和尚のちょっといい話
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ヤツデの花 / 宝勝寺玄関
80歳近くになりますと休息は絶対不可欠ですが、かといって長く休み過ぎると今度は体調のリズムが狂い却って不調になるのは困ったものです。それくらい加齢に伴い体調管理は自己責任のもとで常に調整が必要です。要するに無理もいけませんし無理しないのもいけないという実にややこしい状況のようです。人間にとって自分へのプレッシャーこそ生きるための本能なのかも知れません。

中庭 の 南天の実
このところ法務遂行が連日続いていたため本日は十分な休息を取り身体の静養に努めましたが、何もしないでいると一日が瞬く間に過ぎていく感じがします。どうやら健康で長生きする秘訣は日々ほどよい仕事と軽めの運動をすることで、脳トレーニングを兼ねた畑仕事や内外の掃除などは健康管理には最適だと思うものです。

無相教会滋賀北陸教区発展拡充講習会の風景

さて11月も中盤を過ぎ愈々今年も残すところ一ヶ月あまりとなりましたが、妻からの連絡では本日大安禅寺花園流御詠歌講員の皆様が滋賀県米原市 < 道の駅・近江の郷 > を会場に「無相教会滋賀北陸教区発展拡充講習会」に参加されているそうで、講員皆様には日頃から大安禅寺年中行事に御奉詠くださり本当に心より感謝申し上げております。本日は大変おつかれ様でした。お腹の底からしっかり声を出すことも健康維持に大いに貢献することと思います。「一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま」皆さん、元気に頑張って参りましょう!!友峰和尚より

宝勝寺 境内のニシキギ
晩秋を迎え境内の草木の風景は一変して真っ赤に染めています。このところ爽やかな良いお天気が続いていますが、そのお天気も今日までということで明日からは北陸の冬独特の冷たい雨とどんよりとした厚い雲の広がる荒れた気候が続くとのことでした。

午前10時半より 恒吉家御尊父様の七回忌法要を修業いたしました
清々しい日曜日の朝を迎え本日午前10時半より恒吉家御尊父様7回忌法要が修業されましたが、堂内の空気は澄み切っていてなんとも気持ちが引き締まる思いでした。12月師走月にかけて祖霊供養や年忌法要が増えていきますが、今年1年の締めくくりの月でもあり、気持ちを集中させて追善供養に臨んでいます。

法要終了後すぐに葬送の儀に出向き、山﨑家御尊父様のお葬儀導師を務めさせて頂きました。最近は和尚と同世代の方々がご逝去されるに及び、追善供養とともに心よりご冥福をお祈り申し上げています。

午後1時より霊苑にて 林家墳墓開眼並納骨之儀 / 桂岩寺様が御供養諷経を修業くださいました

ほととぎす
まもなく11月23日(勤労感謝の日)に先代・大安禅寺住職第二十一代・實道和尚(昭和63年11月23日遷化)の祥月命日忌を迎えますが、前日の22日は微妙院(母・二三枝)の月命日忌でもあり、合わせて報恩菩提追善供養諷経を厳修したいと願っています。
ツワブキ
「ほろほろと 鳴く山鳥の 声聞かば 父かとぞ思う 母かとぞ思う」とは行基菩薩の御歌ですが、両親の生前の慈愛に深く感謝する毎日となっていくようです。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より


山門前庭のもみじ 真っ赤に紅葉しました
「形見とて 何を残さん 春は花 夏ホトトギス 秋はもみじ葉」また「裏を見せ 表を見せて 散るもみじ」、この二句はあの有名な良寛和尚の辞世の歌です。この時季の紅葉をジッと観賞しているとこの世の無常を感じるとともに何もかも捨て切った、有るがままの無我の境地を感じ取るものです。

今年も11月中旬を過ぎ 土曜日の寺カフェ

「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」などは何でもない晩秋の風景ながら、秋風に身を任せクルクルクルと真っ赤に燃えながら舞い散る紅葉の姿は「遊戯三昧(ゆげざんまい)」そのものの心境にほかなりません。古来より多くの禅僧が解脱の心境を歌に詠んでいますが、どれも自然の営みの中に自由な心を感じ取っています。

穏やかな秋の陽光 ふれあいパーク霊苑

「 清風萬里の秋 」 友峰
日本は四季折々の自然豊かな風情を見せる国でもあり、四季の移ろいを観賞するだけでも随分と癒されるものです。和尚は毎日必ず就寝する前には庭を眺めながら深まり行く草木の紅葉を楽しんでいます。

苑内の柿木の葉
自分の人生と舞い散る紅葉を重ねながらしばしの老いと親しむ時間を楽しんでおり日々のお気に入りの時間となっていますが、皆様にも是非就寝前に自然の風景を観賞することをお勧めしたいと思います。人間の脳は就寝前の出来事を脳裏に記憶しますから、本当に穏やかで安らかな気持ちで眠りに就くことが出来ます。いちどお試しあれ!友峰和尚より


窓ガラスの拭き掃除をしました
「一に掃除 二に笑顔 三四元気に おかげさま」の法話フレーズの如くに一日の出発は掃除から始めましょう! 11月も中盤に入りそろそろ年末大掃除に取り掛からねばなりません。今後北陸地方はいっきに寒さが増し天気も悪化していくため気候の良い日を選んで粛々と日々掃除を進めていきたいと、さっそく本日は応接間と茶室廊下側の窓拭きから始めました。


和尚お気に入りの二つの部屋ですが、一年を通して多くの御来客者をお迎えしている部屋だけに縁側のガラス窓は常にピカピカにしておかねばなりません。外庭が清々しく観賞出来るようにとの計らいですが、カフェを利用の観光客の方もけっこう窓際の席を選んでガラス越しに見える茶庭風景が気に入っているようでした。

伝燈寺町の西川さんが、宝勝寺へ来寺くださいました

今後は時間の合間を見ながらの年末大掃除が続いていくわけですが、掃除ほど気持ちの良い作業は他に有りませんね。掃除を終え一服のお茶を頂きながら外庭をガラス越しに眺める景色は最高の気分を味わうものです。また掃除は全身運動にも繋がりますから極めて合理的な筋トレにもなります。一石三鳥とも言える掃除ですから頑張って参りましょう!くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より

圓光寺様から頂いた 令和8年のカレンダーです

創建当初の様式に復元された 大安禅寺本堂
自坊大安禅寺の第4期庫裡・開山堂・開基堂の修復工事とその準備が進められており、このたび竣工なった本堂内陣の戸帳や本尊佛ならびに仏具等も元の位置に戻され創建当初の威厳を感じさせています。水引戸帳 <本堂内陣正面を飾る戸帳> は創建当初(1658年)の特製西陣織本金襴で、市松文様を金糸で織り込み、福井藩越前松平家の家紋「葵紋」があしらわれた堂々とした荘厳な雰囲気を醸し出しています。

また本堂外側廊下も復元され、開基堂の石畳と外側廊下並びに庫裡の修復工事と準備が現在進められているようで有難く思っております。来年5月16日(土)には新命玄峰和尚の晋山式が完成なった本堂方丈の間で挙行される予定となっています。

まもなく本格的修復工事が始まる 庫裡内部のようす

第四代福井藩主・松平光通公廟所 開基堂


復元された 本堂外側の縁や廊下


昨日は愛知県稲沢市より圓光寺御住職ご夫妻が宝勝寺に来寺くださり夕食を御一緒しながら楽しい歓談のひとときとなりましたが、本日も午前中に御挨拶に御来寺くださり応接間にて暫し歓談したのち金沢市内観光に行かれました。

昨夕に引き続き 圓光寺様御夫妻と
金沢市内には臨済宗妙心寺派寺院の住職が和尚の他に一人しか居らず寂しい限りの状況で、全国から卑山を訪問してくださる御寺院を大変嬉しく思っています。「友、遠方より来る又楽しからずや」の心境の二日間でしたが、本日はいつもより気温も上昇し気持ちも随分とほぐれたものです。

このたびはご来寺を賜り 厚く御礼申し上げます
さて、観戦が楽しみの大相撲九州場所も今日で早や5日目を迎えました。行司さんの「ハッキヨーイ!」の威勢の良い声が館内に轟き渡るとなんとも自分もやる気が出るものです。皆さん一緒に頑張って参りましょう!!「発気揚々!発気揚々!」友峰和尚より


あざやかに紅葉した 山門前庭のもみじ
本日は素晴らしく澄み切った青空が広がる好天気となりましたが、皆様には恙なくお健やかにお過ごしの事とお喜び申し上げます。和尚にとってこの時期は1年を振り返る大切な月となっており、特に年間を通して大変お世話になった方々に感謝を込めてご挨拶を申し上げています。また依頼されていた宿題をクリアするための期間でも有り、本日は少林寺アトリエに出向き机に向かいました。

午前中、寺カフェについて旅行誌記事の撮影がありました

昨日のブログでは「一期一会」をテーマにしましたが、まさに「朝(あした)に道を聞かば夕べに死すとも可なり」と論語にもありますように「己事究明(こじきゅうめい)」こそ人生にとって究極の課題ゆえに日々怠りなく「己とはなんぞや?生きるとは何ぞや?仏とは何ぞや?」と自問自答することの意義を思う今日この頃となっています。


愛知県稲沢市 臨済宗妙心寺派寺院・圓光寺住職御夫妻とともに
午後からは愛知県稲沢市より圓光寺住職御夫妻が来寺くださり久しく応接間にて歓談いたしました。圓光寺御住職とは和尚が滋賀北陸教区宗務所長をしていた頃に圓光寺様も愛知西教区の宗務所長をしておられ、妙心寺宗務本所での全国宗務所長会議の際にはお互い積極的に本山の宗務行政に対して意見を述べていた事がご法縁となり、以後今日まで親しくご厚誼を頂いています。

萬松山 圓光禅寺|圓光寺様のホームページをこちらからご覧ください

先般は圓光寺新命副住職が教区青年僧の会の皆様とともに卑山霊苑視察に来寺くださったところです。本山の役職を辞してから数年経ちますが、大本山妙心寺宗務本所に毎年会議で出向いていた頃を今では懐かしく思います。まさに「光陰惜しむべし」で寸暇を惜しんでの残りの時間を大切に法務遂行の日々となっています。気楽に気さくに気分よく頑張って参りましょう!お元気にお過ごしください。友峰和尚より

茶室縁側から見る晩秋の空 山ごぼうとしだれ桜

ふれあいパーク霊苑参道の六道地蔵尊
11日火曜日は休寺日なれど何事も油断大敵で、この時期の北陸の気候は一変しますから休息を返上して冬支度の準備に入りました。本日も屋根雪止め金具の設置工事に業者の方が来られていましたが、今年の夏は猛暑日が続いたこともあり12月下旬から年明けにかけて大雪になる事が予想されます。

除雪機の試運転中

寒くなってからでは外作業も困難を極めるため、除雪機の整備と試運転をしました。また霊苑内の掃除と参道の除草剤散布をしたものの午後からは天気が急に崩れ、瞬く間に雨模様となってしまいました。それでも冬支度の手を緩めるわけには参らず一番苦労するのは自分自身に他なりませんから、今後の長い長い北陸の冬場を迎える前に常に「備えあれば憂いなし」の格言を肝に銘じ万全を期したいと思っています。

本堂屋根の雪止め金具設置工事


霊苑内の参道に 除草剤を散布しました
またそろそろ金沢兼務寺院4カ寺の年末大掃除の段取りにも入らねばなりませんが、本当に一年の過ぎゆく早さに驚きます!「どうか大雪にならないように」と祈りながらの除雪機整備でしたが、機械は順調に作動し軽やかなエンジンの音を響かせ愈々出番を待つているかのようです。11月11日は数字の語呂合わせで「一年で一番いい日」となりますから、今日一日皆様にとって幸せにお過ごしくださいますよう心より御祈念申し上げます。友峰和尚より

戦国時代から安土桃山時代にかけての茶人 千利休の弟子・山上宗二(やまのうえそうじ)の言葉に「一期一会」とあるように「人間の一生涯にただ一度限りの機会」を言い、二度とない人生の時間を大切にし誠意を尽くして一瞬一瞬を実意をもって交わる茶道の世界を表したものです。

人生80年近くになりますと俄然その意味が実感となって思い知らされます。午前中に少林寺総代・中山家の月参りに出向き、帰山後ふれあいパーク霊苑「宙」横山家納骨之儀が修業されその後すぐに葬祭場に出かけましたが、控室の床の間に「一期一会」という力強い字体の書が掛けられておりしばらくその字を鑑賞したものでした。


午前10時より ふれあいパーク霊苑にて 横山家 納骨之儀を修業いたしました
朝方から多くの方々との御法縁を得ながら一日を過ごして参りますが、御一人御一人様の故人との繋がりや思い出などの言葉を大切にしながら尊霊供養に臨んでいます。本当に人とのご縁ほど不思議なものはありません。

「 一期一会 」 渓仙 書
卑山霊苑に御参詣くださる方々のなかには県外より遠路はるばる御来寺くださる方も多く見受けられる為、猶更のこと故人に代わって出来るかぎり丁寧にお迎えしております。一日一日を無事に過ごせることに感謝する今日この頃です。くれぐれもご自愛ください。友峰和尚より


晩秋の中庭
朝から冷たい小雨の降る日曜日となりましたが、皆様に於かれましては日々ご健勝にてお過ごしの事とお喜び申し上げます。今年も残すところあと2ヶ月を切っていますがニュースなどでは早やお節料理の注文の話題が取り上げられ、また今年の流行語大賞の話題などで気ぜわしさを感じ始めました。金沢「片町きらら」前の広場にはクリスマスツリーが登場し否が応でも今年の終盤を意識せざるを得ない状況となっています。

井出家 墳墓開眼納骨法要が修業されました
午前中に井出家御尊父様の墳墓開眼納骨法要がご家族御参詣のもと墓前で修業されましたが、13日が故人の13回忌祥月命日忌ということもあって併せて追善供養諷経を申し上げました。この時季の霊苑内での御供養は空気も澄んで清々しい状況下での読経となっているようです。


午後より 粟家 御母堂様一周忌祥月命日忌追善供養

午後1時からは本堂で粟家御母堂様一周忌祥月命日忌追善供養の法要が営まれ、午後からは本格的な雨模様となり悠久の歴史を有する本堂での御供養となりましたが、堂内も霊験あらたかで格別な趣があるなか故人の尊霊を偲ぶ事が出来ました。

金沢市在住の谷道氏 と チェコスロバキア出身でドイツで教師をされているユリアさんが来寺くださいました
11月は「霜月」とも言われるように、いつ霜が降りても不思議ではなく北陸地方に雨模様が続くとまもなく本格的な冬の季節を迎えるため、宝勝寺玄関前にはすでに屋根雪除け三角屋根が設置されています。また先般、屋根瓦に雪止め金具を設置し冬入りの準備を進めながら万全を期しています。

「 日々是好日 」
さて今日から大相撲九州場所が始まり、和尚も今後2週間に及ぶ相撲観戦を楽しみにしています。1年を通して多くのスポーツが放映されていますが、勝ち負けは別として一所懸命に闘う姿には感動を覚えるとともに生きる力を与えてくれるように思うものです。禅語に「更に参ぜよ三十年」とありますがどうやら人生最後の最後まで修行せよ!との意味でネバーギブアップで頑張って参りましょう!くれぐれもご自愛ください。 友峰和尚より


秋晴れの清々しいお天気となった日曜日を迎え、午前中より久しぶりに金沢市内の「ゆう散歩」に出掛けました。近年インバウンドの影響から金沢市内も外国人観光客で溢れている状況が続いており、有名観光地は特に人気度が高く海外からの観光客で賑わいを見せています。北陸の味覚の王者でもあるズワイガニが解禁になったとの事で近江町市場に行ってみましたが、店先には所狭しと獲れたてのカニが山と積まれ多くの観光客が買い求めていました。
~ ゆう散歩 ~

寺町から香林坊を通り、近江町市場へ



まだまだ解禁されたばかりで1匹の値段も高いのではと思いましたが、ズワイガニ(オス)は豊漁とのことで1匹700グラム1万円から2万円くらいの値段で昨年より幾分安価で売られていました。香箱蟹(メス)は1匹1500円から2000円で昨年と同じくらいの値段で売られており、多くの人が買い求めていました。


その他にもウナギやイカや能登牡蠣も人気で今が旬の能登松茸も売られており、買い物意欲を一層高めていたようです。和尚は財布の中身と相談して小さめのズワイガニと香箱蟹を買い求め市場を後にして「ゆう散歩」を続けましたが、脳裏には夕食のことが気になりながらのウオーキングとなったようです。

さてさて今日のブログが蟹の話ばかりでは「ちょっといい話」も「それでいいんカニ」と叱られそうです。禅語に「千里横行」とあるように蟹を表す言葉ですが、「何事にも屈せずに自分の道を辛抱強く進む」という意味で蟹さんも泡を吹きながらの歩行ですから蟹さんに負けないように汗を搔くほどに「ゆう散歩」を続けて参りたく思うものです。頑張って参りましょう!友峰和尚より
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