8月, 2020年

第2552話

2020-08-12

高校時代、美術部に所属 越前海岸へ写生に行く

寺町の人気観光地、妙立寺<通称「忍者寺」>がコロナウイルス感染拡大防止のため今日から拝観中止となり、再び観光客の姿も無く静かな佇まいとなっています。例年なら旧盆の里帰りシーズンとも重なって多くの観光客で賑わいを見せていたのですが、今年は全く別世界の様相です。

花園大学時代、先輩方とともに

花園大学時代、少林寺拳法部

宝勝寺カフェは旧盆中「ふれあいパーク霊苑」墓参に来られる方の為に開業しています。これまで人生の過去を振り返る時間も無いほど多忙な日々を過ごしてきましたが、2月に新型コロナウイルスが発生して以来、まるで時間が止まってしまったかのように寺内での自粛生活が続いているため、余暇を利用して昔々の写真アルバムを整理しています。

花園大学時代、児童教化研究部に所属

決して終活に入ったわけでは有りませんが、幼少より学生時代また青年期の若き日の出来事を思い出しながらの作業となっています。嗚呼!人生とは感動の旅なのかも知れません!その時代の一瞬一瞬が鮮明に蘇ってくる素晴らしい時間を過ごす毎日です。友峰和尚より

花園大学時代、友人と奈良県へ

第2551話

2020-08-11

台風の前の夏空 / ふれあいパーク霊苑にて

群馬県伊勢崎市では日中気温が40.1℃まで上がり全国的に猛暑日となった本日、金沢市内も38℃と熱中症になりかねない一日でした。寺カフェはお休みでしたが、寳勝寺のコンピューターシステムを新調する為、福井より「㈱まどろみ」の増田氏に来て頂きパソコンの調整をしてもらいました。大本山妙心寺宗務本所での会議も最近ではリモートとなり、本日はアイフォンを始めすべてのパソコンにZOOMをインストールし、今後のオンライン会議に備えました。

IT会社 ㈱まどろみ の 増田氏とともに

大安禅寺がコンピューターを導入したのは今から約40年前で、最初に導入した機種はキャノンのパソコンでした。寺院会計始め檀信徒名簿や年忌繰り出し表など管理整理し大活躍したものです。和尚のノートパソコンはブログ用として約10年間使ってきただけに、キーボードの文字が消え、ボタンが取れてしまうほどでした。情報化の進む現代社会にとって必要不可欠となっているコンピューターですが、和尚もギリギリのところで遅れを取らぬように頑張っているところです。

さて、まもなく卑山盂蘭盆会が修行されます。今年はコロナウイルス感染防止のため里帰りも自粛ムードとなっていますが、リモートでの里帰りやお墓参りが話題になっています。もはや避けては通れないバーチャル時代に突入しているようです。友峰和尚より

第2550話

2020-08-10

住職とお檀家様との御縁は御家夫々に異なりますが、新しくお檀家となられた場合はまた違った御法縁が結ばれていきます。本日午前中に故・山田昭二様葬送の儀が執り行われ導師を勤めましたが、故人との御縁は実に先代住職実道和尚から新命副住職まで3代に渡ってお参りさせて頂いております。

今から約50年前に大安禅寺の新しいお檀家と成り、以後今日まで年中行事には必ず出席され、また年頭回礼、お盆棚経を欠かさず励行され特に諷経の際には祖霊供養に合わせ大東亜戦争戦没者英霊についてもご供養を続けて来られました。

お盆棚経に於いては、今では見ることも少なくなった施餓鬼棚を仏壇とは別に設え、実に丁寧なご供養を続けて来られました。行年92歳でしたが、その人生哲学には和尚も深く共感したものでした。食事療法での献立や 健康法についても色々学ばせて頂きました。お二人のお子様の献身的看護もあって92年の人生を全うされた故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。友峰和尚より

第2549話

2020-08-09

お盆の棚経廻り 地元田ノ谷町にて

ツクツク法師に蜩(ひぐらし)にミンミン蝉にアブラ蝉と、夏の主役でもある蝉たちが朝からしきりに鳴いています。さすがに大安禅寺は山中の古寺ゆえ蝉の鳴き声も半端なく、四方の山々に響き渡っています。夏本番!を否応なく感じさせる蝉時雨こそ故郷のこの時期の風情でも有ります。

昨日に引き続き地元町内お檀家様のお盆棚経に出掛けましたが、日頃のご無沙汰を謝しながら霊前供養に臨みました。このところ金沢での法務活動が主流になって来ているだけに、お檀家の皆様と会話することも実に久しく家族の消息を訪ねながらの棚経廻りとなりました。

やはり伝統的年中行事には大きな意味合いが有り、今年も無事にお檀家廻りを修業出来た事を大変嬉しく思いました。また3名の総代様には2日間に渡って同行して頂き心から感謝申し上げますと同時に大変おつかれ様でした。

読経後の ご家族との団欒のひととき

8月15日の卑山盂蘭盆大施餓鬼会にも多くの檀信徒皆様が出席くださるとの事で安堵いたしました。困難な社会情勢に有りますが、父母の恩・祖先の恩に感謝し無事に法要を円成させたいと念じています。友峰和尚より

日中友好の朝顔が咲き始めました

2020-08-08

8月8日 早朝のようす

今年は6月下旬に種を植えました「日中友好の朝顔」、その後の長い梅雨の影響で生育を心配しておりましたが、8月を迎え、脇から伸び出したツルもぐんぐんと太くなり、大きなお花が咲き始めています。

日中友好の朝顔

~溥傑氏の愛した朝顔~

清朝最後の皇帝(ラストエンペラー)である愛新覚羅溥儀氏の弟、愛新覚羅溥傑氏(1907-1994)とその妻、浩夫人(旧嵯峨侯爵家令嬢)が毎年愛でられた珍しい朝顔。

【日中友好の朝顔の由来】

溥傑氏の妻・浩夫人が1961年、中国に永住する覚悟で北京在住の夫・溥傑氏の元へ戻るときに、日本から朝顔の種を持参され、お二人で愛でられた。

ご夫妻亡き後は、日本在住の次女・福永嫮生さんの手によって育てられ、「日中友好の朝顔」と命名して今日まで多くの人に分けて来られた。

2012年、日中国交正常化40周年記念の年に、溥傑氏ならびに嫮生さんと親交の深い中川美術館(広島県福山市)館長・中川健造氏より大安禅寺(福井県福井市)の住職へと朝顔の種が伝えられ、兼務する寳勝寺においても毎夏大切に育てられている。

右より 福永嫮生様 中川健造氏とともに

「日中友好の朝顔」の会  / 2016年 大安禅寺にて

2018年8月 / 寳勝寺にて

2020年 8月8日 

朝陽を受ける鮮やかな色彩と白い輪郭の透明感は、本当に神々しいばかりです。これから10月ごろまで次々と咲き続けることと存じます。

第2548話

2020-08-08

地元・田ノ谷町のお盆棚経

コロナウイルス感染拡大の影響で、全国の多くの寺院ではお盆の行事を中止する状況が続いていますが、福井県内は今のところ感染者数も少なく落ち着いた状態に有るため今年の「大安禅寺盂蘭盆施餓鬼会法要」は今のところ修業する予定となっています。

和尚作の 「朱達磨図」 衝立 / お檀家様のお家にて 

本日は午前7時より、副住職と一緒に地元・田ノ谷町下区のお檀家様の棚経に廻りました。総代様をお供に皆様の家々を訪ねましたが、久しぶりにお会いするご家族だけに懐かしさもあってついつい三密になりかねず、感染防止に注意を払いながらのお参りとなりました。

「 妙心 」 大安友峰 書

「 心 吾唯知足 」 大安友峰 書

勿論和尚はフェイスシールドを着用しての読経でしたが、特にマスクをしての読経には息も上がり、流石に酸素不足を感じる程でした。例年よりも時間を短縮して、お茶も飲まずに廻る予定でしたが、どのお檀家様も丁寧なおもてなしをして頂き感謝!感謝!

ご家族皆様で お参りされました

明日も今日に引き続き棚経が修業される予定です。和尚にとって約60年間、一度も中止することなく続けて来たお盆の棚経ですが、今年も無事に円成出来ることを願っています。朝打三千暮打八百の禅語が有りますが、老骨に鞭打って更に頑張って参りましょう!友峰和尚より

第2547話

2020-08-07

いつの間にか萩が和尚の背丈を越えて見事な花を付けていました。月日の過ぎ行くのは実に早いもので、つい先日までは小さな株だった萩も今年の長雨が幸いしたのか例年よりずいぶん成長して大きな株となっていました。

大きく成長した 萩 / 大安禅寺庫裡前庭にて

自坊に戻る途中、大雨に見舞われ前方が見えなくなるほどの土砂降りでしたが、福井市内に入る頃には雨も止みホッとしたものでした。今年の梅雨は実に長く8月になりようやく晴れ間が見え暑さが戻ったものの、やはり気候は不安定で突然暗雲が立ち込め集中的な大雨が降ることも日常茶飯事となりつつあります。

藤田通麿総代様が来寺くださいました

旧盆の御檀家お参りのため久しぶりに自坊に戻りましたが、庫裡の前庭には秋の訪れを伝えるかのように見事な萩の花が和尚を迎えてくれました。なぜか嬉しそうな気配さえ感じたものですが、季節の花を見るのは実に心が和むものです。

「 関(かん) 」 のマスクを贈呈致しました

山深い大安禅寺の佇まいは蝉しぐれの中に悠久の歴史を感じさせてくれます。コロナウイルス禍に有る事をしばし忘れ、「忘我」の心境を味わう事が出来た故郷の夏のひと時でした。友峰和尚より

第2546話

2020-08-06

咲き続ける 美しいバラ / ふれあいパーク霊苑にて

気温がグングン上がり、遂に日中気温が35℃を越え猛暑日となった金沢市内。このところのウイルス感染拡大でめっきり人の往来が減少した寺町界隈ですが、まもなく旧盆を迎え全国的に「里帰り」を控えるようにとの行政サイドの発出で、例年とはまるで打って変わった静けさの中に有ります。昨年の今頃は夏休み休暇を楽しむ観光客で賑わいを見せていた寺カフェでしたが、今年は人影も無く寂しいかぎりです。

墳墓開眼供養が修業されました

今から9年前、初めて寳勝寺を訪ねた時の事を思い出しましたが、その頃もちょうど今のような雰囲気だったかと思います。2015年3月14日に北陸新幹線が開業して以来、急激に関東からの観光客が急増し今年は東京オリンピックの開催が予定されていたため誰もが大混雑を想像したものでしたが、現実には突然発生したコロナウイルス感染拡大で思ってもみない状況になっています。問題収束を願うばかりですが、今しばらくは感染防止対策に集中して一歩一歩前進あるのみです。

ほととぎす

本日も開眼供養を修業致しましたが、余裕ある時間の中でしっかりご供養出来ることを有り難く感じています。「禍を転じて福となす」の格言の如く、「こころ」の余裕の大切さを思うこの頃です。友峰和尚より

第2545話

2020-08-05

全国的に猛暑日となった一日でしたが、金沢市内も34℃とやや気温は低めながら蒸し暑さを感じました。午前10時より野町・少林寺にてお檀家様の年忌法要が営まれ、ご家族はじめ御親戚の方々が参詣されました。

野町・少林寺にて 年忌法要が修業されました

少林寺本尊 釈迦如来坐像

法要後の話題はやはりコロナウイルス禍の中での感染防止や昨日よりニュースで報道されている「ポピドンヨード」成分を含むうがい薬がコロナウイルスに効果があるという件で、如何に感染防止について国民が敏感になっているかを知る所です。いずれにせよ手洗いと嗽(うがい)に飛沫防止対策さえしっかり対応出来れば、まずまず感染しないと思うのですが心配は絶えません。

外出を極力控え自室でじっと坐禅をして居れば感染とは無縁だと思いますが、それでは埒があきませんから安全対策の情報をしっかり利用者側に伝え、少しずつ活動を開始する事も大切だと思います。

「行雲流水」 渓仙 書

本日はお寺の本堂を使用して法要を行いましたが、感染防止には十分に配慮しました。自宅での法要よりお寺の方がソーシャルディスタンスをしっかりと守る事が出来る為、今後は大いに寺院での年忌法要を勧めていきたいと思うものです。何事も直ちに中止するのではなく、工夫をしながらコロナウイルス禍の中で法務活動をして参りたいと願っています。友峰和尚より

第2544話

2020-08-04

今年一番の猛暑日となりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか?本当の暑さはこれからだと思いますが、子供たちの夏休みが今年は短縮されて8月16日までとか!いやはやお盆明けの残暑が気になるところです。

どうにもこうにも毎日の生活リズムが整わない昨今、「GOTOトラベル」と言ってみたら今度は「里帰りは自粛を願います」と本当にウイルス禍を恨みたくもなります。里帰りされる方は、今年は長居せず「さーっと帰る」ことが肝要かと。

「閑坐して 松風を聴く」

最近の流行語になりつつあるのが「コロナ絶対帰るな息子!」。恐ろしく無情な親の言葉に聞こえますが、裏を返せば深い親の愛情なのでしょうか?いずれにしましても感染予防対策をしっかりしつつお盆の祖霊参りを願うものです。

「花を弄すれば 香 衣に満つ」

さて本日は火曜日でお盆前の休寺日となりました。明日から15日の盂蘭盆会まで再び御先祖の御霊ご供養が続いていきます。友峰和尚より

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