吹く風。せっかくの観光旅行中のお立ち寄りなので、急遽「寺カフェ」を開始することに。午前中は、先般お約束をした「ピルゼン会」(臨時ネーム)の仲間が来寺されて、応接間でのしばし楽しい時間を過ごすことが出来ました。もちろん和尚もお休みの日ですが、お友達の来訪は大歓迎です。
今後も多くの若者たちが集うお寺になるといいですね。久しぶりの休みを利用して、寶勝寺霊園の今後の計画について構想を練ってみました。まだまだ課題は山積みですが、少しずつ前進を見せています。これからの時代、墳墓の形や管理の仕方などは激変して行くことかと思われます。百年後を見据えた、我々の行く末に沿う霊園構想が重要となって来ていますね。
さて、今日は新しい発見が有りました。「ピルゼン会」に参席された「あとりいえ」代表の山田のり子さんが、和尚のアイフォンに「外国語同時音声通訳機能システム」をインストールしてくださいました。100万力を得た気分になりました。すごいですね! まったくに正確な音声同時通訳システムですよ!これで寺カフェ来訪の外国人観光客とも意思が通じ合うというものです。便利な世の中になったものですね。ますます進化して、今後は自分の声が同時通訳音声で発せられるとか。もう海外旅行での語学は必要なくなりますよ。そんなわけで、今日も大きな収穫が有りました。日々成長です。そうそう和尚の身長もまた少し伸びたように思います。どうしてなんでしょうね? 摩訶不思議!? 摩訶不思議!? 友峰和尚より
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