8月, 2023年

第3646話

2023-08-11

大安禅寺 本堂へ続く参道から 山々を望む

 

台風7号の進路が心配されますが、どうやら15日盂蘭盆会の行事の際はなんとかクリア出来そうな気配ですが何とも言えません。16日午前9時に福井県が台風の目に入るとの予報ですから、無事に通過するのを祈るばかりです。

 

樹齢四百年の木陰が 安らぎを与えてくれます

 

台風の影響からか全国的に猛暑が続いていますが、しばらくぶりに帰山した大安禅寺の境内をぐるりと視察したものの焼けつくような日差しが否応なく皮膚に食い込んでくる感じで早々に引き上げました。明日からはお盆棚経で地元お檀家様の家々を新命和尚とお参りに回りますが、明日も40℃近くになるとの天気予報で午前7時前に総代さんと出発する事にしました。

 

境内から 無心亭へ続く階段

 

今日の午前中には長年ご厚誼を頂いている(株)アイソウシャ会長・中村修二家にお盆のお参りに新命和尚と出向き、諷経終了後には中村幸雅社長を交えゆっくり歓談しました。

 

参道内の小径に祀られた 布袋尊の石像

 

自坊に帰参して一番感じるのはヒグラシの蝉しぐれで、金沢市内では味わえない夏の醍醐味です! 谷川のせせらぎの音を始め色々な蝉や鳥の啼く声が深い癒しになることを実感するのは歳を取ったせいからなのでしょうか。いつの時代でも最終的には自然の中で過ごすのが一番幸せを感じるのかも知れませんね。さて明日から15日盂蘭盆会修業までは精進の行となりそうです。頑張って参りましょう! 友峰和尚より

 

第3645話

2023-08-10

 

金沢市内は遂に38℃を超えましたが全国的に酷暑の一日となったようです。午前中より暑さを凌ぐためか次々に寺カフェ利用の観光客の方が来られましたが、圧倒的に外国人の家族連れの方が多く見受けられました。15日の旧盆が近づくに従って明日頃からは里帰りの御家族が利用される事と思います。寺町界隈はコロナ禍以前の人流に戻りつつあるようで、金沢市内の有名観光地はどこも賑わいを見せているとのニュース報道でした。

 

里帰りしたような宝勝寺喫茶室 奥の廊下の風景

 

今日は自坊に帰山する予定でしたが、寺カフェのサポートに入ったため夕刻に帰山しました。台風7号がお盆に本州接近か?とのニュースが流れていましたが本当に心配です。里帰りのご家族皆様も、日程変更を余儀なくされる事態や交通手段への影響を懸念され帰省を取り止める方も増えているとか。近年の異常気象は色々な面に影響を与えているようです。いずれにしましても里帰りに際しては無事に帰宅できることを心より祈念しております。酷暑のみぎり、くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

「 壺中日月長 」

第3644話

2023-08-09

 

金沢港に大型客船が入港するといっきに海外からの観光客が増え、卑山カフェも大勢の外国人旅行者で賑わいます。そもそも金沢は全国有名観光地の中でも人気があり当然の事ながら外国人の姿も多くなるわけで、卑山寺カフェのメニュー案内看板には英語が表記されていることもあり国外の団体様や家族連れの方が利用されています。

 

「 一華開五葉 」

 

卑山スタッフも簡単な英語を使いながら要領よく案内しており、流石に時代を感じます。旧盆が近づくにつれ観光客や里帰りの帰省客も増えるに合わせて、卑山職員が手作りでメニュー看板を新しく書き直しました。新調されたメニュー看板を見て次々に入って来る姿を見るのは嬉しいものです。

 

「 一日清閑 一日福 」

「 八風吹不動 」

 

本日はカフェ手伝いをしながら以前より書き溜めておいた墨蹟禅画の作品を小額に収める作業をしましたが、額に作品を入れるとガラリと雰囲気がかわり立派に見えます。「馬子にも衣装」では有りませんが、洋画や日本画作品に於いても同じことが言えるのかも知れません。さて明日からは自坊での旧盆に備えての法務遂行となるため、その準備に入りたいと思います。和尚にとって正念場を迎えているようです。

外国語 飛び交う寺や カフェの盆 友峰

かき氷 作る手際の 良し悪しよ 友峰

寺カフェに 喜ぶ客や 夏盛り 友峰

 

 

第3643話

2023-08-08

傳燈寺盂蘭盆会を修業いたしました

 

気温が36℃を超えるなか、本日は伝燈寺盂蘭盆会並びにこのたび境内に完成した宝亀庵(納屋)の御祈祷を厳修しました。金沢市内より東に位置する宝亀山傳燈寺ですが歴史は古く、1311年延慶元年に恭翁運良<仏林恵日禅師>を開山とする臨済宗法燈派の禅宗寺院で、江戸期に大本山妙心寺より千岳宗仭禅師を加賀藩第三代前田利常公が迎えて臨済宗妙心寺派として今日に至っています。

 

高倉さんご夫妻 と 高橋ナオミさんが お参りされました

 

 

お檀家は一軒も無く、先代住職の宮崎元良師が弁財天会を結成して寺院復興に努めて来られましたが平成28年11月(2016年)に遷化され、現在は和尚がその後を受け兼務住職として引き続き寺院の護持と復興に当たっています。今年の10月22日(日)に伝燈寺里芋収穫奉納祭が開催予定となっていますが今年で3回目の修業となり、弁財天御祈祷祭とともに寺院復興への御法縁を広げています。

 

 

 

 

 

境内に完成した 宝亀庵(納屋)の御祈祷会

 

本日は午前10時半より関係者参詣のもと盂蘭盆会を厳修した後、境内に完成した宝亀庵(納屋)の御祈祷会を修しました。宝亀庵は今後色々な行事開催時に利用していきたいと願っています。

 

伝燈寺町の西川さんが お参りに来てくださいました

 

 

塩・洗米をまき、御祈祷をしているようす

 

境内で育っている 伝燈寺里芋

 

さて、自坊である大安禅寺の盂蘭盆会大施餓鬼会も間近に迫って参りました。愈々本年の御盆祖霊供養の最後でもあるので気を引き締めて読経に集中して参りたく念じています。

祈願する 読経三昧 蝉しぐれ 友峰

山々に 響く読経や 夏の寺 友峰

いが栗の 青々として 古寺静か 友峰

焼香し 尊師を偲ぶ 古刹かな 友峰

 

第3642話

2023-08-07

小さな蜂巣(はちす)が出来ました

 

昔から恐ろしいものの例えに「地震・雷・火事・親父」と有りますが、どこにも“台風”の言葉が出てきません。確かに昭和初期頃の「親父」は江戸時代より明治期に至るまでの武士道精神が根付いていたためか、その存在は絶対的威厳を有していたようです。ところが近年に於いては恐ろしい物も様変わりし、「戦争・核爆弾・放射能汚染・台風・線状降水帯・地球温暖化・爆弾低気圧・オゾン層破壊・PM2、5」などなど、増えるいっぽうです。親父などは今や吹けば飛ぶような存在なのかも知れません。

 

 

言い換えれば恐ろしい物の例えが自然災害から人為的災害に急変しているようで、今から約半世紀前、1970年3月に開かれた大阪万国博覧会のテーマが「人類の進歩と調和」でしたが、あれから半世紀が経ち確実に人類不和の方向に向かっているのは何故でしょうか。さて我々は仏教の根本理念であるところの「和をもって尊しとなす」また「無事是れ貴人」の日々の実践を目指して一歩ずつ頑張って参りましょう。

 

「 遊 」

 

夕刻には本当に久しぶりに雷の轟音と共に夕立ちとなり、渇き切った大地には恵みの雨となったようです。そう言えば昨日お蕎麦屋さんに出向いた時、店主より「和尚さん、雨乞いの御祈祷をお願いします。」と言われ「無理、無理。」と答えましたがどうやら願いが届いたようです。今後もまだまだ猛暑が続くようですがくれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

 

第3641話

2023-08-06

 

鹿沼市にお住まいの北條様より 朝顔開花の御便りが届きました

 

寳勝寺の山門塀と玄関入り口ならびに境内の塀に沿って「日中友好の朝顔」が満開状態になり、猛暑のなかカフェを利用される観光客の眼を和ませてくれています。これまでに多くの方々に種をお分けしてきましたが、栃木県鹿沼市にお住まいの卑山総代 北條様と東京世田谷区にお住まいの卑山檀信徒 津田様が見事に開花した朝顔の写真を送信してくださり大変嬉しく思ったものです。と言うのも、種子から花を開花させるにまでにはそれ相応の日々の管理が不可欠だからです。

 

世田谷区にお住まいの 津田様の御家より

 

一輪とて開花した時の感動は忘れられないもので、特に日中友好の朝顔の色合いは別格で透き通った赤紫の花弁からは上品さを感じさせてくれます。朝夕の水やりは欠かせない程の猛暑続きとなっているだけに、花の管理には気を遣う毎日です。

 

今朝の境内で 日中友好の朝顔が満開を迎えています

 

松浦建設株式会社の 松浦 弥 社長 が ご挨拶に来寺くださいました

 

 

それにしましてもいっこうに気温の下がらない酷暑となっており、今日なども寺内エアコンの使用電気容量を超えたのかブレーカーが落ちてしまう始末!!もはやエアコンなしでは営業が不可能状況だけに一日も早く気温が下がるのを祈るばかりです。さて「なでしこジャパン」が見事に勝利し暑さを一瞬忘れさせてくれました! 次戦を楽しみにしている今日この頃です。

声援に 力がこもる 酷暑かな 友峰

朝顔の 咲きて彩る 古寺の塀 友峰

朝顔に インスタ映えを 期待して 友峰

汗拭う 寺カフェ客の 涼し顔 友峰

第3640話

2023-08-05

夏の緑が生い茂るふれあいパーク霊苑にて 御供養諷経の毎日です

 

今が子供達の夏休み中ということもあって、ご法要の参詣者も御家族連れが多くなっています。猛暑の中、本日は土曜日で午前午後とも墓前年忌法要が修業され、旧盆が近づくにしたがって祖霊供養を申し込まれる方が増えてきています。今月の15日旧盆までは祖霊供養の精進の日々が続いていくようです。

 

 

お孫様たちも揃って参列され、開眼供養諷経をいたしました

 

 

 

 

さて現在参詣者はじめ観光客の便宜を図るため寺カフェも開業していますが、流石にこの暑さのなか“かき氷”を求める方が急増し、カフェスタッフが手際よくかき氷を作っているところを見て感心したものです。

 

 

簡単そうに見える作業ですが実際作ってみるとなかなか難しく、無駄なく器の真ん中に盛り上げるのは至難の業です。また美味しそうに見せる工夫も大切で、すぐに氷が融けていくため甘蜜を掛けるタイミングや蜜の色合いなども大切のようです。

 

真ん中に バニラのアイスクリームが入っています

 

世の中何ひとつとっても簡単なものは有りませんね。皆様も宝勝寺かき氷を味わってみませんか!きっと気分がすっきりすると思いますよ。ご家族皆様には長い長い暑い夏、くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

 

 

第3639話

2023-08-04

富山市へ向かう新幹線にて

 

本日は卑山お檀家・額家の新仏壇開眼入魂諷経を執り行うため一路新幹線で富山市に向かいましたが、金沢駅は人人人で大混雑の状況でした。当初は自家用車で出向く予定でしたが、道中の安全を考慮して急遽新幹線で行くことにしました。

 

車窓から 富山市内の風景を望む

 

富山駅に到着したところ御主人が出迎えていてくださり、タクシーでご自宅向けて出発! 道中は久しぶりに富山市内を見物する事が出来たようです。以前なら富山県に所用で出向く時は一泊したものでした。それが北陸新幹線開通のおかげで僅か20分足らずで移動できるようになり、本当に近くなったものです。来年4月には福井県敦賀駅まで新幹線が延伸開業となるため、更に交通の便が良くなると期待するものです。

 

額様のお家にて 御夫妻とともに

 

開眼入魂法要を無事に終え、その後は額様ご夫妻と久しく歓談したあとご主人がわざわざ富山駅まで同乗しお見送りしてくださいました。ご夫妻には何かとお世話になり心よりご親切に感謝申し上げました。

 

それにしてもこのところの暑さですが、本日も37℃を超える猛暑日となり駅構内での待ち時間には暑さを避けるために待合室が大盛況の様相でした。さてニュースでは大谷翔平選手が第40号のホームランを打ったとか、しかしながら誰もが大谷選手の疲労状態を心配するものです。いちどゆっくり養生して欲しいものだと我が事のように願う今日この頃です。友峰和尚より

第3638話

2023-08-03

寳勝寺山門前庭の 睡蓮 が開花しました

 

最早“なんも言えねぇ”状況で、「言うまいと 思えど今日の 暑さかな(読み人知らず)」の心境でしょうか! 金沢市内は遂に37℃を超える猛暑日となりましたが、流石に観光客の方々も急ぎ足で次の目的地に向かうといった感じでした。

 

打ち水をし 少しでも涼しさを

 

安田様とともに

 

 

卑山寺カフェは空調機がフル回転しているものの室内温度は異常に高く、これまでに経験したことが無いほどの暑さを感じたものです。さっそくにかき氷の旗を制作し今年初めてかき氷機を稼働させて試食してみましたが、みるみる氷が融けていきやはり別格の暑さだと実感しました。またいちど外に出れば頭皮を突き刺すような痛みを感じたものです。暫くは猛暑日が続くそうですからくれぐれも体調管理には気を付けて頂きたいと願っています。

 

寺カフェのかき氷 いちごみるく

 

「 氷 」の 旗 を描きました

 

桂岩寺様とともに

 

 

本日は昨年8月5日にご逝去された故・大西正彦様の一周忌祥月命日忌を迎えるあたり追悼の手紙を書きましたが、先代・實道和尚と親しくご厚誼を頂き私とも長きに渡り親交を深めて来ただけに、本当に当時を懐かしく思い出すとともに寂しい気持ちでいっぱいになります。一期一会の人生ながら和尚も75歳を過ぎ、多くの先輩諸氏並びに友人達との別れが続く昨今となっています。盂蘭盆祖霊供養を通して故人と親しく語り合う今日この頃です。

香焚きて 故人を偲ぶ 新盆会 友峰

友逝きし 追善の盆 帰去来 友峰

 

第3637話

2023-08-02

苔もカラカラに乾いた 少林寺の庭

 

熱中症注意報が連日出されていますが、最早これだけ暑いと何をするにも気を使います。少林寺墓域の除草作業が遅れていたため満を持して午前6時すぎに出向き除草剤散布をしましたが、その時点で気温は30℃を超えておりマスクを着用しての作業は息苦しく目眩がする始末! この時期の夏草は伸びるのが早く、いちど雨模様となれば手の施しようがなくなるため除草剤の散布は欠かせません。

 

あちこちに広がっている雑草 メヒシバ

 

 

何事も作業のタイミングを間違えればその何倍もの労力が必要となり暑さなど気にしている場合では有りませんが、散布を終えて寳勝寺に戻れば沢山の朝顔が出迎えてくれなんとも気持ちがホッとします。

 

休憩中 少林寺の奥様と懇談いたしました

 

寳勝寺に戻り 開花したばかりの朝顔を観賞

 

皆様に於かれましては暑さを凌ぐ為には色々な工夫をされていると思いますが、和尚は時々シャワーを浴びることにより体調を整えています。体温は常に36、5℃が理想的だそうですから、冷房病に罹らようにシャワー健康療法で整えるのも暑さ対策の一つのようです。運動不足も体温に深く影響するとの事ですから、日々の筋トレとストレッチを励行しながらこの夏を乗り切って参りましょう!

風鈴の 賑やかなりし 古寺回廊 友峰

早起きし 暑さ凌ぎて 作務に入る 友峰

大安禅寺 開山堂に設えられた風鈴

 

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