8月, 2023年

第3656話

2023-08-21

 

国連事務総長のグレーテス氏が先般言われた如くに、まさにオアシス地球は「沸騰状態」に向かっているような最近の異常気象です。世界の各地で森林火災が発生し日本でも連日30℃を超える猛暑日が約1ケ月続いており、東北地方では農家は干ばつ被害に襲われているとか。そう言えば今年の野菜や果物が軒並み値上がりしているそうで、それも干ばつの影響だそうです。

 

 

熱波の毎日となっていますが、寺カフェ利用の観光客の方々もキャリーケースを引きながら汗だくで入って来られます。「もう死にそう!」の悲鳴に近い会話が飛び交う昨今です。とにかく毎日警報が出ていますが「熱中症対策」には万全を期して頂きたいと思います。ここに来て停電が起これば万事休す!お手上げ状態になりますから、日頃から十分に暑さ対策をしておく必要があるようです。

 

金沢青年会議所 幹部の方々との打ち合わせにて

 

さて来る9月25日(月)に公益社団法人金沢青年会議所・2023年度アカデミー委員会主催の「朝からはじまる大人の寺小屋」が開催予定となっており、その最終打ち合わせに幹部の方がご挨拶に来寺されました。寺町寺院の新しい活用方法として期待しています。これまでにも色々なイベントを開催して来ましたが、持続可能な催事として今後に繋がるよう願っています。友峰和尚より

 

第3655話

2023-08-20

灼熱の太陽のもとで生き生きと咲く 日々草

 

猛暑の中での墓前供養となっていますが、読経中には実に涼しい風がテントを吹き抜けていき「和尚さん、このような暑い日に私の為にお経を唱えて頂き有難うございます。」と故人の声がそっと聞こえて来るようでした。

 

 

テントの中の気温は恐らく35℃を超えていると思いましたが不思議と故人への回向を唱えている際に吹き抜けていきますから、故人は生前きっと穏やかで優しい方だったのだと感得する瞬間でも有りました。参詣者の方々も同じような気持ちを抱いたことと思うものです。

 

今年2つめの 睡蓮のつぼみ

 

歌人・正岡子規が「その人の 足跡踏めば 風薫る」と詠んだように、故人の霊魂とその御徳は自然に同化して蘇って来るようです。つくづく祖霊供養の大切さを感じますが、「報恩謝徳(ほうおんしゃとく)」の善行は人々の安心そのものに通じていくものと信じます。

 

「 語り尽くす 山雲海月の情 」

 

寺町・西方寺前住職御遷化の報に接し、夕刻に弔問諷経に出向きました。現住職の田畑様とは家族動物供養堂を通して長年ご厚誼を頂いております。ここに謹んで故人のご冥福をお祈り申し上げます。

炎天に 花も彩る 寳勝寺 友峰
熱風に 黒衣の僧や 清き顔 友峰

 

第3654話

2023-08-19

寳勝寺本堂上空の 秋の雲

「心清風の如し(こころせいふうのごとし)」でお盆明けの法務が今日より開始されましたが、墓前での四十九日忌 満中陰忌法要の際には時折涼しい風が吹き抜け初秋の到来を感じさせてくれました。筋状の秋の雲が気持ちを和ませてくれますが、気温は相変わらず日中気温が33℃と猛暑日が続いています。

 

2日間お盆休み取りましたが、懈怠感が残るなかでの法務開始となったもののお経を唱えれば法力の御利益によって身体全体に気が漲ってくるの覚えます。「雨にも負けず、風にも負けず・・」の宮沢賢治の詩ではありませんが、如何なる場合でも弱音を吐いていては前には進めません。

 

霊苑事務所スタッフの皆さんと 慰労の茶礼をしました

 

さて8月も後半に入り長い長い子供達の夏休みも残り少なくなって来ましたが、卑山盂蘭盆会には今年も孫達3人が手伝ってくれました。一年一年成長を見せていく姿を頼もしく見守る今日この頃です。光陰矢の如し、時人を待たず!暑さにも負けず孫達にも負けず?元気を出して頑張って参りましょう。

今日8月19日は「俳句の日」

盆明けし 雲も澄みゆく 加賀の空 友峰

野良猫も 戯れし縁 涼をとる 友峰

静まりし 御堂に響く 虫の声 友峰

御詠歌の 声澄み渡る 施餓鬼盆 友峰

第3653話

2023-08-18

連日猛暑日が続いていますが、皆様にはお元気にお過ごしでしょうか。熱中症対策として小まめに水分補給をして時々エアコンの良く効いた部屋でしばらく体を冷やすことも大切のようです。とは言え終日家の中にいれば大丈夫ということでもなく、どうやら今度はエアコンによる冷え性で体調不良になるそうですから高齢者にとって今年の猛暑は大変危険な状況と言えそうです。

 

萩が咲き始めました

 

お盆の行事も全て円成し本日もお盆休みを取りましたが、明日からは再び法務の予定が目白押しで束の間の休息でした。不思議なものでお盆が過ぎると気温は高いのですが空を見上げれば秋の雲となっており、気分的にもずいぶん楽に感じます。夕方になるとすでに秋の虫たちが登場し、しきりに鳴いています。

 

            

 

そう言えば上島鬼貫の「行水の 捨て所なし 虫の声」の歌の如く、子供のころ夏場には庭に出て行水をしたのを思い出します。時代と共に日常生活のあり様もずいぶんと変化していきますが、お風呂も毎日沸かして入れるような時代では無かったようですね。さて熱中症対策の一つとしてお風呂に入ることも有効だそうですから、それぞれに工夫をして猛暑を乗り切って頂きたいと願っています。体温の調整が難しい今年の夏、くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

第3652話

2023-08-17

日中友好の朝顔 <9月下旬頃まで咲き続けます>

 

朝から久しぶりの雨模様となり、雷がゴロゴロと大きな音を響かせるお盆明けの寳勝寺となりました。昨日までの忙しさからは想像もつかない程の静けさで、時折墓参の車が境内を往来する比較的のんびりとした一日となりました。

 

大安禅寺の梅で漬けた 梅酒

 

和尚も本日はお盆休みを取って終日休息しましたが、お盆経の疲れを癒すため自坊から持参した梅酒を少し頂いてみたところ余りの美味しさに驚いたものです。実はこの梅酒ですが、ずいぶんと昔に職員たちの手で大安禅寺境内にある樹齢約200年位の紅梅と、鐘楼前の樹齢30年位の比較的若い梅の実を収穫して焼酎と角砂糖に漬けたもので、庫裡の2階倉庫に長い間保管されていたものでした。このたび本堂に引き続き庫裡棟も修復工事が始まることになり帰参した際には庫裡倉庫の整理を続けていますが、その時に倉庫奥深くに保存されていた「梅酒」を発見し、数本を寳勝寺に昨日持参したものです。

 

平成11年6月28日の日付

 

梅酒の瓶には作られた年月日と職員の名前が記されており、1つは平成20年(2008)7月3日、さらに古いものは平成11年(1999)6月28日と記されており梅酒の色は真っ黒で、20年以上も月日が過ぎているため最早飲むことが出来ないのかとさっそくインターネットで調べたところ全く問題ないらしく、試飲してみたところコクとキレがあり、余りの美味しさに感動してしまいました。本当に長い年月の間庫裡倉庫で眠り続けていた為、きっと熟成されたのだと思います。

 

真っ黒に熟成した梅酒

 

梅酒の瓶には作られた方々の名前が記されており、本当に当時を懐かしく思いながら見入っていました。多くの職員皆様のおかげで現在重文大安禅寺諸堂の修復保存工事が文化庁指導のもと順調に進められており、心から感謝申し上げたいと思います。

盆明けて 寛ぐ僧の 笑顔かな 友峰

送り火に 香の煙や 古寺しずか 友峰

第3651話

2023-08-16

台風一過 / 寳勝寺境内にて

 

お盆明け、台風一過の朝を迎えどうやら福井地区は無事に通過したようですが、各地で大雨と強風による災害被害が発生しているとの報道で被災地の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

 

酒井様と 御子息とともに / 大安禅寺愈好亭にて

 

今年の卑山盂蘭盆大施餓鬼会の厳修が危ぶまれましたが無事に円成出来たことに安堵しています。午前中には酒井様が御子息と御盆のご挨拶に来寺くださり、新命副住職も交えゆっくり歓談しましたが昨日とは全く違った時間の流れを感じ取ったものでした。

 

日頃より御厚誼を頂いている清水様と お孫様たちとともに

 

それと言うのも、台風7号の進路とその影響をずいぶん心配しながら盂蘭盆会当日を迎えたこともあって、無事に全ての行事を終了した安堵感からなのかも知れません。午後には一路金沢に車を走らせましたが北陸自動車道は台風の影響の中にあり、横なぐりの強風が吹きつけ時折スコールのような大粒の雨が降る中の移動となりました。

 

須貝総代ご夫妻と 御子息とともに

 

寳勝寺に到着すると時同じくして須貝総代ご夫妻と御子息がご挨拶に来られ暫く歓談しましたが、和尚にとっては身も心もお盆休みとなったようです。台風は通過したものの猛暑はまだまだ続きそうな様相にて、皆様にはくれぐれもご自愛くださいますよう祈念いたしております。友峰和尚より

 

夕刻 お盆中のカフェを手伝ってくれた藤本さんが ご挨拶に来てくれました

 

第3650話

2023-08-15

卑山御詠歌講員の皆様による 妙心寺花園流御詠歌 奉納

 

台風の影響が大変心配されましたが、午前10時半より花園流御詠歌講員による奉詠を合図に卑山「盂蘭盆大施餓鬼会」も多くの檀信徒皆様のご参詣のもと無事に厳修することが出来ました。

 

令和5年度 大安禅寺盂蘭盆大施餓鬼会 厳修

 

昨晩より台風の進路についてはずいぶん気をもみましたが朝方のニュースで北陸地方からは逸れるとのことで、責任役員総代も例年通りに午前9時には来寺くださり檀信徒方々も次々に参詣され心から安堵しました。行事を知らせる大鐘も久しぶりに撞かれ、本当に懐かしく聞き入っていました。現在諸堂の修復工事が進行中ですが、鐘楼は昨年全面修復工事を終えており年中行事の時のみ大鐘を撞いています。

 

孫の永峰が 新命副住職の補佐をしました

 

 

 

法要に先立ち責任役員方々と御挨拶をしたあと副住職より行事の説明がなされましたが、孫の永峰も同席して和やかな懇親の席ともなりました。兎に角台風の進路が常に心配された今年の盂蘭盆会でしたが、無事に円成出来たことに心から感謝いたしました。

 

 

大安禅寺 花園霊苑の方角に向かって 御焼香される参列者の方々

 

7月上旬より今日までの約1ケ月間、祖霊供養三昧の日々を過ごして参りましたが本日をもって全ての尊霊ご供養を無事に修業出来た事は和尚にとって最高の法悦でも有ります。「報恩謝徳」の気持ちを大切に、更なる精進を続けて参りたいと念じています。本日は檀信徒始め沢山の方々にご参詣頂き心から感謝申し上げます。

読経の 声高らかに 盆施餓鬼 友峰

孫共に お経を唱う 夏御堂 友峰

香焚きて 故人を偲ぶ 夏の堂 友峰

台風の 進路占う 盆の寺 友峰

 

 

第3649話

2023-08-14

大安禅寺庫裡屋根上空 雲行きが怪しくなってきました

 

台風7号の進路とその影響が心配ですが極めてゆっくりと進んでいる様子で、明日午前10時半より厳修される盂蘭盆会はなんとか執り行うことが出来そうです。15日の交通機関はかなり混乱しそうで里帰りされている方は本当に心配されていることと思います。台風の被害も無く本土の無事通過を願うばかりです。相変わらず猛暑が続いていますが、台風一過で幾分涼しくなることを期待したいですね。

 

 

さて今年の檀信徒棚経も無事に終え、愈々明日の盂蘭盆大施餓鬼会を残すのみとなりました。7月の新盆から今日まで祖霊供養諷経の毎日でしたが、各々祖霊との交流は実に有難く色々なご加護を受け本当に感謝あるのみです。

 

 

午後からは内孫達と昼食に出掛けましたが、こちらも久しぶりに楽しい会話のひとときでした。夏休みも後半に入り沢山の宿題も怠りなく学習に励んでいるとか、和尚の子供の頃とはずいぶん違うようで頼もしいかぎりです! 勉強もさることながら孫達の会話が愛らしく、無事に学校生活を楽しんでいるようで嬉しく思いました。あすは内孫の永峰も盂蘭盆会で新命和尚の補佐をするとか。こちらも頼もしいかぎりです。「平穏無事(へいおんぶじ)」が何より有難く祖先に感謝しながらお盆を迎えたいと思います。

台風の 風に戸惑う 蝉しぐれ 友峰

内孫の はにかむ笑顔 夏ふかし 友峰

孫もまた 暑し暑しと 口にせり 友峰

蜩や 祖霊を迎う 施餓鬼棚 友峰

 

第3648話

2023-08-13

地元 田ノ谷町御檀家様のお家にて お盆の棚経を修業いたしました

 

本日も「報恩謝徳(ほうおんしゃとく)」の棚経が続いています。お盆棚経2日目の朝を迎えましたが昨晩も30℃を超える熱帯夜となり夜中に何度も目が覚める始末!きっと皆様も同じ状況だったのではと思います。エアコンをつけたまま就寝したのですが、室内温度の調整が難しく体温との差が生じているのか寝汗をかく状態でした。

 

 

 

 

午前5時に起床しましたが突発性の目眩に襲われ、棚経へは7時に出発しましたが目眩が収まらず、とりあえずフラフラしながら出掛けました。総代の見寺さんが首回り用のアイスノンをくださり、本当に助かりました。道中は蒔田総代さんの手厚いサポートを受けながらの棚経でしたが、なんとか全て無事に終了することが出来て総代さんには心から感謝したものでした。いちどは健康状態を考慮して取り止めようとも思いましたがお檀家さんが待っていると思うとそういうわけにもいかず、法力のご加護を得ての棚経となったようでお盆祖霊供養の尊さを身に染みて感得するものです。

 

御檀家様のお家に飾られている 和尚筆の額

 

 

 

 

 

 

「報恩謝徳」とはまさに不可能を可能にするご利益なのだと自覚しますが、一年一年無理が効かないことへのジレンマを思うのも事実です。さて明日は来る15日の盂蘭盆大施餓鬼会の準備をいたしましょう。友峰和尚より

 

「 妙智力 」

第3647話

2023-08-12

地元・田ノ谷町 御檀家様の家々にて お盆の棚経を修業いたしました

 

午前7時に地元地区お檀家棚経に総代さんをお共に新命和尚と出発しましたが、その時点で気温は30℃を超えていました。昨晩は熱帯夜となりエアコンが無ければとても睡眠できる状態では無かったのかも知れません。

 

 

午前5時には起床してお参りの準備に入りましたが、昔は父と一緒に午前6時には棚経に出発したことを思い出します。全てのお檀家を回りますが、流石にお経を唱える間は汗が背中を滴り落ちていく感じで帯のまわりはびっしょりとなる始末! 新命和尚とは別々に回りましたが、最終的に新命副住職が何軒かを補佐してくれたおかげで本日の棚経を無事に終えることが出来たようです。引き続き明日も棚経予定となっており午後からは明日に備え休息しました。

 

ご家族の皆様とともに

 

お盆の棚経は檀信徒皆様との交流の場でも有り、県外にお住まいで里帰りされているご家族との久しぶりの懇親の場所ともなります。なによりご家族揃って祖霊供養を修業する事の大切さでも有り、布教の場ともなっています。さて気になる台風7号の進路ですが、どうやら15日の盂蘭盆会に福井県を通過するとの予報で大変心配です。どうか無事に通過することを只管祈念するばかりです。友峰和尚より

 

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