2月, 2015年
第543話
「毎日、毎日僕らは鉄板の、上で焼かれて嫌になっちゃうよ・・・」なんて、むかし流行った「およげ!たいやきくん」の歌詞ですが、改めて聞いてみると、中々どうして今の時代にも合っているように思います。シングル盤売り上げナンバーワンでギネスブックにも登録されるほどのこの歌、曲も良いが歌詞も面白く、人生哲学的で心にグッとくるものが有ります。皆様も今いちどYouTubeで聞いてみては如何でしょうか? 元気が出てきますよ。また、最近では、三代目 J Soul Brothers の歌「R.Y.U.S.E.I.」で、ランニングマンのパフォーマンスが若者達に人気を博しています。これも「およげ!たいやきくん」に似て、ランニングスタイルの振り付けが面白さを加味しています。長い景気不況の中で閉塞感のある今日、「リュウセイ」の如く立ち止まることなく走り続けていくことの中に、若者と共に新しい未来を感じ取って行きたいものです。とはいえ和尚はとてもとてもランニングは出来ませんから、ウォーキングスタイルで「リュウセイ」を踊ってみたいと思いますよ。和尚の格好を想像するに「様にならんわい!」「たいやきの方がまだましかも」…
さて、今日は「たいやき」ならぬ「チョコレート」が、郵便小包で寳勝寺に届きましたよ。内孫の瑞月から、ひと足早くバレンタインチョコレートです。
お手紙付きのサプライズプレゼント!思わず「ランニング」してしまいました。バレンタインデーの孫からの贈り物、是は誠に「めでたい」一日となりました。友峰和尚より
第542話
「就活」から始まった「活」言葉も、ここに来て蔓延し始めています。「婚活」「妊活」「美活」「終活」等々ですが、要するに「活」がキーワードで、じっとしていては何にも始まらないというわけです。自分の事を自分で行動して、結果を生み出していくのは当たり前のことだと思います。それを総じて「生活」と呼んだのだと思います。我々が生きて行くためには並々ならぬ「活力」が必要ですね。「活力」となるエネルギーの源は、「元気 根気 やる気」で、その出どころとなる場所は人間の「臍(へそ)のチョット下あたり」です。そこを「臍下丹田(せいかたんでん)」と言います。今日から臍を鍛える「臍活」を始めて頂くと、なにごともスムーズに運ぶこと必定ですぞ。「へ~そう」友峰和尚より
㈱トムソーヤの高田さまと、西野登記測量事務所の西野さまです。
墓地改葬計画の打ち合わせが行われました。
トイレ移設工事経過報告 2/11
今日は祝日ですが、2月中の完成を目指して、大工師さんとクロス屋さんが作業をされています。片方の御手洗所では壁や床・天井が完成し、お寺らしい雰囲気の、居心地の良い空間が出来上がって参りました。
午後、墓地改葬計画の打ち合わせのため来山された、㈱トムソーヤの高田さまと新しい御手洗所の視察をされているところです。
墓地側の御手洗所も、ここまで出来上がりました。
式台調査のようす 2/10
昨晩のうちに、寺も街もまた冬景色に戻ってしまいましたが、午後からは水気の多いぼた雪が降り、着実に春が来ているのを感じます。今日は、金沢市歴史文化部・歴史建造物整備課の皆様が来山され、松浦建設㈱の吉田専務さま、東野さま、大工師さんとともに式台玄関復興工事の打ち合わせが行われました。
土間から階段、板の間までの長さを検討されているところ
これまで、寺の倉庫で保存されていた旧来の木戸。式台玄関が復元されるにあたり、再利用されることになりました。レトロガラスの施された重厚な引き戸です。
夕方には、寳勝寺檀信徒の稲場俊達さまがお越し下さり、住職と久しく歓談されておられました。御来山、誠にありがとうございました。
第541話
「人 物 金」、人間の悩みの大半を占める「根源惑縁(こんげんわくえん)」です。「惜しい、欲しい、可愛い、憎い」の感情と、「人 物 金」との関わりから無尽蔵に生み出される「苦悩」と「喜び」、それらの煩悩は反面、生きる力をも生み出していきます。仏教での「煩悩即菩提」と言われる由縁ですね。「岩もあり 木の根もあれど さらさらと たださらさらと 水の流るる」って心境であれば、向かうところ敵なしということでしょうか?ちょっと難しかったでしょうか? たまには哲学してみるのも風流というものです。
さて、今日は式台(玄関)工事の打ち合わせが有りました。「玄関」とは禅語でもあります。所謂「心の関所」でもある入り口だけに、吟味して作りたいと思います。友峰和尚より
トイレ移設工事経過報告 2/9
今日は、塗装屋さんが来られています。
吹雪のなかを黙々と続く工事ですが、今日は塗装屋さんが来られています。御手洗所の内装は日に日に充実し、落ち着いた雰囲気になってきました。
第540話
久しぶりの雪模様となった金沢市内。やはりこの時期、北陸の風情は雪景色が一番です。いっきに春が来るのかと思いきや、なかなかどうして気候は昔通りのリズムのようです。妙な話ですが、雪が降るとどことなくほっとした気分になるのは和尚だけでしょうか? 今しばらくはゆっくりしたいと思います。今日も終日、寺に引きこもっての法務となりました。間もなく彼岸会ということで、寶勝寺檀信徒皆様への行事案内状と共に、送付用の干支色紙描きに専念したわけですが、ここに至ってもまだ干支描きが続いているわけで、これまでに四百枚近くの羊の絵を描いてきた為、最近ではスラスラと筆が勝手に動くようになっています。なんとも人間の身体の不思議さを感じ取っています。
指先の動きと脳の働きを思う時、心が描かせるのか? 指が描くのか? 脳が描くのか? それとも何でしょうか? 頭で他の事を考えていても、指先も筆も勝手に動いて行き、羊の絵が仕上がっていきます。いったい誰が絵を描かせているのでしょうか? 嗚呼とても不思議です。パソコンを打ったり、ピアノを弾いたり等々、すべてが各の如しですから、本当に人間の能力の神秘性を感じ取っています。
山頭火の歌に「指五本有る嬉しいな」というのが有ります。こんなに素晴らしい人間の身体、使っても使っても使い切れないですね。本当に「もったいない」その一言です。友峰和尚より
第539話
北陸新幹線開業が3月に迫り、全国ニュースでも盛んに取り上げられているせいか、このところ寺町界隈も観光客が俄かに増えてきた感があります。今月発売の観光情報誌「金沢おさんぽマップ」では、寺カフェ寶勝寺が初めて掲載されました。この情報誌は、取材担当者が実際に自分で歩いて記事を書いたそうで実に分かりやすく、親切な観光地ガイド本となっています。皆様が北陸三県の観光地を尋ねられる時は、是非ご利用になられると大変便利かと思います。沢山の観光情報誌が有りますが、観光者の身になって実際にコースを歩いて紹介されたものは数少ないと思います。
寳勝寺の寺カフェが掲載されました
愈々の感が有ります北陸新幹線開業。和尚も早速にインターネットで開業初日の東京行き「かがやき」の切符を予約しましたが、これも抽選にて、外れたら「カンシンセン」という事になりましょうか? すでに試乗された方も大勢おられますが、皆さんこぞって興奮気味のコメントを出していますから、きっと本番になったらボルテージも一層アップすることと思われます。金沢駅に降りましたら「ああしょうか!どうしょうか!ほうしょうか!の寶勝寺!」と思い出してください。寺町には有名な「忍者寺」がありますが、こちらは「なんじゃ?寺」そんなもんじゃ寺です。「なんじゃもんじゃの寶勝寺」で観光客の皆様には元気になって頂きましょう。
本日のお客様 / 桂岩寺様(寺町)坐禅会「一如会」の林さまです。
学生時代、大安禅寺で御縁を頂いていた吉田さんです。
「笑う」という字は「咲く」という字と同じです。「人生、心の花を咲かせましょう!!」 笑顔いっぱいで、気楽に、気さくに、気分よく。新3Kで日々を元気に過ごして参りましょう。友峰和尚より
トイレ移設工事経過報告 2/7
急ピッチで進む御手洗所工事 / 大工師の本さまです。(住職撮影)
2月に入り本格的に始まった御手洗所工事ですが、この1週間で、いっきに完成が見えて参りました。
1月下旬は、この様子でしたが・・・
2月7日に、こうなりました。大工さんの技術に感嘆です!
いっぽう寺の外では本日、雨どいの資材が運び込まれ、取り付け工事が行われています。これまでの塩化ビニール製雨どいにかわり、すべて銅製の雨どいで大変風格があります。
新しい雨どい資材到着 / 大工師の岩内さまです。(住職撮影)
輝く銅製の雨どい
式台玄関も、トイレの跡がすべて撤去され益々玄関の風格を戻しつつあります。これまで目に留まらなかった玄関のひさしの彫刻なども、際立って見えて来るようです。
梁に絵様が施されています
第538話
稲場俊達様より頂きました
寶勝寺檀信徒の稲場俊達様より、桃の節句伝統の「金華糖」をお孫さんにということで頂きました。煮融かした砂糖を型に入れ冷やし固めて作った砂糖菓子で、現在では長崎県と石川県で雛祭りやお祝いごとの時に送られるそうです。
今日、こういった伝統的なお菓子が全国的に消えて行くのは大変残念なことです。今のようにお菓子も豊富でなかった時代、子供たちの喜ぶ姿が目に映るようです。お飾りとして用いられて来ただけあって写真の如く「めでたい」イメージそのもので大変可愛らしく、さっそく孫に届けたいと思います。
昨日は寶勝寺総代の須貝外喜夫様が、亡きお母様の御命日忌のお墓参りと本堂修復工事視察に来られました。これまた魔訶不思議にも、墓参中にはみぞれ交じりの雨が上がり、後光の差すが如くに雲間から太陽が燦々と照り輝いて墓石一帯を包んでくれました。「南無観世音菩薩」「南無観世音菩薩」、顔を照らす光に、故人の慈悲のぬくもりを感じました。
式台玄関および御手洗所工事を視察されている様子
墓参供養を終えて寺に戻れば、和歌山県紀の川市での小5男児刺殺事件のニュース報道がなされていました。連日のように発生する凶悪事件。「家族の絆」「祖先との絆」「隣人との絆」「国家との絆」等、心の原点に立ち返って「命の絆」とはなんぞやと静かに瞑想した一日となりました。友峰和尚より
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