10月, 2014年
第425話
開催2日目を迎え、カリキュラム遂行も時間との戦いで、午前中は書道教室や坐禅体験の会場セッティングのために走り回ってのハードさとなりました。午後2時より、日本語を学んでいる1年生と飛び入りの学生、合わせて18名を対象に、書道教室が個展会場で開催され、午後4時からはメディテーションルームにて初めての坐禅指導が行われました。坐禅には、昨日、夕食パーティに御招待くださったサラ・ローレンス大学の学長様も参加され、初めての経験だったそうですが、大変満足された様子でした。
午前中は個展会場にて大学生とのコミニュケーション懇談「MEET THE ARTIST」がありましたが、少人数ながら書道や禅に興味を示していました。会場に展示された作品もすっかり大学の空気に溶け込んで、新たな作風を感じさせてくれています。
野口社中の皆様は本日、学内の大変落ち着いた雰囲気の音楽堂で、多くの学生さんの参加の中、お茶会を開かれました。漸く学内の雰囲気にも慣れ、スムーズな行動が取れるようになって来たこの頃です。個展会場が大学内であることを充分に意識する瞬間は「昼食の時間」で、大学側のはからいで学食を利用していますが、多くの学生に囲まれての食事は個展参加者の楽しい時間となっています。明日は休息日!ゆっくり休んで明後日のメインイベント、墨蹟デモンストレーションに臨みたいと思います。友峰和尚より
個展開催、第一日目です。
いよいよ始まりました、「サラ・ローレンス大学個展」です! 初日の朝から次々と催事がありました。写真を中心にご紹介させて頂きます!
【午前10時:日本語教室3年生の書道教室 講師:住職】
半紙に、自分の好きな言葉を練習した後、白い色紙に清書をしました。学生の皆様の好きな言葉は、「永遠」、「道理」、「雨」、「書く」、「森」、「世界」など、住職がひとりひとりを添削し、背中の姿勢や、とめ・はね・はらいのこと、自分の心を表現する気持ちで、丁寧に書くことなどを説明されると、学生の皆様はまたたく間に上達し、筆の感覚を楽しんでおられるようすでした。色紙には、自分の名前と日付をサインし、今日の記念の品となりました。
【午前11時30分:いけばなデモンストレーション 講師:野口先生】
通訳の方をとおし、日本のいけばなについて説明される野口先生。
デモンストレーション作品
【ひきつづき”いけばなワークショップ”】
外国人の皆様の、目が輝いて楽しそうな表情が印象的でした。
なかでも印象的だったのが、終了後も自作のいけばなの前に立ち尽くし、なかなか帰ろうとしなかったこちらの女性。野口先生がお声をかけられると、あまりの感動的体験に涙くんで動けなくなっていたとのこと。本当にぽろぽろと泣いておられ、胸が熱くなりました。
心温まる時間でした・・・
ワークショップ終了後、遅い昼食となりました。御着物で学生食堂へ向かわれる野口先生と社中の皆様
これぞ日米友好です!
お食事後には、終日お着物姿で過ごされる皆様のためにとグリフィス教授がご用意くださった、歴史あるゲストハウスへ伺いました。
【午後4時:学長様、VIPの皆様を招いてのお茶席】
お煎茶について説明されている野口先生。参列されているのは、カレン・ローレンス大学長と、個展会場となっている図書館長、学部長、日本語の先生など、錚々たる皆様です。お茶会は、ご参列の皆様もお席を見ていた者も一同が息をのむ緊張の時間でした。詳細は改めてご報告させていただきま
す・・・。
お茶会の後には、交流会が行われました。おいしいフルーツやチーズ、ドリンクをご用意くださり、サラ・ローレンス大学の教授の皆様や学生の皆さんが次々と来場され、ご招待の夕食会の前のリラックスタイムとなりました。
説明書を読みながら熱心に書を鑑賞されている女性は、グリフィス教授の友人の儒教学の教授だそうです。
グリフィス教授が、住職にご紹介されておられました。
今回、作品のひとつひとつには、グリフィス教授が作成された、上の画像のような英訳解説書が添えられています。約40点近くある作品の禅語の専門的意味、住職のサインの意味や関防(かんぼう・作品左上の印)、落款(らっかん・サイン下の印)に彫られている言葉まで詳細に記載されており、丁寧な説明を皆様じっくりと読んでおられます。
【学長様からのご招待を賜り、夕食パーティへ / プレジデントハウスにて】
夕方6時半過ぎ、学長様の御邸宅にて。本日のパーティに参列される皆様とともに、レセプションを前にワインでリラックス…
カレン・ローレンス大学長と歓談される住職と奥様です。
懇親会が始まり、まず、学長様から歓迎のご挨拶を賜りました。「ウエルカム、オショウサン、ケイコタカハシサン、ノグチセンセイ。」と、日本語を交えてのスピーチをされました。後には皆さんにも大変気さくに話しかけてくださり、穏やかで優しいお声の学長様です。
つづいて、住職が、英語でスピーチをされました。素晴らしい大学で個展をさせていただいたことの御礼や、この個展期間中に禅や日本文化を伝えていきたいということ、また、長年に渡り親交を深め、今回の個展開催にとても尽力してくださったグリフィス教授への御礼を述べられました。
各テーブルには、こちらの参加者と、大学の教授の方、日本語の先生、日本語を勉強している学生が交互に着席し懇親を深めました。
会場となっているお部屋は、学生はもちろん大学関係者もほとんど入れないという貴賓室だそうで、1921年頃に建設されたそうです。
お隣の席の大学教授より、今後華道や茶道のような日本文化を若い世代にどのように継承していくか?というご質問があり、説明されている松原さま。野口先生が、保育園や公民館などで子供を対象とした教室を開催していることをお話しされ、教授もとても納得されているようでした。
熱心にお話しされている学長様、グリフィス教授と住職。
デザートタイムには、野口先生と社中の皆様からの、歌と踊りのプレゼントがございました! 住職も参加され、音楽に合わせて「故郷」と「赤とんぼ」をしっとりと歌われました。そして・・・
歌のあとには、民謡「丸岡音頭」に合わせて、踊りを御披露くださいました! 思いがけないプレゼントに学長様はじめ皆様も大変喜ばれ、一気に会場がなごみ、笑顔と手拍子で踊りに参加されていました。
飛び入りで参加して下さった方も!
どんどん続いていく「丸岡おどり」に合わせ、会場を3周、4周と練り踊られる皆様。会場からは大きな笑声も起こり、大いに盛り上がりました!
野口先生、御社中の皆様、本当にありがとうございました!
最後に、同席の男性に手ぬぐいをプレゼントされた辻川さま。こちらは中国歴史専門の教授で、夏目漱石の「こころ」や黒澤明の映画、盆栽を育てるのが好きだと話しておられました。ねずみ小僧姿?を大変喜ばれ、何枚も写真を撮っておられました!
本当に楽しく和やかな夕食会となり、一同皆様感激してホテルへと戻りました。素晴らしい御席を設けて下さった上、帰りの際には一人ひとりにお土産をご用意してくださいました。
サラ・ローレンス大学のフラッグとTシャツ、エコバックとマグカップです。大学の一員として認められたかのようです!?
明日、第2日目は、場所を移しての古い歴史ある音楽室でのお茶会や、書道教室、坐禅会が予定されています。
第424話
今日から個展が開催されました。早速和尚の書道教室が10時より始まり、この大学で日本語を学んでいるという学生さんとともに楽しい時間を過ごしました。そのうち一名は日本から参加した小学6年生の加賀好さんですが、大学生と一緒に素晴らしい字を書き、大学生へのお手本としてのデモンストレーションをしてもらいました。彼女は現在も書道教室に通っているとの事で、見事な腕前を披露してくれました。
ひとりひとり、自分の好きな漢字を書いてもらいました
一時間に渡る書道教室でしたが、学生さんは初めての体験という事で、真剣に取り組む姿勢には感心しました。11時からは、野口先生の生け花デモンストレーションに引き続き社中皆様によるワークショップが行われましたが、こちらの方も盛況裡の内に行われました。サラ・ローレンス大学は芸術家を育てる大学とあって、どの学生さんも想像以上に興味を持って真剣に取り組まれる教室となり、教える側も俄然力が入ったものでした。午後からは、大学の学長様はじめVIPの方々が出席され、ご招待のお煎茶席が催されました。お煎茶の御席は初めての経験とかで、大変好評でした。
( 撮影:住職 )
7時からは学長様のご招待で、御邸宅「プレジデントハウス」にて歓迎ディナーの楽しいレセプションの席となりました。我々も日ごとにアメリカ生活に慣れていき、それとともに個展開催成功への意欲も一段と高まっていくのを感じています。明日も書道教室、座禅指導、作品説明などが予定されていますが、大学関係者の協力体制も一層力強いものを感じ取っているだけに、さらに丁寧に対応していきたいと思いました。
大学長のカレン・ローレンス様とともに
留守中を守っておられる野口社中の皆様!今日は個展の第1日目でしたが、皆さん元気に頑張っていますよ。まだ始まったばかりですが、個展会場のお客様の入りに合わせるかのように何もかもが光を放ち初めている様に思う一日となりました。友峰和尚より
個展開催目前の今日。
長きに渡った「サラ・ローレンス大学個展」の準備、その最終日の今日です。朝10時の開始とともに、野口先生と社中の皆様による生け込みが始まりました。今日も全員全力の会場設営。時間と疲労との闘いですが、一日は黙々と進んでいきました。
酒井む津子 様
姉崎志乃 様
松原京子 様
丸子信子 様
中出裕美子 様
辻川清美 様
興味深そうに会場内を見つめるサラ・ローレンス大学の学生や事務局の方々からは、「ワンダフル!」「アメージング!」という言葉が飛び交っています。
(撮影:北島聖子 様)
渡米から3日目が、もっとも時差ボケに悩まされる日だと聞いていました。全身の倦怠感に疲労困憊ですが、緊張感のなかにも笑顔の絶えない準備のようすです。
斎藤久美子 様 (撮影:北島聖子 様)
参加者の皆様から絶大な信頼を寄せられている、ジン 様 です。(撮影:北島聖子 様)
掛軸のプロフェッショナル、斎藤公一 様です。(撮影:北島聖子 様)
こちらでは、明日の夕方4時から催される学長様はじめVIPの皆様を招いてのお茶会のテーブル準備が進められています。
今日も大工さんが来て下さり、越前和紙のタペストリーをセッティングしてくださいました。
墨蹟パフォーマンスに使う、墨除けの衝立を作成中です
住職はいよいよ筆をとられ、すいはつに「雪月花」と揮毫されました。本日サポートに来て下さった大工さんは墨書に大変興味があるとのことで、住職の所作をじっとご覧になっていました。
落款(印)を捺されているところです
揮毫されたばかりのすいはつに、野口先生がお花を活けてくださっています。
皆様からのお菓子や飲み物の差し入れが、体を癒してくれます・・・。
サラ・ローレンス大学には日本語のクラスがあり、長く日本語を勉強している学生もたくさんいるそうです。早速に個展会場を訪ねてこられた学生さんと交流されている住職。
「魂は、ソウル。」「夢は、ドリーム。」と、お話されている様子です。学生の男性は「夢」や「無」などの漢字が読めるようで、住職の説明を熱心に聞いておられました。
生け込みの合間には、明日11時半の「いけばなデモンストレーション」および「いけばなワークショップ」の準備も行われていました。予約チケットはすでに完売、受講生のお花の選別をされています。
ひきつづき、デモンストレーションとワークショップの会場を準備されています。サラ・ローレンス大学個展では、「墨蹟個展・華展会場」「お茶会会場」「デモンストレーション会場」「墨蹟パフォーマンス会場」とそれぞれ4つの場所に分かれており、ダイナミックながらも大きなキャンパス内を、御道具や花材を運んで移動するのは大変な重労働です。野口社中の皆様のチームワークと精神力に導かれて、大詰めの準備が進んでいます。
文房流晴心会の息吹を吹き込まれた、ニューヨークの花々。いけばな作品は、開催とともにご紹介させていただきます!
仕事の合間をぬって会場に来て下さったグリフィス教授。最終打ち合わせをされているところです。
夕方過ぎ、いよいよ御煎茶道具の設えが始まりました。この美しい設えにニューヨークの皆様がどう反応されるのか、誇りを持って日本文化発信の時間を体験できることを、本当にかけがえなく有難く思います。
いよいよ明日から、「サラ・ローレンス大学個展」が始まります。初日から、「書道体験教室」「いけばなデモンストレーション」「いけばなワークショップ」「学長様とVIPを招いてのお茶会」「夕食懇親会」と、重要な催事が目白押しとなっています。引き続き気を引き締めて参ります!
第423話
すいはつに「雪月花」と揮毫、アメリカでの最初の書 / 撮影:加賀 好さん
三日目に入り、さすがに時差ボケで眠気が突然襲って来る中、会場の設営に専念しました。ほとんどの事は昨日に段取りしておいたつもりが、やはり色々と展示のやり残しが有って、結局今日も夕方6時半ごろようやく終了した次第です。越前和紙作家・長田和也氏の作品も無事に掛け、生け花やお茶席の準備も終了して愈々明日の本番を迎えるのみとなっています。
明日は10時から、日本語を勉強している学生15名に向けての書道教室がありますので、今日のブログはこれまでで、明後日、詳しく報告したいと思っています。友峰和尚より
サラ・ローレンス大学見学のようす
サラ・ローレンス大学個展準備初日の今朝はまず、グリフィス教授が大学の構内を案内して下さいました。ひとつの町のような広大な敷地に、何十もの古いお屋敷や洋館が立ち並び、圧倒されるほど美しい景観が備わった、文化と芸術の大学です。
映画の中に出てくるようなお屋敷のいくつかは、約500年前に建てられたものだそうで、階段の手すりや調度品など上品で且つどっしりと落ち着いた雰囲気は、大安禅寺や宝勝寺から受けるインスピレーションによく似ていました。
学長様のお家「プレジデントハウス」の前にて、グリフィス教授からご説明を頂いています。22日に予定されている学長様はじめ大学関係者の方々との夕食懇親会は、このお屋敷に御招待くださるそうで、皆様いっそう緊張されている様子でした。
お茶会の会場候補としてご案内頂いた歴史ある音楽室にて、酒井む津子先生がピアノを御披露下さっているところです。表具師の斎藤公一氏が、いつも沢山写真を撮って下さっています!
また大学には、いたるところにガーデニングや鉢植えが施されており、生き生きと咲き誇っています。品種も日本とあまり変わらず、下野(しもつけ)や擬宝珠、藪蘭、さるすべり、薄などが多く育てられていました。
お花を観賞される野口先生とお社中の皆様
構内には落葉樹が植えられ、足元にはコロコロとたくさんの栗が・・・
それを求めてでしょうか? 茶色や黒、縞模様のたくさんのリスが跳ね、近づいてきます
墨蹟パフォーマンスの会場となる場所も見せて頂きました。上からも下からも観覧できる、とても良い会場です。
出入り口のイベント告知欄には、個展のチラシが貼られていました!
学生食堂にて昼食。期間中は自由に利用させていただけるという、有難いご配慮を頂いています。
サラ・ローレンス大学創建者ご夫妻の肖像画。
グリフィス教授は、いつもこのシアタールームで授業をされているそうです。
大学からグリフィス教授に貸与されている一軒家の事務所。まるでレストランのような建物です。
午後からは、本格的準備がスタートしました。野口先生がマンハッタンの花木市場へ花木の買いつけに行かれている間にも、個展会場、お茶会会場などに分かれて着々と設営が行われました。
いけばな体験用の陶器とオアシス
越前市の長田製紙所・長田和也さまが今回特別に漉かれ、アメリカまで送って下さった「越前和紙のタペストリー」を準備されている野口先生。長田さまが同封して下さった直筆の説明書に従って和紙の先端に竿を通し、天井から吊るすタペストリーにされています。
個展初日には、この会場にて学長様と大学関係者を招いてのお茶会が予定されています。お茶席の場所、作品の場所、タペストリーの場所について、野口先生と姉崎志乃さま、住職が何度も構想を話し合われ、位置を決めておられました。素晴らしい和紙作品の登場で、会場に新たな光が差し込んできたようです!
住職、奥様、野口先生はじめ御社中の皆様、加賀容子さま、加賀好さま、斎藤公一さま、皆々様が力を合わせて準備初日を乗り切りました。気がついたときにはすでに午後6時を回っており、あまりの時間の早さにいかに夢中だったかを感じました。初日の目標段階はクリアできたようで、まずは良い出だしとなっています! 夕食後は・・・、
グリフィス教授と仁さんが、近くの大型マーケットへ連れて行ってくださいました。大学内の景色とは一変して、アメリカに来たことを直に感じた瞬間でした。
疲れを吹き飛ばす元気な陳列です!
沢山のドライフルーツやシリアル、コーンフレークが量り売りに
皆様思い思いに、食材や日用品などをお買い物されていました。 店員さんは大変親切でおおらか、楽しい夜のお買い物のひとときとなりました。明日はいよいよお花の生け込みと、作品の最終セッティングとなります。ひきつづき頑張ってまいります。
第421話
皆様おはようございます。みんな元気にニューヨークにつきました。早速に個展会場の打ち合わせと準備に入りました。出発の際には小松空港での野口社中の留守組の皆様から盛大なる御見送りを頂きました事、本当に感動しました。いつの日か皆様とも御一緒したいと願っています。本当に本当に有り難うございました。今日はグリフィス教授とご子息の仁さんの案内でサラローレンス大学にて早速に個展会場の準備に入りました。元気いっぱい頑張ってやりたいと思っています。お寺の出発に際し、新命和尚の家族の見送りに大きな力を得ました。大安禅寺の留守中、職員皆様、よろしくお願いしますね。毎日こちらの活動報告をしていきたいと思います。いよいよ賽は投げられました。頑張ります。友峰和尚より
10月19日、NYに出発しました!
いよいよ「サラ・ローレンス大学個展」出発日となりました10月19日の朝です。午前10時、住職・奥様、野口美智子先生と野口社中の皆様、参加者の皆様、総勢17名が小松空港に集合いたしました。
小松空港では、文房流晴心会野口社中の黒川芳江先生はじめ7名の皆様方と、加賀様の息子様ご夫妻がお見送りに来てくださり、盛大な出発式となりました。社中の皆様による黄色にピンク手袋での「いってらっしゃい to ニューヨーク」の手作りの応援に、野口先生も住職も大変感激しておられました!
頑張って行ってまいります!
搭乗したのちも、お見送りのベランダから黄色の応援カードを掲げてくださっていた皆様。飛行機の中からもとても良くわかり、野口先生や社中の皆様も手を振っておられました。心温かいご声援とお見送りを頂き、本当にありがとうございます!
その後、羽田空港を経由して、夕方4時の便で成田空港からニューヨークへと出発しました。約13時間の長旅でしたが、皆様快適に過ごされているようすでした。
日本時間の午前5時ごろ、現地は午後4時。いよいよ街並みが見えてきました。アメリカは広大です!
ジョン・エフ・ケネディ空港では全員スムーズに入国審査を通過し、ロビーでグリフ教授と御子息のジンさん、サラ・ローレンス大学の学生・キースさんのお出迎えを頂きました。
JFK空港ターミナル7の駐車場です。大学の大型車2台とジンさんの車にて、宿泊ホテルへ直行しました。
でも皆様、とっても元気。時差もなんのそのです!?
大渋滞の道を走ること1時間。夕焼けのなかに、マンハッタンが見えました。
ホテルにチェックインしたのち、近くのお店にて、明日からの怒涛の準備2日間に向けての団結式が行われました。明日は10時より大学構内を見学し、午後には本格的な準備が始まります。この貴重な経験を精一杯高めていけるよう、尽力したいと思います。
ジンさんとともに。期間中、全面的にサポートして下さるとのことで、本当に心強いです!
第420話
今日も行楽日和となりました。この時期、北陸地方の天候は極めて不安定ですから、今日のような穏やかな天気は「値千金」といった処でしようか。おかげさまで支度の方も順調に進み、あとは出発を待つのみとなりました。多くの方々から励ましの言葉やお祝いの言葉を頂き、ただただ感謝の一念です。留守中、新命副住職には大変ご苦労を掛けますが、お寺を任せて安心して出掛けることが出来ることを大変嬉しく思っています。職員の皆様にもお寺をしっかり守って頂くようにお願いした次第ですが、最近では室内外とも檀信徒皆様はじめ多くの関係者の方に気にかけて頂いており、何事をするにつけても人々のサポートが有っての実現です。
サラ・ローレンス大学
最近ではインターネットを通してライブで現地の様子が良くわかる為、昔と違って随分と支度も楽になりました。一番気にかかるのが気候ですから、女性においては特に着ていく服装を決める時に大いに助かるものです。さて明日は移動日の為、ブログはお休みいたしますが、明後日はニューヨークからお送りしたいと思います。きっと新鮮なお話をお届けできることと思います。個展開催の進捗状況なども踏まえて地元の方々との交流などお伝えしようと思います。時にはYouTubeでライブできれば面白いですね。大安禅寺の守り神様、鎮守さまに沢山のお願い事と、お誓いをして、明朝出発したいと思います。それでは皆様「頑張ってきます!」友峰和尚より
第419話
福知山市仏教振興会の皆様 / 大安禅寺・書院にて
秋の観光シーズンを受けて大安禅寺も観光客で賑わいを見せています。今日は福知山市から仏教振興会の皆様が来られましたが、その中には修行時代の後輩・大信寺様もおられ、久しぶりの対面となりました。歳を経るごとに昔のことが懐かしくなってきますが、特に修行時代の仲間には格別な思いが有ります。和尚は大学卒業後、西宮市の海清寺専門道場で6年間の修行生活を送りましたが、その間、多くの修行仲間たちとの師弟関係は今尚厳格に守られておるだけに、幾つになっても仄々とした感じがします。今日、上下の関係が昔ほどキチンとしていないように感じられるだけに、修行仲間の先輩後輩の間で交わす会話には一種兄弟のような感覚を持つものです。
短い時間の歓談でしたが、大信寺様はいつも僧堂の人気者であった為、今も変わらぬ御人徳は敬服の至りです。爽やかな秋晴れが続いています。観光客皆様の安らいでいる笑顔を見ているだけで、こちらも楽しくなって来そうです。いいですね!秋は旅行が一番ですね。大いに日頃の疲れを癒していただきたいと念じた観光寺院の一日でした。和尚は愈々明後日ニューヨークに出発です。あと一日、準備に専念します。友峰和尚より
« Older Entries Newer Entries »