寶勝寺日誌

個展開催、第一日目です。
2014年 10月 23日

いよいよ始まりました、「サラ・ローレンス大学個展」です! 初日の朝から次々と催事がありました。写真を中心にご紹介させて頂きます!

【午前10時:日本語教室3年生の書道教室 講師:住職】

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半紙に、自分の好きな言葉を練習した後、白い色紙に清書をしました。学生の皆様の好きな言葉は、「永遠」、「道理」、「雨」、「書く」、「森」、「世界」など、住職がひとりひとりを添削し、背中の姿勢や、とめ・はね・はらいのこと、自分の心を表現する気持ちで、丁寧に書くことなどを説明されると、学生の皆様はまたたく間に上達し、筆の感覚を楽しんでおられるようすでした。色紙には、自分の名前と日付をサインし、今日の記念の品となりました。

【午前11時30分:いけばなデモンストレーション 講師:野口先生】

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通訳の方をとおし、日本のいけばなについて説明される野口先生。

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デモンストレーション作品

【ひきつづき”いけばなワークショップ”】

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外国人の皆様の、目が輝いて楽しそうな表情が印象的でした。

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34-1なかでも印象的だったのが、終了後も自作のいけばなの前に立ち尽くし、なかなか帰ろうとしなかったこちらの女性。野口先生がお声をかけられると、あまりの感動的体験に涙くんで動けなくなっていたとのこと。本当にぽろぽろと泣いておられ、胸が熱くなりました。

35-1 (2)野口先生から、白いお花と黄色いバラをプレゼント

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心温まる時間でした・・・

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ワークショップ終了後、遅い昼食となりました。御着物で学生食堂へ向かわれる野口先生と社中の皆様

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これぞ日米友好です!

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お食事後には、終日お着物姿で過ごされる皆様のためにとグリフィス教授がご用意くださった、歴史あるゲストハウスへ伺いました。

【午後4時:学長様、VIPの皆様を招いてのお茶席】

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お煎茶について説明されている野口先生。参列されているのは、カレン・ローレンス大学長と、個展会場となっている図書館長、学部長、日本語の先生など、錚々たる皆様です。お茶会は、ご参列の皆様もお席を見ていた者も一同が息をのむ緊張の時間でした。詳細は改めてご報告させていただきま

す・・・。

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お茶会の後には、交流会が行われました。おいしいフルーツやチーズ、ドリンクをご用意くださり、サラ・ローレンス大学の教授の皆様や学生の皆さんが次々と来場され、ご招待の夕食会の前のリラックスタイムとなりました。

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説明書を読みながら熱心に書を鑑賞されている女性は、グリフィス教授の友人の儒教学の教授だそうです。

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グリフィス教授が、住職にご紹介されておられました。

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今回、作品のひとつひとつには、グリフィス教授が作成された、上の画像のような英訳解説書が添えられています。約40点近くある作品の禅語の専門的意味、住職のサインの意味や関防(かんぼう・作品左上の印)、落款(らっかん・サイン下の印)に彫られている言葉まで詳細に記載されており、丁寧な説明を皆様じっくりと読んでおられます。

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【学長様からのご招待を賜り、夕食パーティへ / プレジデントハウスにて】

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夕方6時半過ぎ、学長様の御邸宅にて。本日のパーティに参列される皆様とともに、レセプションを前にワインでリラックス…

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カレン・ローレンス大学長と歓談される住職と奥様です。

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懇親会が始まり、まず、学長様から歓迎のご挨拶を賜りました。「ウエルカム、オショウサン、ケイコタカハシサン、ノグチセンセイ。」と、日本語を交えてのスピーチをされました。後には皆さんにも大変気さくに話しかけてくださり、穏やかで優しいお声の学長様です。

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つづいて、住職が、英語でスピーチをされました。素晴らしい大学で個展をさせていただいたことの御礼や、この個展期間中に禅や日本文化を伝えていきたいということ、また、長年に渡り親交を深め、今回の個展開催にとても尽力してくださったグリフィス教授への御礼を述べられました。

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各テーブルには、こちらの参加者と、大学の教授の方、日本語の先生、日本語を勉強している学生が交互に着席し懇親を深めました。

会場となっているお部屋は、学生はもちろん大学関係者もほとんど入れないという貴賓室だそうで、1921年頃に建設されたそうです。

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お隣の席の大学教授より、今後華道や茶道のような日本文化を若い世代にどのように継承していくか?というご質問があり、説明されている松原さま。野口先生が、保育園や公民館などで子供を対象とした教室を開催していることをお話しされ、教授もとても納得されているようでした。

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熱心にお話しされている学長様、グリフィス教授と住職。

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デザートタイムには、野口先生と社中の皆様からの、歌と踊りのプレゼントがございました! 住職も参加され、音楽に合わせて「故郷」と「赤とんぼ」をしっとりと歌われました。そして・・・

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歌のあとには、民謡「丸岡音頭」に合わせて、踊りを御披露くださいました! 思いがけないプレゼントに学長様はじめ皆様も大変喜ばれ、一気に会場がなごみ、笑顔と手拍子で踊りに参加されていました。

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飛び入りで参加して下さった方も!

どんどん続いていく「丸岡おどり」に合わせ、会場を3周、4周と練り踊られる皆様。会場からは大きな笑声も起こり、大いに盛り上がりました!

野口先生、御社中の皆様、本当にありがとうございました!

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最後に、同席の男性に手ぬぐいをプレゼントされた辻川さま。こちらは中国歴史専門の教授で、夏目漱石の「こころ」や黒澤明の映画、盆栽を育てるのが好きだと話しておられました。ねずみ小僧姿?を大変喜ばれ、何枚も写真を撮っておられました!

写真 1 (2)本当に楽しく和やかな夕食会となり、一同皆様感激してホテルへと戻りました。素晴らしい御席を設けて下さった上、帰りの際には一人ひとりにお土産をご用意してくださいました。

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サラ・ローレンス大学のフラッグとTシャツ、エコバックとマグカップです。大学の一員として認められたかのようです!?

明日、第2日目は、場所を移しての古い歴史ある音楽室でのお茶会や、書道教室、坐禅会が予定されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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